東洋大学の受験対策!難易度や偏差値、合格に向けての勉強法を解説

最終更新日:2023/05/12

※この記事は約14分で読めます。

駅伝の常連として有名な東洋大学は、130年以上の歴史を誇る名門大学。数多くの学科を有しており、自分の学びたい分野が見つけられると評判です。「東洋大学に合格したい」「どのような受験対策をすれば良いのか知りたい」という受験生は多いのではないでしょうか?

そこで本記事では、東洋大学に設置されている学部・学科や入試の難易度、入試概要をご紹介します。勉強のポイントも解説するので、受験生はぜひチェックしてみてください。

※本記事に記載されている情報は2023年3月6日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

 

東洋大学の学部・学科と入試の難易度

「諸学の基礎は哲学にあり」という言葉を建学の精神として掲げている東洋大学は、その名残から文系の学部が人気の大学です。しかし、代表的な文学部以外にもたくさんの学部・学科があるので、以下をチェックしておきましょう。

 

東洋大学の学部・学科

東洋大学に設置されている学部は、以下の14学部です。ここでは、各学部の学科と教育方針をご紹介します。

 

文学部

文学部に設置されている学科は、以下の7つ。

●哲学科
●東洋思想文化学科
●日本文学文化学科
●英米文学科
●史学科
●教育学科
●国際文化コミュニケーション学科

東洋大学を代表する学部なので人気も高く、生徒数も多いです。しかし少人数教育を布いているので、丁寧な指導が特徴です。「読む力」「書く力」「考える力」の3つの力を身につけ、社会に出ても活躍できる人材の育成を目指しています。
なお、東洋思想文化学科、日本文学文化学科、教育学科にはイブニングコースが設置されています。

 

経済学部

経済学部に設置されている学科は、以下の3つ。

●経済学科
●国際経済学科
●総合政策学科

1年次からゼミがあり、教員との距離が近いのが特徴。演習を積極的に行い、課題の発見力と解決策の提案力を養います。

 

経営学部

経営学部に設置されている学科は、以下の3つ。

●経営学科
●マーケティング学科
●会計ファイナンス学科

社会経済から環境問題、世界情勢などを学び、幅広い視野を身につける教育が受けられる学部です。実践力を重視しており、特に会計ファイナンス学科では簿記や公認会計士、証券アナリストの資格取得のための課外講座が行われています。

 

法学部

法学部に設置されている学科は、以下の2つ。

●法律学科
●企業法学科

法学部の教育目標にもあるとおり、「リーガルマインド(論理的思考と法的バランスの取れた問題解決能力)」を身につけることを目標としている学部です。グローバルな舞台でも活躍できるよう、語学力や国際的なコミュニケーション能力も養います。

 

社会学部

社会学部に設置されている学科は、以下の6つ。

●社会学科
●国際社会学科
●社会文化システム学科
●社会福祉学科
●メディアコミュニケーション学科
●社会心理学科

どの学科にも共通しているのが、「理論と実証」を重視していることです。統計分析やフィールドワークを積極的に行い、ビジネス社会でも活躍できるような教育を受けられます。

 

国際学部

国際学部に設置されている学科は、以下の2つ。

●グローバル・イノベーション学科
●国際地域学科 国際地域専攻
●国際地域学科 地域総合専攻(イブニングコース)

貧困や戦争など、地球上で起こっている課題を発見、解決できる能力を身につけた人物になるのが最終目標です。グローバルな視野と諸問題に関する知識を身につけることができます。

 

国際観光学部

国際観光学部に設置されている学科は、以下の1つ。

●国際観光学科

近年急速にグローバル市場化している観光産業・政策に適応できるように、国際的に活躍できる能力を身につけられる学部です。観光に特化することで、より専門性の高い知識を得られます。

 

情報連携学部

情報連携学部に設置されている学科は、以下の1つ。

●情報連携学科

エンジニアリング、デザイン、ビジネス、シビルシステムそれぞれの専門分野の連携と融合から、新しいものを生み出せる能力を養います。情報社会の今、最も需要のある教育だといえるでしょう。

