こんにちは、四谷学院 受験コンサルタントチームの藤川です!
近年「浪人」を嫌って、「入れる大学にとりあえず進学する」高校生が増えている…とよく耳にします。
推薦入試の拡大や、浪人する際の費用負担など、様々な要因が考えられるでしょう。
しかし、「とりあえず」大学に進学して、後悔している大学生は珍しくないようです。
四谷学院には、「大学を中退して再受験を目指す」受験生がよくやってきます。
「この大学ではなかった」「もう一度挑戦したい」という自分の気持ちに、実際に進学してから気づいてしまうんですね。

現在、大学受験を控えている高校生のあなたにとっても、これは他人事ではないかもしれません。
「家庭の事情で浪人は選択肢に入らない」「もう1年モチベーションを保てるとは思えない」という人は、なんとしても現役での志望校合格をつかみとるしかないでしょう。
そこで今回は、実際に大学をやめて再受験にチャレンジした先輩の体験談から、「なんとなく大学に進学して、なぜ失敗だと感じたのか」を紐解いていきます。
受験をこれから迎える人も、この理由を把握しておくことで、現役合格に向けてより一層努力できるようになりますよ。
現役での志望校合格がつかめるよう、しっかりと計画を立てて勉強に励みましょう!
目次
本当に浪人を選ぶ人は減っているの?
まず最初に、受験生全体の動向を確認してみましょう。
1990年ごろは、実際に受験を経験した高校生のうち、半数近くが浪人を選んでいます。
それ以降、2000年には2割強が浪人を選び、2010年には約15%、2020年以降は全体の1割にも満たないほどの数字に推移しています。
20~30年前と比べても、各大学の定員が大幅に増えているということはないでしょう。
18歳人口は年々減ってきていますが、それでも全員が希望する大学に合格できることはありません。
やはり、近年の受験生のなかには、昔よりも「現役で進学したい」という気持ちや空気が充満していると言えるでしょう。
この雰囲気に押され、満足のいかない大学でも進学してしまうケースが多々あると考えられます。
大学進学後に後悔する3つの理由

もちろん「努力が実って第一志望合格!」という形がだれにとってもベストですよね。
しかし、現実には「すべり止めにしか合格できなかった」「早く受験を終わらせたくて、志望校も決まらないまま入れる大学の推薦をもらった」と、不完全燃焼で終わっている受験生もいます。
その人たちの多くが、「なんとなく」や「とりあえず」で進学し、後悔してしまうわけです。
この記事を読んでいるあなたには、そのような経験をしてほしくありません。
絶対に現役で第一志望に合格できるよう、気合いを入れるために「先輩たちが後悔した理由」を3つお伝えします。
ぜひ「他山の石」として、勉強へのモチベーションアップにつなげてくださいね。
①周囲のレベルや環境に馴染めなかった

大学を中退して再受験することを選ぶ理由として、「周囲とのレベルや意識の違い」が挙げられます。
実際に大学の講義が始まってから、「まともに教授の話を聞いている学生が少ない」「中学レベルの知識や教養も持っていない人がいる」ことがわかり、ガッカリしてしまった…というケースはよくあります。
特に、「レベルの高い高校に通っていたが、大学受験ではうまくいかなかった」と感じている学生に当てはまることが多いでしょう。
なかには、「自分以外のレベルが低すぎて、講義中に教授が自分にばかり回答を求めてくるため疲れてしまった」という相談を受けることもありました。
どんな学校や職場でも、人間関係や周りの環境というのは非常に大切です。
「偏差値の高さ」で人を判断することはできませんが、入試難易度が高いほど学習意欲も高い学生が多いのは間違いないでしょう。
一緒に切磋琢磨できるような仲間がいる大学を選びたいですね。
ついていけないケースもある
反対に、周りのレベルが高く、自分がついていけなくなるケースも珍しくありません。
「指定校推薦の枠が空いていて、自分の実力以上の大学に入れた」という学生も、近年は増えています。
もちろん自分が憧れるような大学に進学できるのは良いことです。
しかし、大事なのは「その大学で何を得るのか」ですよね。
環境に馴染めず、講義も何を言っているのかわからない…という状況では、自身を成長させることはできません。
周囲についていけなくなり、劣等感を覚えたり、留年してしまったり…となると、やはり中途退学を検討してしまうこともあるのでしょう。
そうならないためには、推薦合格が決まった後にも「自分のレベルを磨き続ける」ことが欠かせません。
推薦で進学先が決まりそうな人ほど、一般入試組に負けないよう、春までしっかり勉強を続けましょう。
②やりたいことができなかった

