常葉大学の受験対策!難易度や合格に向けての勉強法を解説

大学受験情報
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こんにちは!四谷学院の奥野です。

常葉大学は、静岡県に複数のキャンパスを持つ私立大学です。前身は1946年に創設された静岡女子高等学院で、地域社会や国際社会への貢献を掲げながら発展してきました。2013年には複数の大学を統合し、現在は幅広い学部と学科を擁する総合大学となっています。

常葉大学は、地域社会への積極的な貢献を目指す人材育成と、国際化の推進を両立させている点が特徴です。

この記事では、常葉大学の入試の特徴や難易度、倍率、合格に向けた効率的な受験勉強法を詳しく解説します。常葉大学の受験を検討している方や、成績が伸び悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

※本記事に記載されている情報は2025年8月23日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

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常葉大学の入試問題で問われる能力

常葉大学が求める学生の人物像について解説します。

常葉大学はどのような人材(学生)を望んでいるのか

常葉大学は、「知徳兼備」「未来志向」「地域貢献」という3つの教育理念を掲げており、以下のような人材の育成を目指しています。

  • 知徳兼備|幅広い教養と高度な専門性を身に付け、総合的な判断力と豊かな人間性を備えた人材を育成する。
  • 未来志向|先見性をもって社会の課題やニーズをとらえ、いかなる苦難も乗り越え、主体的かつ創造的に行動する人材を育成する。
  • 地域貢献|地域社会や産学官と連携しながら、地域の発展及び新たな社会づくりに向けて率先して行動し、活躍する人材を育成する。
引用:常葉大学 教育理念 | 大学・短大案内 | 常葉大学:10学部19学科の総合大学(静岡県)

このような理想像を実現するため、「主役は学生」の信条のもと、一人ひとりが未来社会を創る人材として成長できる教育体制を整えているのが、常葉大学の特徴です。

加えて、常葉大学では上記3つの教育理念を踏まえ、アドミッション・ポリシー(入学者受入れ方針)を定めています。


本学の3つの教育理念を踏まえ、次のような人材を求めます。

  1. 自らの責任において主体的に学習する意欲と向上心を持っている者
  2. 未来を見据え、物事に果敢に挑戦する意欲を持っている者
  3. 地域社会に貢献する意欲を持っている者
引用:常葉大学 3つのポリシー | 大学諸活動の方針 | 大学・短大案内 | 常葉大学:10学部19学科の総合大学(静岡県)

教育理念やアドミッション・ポリシーから、常葉大学は「基礎学力を有し、地域社会の未来に向けて主体的に挑戦し、学ぶ意欲を持つ人材」を求めていることがうかがえます。

大学の教育理念やアドミッション・ポリシーの詳細については、大学公式ホームページの「教育理念」や「3つのポリシー」ページをご確認ください。

常葉大学入試の特徴

常葉大学では、さまざまな選抜方法・入試方式を採用しており、自分の強みや希望に合わせた受験が可能です。ここでは、「一般選抜」と「総合能力入試(総合型選抜)」の概要をご紹介します。

一般選抜

一般選抜は、大学独自の学力試験や大学入学共通テストを課す選抜方法です。入試方式は以下のように多様で、自分の得意分野を活かした受験が可能です。

  • 奨学生入試(全学部統一入試):文系型、理系型、実技型、3教科型、2教科型
  • 一般入試(全学部統一入試):文系型、理系型、実技型、3教科型、2教科型
  • 共通テストプラス入試:大学入学共通テストと一般入試の成績、実技試験または作品提出(該当学部のみ)の結果、調査書等の書類審査をあわせて総合的に評価
  • 共通テスト利用入試(前期・後期):大学入学共通テストの成績と実技試験または作品提出(該当学部のみ)の結果、調査書等の書類審査をあわせて総合的に評価

常葉大学の大学入学共通テスト利用では、大学独自の学力試験結果を含める「共通テストプラス入試」と、含めない「共通テスト利用入試」の2パターン用意されているのが特徴です。

詳細や日程、受験科目は毎年更新される入学試験要項をご確認ください。

総合能力入試(総合型選抜)

総合能力入試は、面接やプレゼンテーション、調査書、外部試験のスコアなど、多様な評価方法で合否が決まる選抜方法です。

入試方式は「高大接続型」「リーダー育成型」「オープンセミナー型」「自己アピール型」の4つで、それぞれ評価方法や選抜基準が異なります。この中から、能力や志向に応じていずれかを選択できるようになっているのが特徴です。

