
こんにちは!四谷学院の奥野です。
麗澤大学は、千葉県柏市にキャンパスを構える私立大学です。
1935年に開塾された道徳科学専攻塾をルーツとし、1959年に外国語学部を擁する麗澤大学として開学、2024年の工学部新設により文理を網羅する5学部の総合大学となりました。
創立以来、小規模と国際性にこだわり続けている大学で、充実した学びが得られることが特色です。
この記事では、麗澤大学の入試の特徴や難易度、倍率、合格するための効率的な勉強方法をご紹介します。麗澤大学の受験を考えている方や、勉強しているのに成績が伸び悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
※本記事に記載されている情報は2025年7月21日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。



目次
麗澤大学の入試問題で問われる能力
麗澤大学が求める学生の人物像について解説します。
麗澤大学はどのような人材(学生)を望んでいるのか
麗澤大学は、道徳科学「モラロジー」に基づく知徳一体の教育を基本理念としており、以下のような人物の育成を目指しています。
- 大きな志をもって真理を探求し、高い品性と深い英知を備えた人物
- 自然の恵みと先人の恩恵に感謝し、万物を慈しみ育てる心を有する人物
- 自ら進んで義務と責任を果たし、国際社会に頁献できる人物
このような、知識に加え品性や倫理観を併せ持つ「品格あるグローカル人材」を育成するために、グローバル教育・道徳教育・データサイエンス教育・キャリア教育を柱とした「麗澤スタンダード」と教養(リベラルアーツ)教育を行っていることが、麗澤大学の特徴です。
上記のような人物を育成するため、麗澤大学では学部ごとにアドミッション・ポリシーを定めています。以下は、外国語学部のアドミッション・ポリシーです。
(1)外国語学部の学習内容を理解し、関心を持つ者
(2)外国語学部での学習に必要な基礎的知識を持つ者
(3)外国語の基礎的な運用技能を持つ者
(4)外国語学部で学ぶ強い目的意識を持つ者
(5)高等学校時代の学習及び諸活動において顕著な成果を挙げた者
アドミッション・ポリシーを見ると、麗澤大学では、基礎学力があり目的を持って主体的に学ぶ意欲のある学生を求めていることがわかります。
なお、他学部のアドミッション・ポリシーについては、大学公式ホームページの大学の方針からご確認ください。
麗澤大学入試の特徴
麗澤大学では複数の選抜方法・入試方式を採用しているため、自分の得意を活かした受験が可能です。ここでは、一般選抜、総合型選抜の概要をご紹介します。
一般選抜
大学独自の個別学力試験を受験する選抜方法で、前期(A日程、B日程)・中期・後期の3日程があります。以下のようにさまざまな入試方式があり、得意科目を活かした受験が可能です。
- 3科目型:学部指定の2科目+選択1科目を受験
- 3科目ベスト2科目型:3科目を受験し得点の高い2科目で評価
- 2科目型:学部指定の2科目か、学部指定の1科目+選択1科目か、選択2科目を受験
- 共通テストプラス:大学入学共通テストの高得点1科目と一般選抜の高得点1科目で評価
- 1科目型(工学部を除く):外部語学資格を利用し、学部指定の1科目、もしくは選択1科目を受験
- 面接型(外国語学部・国際学部):外部語学資格を利用し、面接で評価
大学入学共通テスト利用選抜
大学独自の個別学力試験は実施せず、大学入学共通テストの成績を利用して出願できる選抜方法です。前期・中期・後期の3日程があります。
入試方式には、2科目型や3科目型のほか、前期・中期では英語資格を利用した英語4技能プラスが用意されています。
総合型選抜
出願条件を満たせば誰でも出願可能な選抜方法です。
全学部共通の入試方式として、面接方式・選択テーマ発表方式・課題問題方式の3種類があり、学部別に実施される方式12種類を加えると全15種類の入試方式が用意されています(そのほか、全学部対象の帰国子女方式と麗澤会員・維持員子女方式もあり)。一部の入試方式・日程では、他大学との併願が可能です。
上記以外にも、学部が指定する在籍校の学校長の推薦を出願条件とする学校推薦型選抜や、外国人留学生・編入学者選抜があります。詳しくは、大学公式ホームページや最新の入学者選抜要項をご確認ください。
麗澤大学の各科目の試験問題の特徴や難易度と対策
麗澤大学の入試対策をするためには、試験問題の特徴や傾向をつかむことが大切です。ここからは、麗澤大学の一般選抜(前期日程)における試験問題の特徴を、科目ごとにご紹介します。
英語
試験時間は60分です。文法や語彙、会話文、長文読解などが出題される傾向があります。解答はマーク式で、難易度は標準的です。
大問は例年6問で問題数がやや多いため、時間配分を意識して問題を解く練習を行いましょう。
国語
試験時間は60分、2023年度試験では現代文のみで大問2問の構成でした。解答はマーク式で、難易度は標準的です。
漢字や語句の問題を取りこぼさないように基礎を身につけ、文章を丁寧に読み解く練習を行いましょう。