 

福祉社会デザイン学部

福祉社会デザイン学部に設置されている学科は、以下の3つ。

●社会福祉学科
●子ども支援学科
●人間環境デザイン学科

誰もが尊重され、すこやかに生きられる社会の実現と発展に貢献する人財の育成を目指す学部です。もとはライフデザイン学部でしたが、2023年度より、福祉社会デザイン学部に統合されました。

 

理工学部

理工学部に設置されている学科は、以下の6つ。

●機械工学科
●生体医工学科
●電気電子情報工学科
●応用化学科
●都市環境デザイン学科
●建築学科

常に発展している科学技術を学び、人々の暮らしを支えるものづくり、地域づくり、国づくりができる人材育成を目指している学部です。

 

総合情報学部

総合情報学部に設置されている学科は、以下の1つのみ。

●総合情報学科

Web配信の授業を取り入れているのが特徴です。さまざまな情報系の進路を目指すことができます。

 

生命科学部

生命科学部に設置されている学科は、以下の2つ。

●生命科学科
●応用生物科学科

生命の総合的な理解を目指し、再生医療などの“いのち”を取り巻く課題に取り組む学部です。医療・環境・農・食・教育の観点から、社会貢献できる人材を育成します。

 

健康スポーツ科学部

2023年度より開設される新学部です。健康スポーツ科学部に設置されている学科は、以下の2つ。

●健康スポーツ科学科
●栄養科学科

スポーツを通じた人々のQOL向上を目的として、健康やスポーツ、食、栄養に関する専門知識・技術を学びます。

 

食環境科学部

食環境科学部に設置されている学科は、以下の2つ。

●食環境科学科
●健康栄養学科

食と健康にフォーカスした学部です。食品の安全・安心と機能、人のカラダと栄養などを学ぶことができます。なお、2023年度より、健康スポーツ科学部の開設に伴い、食環境科学部の食環境科学科(スポーツ・食品機能専攻)は、そちらの学部に統合されます。

 

2023年度以降の学部新設などに注目

東洋大学では、2023年4月に2つの学部を新設する予定となっています。

・福祉社会デザイン学部
・健康スポーツ科学部

また、学部開設に伴い、学部の再編も予定されています。2023年度以降の学部・学科・研究科の開設や移転についての最新情報は、公式ホームページにてご確認ください。
参照:東洋大学HP 2023年度~2024年度における学部・研究科の開設・移転について

 

東洋大学入試の難易度・偏差値

Benesseの大学受験・進学情報「マナビジョン」のデータでは、東洋大学の入試の偏差値は50~68、共通テスト得点率は57~86%となっています。以下は、学部別の偏差値データです。

学部 偏差値
55~68
51~56
57~67
法(イブニングコース) 52~54
経済 56~67
経営 58~67
経営(イブニングコース) 53~54
経済(イブニングコース) 52~53
社会 54~67
国際観光 59~66
福祉社会デザイン

※旧・ライフデザイン学部

56~62
社会(イブニングコース) 53~54
国際 62~68
国際(イブニングコース) 53~55
総合情報 53~58
情報連携 50~57
理工 50~55
健康スポーツ科学 54~60
生命科 53~54
食環境科 51~55

出典:Benesseの大学受験・進学情報「マナビジョン」

 

東洋大学の入試の概要


東洋大学の入試にはさまざまな方式があり、方式によって受験科目などが異なります。ここでは受験方式や各科目の入試傾向などの入試概要をご紹介します。

 

