
こんにちは!四谷学院の奥野です。
大学受験は、子どもだけでなく親にとっても大きなストレスとなる一大イベントです。受験期の親子関係にはさまざまな課題があり、受験のプレッシャーや子どもとの接し方に親が悩むケースも少なくありません。親の行動一つで子どもの受験生活が大きく左右される可能性もあるため、正しい向き合い方を知ることが大切です。
本記事では、親が自分のストレスとどう向き合い、大学受験を控えた子どもの力を最大限に引き出すためにどのように接すればよいのか、具体的なポイントを解説します。



目次
大学受験期に親が抱えるプレッシャーの正体
大学受験期は子どもだけでなく、親にとっても大きなプレッシャーがかかる時期です。ここでは、親がどのようなプレッシャーを抱えやすいのか、その背景を具体的にみてみましょう。
子どもへの期待
子どもが大学受験に挑むとなれば、日々の送り迎えや参考書の購入、生活リズムの調整など、さまざまな面で親のサポートが必要です。その積み重ねがあるからこそ、親は「頑張ってほしい」「合格してほしい」という期待が自然と大きくなります。
しかし、この期待は親自身の心の負担となりやすく、子どもに対する無言のプレッシャーにもつながりがちです。そのため、親には子どもの努力や成長を信じ、過剰な期待をかけすぎないバランス感覚が求められます。
成績に対する不安
模試の結果が思わしくなかったり、成績が伸び悩んでいたりすると、親は「このままで大丈夫なのか」と不安に感じます。特に、家で勉強する姿が見えないと本当に勉強しているのか心配になるケースも多く、子どものモチベーションや進路に対して焦りを感じることもあります。
こうした不安は、親の心労を増やすだけでなく、家庭内の雰囲気にも影響をおよぼすため、冷静な見守りと適切な声がけが重要です。
経済的プレッシャー
予備校や塾の費用、受験料、さらには合格後の大学の学費など、大学受験には多額の出費がともないます。家計への負担が増えることで、親自身も大きなストレスを感じやすくなります。
経済的な負担は多くの家庭で共通する悩みであり、無理のない資金計画や家族の協力体制が必要です。必要に応じて奨学金や教育ローンの情報を早めに調べ、精神的な負担を軽減することも大切です。
また、こうした不安は一人で抱え込まず、家族で話し合うことで安心感につながります。
受験生のストレスになる親の行動

何気なくやってしまう親の行動が、受験生の大きなストレスになっている場合があります。まず、受験生の親が絶対に避けるべきNG行動をみていきましょう。
子どものペースを乱す
よくあるのが、勉強中に話しかけたり、逆に「勉強しなさい」と口うるさくいってしまったりと子どものペースを乱してしまう行動です。
たしかに声かけが必要な子もいますが、多くの子どもは親のこの一言で勉強に対するモチベーションが大きく下がってしまいます。
勝手に参考書を買ってくるのもおすすめできません。模試を無理にすすめたり、自分で収集した出所が明らかでない情報を子どもに伝えたりするのもNGです。
子どもには子どものペースがあります。そして、受験生として何をすべきなのかも十分理解しているはずです。親の過干渉は受験のストレスになるだけなので、絶対に避けましょう。
他人と比較する
友達や兄弟、親戚などと比較するのも、避けるべきことの一つです。
親としては鼓舞しているつもりかもしれませんが、受験生にとって他者との比較はストレスになるだけでよいことは何もありません。場合によっては、自信喪失や信頼関係を失うことにもなり得ます。
そもそも、お子さんとまったく同じ条件・環境の受験生は一人としていません。他者との比較は無意味であることに気付き、余計なストレスをかけないようにしましょう。
子どもの不安をあおる
受験生本人の前で、不安をあおるようなネガティブワード(無理・どこにも入れない・落ちる、など)を言うのも避けるべきです。
親以上に子どもは不安を感じています。そのような状況下で親が不安を口にしてしまうと、子どもの「居場所」を奪うことになりかねません。
親は、子どもの不安を受け止められる数少ない存在です。不安があってもぐっとこらえ、居場所を確保してあげてください。
受験生の心の支えとなる親の行動

それでは、大学受験を控えた子どもに対して親はどのように接するべきなのでしょうか。ここからは、親だからこそできる行動・やらなければならない行動を解説します。
最低限の情報収集
親の過干渉はストレス要因の一つですが、親が受験について知らなすぎるのも、受験を控えた子どもにとっては大きなストレスです。
大学入学共通テストの日程や前期・後期日程の違いなど、最低限の情報は親自身で収集しておきましょう。
なお、情報は信頼できる大学公式ホームページなどで確認してください。大学受験に関する情報は、ほかにも文部科学省の公式ホームページにも掲載されています。塾や予備校では保護者向けの説明会や面談を実施しているところもあるので、そういったシステムを利用するのも有効です。
生活面でのサポート
生活面のサポートは、親だからこそできることといえます。
子どもの好みや体調に合わせて栄養バランスのよい食事を用意できるのは、親だけです。風邪を引かないように室温を調節するのも、さりげないサポートといえるでしょう。
また、規則正しい生活ができるように配慮するのも大切なことです。子どもが何日も続けて夜遅くまで勉強している場合は、無理をしないように注意をうながしてください。
本人の意見を尊重して見守る
大学受験は、結果を出すのも進学をするのも受験生自身です。親とはいえ、他人があれこれ口をはさむのはよくありません。本人の意見を受け止め、尊重して見守ることが大切です。
時には不安や弱音を吐くこともあるでしょう。そのようなときは気持ちをやさしく受け止め、ねぎらいや励ましの言葉をかけてあげてください。
親が心の支えとなれば、子どもは安心して受験に臨めます。
親自身のストレスを乗り越える方法

