令和8年度共通テスト「地理総合、歴史総合、公共」総評 | 共通テスト解答速報2026

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このページでは、令和8年度(2026)大学入学共通テスト地理総合、歴史総合、公共の出題について解説します。

地理総合

第1問と第2問は「地理総合、地理探究」と共通問題で、第3問と第4問は「地理総合」独自問題でした。

全体的に比較的解きやすい問題が多く、全体の難易度は標準的でした。
昨年と同様に大問4題・解答数16問で、出題形式も大きな変化はありませんでした。

令和8年度共通テスト「地理総合、歴史総合、公共」正解 | 共通テスト解答速報2026
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第1問 乾燥・半乾燥地域の生活文化の多様性

「地理総合、地理探究」と共通問題でした。
平易な問題が多く、しっかり得点したい大問です。

問1はナツメヤシの実(デーツ)は「砂漠の果実」と呼ばれ、重要な食料だという知識があれば自信をもって判断できます。

問3は、資料から南半球かつ、アンデス(高山)地域ということを読み取れるかが重要でした。

問4は、飼育頭数の増加は過放牧につながり、むしろ砂漠化を進行させるのではという思考ができると判断しやすいです。

第2問 地域調査(津軽平野とその周辺地域)

「地理総合、地理探究」と共通問題でした。
資料の読み取り、考察に時間がかかるものの、落ち着いて取り組めば標準的な問題ばかりです。

問2は、破線地域(水田地帯)には目立った等高線がないため、浸水深に差がでにくく、むしろため池から近いほど大きくなるのではないかと気付けると判断しやすいです。

問4は、りんごの旬が秋~冬と知っていれば容易です。
また、「日本は、同じ北半球に位置するアメリカ合衆国と生産時期が同じであるはず」という思考でも判断できます。

第3問 日本の自然災害と防災

資料の読図と思考力が問われる大問です。

問1は、日本の降水量が、夏は太平洋側で、冬は日本海側で多く、風速は沿岸部で強くなることを理解していることが大切です。

問2は、河川の勾配に関する読み取り問題でした。

問3はカルスト地形の地図を選ぶ問題で、小凹地や凹地の地図記号を知っていると簡単に選ぶことができました。

問4は、高潮とは「熱帯低気圧により海水面が上昇し、海水が強風により陸地に吹き寄せられる現象」なので、海側に浸水想定区域が集中している「タ」。
一方で、洪水は主に河川の氾濫が原因であるため「チ」でした。

避難施設をGISで分析した図5の読み取りは、落ち着いて読み込めば正解にたどり着けます。

第4問 さまざまな地球的課題と国際協力

図や写真の読み取りを含んだ大問でした。

問1は、ぞれぞれの国々の経済水準の変化から考察する問題でした。
一般的に、経済活動が盛んになると「一人当たりエネルギー供給量」も「二酸化炭素排出量」も大きくなりますが、さらに国が成長すると環境意識が芽生えてくるため、どちらの値も小さくなる傾向があることを知っておくと解くことができました。

問2は、アメリカの気候と農業について理解したうえで、図を読み取る問題でした。

問3は、写真を見たうえで下線部の正誤を判定する問題で、比較的容易でした。

問4は、「NGOは支援が必要な地域で多いためアフリカ中部に多いE」、「ODAは近隣国や旧植民地への供与が多いのでF」、「日本企業進出先は日本の主要貿易相手国が多いはずなのでG」と考えれば判断できます。

新高3生・新高2生へのアドバイス

共通テストは基本事項の組み合わせで解ける問題が多いため、普段の学校・予備校での授業や教科書・参考書の内容理解を最優先しましょう。
このときに、穴埋め形式で用語や地名などを暗記するのではなく、原理や背景知識を理解することが重要です。
また、場所・分布の確認や統計問題も頻出なため、地図帳と統計集も活用しましょう。

今後まだまだ変化する可能性はありますが、今年度の出題をみる限り、旧課程「地理A」から大きく変化はしていません。
旧課程「地理A」の過去問対策も有効です。

歴史総合

昨年度と同様、大問数は2、問題数は第1問・第2問ともに8問でした。

昨年度に引き続き、第1問は「歴史総合、日本史探究」の第1問と、第2問は「歴史総合、世界史探究」の第1問と同じ問題でした。
難易度は昨年度並みです。

昨年度と同様、資料・設問文・会話文の読み取りを要する問題が出題されました。

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第1問

災害をテーマにした大問でした。

資料や説明文を読み取らなければ解答できない設問がいくつかあり、そのような設問では解答に必要な箇所を素早くかつ正確に読み取ることが必要です。
このような問題に対応するために、日頃から過去問題等を通じて、資料問題の形式に慣れておく必要があります。

問3(1)は、非暴力・不服従運動が展開された時期や、イタリアによるエチオピア侵略の時期を理解しておく必要がありました。

また、問4ではチョルノービリ(チェルノブイリ)原子力発電所事故がおこった1986年は、ソ連崩壊前であることを理解しておく必要がありました。
ソ連の崩壊は1991年のことです。