東洋大学の入試方法

東洋大学で実施されている入試方法は実に多彩です。メインとなる一般選抜のなかにも、複数の入試方法があり、内容もさまざまです。ここでは、入試方法の概要を紹介します。

  • 一般選抜
    一般選抜として実施される入試方法には次の種類があります。
    ・大学入学共通テスト利用入試
    共通テストの得点により合否判定をする方法で、個別の学力検査はありません。前期、中期、後期①、後期②といった4つの出願期間があり、2教科型~5教科型まで5つの判定型があります。
    ・一般入試
    独自の学力検査で全問マークシートです。全国19会場で実施されるので、地方在住でも受験しやすいのがメリットです。4教科型、3教科型、3教科ベスト2型、2教科型の4種類があり、合否判定に使用する教科数を選択できるのが特徴です。
    ・多面的評価入試(福祉社会デザイン学部 子ども支援学科で実施されます)
    ・実技入試(福祉社会デザイン学部 人間環境デザイン学科)
  • 総合型選抜
    AO型推薦入試や自己推薦入試などがあります。
  • 学校長等の推薦が必要な入学試験(学校推薦型選抜)
    学校推薦入試、「独立自活」支援推薦入試などがあります。
  • その他の入学試験

東洋大学の入試方法は、公式サイト「2023年度東洋大学入学試験要項」など、最新の情報でご確認ください。

 

試験科目や配点

入試方法や学部によって、受験する科目や配点は異なります。ここでは、一般入試前期の3教科型における受験科目と配点を、一部ご紹介します。

 

文学部(哲学科など:均等配点)

教科 科目 配点 試験時間
国語 国語総合(※漢文を除く) 100点 60分
地理歴史 世B・日B・から選択 100点 60分(いずれか1科目選択)
公民 政治・経済
数学 数I・数A・数Ⅱ
外国語  

リスニング除く

100点 60分

 

理工学部(機械工学科など:均等配点)

教科 科目 配点 試験時間
数学 「数I・数A・数Ⅱ・数B」・「数I・数A・数Ⅱ・数B・数Ⅲ」から選択

数Bは数列・ベクトルを指定

100点 60分
理科 「物基・物」・「化基・化」から選択 100点 60分
外国語 コミュ英I・コミュ英Ⅱ・コミュ英Ⅲ・英語表現I・英語表現Ⅱ 100点 60分

なお、東洋大学の入試方法はパターンが多く、併願も含めるとかなり複雑になっていますので、必ず最新の入試要項等で十分確認するようにしてください。
参考:東洋大学入学試験情報 | 東洋大学 入試情報サイト

 

東洋大学の各科目の入試傾向

受験科目を把握したら、各科目の傾向を把握しましょう。傾向を知ることで、効率的に学習できるので要チェックです。

●英語
長文読解、文法語法、会話文、整序というオーソドックスな問題構成で、難易度は標準レベル。全問マーク式ですが、正確な単語や熟語の知識が重要です。

●数学
文系・理系どちらも3題で構成されています。文系問題は教科書レベルの基礎問題、理系問題は標準レベルです。前の問題を利用して解く問題があるので、丁寧に解くのが重要です。

●国語
現代文と古文の2題で構成されている国語。現代文は傍線部問題、抜き出し問題、内容一致問題、漢字問題が出題され、古文は幅広いジャンルから出題されますが、読みやすいものが多いので、教科書などで標準的な内容を押さえておきましょう。

●理科
教科書レベルの基礎知識を問う問題がほとんどです。稀に難問が出題されますが、他の受験者と差がつくのは基礎問題。苦手分野を作らないよう、基礎を徹底して学習しましょう。

●社会
問題のレベルは基礎〜標準。選択教科ですが、いずれも用語集や資料集を中心に学習しておくとよいでしょう。

 

英語外部試験利用制度について

東洋大学では、大学入学共通テスト利用入試(前期日程)・一般入試(前期日程)にて、英語の外部試験利用制度が導入されています。東洋大学の指定の外部試験において一定以上のスコアであれば、英語の試験が免除される制度です。英語の試験対策を行わなくて良いので、上手に活用すれば大きなメリットになるでしょう。

免除された英語は規定の見なし得点で加算されるのですが、出願しておいて通常どおり受験して見なし得点よりも高得点だった場合は、より高い点数の結果を採用して合否判定を行ってくれるので「とりあえず出願しておく」というのもおすすめ。ただし、初回出願の1度しか利用できないので注意しましょう。