大学受験期は、親も大きなストレスを抱えやすい時期です。親自身が心身のバランスを崩してしまうと、家庭全体の雰囲気や子どもへのサポートにも影響がおよびます。ここでは、親自身がストレスと上手に向き合い、受験期を乗り越えるためのポイントを解説します。
子ども中心にならないようにする
受験期はどうしても子どもを最優先に考えがちです。自分のことを後回しにしてストレスをため込むと、その雰囲気は子どもにも伝わってしまいます。
受験は長期戦です。親も自分の趣味やリラックスできる時間を意識的に確保しましょう。自分の時間を持つことで心に余裕が生まれ、子どもによりよいサポートができるようになります。
無理に子ども中心の生活を続けるのではなく、自身の健康や気分転換も大切にしましょう。
自分の考えを押し付けない
子どもに自分の考えや理想を押し付けると、思い通りにならなかったときにストレスが増すだけでなく、子どものやる気も削いでしまいます。
たとえ子どもが勉強していないように見えても、子どもの自主性を尊重し、見守る姿勢が大切です。無理やり勉強を強制したり、細かく口出ししたりすることは避けましょう。
親が一歩引いてサポート役に徹することで、子どもも自分のペースで受験に向き合いやすくなります。
子どもと積極的にコミュニケーションを取る
子どもと十分なコミュニケーションが取れていないと、子どもが何を考えているのかわからず、親の不安も大きくなります。
子どもも受験期にはストレスを抱えやすく、自分から受験や勉強について話すことが少なくなります。そのようなときこそ、親が普段通りの会話やちょっとした声かけをするよう心がけましょう。
積極的にコミュニケーションを取ることで、子どもの悩みや今の状態を引き出すことができるかもしれません。
相談できる人を見つける
家族や学校の先生、予備校の先生など、第三者に相談できる環境を作ることも大切です。自分一人で悩みを抱え込むと、視野が狭くなり、ストレスがより大きく感じられることがあります。
信頼できる人に気持ちを打ち明けることで、客観的なアドバイスや共感を得られ、心が軽くなることもあるでしょう。必要に応じて専門家のサポートを利用するのも有効です。
周囲の力を借りながら、受験期を乗り越えましょう。
受験期間中、親が子どもに・子どもが親に伝えるべきこと
受験期間中、親は基本的に「見守る」姿勢を意識しましょう。親もストレスを感じていますが、受験生である子どもはそれ以上のプレッシャーを受けている可能性があります。
親からは「お疲れ様」「あなたなら大丈夫」「いつも応援しているよ」といった、子どもを主体にした励ましの言葉を伝えることが大切です。親が主体となって過度に介入したり、心配をぶつけすぎたりすると、かえって子どもの負担になることもあります。
子どもは、悩みや不安を素直に親に話すことが重要です。親を心配させまいと抱え込むと、逆に親の不安やプレッシャーが強まることがあります。お互いに無理をせず、率直なコミュニケーションを心がけることが、受験期の親子関係を良好に保つポイントです。
四谷学院は保護者連携システムも充実!親御さんからの相談も随時受け付けています
大学受験で志望校に合格するためには、ご家族のサポートも大変重要です。一方で、保護者様が生徒本人の学習状況や受験に関する正しい情報を知るのは簡単なことではありません。
しかし、保護者連携システムが充実している四谷学院なら大丈夫です。進路情報や学習指導の知識を持つプロの受験コンサルタントが、生徒と保護者様をつなぐ専用窓口となって大学受験をしっかりサポート!さらに、保護者様向けの入試情報ガイダンスを実施し、保護者様との二者面談も行っております。
保護者様との連携システムが充実している四谷学院で、お子さまの志望校合格を一緒にサポートしましょう。
まとめ
受験期は親子ともに大きなストレスを抱えやすい時期ですが、親が自分自身の心の余裕を保ち、子どもを信じて見守ることが大切です。お互いに素直な気持ちを伝え合うことで、受験という長い道のりを乗り越える力が生まれます。
親子の信頼関係を大切にしながら、時には周囲の力も借りて、前向きに歩んでいきましょう。焦らず一歩ずつ進むことが、合格への近道となります。
失敗しない予備校選びは相談会・説明会参加が重要!
予備校選びで後悔しないためには、口コミや公式ホームページの情報だけでなく、実際に相談会や説明会に参加して学習環境や指導方針、サポート体制を自分の目で確かめることが大切です。
複数の予備校を訪れて比較検討することで、自分に合った環境を見つけやすくなります。気になる点はその場で質問し、納得できるまで確認しましょう。
以下の記事では、予備校の説明会・相談会で確認すべきポイントをまとめています。ぜひご覧ください。



