
こんにちは!四谷学院の奥野です。
大学受験へ向けた勉強では、参考書を一度解いただけで終わらせるのではなく、繰り返し解いて知識や解法を定着させることが大切です。
ただし、参考書はただ回数を重ねればよいわけではありません。1周目、2周目、3周目と周回を重ねるごとに意識すべきことを変え、自分の苦手分野を確認しながら取り組むと、1冊の参考書を最大限に活かせます。
この記事では、参考書を何周も繰り返すべき理由や効果的な周回の進め方を解説します。参考書を何周しても成績が上がらない場合の原因と対処法もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。



目次
参考書は何周するのが正解?

参考書の周回数は「最低3周、できれば5周以上」が目安です。何冊もの参考書に手を広げるよりも、1冊の参考書を繰り返し解くことで問題を解くのに必要な考え方や重要語句、頻出パターンが身につきやすくなります。
ただし、大事なのは「参考書を何周したか」ではなく、「1冊の完成度をどこまで高められるか」です。「3周したから次の参考書に進む」と考えるのではなく、「問題を見た瞬間に解法が浮かぶ」「なぜその解き方になるのかを友達に説明できる」というレベルまで仕上げることを目標としましょう。
参考書を何周も繰り返す必要があるのはなぜ?

参考書を何周も繰り返す必要があるのは、一度学習しただけでは知識や解法が定着しにくいからです。
人の記憶力について説明する際、よく引き合いに出されるものにドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスが提唱した「忘却曲線」の理論があります。忘却曲線とは、時間が経つにつれて人の記憶がどのように薄れていくかを示したものです。
エビングハウスの忘却曲線では、人は何かを記憶してから1時間後には約56%、1日後には約74%の内容を忘れるとされています。つまり、どれだけ集中して勉強しても、一度学んだだけでは多くの内容が抜け落ちてしまう可能性があるということです。
だからこそ、大学受験へ向けた学習では参考書を繰り返し解き、知識の定着率を高めることが重要となるのです。
参考書の効果的な周回のやり方

参考書をただ何となく繰り返し解くだけでは理解が深まらず、成績の伸びも限定的になってしまいます。効率よく学力を伸ばすためには、周回ごとに目的を変えて取り組むことが重要です。
ここでは、参考書を効果的に周回するための具体的なやり方をご紹介します。
1周目は「仕分け」のつもりで進める
1周目の目的は、参考書全体の難易度や分量を把握し、自分にとって「解ける問題」と「解けない問題」を仕分けることです。解けなかった問題には「×」を、解けたものの自信がなかった問題には「△」などの印を付けておくと、2周目以降に優先して復習すべき箇所がわかりやすくなります。
なお、1周目からすべてを完璧に理解しようとすると、途中で挫折しやすくなります。初めて参考書に取り組むときは完璧主義になりすぎず、まずは最後まで進めることを優先しましょう。
2周目以降は「間違えた問題」だけを集中して回す
2周目以降は、1周目で「×」や「△」の印を付けた問題を中心に解き直していきましょう。すべての問題を同じように何周もすると、すでに理解している問題にまで時間を使うことになって非効率です。自分の苦手な問題を優先して復習することで弱点を効率よく克服でき、得点アップにつながりやすくなります。
また、1周目で間違えた問題を解き直すときは解答を写したり、解説を読んだだけで終わらせたりしないようにしましょう。「なぜこの解法になるのか」「どこで間違えたのか」を自分の言葉で説明できるレベルまで掘り下げることが重要です。
最終周回は「説明できる」レベルまで仕上げる
3周目以降に取り組む際は、「すぐに解ける」だけでなく、「解き方を人に説明できるか」を目標にしましょう。解法を口頭で説明できる状態は、知識が体系的に身についている目安となります。基礎がしっかりと身についていれば、初見の応用問題にも対応しやすくなるでしょう。
ノートに自分の言葉で解説を書く、友達と解き方を教え合うなど、インプットだけでなくアウトプットを取り入れながら復習すると、知識や解法がより定着しやすくなります。
参考書を何周しても成績が上がらない人の特徴

参考書を何周もしているのに成績が伸びない場合は、周回のやり方に問題があるのかもしれません。ここでは、参考書を何周しても成績が上がらない人にありがちなミスを紹介します。
作業として周回している
参考書を周回しても成績が上がらない人によく見られるのが、勉強ではなく「作業」として進めているケースです。
例えば、ページをめくる、解答を眺める、次のページへ進むといった流れをただ繰り返しているだけでは理解は深まりません。
参考書を周回するときは、「今回はどこを重点的に確認するのか」「前回できなかった問題は解けるようになったか」などを意識することが大切です。
苦手な問題を飛ばしている
難しい問題や苦手な単元は、ついあと回しにしたくなるものです。しかし、合格に近づくために重要なのは「解ける問題で確実に点を取ること」と「苦手分野を平均レベルまで引き上げること」です。
間違えた問題や解けなかった問題には印を付けて次の周回で優先的に取り組む仕組みを作り、解法を説明できるレベルまで理解を深めていきましょう。
まとめ
参考書は3~5周を目安に繰り返し解きながら、1冊の理解度を深めていくことが大切です。ただし、重要なのは周回数そのものではなく、知識や解法がどれだけ定着しているかです。学習した内容は時間とともに忘れてしまうため、繰り返し復習し、入試本番で使える知識として定着させましょう。
参考書の周回で効果的に学力を伸ばすには、周回ごとに目的を変えることがポイントです。1周目は全体像をつかみながら最後まで進め、2周目以降は解けなかった問題を中心に復習します。3周目以降は、解法を自分の言葉で説明できるレベルまで理解を深めることを意識しましょう。
失敗しない予備校選びは相談会・説明会参加が重要!
予備校では相談会や説明会が開催されており、参加することで指導方針や授業の雰囲気などを確認できます。予備校選びの際は、口コミやホームページ上の情報だけに頼るのではなく、実際に足を運んで学習環境やサポート体制を確認してみてください。
複数の予備校の説明会に参加して比較検討することで、あなたに合った教室が見つけやすくなるでしょう。