文系・理系にかかわらず、「今の大学ではやりたいことができない」「学びたいことが違った」という声を聞くことがあります。
一般企業に就職するのであれば、学部で制限がかかることはほとんどないでしょう。
ただし、資格が必要な職業に就きたい場合は、特定の学部を卒業し、「国家試験の受験資格」を手に入れる必要があります。
一番わかりやすいのが、「医学部」ですね。
医師になるためには、まずその国家試験を受けるために、医学部で少なくとも6年間は専門的に学ばなければいけません。
理学部や工学部に進んだけれど、医師や薬剤師、歯科医師などを目指して再受験したい…という人は、四谷学院にもよくやってきます。
ただ、人気の資格であっても、公認会計士など学部に関係なく取得できるものもあります。
特別になりたいものが決まっておらず、「役に立つ資格を取得しておきたい」という場合は、そのまま在学して資格の勉強に全力を注ぐのも悪くないでしょう。
総合系学部への進学も視野に
進学する大学を決めるのは、まだ10代後半のタイミング。
成人とされる年齢が引き下げられたからといって、まだこの時点で将来のビジョンが明確になっている人の方が間違いなく少ないです。
とりあえず進学先を決めて後悔したくない、かと言って浪人はしない方が良い…というケースでは、総合系の学部や大学を選択するのも1つの手段です。
たとえば北海道大学には、「総合入試」という方式があります。
文系・理系でそれぞれ分かれているものの、入学時には専門とする学部を決めません。
「総合教育部」に所属して1年間様々な分野について学んだうえで、2年次に学部を選択することができるのです。
少数ですが、文系から理転、理系から文転する学生もいます。
ほかにも、金沢大学は文系・理系の「一括入試」という形式です。
また、だれもが知る東京大学でも、振り分けられる定員は決まっているものの、学部選択は3年次からとなる「科類」別の募集を行っています。
まだ将来のことを決めきれない場合は、大学に進学してから考えるのも選択肢の1つですね。
③実は第一志望をあきらめられていない

実は多いのが、「第一志望をあきらめられない!」という声です。
残念ながら不合格になった大学に進んだものの、やはり不完全燃焼であったり後悔が残っていたりするのでしょう。
しかし、これは「実際に大学へ進んでみないとわからなかった」こととも考えられます。
一度決めたことを覆して再チャレンジするには、勇気と労力が必要です。
それでも挑戦したいと思っているのであれば、あなたにとってその第一志望は非常に大きな存在なのでしょう。
人生のなかには、「妥協」をしなければいけない場面や、「希望どおりにならない」ことがあるかもしれません。
ただ、それが一生引きずってしまいそうなことなのであれば、しっかり考え直す時間はとった方が良いでしょう。
あなたが「やり切った」「努力が報われた」という自信を手にいれたいのであれば、大学受験は大きなチャンスなのです。
再挑戦はいつだって遅くない
浪人生と変わらない年代である「大学1・2年生」だけでなく、「大学を卒業してから」または「社会人として働く経験をしてから」四谷学院を訪れる人も珍しくありません。
もう一度自信を手に入れたい、一度はあきらめたことに挑戦したいと思うのに、年齢は関係ないのです。
ただ、あなたがまだその挑戦をする前の段階なのであれば、目の前のチャレンジで成功を手に入れる努力をした方が良いでしょう。
再挑戦がいつでも遅くないのは確かですが、成功するのが早ければ早いほど自分にとってはプラスが大きいですからね。
現役合格をつかめるよう、残りの期間を全力で戦い抜いてください!
まとめ「大学受験や志望校選びで失敗しないコツって?」

今回は、なんとなく大学に進んだ先輩たちの、後悔している3つの理由を確認しました。
成功するには、「うまくいっている人の真似をする」ことが重要と言いますが、「失敗した原因を分析する」ことも欠かせません。
自分の失敗だけでなく、先輩たちの失敗もあなたの糧にしていきましょう。
志望校選びで後悔しないためには、まず自分が興味を持てる分野を明確にすることが大切です。
大好きなゲームの作り手になりたい、漫画家になりたい、恐竜について研究したい…今では、どんな道にも通じている大学や学部があります。
大学は、あくまでも自分の人生における通過点の1つです。
どこに進んでいきたいかがわかってくれば、その通り道は絞りやすくなるでしょう。
また、その興味がある分野がわからない…という人は、大学を「どこに進むべきかを考える場所や時期」として認識するのも1つの手だと言えます。
情報や経験が揃っていないうちに考えすぎても、反対に視野を狭めてしまうこともあるので、注意が必要です。
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