令和8年度共通テスト「化学」総評 | 共通テスト解答速報2026

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このページでは、令和8年度(2026年度)大学入学共通テスト化学の出題について解説します。

化学

2026年度入試においては、“思考力が問われる”設問が減少し、基本知識を問う設問が増加したため、取り組みやすくなったといえます。

とはいえ、基本知識においても“知識を正しく理解しているか”という視点を意識した問題が随所にみられるので、丸暗記に頼らない学習を意識することが大切です。

令和8年度共通テスト「化学」正解 | 共通テスト解答速報2026
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以下、大問ごとに注目すべき問題についてコメントしていきましょう。

第1問 物質の状態

問3

誤りを選ぶ知識問題でした。
消去法で選んだ人もいると思いますが、③が誤りであることを説明できるでしょうか。

「溶液中に溶質の固体が共存する」 → 「溶解平衡の状態だ」 → 「溶解平衡とは,固体の溶解と析出が同じ速度で起こっているはずだ
『平衡』に関する正しい理解ができていた人は,難なく誤りだと判断できたでしょう。

問5

bは、気体の分野で頻出である「状態の変化を比較して考える」問題でした。

変化の前後で、体積Vは一定、物質量nは1.13倍、絶対温度Tは12倍になっていることから、圧力Pは、1.13×12=13.56倍になっていることがわかります。

このような問題は、四谷学院の教材・共通テスト対策講座でも繰り返し扱っていますが、情報を視覚的に整理して何をすべきかを考えるという習慣をつけたいですね。

第2問 物質の変化

問4 b

基本現象を正しく理解しながら学習しているか、がここでも問われていました。
「緩衝液では、少量の酸や塩基を加えてもpHがほとんど変化しない」ことは基本知識ですが、その理由を説明できるでしょうか。

四谷学院では、全員が取り組む55段階のアチーブメントテストにおいても、同様の理由説明を求める記述問題があり、講師との1:1の対話指導により理解を深めていました。

第3問 無機化学

基本知識で難なく正解できる問題で構成されていました。

無機の分野は範囲が膨大にありますが、すべての知識をやみくもに覚えるのではなく、プロの先生のアドバイスも受けながら、知識を体系的に整理していくことが大切です。

問5 b

金属イオンの分離実験は最頻出事項といえますが、実験の順序を丸暗記するように勉強していた人は苦戦したでしょう。

本問では、特徴的な沈殿の色を覚えているか、分離操作で用いる各実験でどのように金属イオンが分離されるのかを説明できるか、という点が問われていました。

第4問 有機化学・高分子化合物

無機化学同様、基本知識で難なく正解できる問題で構成されていました。

有機化学の学習では、「アルケンの特徴は…」などのように、まずはテーマごとに知識を整理していきますが、そのうえで「臭素水を脱色するのは…」のように、知識を双方向に使えるように横断的に整理しておくことが大切です。

また、異性体を考える問は最頻出ですので、どのように考えればよいのか、思考のステップをプロの先生からアドバイスしてもらいましょう。

第5問 総合問題

例年、思考力を問う難しい出題が目立ちますが、2026年度は、問1が無機化学の正誤問題、問3が有機化学と平衡の基本問題でした。

問2は、初見の物質・反応ということで戸惑った人もいるかもしれませんが、aでは「Bが分子内脱水してCになる」という情報からBの構造を推定することが求められているだけです。

「分子内脱水」については、エタノールからエチレンができる過程、フタル酸から無水フタル酸ができる過程などを学ぶときに、だれもが学習している事項です。
このような反応の過程を、ふだんから構造式を用いてイメージ・理解できているかが重要ですので、プロの先生への質問もたくさん活用して、先生との対話により理解を深めていきましょう。

まとめ

今年度は、計算問題が基本的なものばかりでした。
しかし、例年の共通テスト化学では、

  • 図表やグラフから必要な数値を読み取る必要がある計算
  • 与えられた複数の情報がどう繋がるかを考えて、立式する必要がある計算

などのように、解答に至るまでに複数のstepを踏まなければいけない問題や、一見すると何をしてよいかわからない問題も見られます。

このような問題においても、“基礎の計算を正しく理解すること”“与えられた情報を自分なりの言葉で整理する力”が鍵となりますので、日頃から“基礎の理解”を重視し、疑問点は先生との対話によって解決する習慣を大切にしていきましょう。

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