こんにちは、四谷学院の受験コンサルタント、田中です。
「スマホが気になって集中できない…」「長時間の勉強がつらい…」
集中力を維持するための方法を知りたいという受験生も多いと思います。私もいろいろと調べているのですが、その中でも効果が感じられたポモドーロ・テクニックを今回はご紹介します。
・大学受験勉強での活用法
・使ってみた感想と注意点
目次
大学受験生が抱える「集中力」の悩み
大学受験の勉強は長期戦。集中力をどう維持するかは、合否を分ける大きなポイントです。特に現代の受験生は、スマホやSNSといった誘惑が多く、気づいたら時間だけが過ぎてしまう…という経験、ありませんか?勉強や学習管理などでスマホを使うことも多いので、誘惑に打ち勝つのはなかなか大変かと思います。
そんなとき、頼れるのが「時間を区切る」学習法。それがポモドーロ・テクニックです。
ポモドーロ・テクニックとは?
ポモドーロ・テクニックは、25分間の集中+5分間の休憩を1セットとして、これを繰り返す時間管理術です。
人間の集中力の持続には限界があるため、あらかじめ「集中する時間」と「休憩する時間」を区切ることで、脳の働きを効率よく保てるようになります。
ポモドーロ秘話:トマトで人生が変わる?
この方法を考案したのは、イタリア人のフランチェスコ・シリロさん。彼が大学生だった1980年代、勉強に集中できず悩んでいたとき、たまたまキッチンで見つけたのがトマト型のキッチンタイマーでした。
25分だけ集中して、タイマーが鳴ったら5分だけ休憩する。それだけのルールで勉強がはかどることに気づいたシリロさんは、その手法を「ポモドーロ・テクニック」と名づけて広めました。
なぜ“トマト”?
「ポモドーロ」というのは、イタリア語で“トマト”です。キッチンタイマーの形に由来していますが、「トマトの勉強法なんて、ちょっとヘン?」と思うかもしれませんね?でも、このネーミングが世界中で親しまれる理由のひとつ。親しみやすく、特別な道具もいらず、誰でも今日から始められるのが魅力なのです。
受験生にとってのメリット3選
- 集中しやすい環境が作れる
「25分だけなら頑張れる」という気持ちがモチベーションにつながります。 - スマホとの距離をとれる
タイマーを使うことで、自然とSNSから距離を置く時間ができます。 - 疲れをためにくい
5分の休憩で脳をリフレッシュ。長時間学習でも集中が持続します。
ポモドーロタイマーのアプリも色々ありますが、必ずしもを使う必要はありません。腕時計や置時計、自宅であれば「キッチンタイマー」を使ってもいいかもしれませんね。
実際にやってみた感想
実際に、私もポモドーロ・テクニックを使ってみました。25分経ったらまずは立ち上がって伸びをします。少しストレッチをすると2分くらいすぐにたってしまいます。残りの時間でスマホチェックをしました。休憩の5分間は意外と長いなという感想です。そして25分間は意外と短く感じます。区切りがあるだけで集中力がかなり違ってくると実感しました。
25分でうまく区切れない時もあり、『もう少しやりたい』と思ってしまうこともあったので、そういう時には少しだけ延長して、それから休憩するという風にゆるい感じでやってみました。
注意点
まず、キッチンタイマーですが、25分経つと当然いきなり鳴るのでびっくりします(笑)。音量調整できるタイマーが必須です。私はデジタルのものを使ったのですが、「チッチッチッチ」と鳴るタイプですと音が気になりそうです。
実際すぐに慣れるので、タイマーがなくても時計を見て「あ、休憩しよう」というリズムを作りやすくなりました。1日1〜2ポモドーロから試してみて、自分に合うリズムを探してみるとよいと思います。
また、休憩でスマホを見たら5分を大幅に超過してしまうこともあったので、ポモドーロタイマーのアプリを使うか、休憩中はスマホを極力見ない方が安全、と感じました。
よくある質問(Q&A)
- Q. 25分では足りないときは?
- A. 最初は25分に慣れるのがおすすめですが、慣れてきたら40分+10分などアレンジも。試験時間中に集中できるように調整できるといいと思います。
- Q. スマホでタイマーを使うとスマホのほかのアプリの誘惑が気になるのですが…
- A. SNSなどの通知をOFFにした状態で使うか、アナログのキッチンタイマーを使うとよいと思います。置時計や腕時計でも意外と大丈夫でした。
- Q. 休憩時間にやってはいけないことは?
- スマホでSNSや動画を見るのはお勧めしません。立って歩いたり軽くストレッチしたりするのがおすすめです。
まとめ:ポモドーロで「集中力」を味方につけよう
大学受験は、時間との勝負。でも、単に長く勉強するだけでなく、集中できる時間をどれだけ積み重ねられるかが勝負を分けます。今日から1ポモドーロ、始めてみませんか?トマト型のタイマーが、あなたの受験勉強の相棒になるかもしれません。