 

東洋大学合格に向けた受験対策

東洋大学に合格するためには、どのような対策が有効なのでしょうか?ここでは効果的な勉強法や勉強時間、予備校の有効性についてご説明します。

 

東洋大学受験に効果的な勉強法

東洋大学の入試の特徴を踏まえると、効果的なのは以下の3つのポイントを押さえた勉強法です。受験生はぜひ参考にしてみてください。

 

1.基礎を固める

各科目の入試傾向の項目でも述べましたが、東洋大学の入試問題は教科書レベルの基礎知識を問う問題がほとんどです。つまり、他の受験者も高い正解率を獲得してくるということ。1つのミスが合否を分けることにもなりかねないので、丁寧に教科書を読み込んで基礎をしっかり固めておきましょう。

 

2.日本史の対策

日本史の試験問題も難易度はそこまで高くありません。しかし出題形式が特殊なので、初見で解くのは難易度が高いです。過去問を繰り返し解いて、慣れておくようにしましょう。同じく世界史も特殊な問題が出るので、過去問を解いておくのがおすすめです。

 

3.英語は読解力がカギ

英語で最も重要になってくるのが、読解力。東洋大学の入試では長文問題が2つもあり、設問も多いため、素早く正確に解く力が必要です。過去問や問題集を利用して、長文読解に慣れておきましょう。

 

東洋大学合格に必要な勉強時間

東洋大学合格のためには基礎固めに十分な時間が必要です。しかし、重要なのは何時間勉強したかではなく、どの程度密度の濃い勉強ができたか、という点でしょう。ただ机に向かっていただけで理解が深まっていなければ、あまり意味はありません。

効率良く学習するためにも、集中して勉強に取り組むことが重要です。実際に、1年浪人して合格する人もいれば、2ヵ月のみの勉強で合格する人もいます。東洋大学に合格するためにはどの科目で何点とれば良いのか、現在の自分には何が足りていないのかなどの自己分析を行い、入試までのスケジュールを立ててみると、おのずと自分に必要な勉強時間が分かるでしょう。

 

基礎固めが間に合わないなら予備校が効果的

基礎固めに十分な時間をかけるといっても、部活などの都合で受験勉強に取り組めず、入試までに間に合わないという方もいるでしょう。また、十分な時間をかけても独学では苦手科目の基礎が克服できないという場合は、予備校に通うのがおすすめです。

四谷学院では独自の「ダブル教育システム」を導入しており、効率的な学習が可能です。これは、科目と能力の2つで集団授業のクラス分けを行う「科目別能力別授業」と、マンツーマンで知識の理解と定着を図る「55段階個別指導」の2つを組み合わせた学習システムのこと。

特に、知識をしっかり理解したうえで、応用できるようになるまで指導してくれる55段階個別指導は、基礎固めに最適です。「解答力」を効率よく上げられるので、合格への近道を進むことができます。

 
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偏差値が上昇傾向の東洋大学は速く問題を解くことがカギ

【東洋大学の入試概要】

  • 多彩な入試方法が実施されているので、自分に最も有利な入試方式を選択できる。
  • 難易度は基礎~標準レベルがほとんど。
  • 日本史と世界史は特殊な出題形式の問題があるので、過去問で慣れておく必要がある。

【勉強方法まとめ】

  • 単語集や熟語集、用語集などで基礎知識を徹底して身につける。
  • 過去問を繰り返し解くことで、時間配分の練習を行う。

東洋大学に合格したい方は、基礎をしっかり固めたうえでの解答力と、解答のスピード力を上げることが必要になります。四谷学院の「科目別能力別集団授業」と「55段階個別指導」を組み合わせたダブル教育システムは、解答力を効率良く養うことができるので、東洋大学の受験対策にぴったり。個別相談会も実施しておりますので、お気軽にお問い合わせください。

※本記事でご紹介した情報は2023年3月6日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

大学受験合格ブログ編集部

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