数学
試験時間は60分です。2023年度試験では大問4問の構成でした。難易度は全体的に標準レベルですが、一部難問題があり、問題数も多めです。素早く解答できるよう、基礎をしっかり身につけておくことが大切です。
世界史
試験時間は60分です。2023年度試験では大問4問の構成で、語句選択や正誤文選択を中心とした出題形式になっています。
難易度は標準レベルのため、教科書を丁寧に理解しておく必要があります。
日本史
試験時間は60分です。2023年度試験では大問4問で、原始・古代が1問、中世・近世が1問、近現代が2問の構成でした。
出題形式は空所補充や語句選択が中心ですが、正誤文選択で差がつきやすいため、出来事を正確に理解しておくことが重要です。
麗澤大学入試の難易度
Benesseの「マナビジョン」のデータによると、麗澤大学の偏差値は43~55です。大学入学共通テスト得点率は44~72%とされています。(2025年7月21日時点)
学部ごとの偏差値は以下のとおりです。
| 学部 | 偏差値 |
| 外国語学部 | 45~51 |
| 国際学部 | 44~48 |
| 経済学部 | 43~51 |
| 経営学部 | 43~55 |
| 工学部 | 48~54 |
参照:麗澤大学/偏差値・共通テスト得点率(入試難易度)【2025年度入試・2024年進研模試情報最新】|マナビジョン|Benesseの大学受験・進学情報
麗澤大学試験の概要

ここからは、麗澤大学試験の概要を解説します。
出願資格について
麗澤大学の出願資格は、選抜方法・入試方式ごとに定められています。一般選抜の出願資格があるのは、以下3つのいずれかに該当する方です。
(2)通常の課程による12年の学校教育を修了した者および入学年の3月修了見込みの者
(3)学校教育法施行規則第150条の規定により高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者および入学年の3月31日までにこれに該当する見込みの者
面接型(外国語学部・国際学部)については上記に加え、外部語学資格の要件や外国籍者の学校要件などが設定されています。
出願資格の詳細は、大学公式ホームページの入学者選抜要項・願書から、最新の情報をご確認ください。
試験科目や配点
麗澤大学の試験科目や配点は、選抜方法によって異なります。ここでは、一般選抜(前期日程)の試験科目・配点をご紹介します。
【3科目型】(工学部以外)
| 教科 | 科目 | 配点 | |
| 英語 | 英語コミュニケーションⅠ、英語コミュニケーションⅡ、英語コミュニケーションⅢ、論理・表現Ⅰ、論理・表現Ⅱ(リスニングテストなし) | 100 | |
| 国語 | 現代の国語、言語文化(古文・漢文を除く) | 100 | |
| 歴史・公民 | 「歴史総合、世界史探究」「歴史総合、日本史探究」「政治・経済」から1科目 | 選択(いずれか1科目) | 100 |
| 数学 | 「数学Ⅰ」「数学Ⅰ・数学A(数学と人間の活動を除く)・数学Ⅱ・数学B(数列)・数学C(ベクトル)」から1科目 | ||
| 理科 | 「物理基礎・物理」「化学基礎・化学」から1科目 | ||
| 情報 | 「情報Ⅰ」 | ||
【3科目型】(工学部)
| 教科 | 科目 | 配点 | |
| 英語 | 英語コミュニケーションⅠ、英語コミュニケーションⅡ、英語コミュニケーションⅢ、論理・表現Ⅰ、論理・表現Ⅱ(リスニングテストなし) | 100 | |
| 数学 | 数学Ⅰ・数学A(数学と人間の活動を除く)・数学Ⅱ・数学B(数列)・数学C(ベクトル) | 100 | |
| 国語 | 現代の国語、言語文化(古文・漢文を除く) | 選択(いずれか1科目) | 100 |
| 歴史・公民 | 「歴史総合、世界史探究」「歴史総合、日本史探究」「政治・経済」から1科目 | ||
| 理科 | 「物理基礎・物理」「化学基礎・化学」から1科目 | ||
| 情報 | 「情報Ⅰ」 | ||
参照:
麗澤大学/一般選抜(一般入試)<入試科目>|大学受験パスナビ:旺文社
麗澤大学/一般選抜【スタディサプリ 進路】
出願者数や合格者数のデータ
麗澤大学の一般選抜・大学入学共通テスト利用選抜における出願者数や合格者数(2024年度・前期日程)は、以下のとおりです。
| 学部 | 出願者数 | 受験者数 | 合格者数 | 実質倍率 |
| 外国語学部 | 1,969 | 1,935 | 1,581 | 1.2 |
| 国際学部 | 1,657 | 1,619 | 1,373 | 1.2 |
| 経済学部 | 1,240 | 1,206 | 1,006 | 1.2 |
| 経営学部 | 3,533 | 3,423 | 2,397 | 1.4 |
| 工学部 | 1,816 | 1,777 | 1,269 | 1.4 |
麗澤大学に合格するための勉強方法

ここからは、麗澤大学に合格するための勉強方法をご紹介します。
麗澤大学に入るには、何をすればいい?
