このページでは、令和8年度(2026年度)大学入学共通テスト「日本史」の出題について解説します。
歴史総合、日本史探究
2026年の共通テスト「歴史総合、日本史探究」は、昨年より解答数は1問増えましたが、分量の変化はありませんでした。
出願形式としては、センター試験時代から頻出だった年代整序問題が、昨年の3問からさらに減少して1問のみとなりました。
また複数解答がある連動型問題が登場したほか、資料の読み取りと正誤判定を組み合わせた問題が増加しました。
昨年と同様に、用語の暗記だけでは答えにたどり着けない問題が多く、深い理解や思考力・判断力が求められました。

第1問
「災害の歴史」をテーマにした、「歴史総合」との共通問題でした。
図、表、地図、グラフ、年表など多様な資料から、情報を適切に読み取ることが解答のカギとなっていました。
問3(1)や問4では、出来事の時期判断が必要になっており、時代の転換となるような大きな出来事の時期把握は昨年と変わらず重視されていたといえます。
第2問
「日本の漁業の歴史」をテーマにして、縄文時代や鎌倉時代、江戸時代の社会、経済について出題されました。
問5では、それまでの設問や資料をもとに判断する必要があり、このような問題は共通テストでは頻出です。

第3問
『伴大納言絵巻』を題材に、古代の政治や文化について出題されました。
問3は、正解となる組み合わせが2つ存在する連動型で、戸惑った受験生もいたかもしれません。
しかし内容としては基本的なものだったので、もっている知識を冷静に活用できたかがポイントになりました。
問4の資料の正誤問題は、その前の会話文に大きなヒントがあり、見逃さなければ容易に判断できるようになっていました。
第4問
「中世における女性と政治との関わり」をテーマに、政治や荘園制について出題されました。
問2では、日野富子についての評価の変化といった、現代から過去を解釈する「歴史学」の視点からの出題でした。
問4では荘園制の変遷についての知識が求められ、土地制度史に苦手意識がある受験生にとっては、やや迷う部分もあったかもしれません。

第5問
「近世の城郭」をテーマに、政治や社会、文化について幅広く出題されました。
問4は、教科書で城下町の図を見ていた受験生にとっては、解きやすい問題だったと思います。
教科書の図は、「なぜそのような仕組みになっているのか?」を考えながら目を通しておきましょう。
問5では、古代や中世の知識も求められました。
第6問
「近現代の日本における政治的リーダーシップ」をテーマに、戦前・戦後の政治や外交に関する問題が出題されました。
問1では、設問文の「55年体制末期に成立した」という部分を見逃さなければ、「あ」が誤文であることは判断しやすくなっていました。
問2は風刺画の読み取りが求められ、戸惑った受験生もいたかと思います。
高校生は、対策に時間がとりにくい戦後史についても、単語の暗記のみならず、時代や社会の全体像をつかむことが求められました。

新高3生・新高2生へのアドバイス
今年の共通テスト「歴史総合、日本史探究」では、昨年に続き多くの資料が引用され、知識と組み合わせて答えを判断する問題が多くなっていました。
こういった問題を解くためには、単語の暗記だけではなく、「いつ・どういう背景で起きたのか」を理解しておくことが求められます。
日頃の学習でも、一問一答の学習にとどまらず、教科書を精読して理解を深めながら、演習を通して思考力・考察力も身につけましょう。
また歴史総合では、日本史の知識だけでは対応できない問題も昨年に続いて出題されました。
日本史探究のみではなく、歴史総合の世界史分野についても学習を進めましょう。
日本史の共通テスト対策









