こんにちは!四谷学院 受験コンサルタントチームの藤川です。
大学入学共通テストでは、地理歴史・公民や理科を2科目受験する人も多いですよね。
その際、「第1解答科目」「第2解答科目」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?
「日本史と地理を受験するなら、どちらを先に解いても同じでしょ?」
「2科目のうち、点数が高かった方を大学が使ってくれるんじゃないの?」
そのように考えている人は注意が必要です。
実は、大学によって、2科目のうち先に解答した科目だけを合否判定に利用する場合があります。
今回は、共通テストの第1解答科目とは何か、解答順によってどのような違いが生まれるのかを、実際の大学の入試情報をもとに解説します。

共通テストの「第1解答科目」とは?
第1解答科目とは、先に解答する科目のことです。
共通テストの地理歴史・公民や理科を2科目受験する場合、前半の60分で解答する科目を指します。
一方、後半の60分で解答する科目は「第2解答科目」と呼ばれます。
例えば、共通テストで日本史と地理を受験するとしましょう。
日本史を先に解く場合、次のようになります。
- 第1解答科目:歴史総合,日本史探究
- 第2解答科目:地理総合,地理探究
反対に、地理を先に解けば、地理が第1解答科目、日本史が第2解答科目になります。
どちらを第1解答科目にするかは、出願時に登録する必要はなく、試験当日に決められます。
つまり、どちらの科目を先に解答するかによって、第1解答科目が変わるのです。

ただし、志望校の採用条件を踏まえ、どちらを先に解くかは事前に考えておきましょう。
なお、各科目の解答時間は60分と決まっています。
前半で余った時間を後半の科目に回すことはできないため、それぞれの科目を60分以内に解き終える必要があります。
第2解答科目の方が高得点だったらどうなる?
志望大学が第1解答科目だけを採用する場合、第2解答科目で高得点を取っても、その得点は合否判定に利用されません。
例えば、日本史と地理を受験したAさんの成績が、次のようになったとします。
| 解答順 | 科目 | 得点 |
|---|---|---|
| 第1解答科目 | 日本史 | 55点 |
| 第2解答科目 | 地理 | 85点 |
この場合、2科目の得点差は30点です。
しかし、志望大学が「地理歴史・公民は第1解答科目を採用する」と定めていた場合、大学で利用されるのは日本史の55点になります。
地理で85点を取っていても、こちらの得点は採用されないのです。

もちろん、地理の得点そのものがなくなるわけではありません。
第2解答科目も採用対象となる別の大学では、地理の得点を活かせる場合があります。
大切なのは、自分が受験する大学では、どの科目が採用されるのかを知っておくことです。
実際に第1解答科目を採用する大学はある?
2027年度入試でも、地理歴史・公民や理科について、第1解答科目の成績を合否判定に用いる大学があります。
国公立大学だけでなく、私立大学の共通テスト利用入試でも注意が必要です。
例えば、愛知県立大学の2027年度入学者選抜要項を確認してみましょう。
同大学の日本文化学部の一般選抜・前期日程では、地理歴史・公民を2科目受験した場合、第1解答科目の成績を合否判定に用いることが明記されています。
つまり、先ほどのAさんがこの学部を受験する場合、指定された科目の中から先に解いた日本史の55点が採用されるということです。
参考:愛知県立大学「令和9(2027)年度 入学者選抜に関する要項」18ページ
ほかにも、第1解答科目を採用する入試には、次のような例があります。
いずれも、2027年度入試で地理歴史・公民の第1解答科目を採用する例です。
※学科・コース・入試方式によって採用方法が異なる場合があります。
一方、大学によっては2科目とも必要な場合や、高得点の科目を採用する場合もあります。
同じ共通テストを受験していても、大学・学部によって科目の採用方法が異なることを理解しておきましょう。
第1解答科目は、どちらを選べばいい?
まずは志望大学が指定する受験科目を確認し、そのうえで、優先して採用してほしい科目を第1解答科目にしましょう。
例えば、日本史と地理を受験する場合、日本史が得意だからといって、必ず日本史を先に解くべきとは限りません。
大学によっては地理を指定している可能性もありますし、複数の大学を併願する場合には、それぞれの採用条件を確認する必要があります。
志望校で両方の科目が採用対象となっており、第1解答科目だけが採用される場合は、得意科目や高得点を期待できる科目を先に解答することが基本です。
確認したいのは、次の3点です。
- 志望大学が指定する受験科目は何か
- 2科目受験した場合、第1解答科目だけを採用するのか
- 複数の大学を受験する場合、科目の採用条件に違いはないか
特に、国公立大学と私立大学の共通テスト利用入試を併願する人は、それぞれの募集要項を確認しておきましょう。
「地理の方が高得点だったので、こちらを第1解答科目にしてください」と、試験が終わってから変更することはできません。
解答する順番も、受験戦略の一つとして考えておきたいですね。
志望校がまだ決まっていない場合はどうする?
志望校が決まっていない場合も、共通テストの受験科目を何となく決めるのではなく、候補となる大学の入試科目や採用条件を調べておきましょう。
高校1・2年生の段階では、志望校がまだはっきりしていない人もいますよね。
ただし、大学によって受験に必要な科目が異なるため、科目選択の段階から入試情報を確認しておくことも大切です。
また、高校3年生で複数の志望校がある場合には、各大学の条件を一覧にして整理してみるのもよいでしょう。
どの科目を受験し、どの順番で解答するのか。
志望校の入試情報を確認しながら、計画を立てておきましょう。
まとめ|共通テストは科目の解答順にも注意しよう!
共通テストでは、地理歴史・公民や理科を2科目受験する場合、前半に解答した科目が「第1解答科目」となります。
そして大学によっては、第2解答科目の方が高得点であっても、第1解答科目だけを採用することがあるため注意が必要です。
せっかく勉強して高得点を取ったのに、志望校でその点数が使われなかったら、もったいないですよね。
共通テストの受験科目を決めるときは、科目名だけでなく、志望大学がどの科目の得点を採用するのかまで確認しておきましょう。
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大学入試では、大学や学部によって、必要な試験科目や配点、共通テストの得点の採用方法が異なります。
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