これらの選抜方法のほかにも、学校推薦型選抜(一般推薦入試・スポーツ推薦入試)や、社会人・帰国生などが対象の特別選抜も実施されています。詳細は大学公式ホームページで最新の入学試験要項をご確認ください。

常葉大学 各科目の試験問題の特徴や難易度と対策

常葉大学の入試対策をするには、試験問題の傾向、難易度を把握しておくことが重要です。ここでは、常葉大学の一般選抜における試験問題の特徴・傾向と対策を科目ごとに解説します。

英語

試験時間は60分で、大問は6問、解答はマーク式です。設問はすべて英語で出題され、さまざまな形式の英文を読んで内容を正確に把握する必要があります。標準的な難易度ですが、大問数が多めなので時間配分に注意して対策しましょう。

国語

試験時間は60分で、大問は2~3問、解答はマーク式です。近現代の文章読解が中心で、古文・漢文は出題されません。難易度は標準レベルで、語彙力や読解力を養い、文章を丁寧に読み解く力が必要となります。

数学

試験時間は60分で、大問は4問、解答はマーク式です。「数学Ⅰ・A」または「数学Ⅰ・A・Ⅱ・B」の2パターンからいずれかを選択して解答します。全体的に標準レベルの問題構成になっていますが、基礎力を固めたうえで問題を素早く解く練習が必要です。

地理歴史・公民

試験時間は60分で、大問は4問、解答はマーク式です。「世界史探究」「日本史探究」「政治・経済」から1科目を選択します。いずれも語句選択や正誤問題が中心で、難易度は標準レベルなので、教科書や史料集の内容を正確に理解しておきましょう。

理科

試験時間は60分で、大問は2~3問、解答はマーク式です。「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」から2科目を選択します。標準的な難易度なので、教科書の内容や基本公式、法則を理解し、典型問題を着実に解けるようにしておきましょう。

常葉大学入試の難易度

Benesseの「マナビジョン」のデータによると、常葉大学の偏差値は40~55で、大学入学共通テストの得点率は37~68%です。(2025年8月23日時点)

学部ごとの偏差値は以下のとおりです。

学部偏差値
教育学部45~55
外国語学部42~49
経営学部50~51
社会環境学部43~49
保育学部41~46
造形学部41~46
法学部42~45
健康科学部45~48
健康プロデュース学部40~50
保健医療学部44~47

参照:常葉大学/偏差値・共通テスト得点率(入試難易度)【2025年度入試・2024年進研模試情報最新】|マナビジョン|Benesseの大学受験・進学情報

常葉大学試験の概要


ここからは、常葉大学試験の概要を解説します。

出願資格について

常葉大学の出願資格は、選抜方法や入試方式によって異なります。一般選抜の出願資格は以下のとおりです。


奨学生入試・一般入試に出願する者は(1)に該当する者、共通テストプラス入試に出願する者は(1)~(3)のすべてに該当する者、共通テスト利用入試に出願する者は(1)及び(2)に該当する者。

(1)以下のいずれかに該当する者。
①高等学校又は中等教育学校を卒業した者及び入学年の3月卒業見込みの者。
②通常の課程による12年の学校教育を修了した者及び入学年の3月修了見込みの者(特別支援学校の高等部又は高等専門学校の3年次を修了した者及び入学年の3月修了見込みの者)。
③外国において、学校教育における12年の課程を修了した者及び入学年の3月までに修了見込みの者(12年未満の課程の場合は、さらに指定された準備教育課程又は研修施設を修了した者)。
④外国における、12年の課程修了相当の学力試験に合格した者(12年未満の課程の場合は、さらに指定された準備教育課程又は研修施設の課程を修了した者及び入学年の3月修了見込みの者)。
⑤日本において、外国の高等学校相当として指定した外国人学校を修了した者及び入学年の3月までに修了見込みの者(12年未満の課程の場合は、さらに指定された準備教育課程を修了見込みの者)。
⑥高等学校と同等と認定された在外教育施設の課程を修了した者及び入学年の3月修了見込みの者。
⑦指定された専修学校の高等課程を文部科学大臣の定める日以降に修了した者。
⑧旧制学校等を修了した者。
⑨国際バカロレア、アビトゥア、バカロレア、GCE Aレベルなど、外国の大学入学資格の保有者。
⑩国際的な評価団体(WASC、CIS、ACSI)の認定を受けた外国人学校の12年の課程を修了した者(CISの旧名称であるECISの認定を受けた外国人学校の12年の課程を修了したものについても入学資格が認められます)。
⑪高等学校卒業程度認定試験に合格した者(旧規定による大学入学資格検定に合格した者を含む)及び入学年の3月までに合格見込みの者で、入学年の3月31日までに18歳に達する者。
⑫本学において個別の入学資格審査により認めた者で、入学年の3月31日までに18歳に達する者。