問3(1)や問6を解けるようにするためにも、各出来事がおこった時期を大まかで構いませんので、理解しておきましょう。

第2問

都市の変容をテーマにした大問でした。

問3では、一部の教科書にしか記載がない南海路や東廻り航路(海運)、文化住宅について理解している必要があり、難度の高い問題でした。

問6の政府開発援助(ODA)は、一部の教科書にしか記載がない用語にはなりますが、地理総合や公共で学習するため、それらの科目もしっかりと学習できていた受験生は問題なかったことでしょう。

また、問8を解くためには、同じく一部の教科書にしか記載がない「華僑・華人が、中国本土から海外に移住した中国系住民を指す」ことを理解しておく必要がありましたが、これも地理総合などの学習をできていれば問題なかったでしょう。

新高3生・新高2生へのアドバイス

今年度も、少し難度が高い問題が含まれていたものの、基礎的な事項を中心に出題されていましたので、基礎を固めることが何よりも重要なことです。

これまでと同様、資料・設問文・会話文の読み取りを要する問題が多数出題されました。
次年度以降もこの傾向は続いていくと考えられますので、過去問題等を通じて、独特な問題形式に慣れておきましょう

また、単純に用語名を覚えているだけでは太刀打ちできない問題も多数みられました。
用語の意味・内容や、各時代・地域の歴史の流れ・社会情勢地図各出来事がおこった大まかな時期までをしっかりと理解しておきましょう。

公共

昨年度と同様に大問数は4で、第1問と第4問は「公共、倫理」、「公共、政治・経済」との共通問題でした。
解答番号数は16で、昨年度から変更はありませんでした。

どの大問も生徒たちの学習活動から展開され、第1問が「社会保障制度の現状と課題」、第2問が「民主主義と政治参加」第3問が「権利を保障するための法や制度」、第4問が「現代社会の文化や宗教」と、政治分野や経済分野などから幅広く出題されています。

求められている知識は、基本・標準的なものです。
また、統計資料やレポートなどが与えられ、読解力や論理的思考力が必要とされる問題もありましたが、丁寧に読み進めれば正解できるものが多いです。

難易度は標準的と言えるでしょう。

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第1問 社会保障制度の現状と課題

「社会保障制度の現状と課題」をテーマとして、公助と共助、ロールズの「格差原理」、経済指標、税制、社会保障制度の財源、社会保障制度における再分配について出題されました。

基本的な知識があれば正解できる問題が多いですが、問1のように具体例を問う問題が出題されるときもあります。
ただ用語とその内容を覚えるだけでなく、具体例も意識しながら学習を進めるようにしましょう。

問3の資料の数値を読み取る問題は、丁寧に読み進めることで正解を導くことができたと思われます。

第2問 民主主義と政治参加

「民主主義と政治参加」をテーマとして、政治参加をめぐる問題、多数決と民意の関係、ロビイングと説明責任、市民参加型の政策提案について出題がされました。
政治分野の事項が中心となっています。

問1は、メモで示された内容に対応する事例を選択する問題でした。

問2は、ボルダルールについての問題で、与えられた条件・結果を正確に読み取って計算をすることが必要であり、論理的思考力が求められましたが、計算自体は容易なものでした。

問3は、標準的な知識問題でした。

問4は、知識と読解力が必要とされる問題でした。

第3問 権利を保障するための法や制度

「権利を保障するための法や制度」をテーマとして、様々な分野から知識を問うような問題が出題されました。

どの問題も、教科書に載っているような基本・標準的な知識を身につけることができていれば正解できます。
用語を覚えるだけでなく、法律や制度の中身も理解しておくようにしましょう

第4問 現代社会の文化や宗教

「グローバル化が進む現代社会の文化や宗教」をテーマとして、文化の捉え方、日本に暮らす外国人の動向、政教分離、宗教と伝統や文化との関係について出題されました。

基本的な知識が求められた問題もありましたが、問1・問2・問4のように読解力や思考力が必要とされる問題もありました。

問3の政教分離をめぐる判例については、基本的なものが多いので、しっかりとおさえておきたいです。

新高3生・新高2生へのアドバイス

統計資料や図表を正確に読み取る問題、思考力や判断力が問われる問題もありますが、正確な知識を身につけられているかを問う問題も多く見られます。
そのため、倫理分野、政治分野、経済分野それぞれの基本的な知識を身につけていくことを最優先に学習を進めていきたいです。
教科書をくり返し読んで、太字になっている用語を中心に習得していきましょう。

ただし、用語だけを覚えるのではなく、思想、法律、制度、理論の大枠をおさえることも意識してください。
学習を進めるなかで、身近な例に置き換えて考えてみる、特に経済分野の単元は図を使いながら理解していくのがおすすめです。

基本的な知識が身についているかを確認するために、模試・過去問・問題集などを使用して演習に取り組んでいくことも重要です。
問題演習は、資料や図表を読み取る問題、思考力や判断力が問われる問題に慣れていくためにも必須になってきます。

演習を通して、理解が不十分とわかった単元は教科書に戻って復習をしていきたいですし、思考力や判断力が問われる問題は正解に至るまでのプロセスを確認するようにしてください。
「公共」は過去問が少ないため、「現代社会」の過去問を利用してみるのも良いでしょう。

時事的な内容を絡めた問題が出題されることもありますので、新聞、テレビ、スマートフォンのアプリなどを通してニュースに触れていくと良いでしょう。
学習している内容を理解することに役立つ場合もあります。

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