このページでは、令和8年度(2026年度)大学入学共通テスト「数学Ⅰ・A」の出題について解説します。
目次
数学Ⅰ、数学A
昨年度と比べて文章量がやや減少した一方で、集合や三角比、2次関数において分野の理解を問う、考えさせる問題の出題が印象的であり、全体の難易度としては難化傾向だったといえます。
各設問において「前半で具体的かつ誘導が丁寧な設問の後、その考え方を用いて自力で解かせる」共通テストならではの誘導形式の設問が今年も多く見られました。
誘導形式については数Ⅰよりも数Aのほうが丁寧な誘導がついており、序盤の数Ⅰの問題を解くのに苦労した人も多かったでしょう。

以下、各問題について分析します。
第1問 [1] 集合と、約数・倍数
例年出題されていた数と式からの出題ではなく、約数・倍数に関連した集合の要素について考察させる問題が出題されました。
問題文の例や(1)の問いにおいて、自分で集合を調べるなかで特徴をつかんでいけるかが鍵になり、(2)では(1)の結果から、集合の要素を書かずとも集合の要素がaの素因数およびその倍数になっているかを把握できるかによって時間短縮を図ることが重要です。
第1問 [2] 図形と計量
円に内接する四角形の面積を三角比で表す問題です。
(1)や(2)の前半は誘導が丁寧でしたが、後半からは今までの議論をもとに自分で考える量が増え、得点に差がつきそうな設問でした。
特に(2)(ⅱ)では、問題文をもとに自分で一から図を書き直す必要があり、(ⅰ)と同じ図になると勘違いした受験生が多かったでしょう。

第2問 [1] 2次関数
2次関数の最大値・最小値に関する問題です。
後半から、最大値・最小値に関する条件から元の関数のグラフをイメージできるかを問う問題となっており、2次関数のグラフについての理解度がそのまま点数に反映される問題でした。
普段の学習から2次関数のグラフをかき、定義域によって最大値・最小値が推移する状況を把握することが必要です。
第2問 [2] データの分析
箱ひげ図、散布図、相関係数の計算といった、例年どおりデータの分析の問題が出題された一方で、昨年に引き続き外れ値に関する問題が出題されました。
各問題において、正しくデータをもとにして計算または考察できれば問題ない難易度でした。

第3問 図形の性質
昨年に引き続き、空間図形からの出題であり、内心や重心、円周角、方べきの定理、メネラウスの定理を適切に利用していけるかが重要でした。
(2)(ⅱ)では(ⅰ)と同じ考え方を使えるかという設問になっています。
誘導も丁寧なので最後までスムーズに解いていきたい大問でした。
第4問 場合の数・確率
リーグ戦における、優勝する確率を求める反復試行の確率の問題であり、考える要素が多く、時間がかかる問題でした。
問題文が長い一方で、誘導や考え方のヒントが随所にちりばめられているので、与えられた表をうまく使いながら、誘導に乗れるかが大切です。
一方で、昨年度出題された期待値や、例年よく出題されていた条件付き確率に関する問題はありませんでした。
数学の共通テスト対策









