共通テスト世界史B 問題の傾向と対策 | 大学入学共通テストポイント解説
最終更新日:2024/01/09
この記事では、共通テスト「世界史B」について具体的な内容と、試験に向けて有効な対策法を解説していきます。
目次
出題内容
共通テスト「世界史B」は、大問5つで構成されており、小問数は34題程度です。
配点
共通テスト「世界史B」の配点は100点です。
試験時間
共通テスト「世界史B」の試験時間は60分です。
共通テスト「世界史B」の特徴
共通テスト「世界史B」の特徴として、国公立大学の二次試験や私立大学の問題とは異なり、資料・会話文を読み取って解答する問題が多数出題されることが挙げられます。資料・会話文の読み取りを求められる問題は、資料(文章 1~3つ)を読み取らせる問題、資料(文章・グラフ・統計資料等)とそれにまつわる会話文を読み取らせる問題など多岐に渡ります。また過去には、異なる見方に関する問題など独特な形式の問題も出題されています。ただ、求められている知識は基礎的なものがほとんどであるため、基礎をしっかりと固めて、独特の出題形式に慣れることができれば高得点をとることができることでしょう。
共通テスト世界史Bの攻略法
共通テスト「世界史B」では、国公立大学の二次試験や私立大学の問題ではあまり問われることがない、資料・会話文を読み取らせる問題をはじめとする独特な形式の問題が出題されるため、これらの問題を攻略できるかどうかがカギとなってきます。
問題例
具体例を見てみましょう。クリックすると表示されます。
難しい文章を読解する必要があるわけでも、難しい知識が求められているわけでもありませんが、問題形式に慣れていなければ瞬時に解答することはなかなか難しいでしょう。何が問われているのかを正確に把握して、その解答に必要な箇所を、資料が示す地域・時代を考慮しながら読み取るという解き方に慣れるまで、過去問題等を通じて練習をしてみましょう。
共通テスト対策「これだけはやめて!」
共通テスト「世界史B」に限った話ではありませんが、単純に用語名を覚えるだけでは太刀打ちできません。その用語の意味・内容や、各時代・地域の歴史の流れやその時代の状況をしっかりと理解できていることが重要になります。
問題例
具体例を見てみましょう。2022年度共通テスト「世界史B」 第4問 B 問5 では、次の問題が出題されています。
クリックすると表示されます。
一問一答形式の問題集等で用語名を覚えるだけで満足するのではなく、その用語の意味・内容や、各時代・地域の歴史の流れやその時代の状況をしっかりと理解するようにしましょう。
過去問題の活用
共通テスト「世界史B」を攻略するためには、その独特な問題形式に慣れることが重要です。問題形式に慣れるためにも、過去問題に繰り返し取り組んでみましょう。
高1高2生の共通テスト対策
現在の高1高2生は「世界史B」ではなく、「歴史総合、世界史探究」という新しい科目で受験することになります。文部科学省が公開している試作問題では、これまでの「世界史B」と同じような形式の問題が出題されているため、共通テスト「世界史B」の過去問題等に取り組むことは有意義なことです。
しかし、従来の「世界史B」と大きく異なる点として、大問5つのうち、第1問(配点25点)が歴史総合からの出題になる点が挙げられ、試作問題では歴史総合の日本史分野からも出題されています。ただ、日本史分野について求められている知識は中学歴史程度の易しいものですので、高校の歴史総合の授業の内容をしっかりと復習すれば問題ないでしょう。
大学受験合格ブログ編集部
このブログは、大学受験予備校の四谷学院の「受験コンサルタントチーム」「講師チーム」「受験指導部チーム」が担当しています。 大学受験合格ブログでは、勉強方法や学習アドバイスから、保護者の方に向けた「受験生サポート」の仕方まで幅広く、皆様のお悩みに役立つ情報を発信しています。
こんな記事も読まれています
前の記事 » 共通テスト物理 問題の傾向と対策 | 大学入学共通テストポイント解説
次の記事 » 共通テスト理科 問題の傾向と対策 (物理・化学・生物・地学) | 大学入学共通テストポイント解説