(2)入学年度大学入学共通テストにおいて、各学部・学科が指定した教科・科目を受験する者。
(3)本学の一般入試に出願し、各学部・学科が指定した教科・科目を受験する者。

参照:常葉大学 常葉大学(全学部統一入試)入学試験要項2025年度(PDF)

また、総合型選抜や学校推薦型選抜など一部の選抜方法では、推薦条件や特別な要件が設定されている場合があります。出願資格の詳細は、大学公式ホームページで最新の入学試験要項をご確認ください。

試験科目や配点

常葉大学の試験科目や配点は、選抜方法によって異なります。同じ3教科型でも学部・学科によって組み合わせはさまざまです。ここでは、一般選抜(一般入試)の試験科目・配点について、「3教科型」「2教科型」でそれぞれ代表的なパターンを抜粋してご紹介します。

【3教科型】(学部指定の2科目+1科目選択)

教科科目配点
英語英語コミュニケーションⅠ、英語コミュニケーションⅡ、論理・表現Ⅰ100
国語現代の国語、言語文化(古文・漢文を除く)100
地理歴史・公民「世界史探究」「日本史探究」「政治・経済」のいずれかを選択選択(いずれか1科目)100
数学「数学Ⅰ・数学A」、「数学Ⅰ・数学A・数学Ⅱ・数学B」のいずれかを選択
理科「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」から2科目を選択し1科目として扱う

※外国語学部・英米語学科のみ外国語(英語)を200点満点に換算し、400点とします。
※学部・学科によって科目が異なる場合があります。

【2教科型】(学部指定の2科目)

教科科目配点
英語英語コミュニケーションⅠ、英語コミュニケーションⅡ、論理・表現Ⅰ100
国語現代の国語、言語文化(古文・漢文を除く)100

※外国語学部・英米語学科のみ外国語(英語)を200点満点に換算し、300点とします。
※学部・学科によって科目が異なる場合があります。

参照:常葉大学 常葉大学(全学部統一入試)入学試験要項2025年度(PDF)

出願者数や合格者数のデータ

常葉大学の一般選抜における出願者数や合格者数(2025年度)は、以下のとおりです。

学部出願者数受験者数合格者数実質倍率
教育学部2,7962,7421,6611.7
外国語学部1,3611,3251,3051.0
経営学部1,8281,7911,3841.3
社会環境学部1,0249989201.1
保育学部3783653611.0
造形学部2632602461.1
法学部9969729481.0
健康科学部5825543131.8
健康プロデュース学部7497276791.1
保健医療学部4294033821.1

参照:常葉大学 2025年度 大学入試結果一覧(PDF)

常葉大学に合格するための勉強方法


ここからは、常葉大学に合格するための勉強方法をご紹介します。

常葉大学に入るには、何をすればいい?

常葉大学の偏差値は40~55と、やや平易~標準レベルです。入試問題の難易度も標準的なので、基礎力をしっかり身につけておく必要があります。

試験本番で実力を最大限発揮するために、時間配分を意識しながら過去問や類似問題での演習を繰り返しましょう。また、常葉大学は多様な入試方式を採用しているため、自分の得意科目や適性を活かせる入試方式を選ぶことが大切です。

受験期の過ごし方

受験においては、高校3年生の過ごし方が志望校合格を左右します。重要なのは、受験日から逆算して長期的な学習計画を立て、段階的にステップアップしながら受験勉強に取り組むことです。

以下のポイントを参考に、無理なく継続できるスケジュールを作成しましょう。

  • 春(4~5月):基礎固めの時期です。教科書をしっかり読み込み、基本的な問題が解けるようにしましょう。暗記が必要な単語や文法の学習もこの時期に進めておくことが大切です。
  • 夏(6~8月):苦手分野の克服に集中する時期です。まとまった勉強時間を確保できる夏休みを活用し、苦手分野を潰しましょう。モチベーション維持のため、「問題集を週○ページ解く」など具体的な目標設定をして達成感を積み重ねるのがおすすめです。
  • 秋(9~11月):応用力を養う時期です。問題演習を重ねて知識を実践的に使う練習を行いましょう。大学入学共通テストを利用するなら、この時期から対策を始めます。模試の受験で自分の現在地を確認するのにも適した時期です。
  • 冬(12月~):総仕上げの時期です。過去問や演習を繰り返し、知識を確実に定着させながら本番に備えます。あいまいな箇所はその都度復習して不安を取り除いておきましょう。

