こんにちは、四谷学院 受験コンサルタントチームの藤川です!
大学選びでは、偏差値や学部・学科、就職実績などに注目する人が多いでしょう。
しかし、入学後の大学生活を大きく左右するのが「通学時間」です。

実は、日本学生支援機構(JASSO)の「令和6年度学生生活調査」によると、
約6割の大学生が片道31~90分かけて大学へ通っています。
なかでも最も多いのは「61~90分」で、全体の約3人に1人を占めています。
「片道1時間半かかる大学でも大丈夫?」
「一人暮らしをした方がいいのはどれくらいから?」
「大学生はどのくらいの時間をかけて通学しているの?」
このような疑問を持つ受験生や保護者の方も多いでしょう。
大学は4年間通う場所です。
通学時間は、授業だけでなく、サークル活動やアルバイト、資格取得の勉強などにも影響します。
そこで今回は、日本学生支援機構(JASSO)の最新調査をもとに、大学生の通学時間の実態や、一人暮らしを検討する目安について解説します。
目次
大学生の通学時間はどれくらい?最新データを確認
大学生は実際にどれくらいの時間をかけて通学しているのでしょうか。
日本学生支援機構(JASSO)が実施した「令和6年度学生生活調査」では、自宅から通学する大学生の片道通学時間について、次のような結果が公表されています。

※日本学生支援機構(JASSO)「令和6年度学生生活調査」をもとに作成
この結果を見ると、最も多い通学時間帯は「61~90分」で31.1%となっています。
これは、約3人に1人の大学生が、片道1時間~1時間30分程度かけて大学へ通っている計算です。
つまり、片道1時間半程度の通学は、大学生の間では一般的な範囲だといえるでしょう。
また、片道2時間を超える学生は5.3%にとどまっており、長時間通学は少数派です。
大学生にとって片道1時間前後の通学は一般的ですが、通学時間が長くなるほど自由に使える時間は少なくなります。
そのため、大学選びでは「通えるかどうか」だけでなく、「4年間無理なく通い続けられるか」という視点も大切です。
片道1時間半の通学は大変?データから考える
受験生からよく聞かれるのが、「片道1時間半の大学は遠すぎますか?」という質問です。
前述したJASSOの調査では、片道61~90分で通学している大学生が31.1%と最も多くなっています。そのため、片道1時間半程度の通学は決して珍しいものではありません。
もちろん、通学時間は短い方が体力的な負担は少なくなります。
しかし、データを見る限り、片道1時間半程度であれば、多くの大学生が実際に通学している範囲だといえるでしょう。
ただし、通学の負担は時間だけで決まるわけではありません。
例えば、「乗り換えなしで90分」と、「乗り換え3回で90分」では、感じ方が大きく異なるでしょう。
また、朝の通勤ラッシュが激しい路線を利用する場合は、同じ通学時間でも疲労感が大きくなることがあります。
大学選びでは「何分かかるか」だけでなく、次のような点も確認しておくことが大切です。
- 乗り換え回数
- 電車の混雑状況
- 最寄り駅からキャンパスまでの距離
そのため、「片道1時間半だから無理」と考えるのではなく、実際の通学経路まで含めて判断することをおすすめします。

通学時間が長いと大学生活にどんな影響がある?
一方で、通学時間が長くなるほど大学生活への影響も大きくなります。
例えば、片道2時間の大学へ通う場合、往復では毎日4時間の移動が必要です。
週5日通学し、年間35週間通学すると仮定すると、
4時間 × 5日 × 35週 = 700時間
となります。
さらに4年間では、
700時間 × 4年 = 2,800時間
です。
これは日数に換算すると約117日分にもなります。
つまり、片道2時間の通学を4年間続けると、約4か月分もの時間を移動に使う計算になります。
もちろん、通学中に読書や予習・復習をすることもできます。
しかし、満員電車では思うように勉強できないことも少なくありません。
大学生活では授業以外にも、
・サークル活動
・アルバイト
・資格試験の勉強
・就職活動
などに時間を使います。
通学時間が長くなるほど、こうした活動に使える時間は少なくなります。
大学選びでは偏差値や学部だけでなく、「毎日の通学にどれくらい時間を使うことになるのか」という視点でも考えてみることが大切です。
一人暮らしを検討する目安は?
一人暮らしを始める基準は人によって異なります。
ただし、通学時間という観点では、片道1時間半~2時間程度になると、一人暮らしを検討する目安の一つになるでしょう。
前述したように、片道2時間の通学を続けると、4年間で約117日分もの時間を移動に使う計算になります。
また、通学時間が長くなるほど、サークル活動やアルバイト、資格取得の勉強などに使える時間も少なくなるでしょう。
特に、
・乗り換え回数が多い
・通勤ラッシュの影響を受ける
・帰宅時間が遅くなりやすい
・実験や実習が多い学部を志望している
といった場合は、通学時間以上に負担が大きくなることがあります。
一方で、片道1時間程度であれば、自宅通学を選ぶ大学生も少なくありません。
一人暮らしをするかどうかは、通学時間だけでなく、家賃や生活費、交通費なども含めて総合的に判断することが大切です。
志望校を決める前にキャンパスの場所を確認しよう

大学選びでは、大学名だけで判断しないことも重要です。
同じ大学でも、学部によってキャンパスが異なることがあります。
また、大学名からイメージする場所と、実際に通うキャンパスの所在地が異なるケースも少なくありません。
そのため、同じ大学であっても、学部によって通学時間が大きく変わることがあります。
志望校を検討するときは、
・どのキャンパスに通うのか
・自宅から何分かかるのか
・乗り換えは何回あるのか
まで確認しておくことをおすすめします。
入学後に「思ったより遠かった」「毎日の通学が想像以上に大変だった」と後悔しないためにも、通学時間は大学選びの重要な判断材料の一つとして考えておきましょう。
志望校のキャンパス所在地や学部ごとのキャンパス配置を調べる際は、都道府県別の大学キャンパスマップ記事も参考にしてみてください。
都道府県ごとに大学をまとめているため、キャンパス所在地を確認しながら、実際の通学時間もイメージしやすくなります。

まとめ
日本学生支援機構(JASSO)の調査によると、自宅から通学する大学生の約6割は片道31~90分で大学へ通っています。
片道1時間前後は一般的であり、1時間半程度の通学も決して珍しくありません。
一方で、通学時間が長くなるほど自由に使える時間は少なくなります。
片道2時間の通学を4年間続けると、約117日分もの時間を移動に使う計算です。
大学選びでは偏差値や学部だけでなく、「4年間無理なく通えるか」という視点も欠かせません。
志望校を比較するときは、キャンパスの場所や通学時間もあわせて確認してみましょう。






