こんにちは、四谷学院 受験コンサルタントチームの藤川です!
文部科学省の「2025年度 学校基本調査(速報)」によると、大学の数は減少を続ける一方で、大学に通う学生数は過去最多となりました。

少子化が進んでいるのに、なぜ学生数が増えているのか?
そして、これから大学受験を迎える高校生にどんな影響があるのか?
最新データをもとに、「現役合格を目指すために今できること」を解説します。
目次
大学は812校に減少、短大は292校に減少──学生数は過去最多に
2025年度の大学数:812校(前年比−1)
※東京工業大学と東京医科歯科大学の統合による(東京科学大学の設立)2025年度の短期大学数:292校(前年比−5)
※29年連続の減少大学の学部学生数:約264.6万人(前年比+約1.8万人)
※10年ぶりの減少から反転し、過去最多設置者別内訳:
- 国立:約43.6万人
- 公立:約15.0万人
- 私立:約206.1万人(全体の77.9%)
「大学の数は減っているのに、学生の数は増えている」という状況です。
特に全体の約78%が私立大学に通っており、大学教育の中心的存在となっています。
少子化により18歳人口は減少傾向にありますが、一方で大学への進学率は上昇しており、大学進学希望者の数はむしろ増えています。
そのため、人気の学部や大学では、依然として受験競争が激しい状況です。
つまり、「人口が減ったから受験が楽になる」とは必ずしも言えません。
女子学生が過去最多に、理系分野も多様化

女子の学部学生数は約122万人で、大学生全体に占める割合は46.1%と、過去最高を更新しました。
女子学生は文系学部だけでなく、近年は理系・情報系などさまざまな分野にも進学しており、これまで男性が多かった学科でも女性の存在感が増してきています。
背景には、社会全体で女性の活躍が期待されるようになったことや、大学側が理系学部を中心に女子枠を設置するなど、女子学生が学べる選択肢を広げてきたことが影響していると考えられます。
進路を選ぶ際には、「自分が本当に学びたい分野」を軸に判断することが大切です。
大学生の約3人に2人が都市部に集中
東京都の大学数は全国最多の143校で、全体の17.6%を占めています。
学生数でも約70万人が集まり、全国の大学生のうち1/4以上が東京都で学んでいる状況です。
さらに、三大都市圏である「首都圏(1都3県)」「関西(大阪・京都・兵庫)」「中京(愛知)」には、大学生全体の約67%が集中しています。
大学進学を機に地元を離れ、首都圏の大学を目指す人が多いということでしょう。
一方で、「少人数教育」や「地域密着」といった特色を持つ、地方の国公立大学も根強い人気があります。
志望校を考える際は、通学や下宿にかかる費用、将来の就職先や生活環境なども含めた「進学コスト」の視点で比較検討することが大切です。
少子化のなかでも「受験生数」は増加へ

18歳人口は年々減少していますが、2026年度の大学受験生数は約68.2万人(前年比+1.6%)と予測されています。
背景には、浪人せず現役で合格したい受験生が増えている点が挙げられます。
そのため、人口が減少しても、人気大学や学部では現役生同士の競争が一層激しくなっているのです。
受験生にとっては、「人数が減っているから楽になる」とは限らず、戦略的な受験対策や志望校選びがより重要になるでしょう。
まとめ『少子化時代の大学受験で「現役合格」をつかむには?』
データで確認したように、大学数は減少している一方で、大学進学希望者は増加しています。
浪人を避けて現役合格を目指す受験生が多いため、人気大学や学部では現役生同士の競争が激化しているとも言えるでしょう。
そんな中で現役合格を狙うには、次の3つのポイントが大切です。
現役合格をつかむための3つのポイント
① 早めのスタートで「得点の伸びしろ」をつくる
夏までに基礎をしっかり固めておくことで、秋以降は入試演習に集中できる準備が整います。
たとえば、四谷学院の「55段階個別指導」は、自分の苦手分野を細かく分析し、一歩ずつ着実に力を伸ばしていく仕組みです。
こうして早い段階で土台を築くことで、夏以降の演習期に「伸びる余地=得点の伸びしろ」を最大限に活かすことができます。
② 自分のペースを守る
周りのペースに流されず、まずは自分の現状に合ったレベルからスタートすることが大切です。
現役生が陥りやすい失敗は、「焦って背伸びしすぎる」こと。
無理をすると学習を継続できず、せっかく努力しても思ったように結果が出ません。
自分の理解度や習熟度を見極め、「今できること」から丁寧に積み上げていくことで、着実に力がつき、長期的に得点を伸ばすことができます。
③ 情報を味方につける
大学・学部の統合や入試制度の変更、定員の変動など、入試環境は毎年少しずつ変わります。
そのため、最新のデータをしっかりチェックし、自分の学力や志望に合った戦略を立てることが大切です。
そしてその情報をもとに、「受かりそうな大学」ではなく、自分の「行きたい大学」を目標に定めて学習計画を進めることで、より確実に現役合格を引き寄せることができるでしょう。
情報に振り回されず、自分の進む道を描いたうえでデータを活用する。
この姿勢こそ、現役合格を勝ち取る大きな武器になります。
「現役合格をつかむ自信がない…」そんなあなたへ

激化する競争の中で、本当に志望校に合格できるのか不安に感じている人も多いですよね。
「努力はしているけれど、結果につながるか心配…」そんな声はよく耳にします。
四谷学院なら、「現役合格をつかむための3つのポイント」をしっかりクリアできます。
- 四谷学院独自の「55段階個別指導」で基礎固め
苦手を一つずつ克服し、「得点の伸びしろ」を最大化。 - プロの「受験コンサルタント」による学習計画サポート
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