予備校で勉強する場合

独学でも受験勉強は可能ですが、効率的に合格を目指すなら予備校の利用をおすすめします。予備校では志望校対策に特化した授業を受けられるほか、学習計画の管理や受験に関するアドバイスを受けられるのがメリットです。

ただし、予備校に通ったからといって、必ずしも合格できるわけではありません。特に集団授業は受け身になりやすく、授業を聞いているだけで理解した気になることがあります。また、自分の学力レベルと授業の進度に差がある場合は、内容についていけず挫折するリスクもあるため注意が必要です。

四谷学院のカリキュラムのご案内

予備校の授業にありがちな欠点をカバーできるのが、四谷学院独自の「ダブル教育」です。以下では、ダブル教育の2つのポイントをご紹介します。

科目別能力別授業

多くの予備校では、入塾テストの結果や志望校によってクラス分けが行われます。それに対し、四谷学院の科目別能力別授業は、科目ごとのレベルに合わせて「基礎クラス」「選抜クラス」といったクラス分けを行うのが特徴です。

これによって、授業についていけなくなったり、内容が簡単すぎたりする心配がなく、効率的に理解力を高められます。

また、毎月行う「レベル診断テスト」によって、学力の伸びに合わせてクラスレベルも上がっていきます。

55段階個別指導

科目別能力別授業で得た理解力を解答力につなげるのが、55段階個別指導です。

55段階個別指導では、過去の入試問題を分析して作成した55テストを通じて、解答の仕方が不完全なところや理解が不足しているところをチェックします。

チェックした箇所については、プロの講師がその場で解説するため、着実に解答力を高められます。講師との1対1のやりとりで、できていなかったところの理解はもちろんのこと、思考力や記述力アップも期待できます。

常葉大学入試は丁寧に解く力が重要!

【常葉大学の入試概要】

  • 多彩な選抜方法と入試方式があり、自分の強みを活かした受験が可能
  • 難易度はやや平易~標準レベルで、基礎力を固めることが合格の鍵

【常葉大学の入試データまとめ】

  • 一般選抜の実質倍率は1.0~1.8(2025年度)

【勉強方法まとめ】

  • 問題数が比較的多いため、時間配分を意識した演習が必須
  • 基本的な知識を確実に身につけ、ケアレスミスを減らすことも重要

苦手分野を克服し、解答力を高めるためには、自分のレベルに合わせた指導を受けられる四谷学院がおすすめです。成績アップを目指す方や、成績が伸び悩んでいる方は、ぜひお気軽にご相談ください。

※本記事でご紹介した情報は2025年8月23日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

失敗しない予備校選びは説明会・相談会参加が重要!

予備校選びは、志望校合格に大きく影響する重要なポイントです。パンフレットやインターネットの口コミ情報だけでは伝わらない部分も多いため、予備校が主催する説明会・相談会への参加をおすすめします。実際に話を聞いたり校舎を見学したりすることで、納得のいく選択ができるでしょう。

説明会・相談会では、コース内容や指導方針、合格実績などの具体的な情報が得られることに加え、直接質問できるため、その場で疑問や不安を解消しやすいのが大きなメリットです。

予約はインターネットや電話ですぐに行えます。多くの場合、保護者の同伴も可能です。服装は制服でも私服でも問題ありません。個別相談会に成績表や模試結果を持参すると、より現状に即したアドバイスを受けられます。

以下の記事では、予備校の説明会・相談会について解説しています。説明会・相談会に参加する前に、こちらで疑問や不安を解消しておくと安心です。ぜひチェックしてみてください。

予備校の入学説明会って何をやるの?どうやって参加する?

大学受験合格ブログ編集部A

このブログは、大学受験予備校の四谷学院の「受験コンサルタントチーム」「講師チーム」「受験指導部チーム」が担当しています。 大学受験合格ブログでは、勉強方法や学習アドバイスから、保護者の方に向けた「受験生サポート」の仕方まで幅広く、皆様のお悩みに役立つ情報を発信しています。

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