こんにちは!四谷学院 受験コンサルタントチームの藤川です。
私立大学の出願を考えるとき、気になることの一つが受験料でしょう。
複数の大学や学部に出願する場合、受験料だけでもかなりの金額になります。
「同じ大学で複数の学部を受験すると、受験料が安くなるって本当?」
「一般選抜と共通テスト利用入試を併願しても、割引されるの?」
そんな疑問を持っている人もいるでしょう。
実は、私立大学の中には、複数の学部・学科や入試方式に出願することで、入学検定料(受験料)が安くなる「併願割引」という制度を設けている大学があります。
ただし、同じ大学の複数学部や方式にただ出願するだけで、必ず割引されるわけではありません。
今回は、私立大学の併願割引について、2027年度入試の具体例を交えながら、仕組みや出願時の注意点を解説します。




私立大学の「併願割引」とは?
併願割引とは、同じ大学で複数の学部・学科や入試方式に出願する際、入学検定料(受験料)が通常より安くなる制度です。
たとえば、1出願目は通常の検定料でも、2出願目以降は割引料金になる場合があります。
また、特定の入試方式を組み合わせると、検定料が大幅に安くなるケースも見られます。
ただし、どの出願が割引対象になるのか、いくら安くなるのかは大学によって異なります。
そのため、併願割引を利用するには、各大学が定める条件を確認する必要があります。
どんな場合に併願割引が適用される?
併願割引の対象となる組み合わせは大学によって異なりますが、代表的なものとして次の2つが挙げられます。
- 複数の学部・学科に出願する場合
同じ大学の一般選抜などで、複数の学部・学科を併願するケース - 異なる入試方式を組み合わせる場合
同じ学部・学科で複数の一般選抜方式に出願したり、一般選抜と共通テスト利用入試を組み合わせたりするケース
ただし、これらの組み合わせなら、必ず割引されるというわけではありません。
たとえば、同じ大学で複数の学部・学科に出願しても、試験日が異なると割引対象にならないこともあります。
また、複数の出願を一度に申し込むことが条件となっている大学もあるため、注意が必要です。
「併願できること」と「併願割引が適用されること」は別です。
希望する学部・学科や入試方式の組み合わせが割引対象になるのか、募集要項で確認しておきましょう。
併願割引で受験料はいくら安くなる?2027年度入試の例
実際に、2027年度入試の情報を公表している大学の例を見てみましょう。
南山大学の場合
南山大学の2027年度「全学統一入試」では、1出願につき25,000円の検定料が必要です。
ただし、同じ試験日に複数出願する場合、2出願目以降は1出願につき15,000円となります。
たとえば、同じ試験日に2つの学科に出願すると、
- 通常:25,000円×2=50,000円
- 割引適用後:25,000円+15,000円=40,000円
となり、10,000円安くなります。
一方、異なる試験日に1つずつ出願した場合は、割引されません。
同じ大学の同じ入試制度でも、試験日の組み合わせによって検定料が変わるケースです。
二松学舎大学の場合
二松学舎大学の2027年度一般選抜では、前期のS方式とA方式を同時に出願すると、併願割引が適用されます。
- 通常:35,000円×2=70,000円
- 割引適用後:40,000円
この組み合わせでは、30,000円も安くなります。
ただし、Web出願で同時に申し込むことが条件です。
最初にS方式だけ出願し、あとからA方式を追加しても、割引は適用されません。
このように、大学ごとに割引額だけでなく、適用条件にも大きな違いがあります。

Web出願では「同時出願」と「追加出願」に注意!
併願割引を利用する際、特に気をつけたいのが出願のタイミングです。
大学によっては、複数の学部・学科や入試方式を一度のWeb出願でまとめて申し込むことを割引の条件としています。
その場合、「まず1学部だけ出願して、ほかは後日考えよう」と申し込みを進めていると、本来利用できたはずの割引を受けられなくなってしまうでしょう。
一方、追加出願でも割引を受けられるかどうかは、大学によって異なります。
そのため、出願前には次の点を確認してください。
- 希望する学部・学科や入試方式が割引対象か
- 同時出願が必要か、追加出願でも割引されるか
- 割引後の検定料が正しく計算されているか
Web出願システムで検定料を自動計算してくれる大学もあります。
支払いを確定する前に、出願内容と金額を必ず確認しましょう。
わからないことがあれば、出願を行う前に大学の入試担当窓口へ問い合わせてください。

割引があるからといって、出願を増やしすぎるのは危険?
併願割引を利用すれば、通常より少ない費用で受験機会を増やせる場合があります。
しかし、受験料が安くなるからという理由だけで、出願先を増やすのはおすすめできません。
割引が適用されても、追加の検定料が必要になることはあります。
さらに、試験日が増えれば、移動や宿泊にかかる費用だけでなく、受験勉強や体調管理への負担も大きくなります。
また、合格した大学への入学手続きの締切にも注意が必要です。
第一志望校の合格発表を待つ間に、別の大学の入学金を納めなければならないこともあります。
大学受験全体にかかる費用については、こちらの記事でも解説しています。

併願割引は、出願に必要な費用を抑えるために活用する制度です。
ただ受験のチャンスを増やすことばかり考えて、一つひとつの試験への対策が手薄になり、合格の可能性を下げてしまっては意味がありません。
まずは志望度や合格可能性、試験日程を踏まえて受験校を決め、そのうえで利用できる割引を確認しましょう。
まとめ|併願割引の条件を確認して出願しよう
私立大学の併願割引は、複数の学部・学科や入試方式に出願する際、受験料の負担を軽減できる制度です。
ただし、割引の対象となる組み合わせや条件は大学によって異なります。
特に注意したいのは、試験日や出願のタイミングによって割引が適用されない場合があることです。
出願前に募集要項を確認し、希望する組み合わせで割引を受けられるか調べておきましょう。
受験料だけでなく、試験日程や入学手続きにかかる費用も含めて、無理のない併願計画を立てることが大切です。
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四谷学院では、受験コンサルタントが一人ひとりの志望校や学習状況を踏まえ、併願校の選び方や受験スケジュールについてアドバイスしています。
受験料や日程などの条件も確認しながら、自分に合った受験計画を考えていきましょう。


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