麗澤大学の偏差値は43~55とやや平易~標準レベルです。入試問題の難易度も標準的なため、合格するには基礎をしっかりと身につけておく必要があります。本番で実力を出せるよう、時間配分を意識して演習を重ねておきましょう。
また、麗澤大学には多彩な入試方式があります。得意科目を活かした受験が可能なため、自分に有利な入試方式を見極めておくことも大切です。
受験期の過ごし方
志望校に合格できるかどうかは、高校3年生の時期をどう過ごすかによって左右されます。受験勉強で大切なのは、受験日から逆算して長期的な学習スケジュールを立て、段階的に勉強を進めていくことです。
以下を参考に、無理なくこなせる学習スケジュールを立てましょう。
- 春(4~5月):徹底して基礎を身につける時期です。教科書を読み込み、基礎的な問題が解けるようにしておきましょう。暗記が必要な単語や文法の勉強も、この時期に進めます。
- 夏(6~8月):苦手分野を克服する時期です。まとまった勉強時間を確保しやすい夏休みを利用して、着実に苦手を潰していきましょう。勉強のモチベーションを保つためには、「問題集を週○ページ進める」など、目標を細かく立ててクリアしていくのが有効です。
- 秋(9~11月):応用力を身につける時期です。問題演習を重ね、知識をアウトプットする訓練を行いましょう。大学入学共通テストを受ける場合は、その対策も始めます。模試を受験して、現在の自分の立ち位置を確認するのもおすすめです。
- 冬(12月~):最後の仕上げの時期です。過去問や演習を繰り返してこれまでに身につけた知識を確実なものとし、本番に備えます。あいまいな部分は、都度復習して解消しておきましょう。
予備校で勉強する場合
受験勉強は独学でも可能ですが、効率よく合格を目指すには、予備校へ通うのがおすすめです。予備校では、志望校に特化した授業を受けられるだけでなく、スケジュール管理や受験勉強に対するアドバイスなども受けられます。
しかし、予備校に通えば必ず合格できるわけではありません。特に、予備校の集団授業は受け身になりやすく、授業を聞いているだけで理解したつもりになってしまうことがあります。また、授業のレベルと自分のレベルに差がある場合に、ついていけなくなるおそれもある点に注意が必要です。
四谷学院のカリキュラムのご案内
予備校の授業にありがちな欠点をカバーできるのが、四谷学院独自の「ダブル教育」です。以下では、ダブル教育の2つのポイントをご紹介します。
科目別能力別授業
多くの予備校では、入塾テストの結果や志望校によってクラス分けが行われます。それに対し、四谷学院の科目別能力別授業は、科目ごとのレベルに合わせて「基礎クラス」「選抜クラス」といったクラス分けを行うのが特徴です。
これによって、授業についていけなくなったり、内容が簡単すぎたりする心配がなく、効率的に理解力を高められます。
また、毎月行う「レベル診断テスト」によって、学力の伸びに合わせてクラスレベルも上がっていきます。
55段階個別指導
科目別能力別授業で得た理解力を解答力につなげるのが、55段階個別指導です。
55段階個別指導では、過去の入試問題を分析して作成した55テストを通じて、解答の仕方が不完全なところや理解が不足しているところをチェックします。
チェックした箇所については、プロの講師がその場で解説するため、着実に解答力を高められます。講師との1対1のやりとりで、できていなかったところの理解はもちろんのこと、思考力や記述力アップも期待できます。
麗澤大学入試は丁寧に解く力が重要!
【麗澤大学の入試概要】
- 多彩な選抜方法・入試方式があり、自分に有利な方法で受験できる
- 難易度はやや平易~標準レベル
【麗澤大学の入試データまとめ】
- 一般選抜と大学入学共通テスト利用選抜の実質倍率は、1.2~1.4倍(2024年度・前期日程)
【勉強方法まとめ】
- 問題数は比較的多めのため、時間配分を意識して演習を重ねる
- 基礎を確かなものとし、ケアレスミスに注意する
苦手分野の克服や解答力の向上を目指すには、自分のレベルに合った指導が受けられる四谷学院がおすすめです。実力をさらに伸ばしたい方はもちろん、成績が伸び悩んでいるとお悩みの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
※本記事でご紹介した情報は2025年7月21日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。
失敗しない予備校選びは説明会・相談会参加が重要!
予備校選びは、志望校の合否を左右する重要な要素です。パンフレットやインターネットの口コミだけでは、手に入る情報は限られます。予備校が実施する説明会・相談会に参加し、直接説明を聞いて自分の目で確かめることが大切です。
以下の記事では、予備校の説明会・相談会について解説しています。説明会・相談会に参加するにあたっての疑問や不安を解消するためにも、ぜひご覧ください。



