こんにちは。四谷学院 受験コンサルタントチームの相川です。
早いもので「受験の天王山」である夏休みが終わりました。
焦りや不安を感じている保護者の方も多いのではないでしょうか。
特に、模試の判定が思わしくなかったときや、本人の表情が浮かない様子を見たとき――
「このままで大丈夫なの?」
「うちの子、本当に間に合うの?」
そう思わずにいられないのは、当然のことです。

ですがご安心ください。
実際に毎年、夏以降から大きく伸びて志望校合格をつかむ受験生はたくさんいます。
今回は、「夏以降の伸びで逆転合格した生徒の実例」をご紹介しながら、今からでも間に合う理由と、そのために必要なことをお伝えします。
子どもは、親の顔色や機嫌を意外と感じとっています。
受験に集中してもらえるよう、見守る側もゆとりを持って支えられる状態にしておきたいですね。
目次
✏️ 実例紹介①:「英語が苦手すぎてMARCHをあきらめかけたAくん」

志望校:法政大学 社会学部 メディア社会学科
4月時点:英語の偏差値 45.2
8月末:記述模試 D判定
受験結果:一般入試で法政大学 社会学部 合格!
Aくんは、私立文系志望にもかかわらず、もっとも重要と言われる英語が本当に苦手でした。
特に長文読解になると時間内に読み終えることができず、「内容が頭に入ってこない」と嘆いていたのを覚えています。
7月までは英単語もあやふやで、なかなか点数が伸びません。
夏前に受験した記述模試でも結果が出せず、『自分にはMARCHなんて無理かも』と家族に漏らしていたそうです。
しかし、夏期講習で読解方法を教わったことがきっかけとなり、「英語の基礎を徹底的にやり直す」ことに集中します。
単語はページ数を決めて毎日復習をくり返し、文法は中学レベルからやり直しました。
着実に英語への理解を深めていったことで、秋になるころには「英文が読めるようになってきた!」という実感が湧いたと、うれしそうに話していました。
最後に受けた模試では、ついに英語の偏差値60以上を記録!
不安だった英語の得点が安定したことで、ほかの教科にも余裕が生まれ、見事に第一志望の合格をつかんだのです。
✏️ 実例紹介②:「教科数の多さに苦しんでいた国立志望のBさん」

志望校:千葉大学 法政経学部 法政経学科
高2冬:総合偏差値 52.1
高3夏:英語と古文の偏差値が40台
共通テスト本番:自己採点で8割超え!
結果:前期試験で千葉大 法政経学部 合格!
Bさんは部活動を最後までやり抜いたため、本格的な受験勉強のスタートは高3の6月以降でした。
法律や政治に興味があり、文系学部の受験を控えていますが、得意なのは数学や理科基礎。
英語と古文に苦手意識があり、特に暗記系の勉強が後回しになりがちでした。
対策すべき科目が多く、不安なところにまで手が回っていなかったんですね。
7月の三者面談では、『このままだと、二次試験で戦うレベルまで到達できない』と学校の担任に言われたため、志望校を下げることも考えるようになりました。
ご家庭では「浪人も視野に入れたほうがいいのか」という話が出ていたそうです。
しかし、彼女は8月に「苦手から逃げない」覚悟を決め、英語と古文を徹底的に強化しました。
毎日の勉強スケジュールを細かく設定することで、苦手な科目の克服と得意科目の更なるレベルアップを両立したのです。
やるべきことが明確になると、「自然と毎日の勉強時間が10時間を超えるようになった」と話していました。
2学期以降に受けた模試の成績はどんどん上向いていき、共通テスト本番で自己ベストを更新。
8割以上の得点をマークできたことにより、二次試験対策にも余裕を持って取り組むことができ、無事に前期試験で合格を決めることができたのです。
💬 成績が伸びた生徒に共通する「3つのポイント」
成功例を見てみると、夏以降に成績が伸びた生徒には共通点があります。

① 苦手から逃げなかった
あまり知られていない成績が伸び悩む原因として、「得意な科目ばかり勉強してしまう」ことが挙げられます。
自信がない受験生ほど、「得意な数学は8割とれている!」「現代文だけは偏差値60台!」と、心の支えを欲する傾向にあるのです。
しかし、今の時点で8割得点できている科目と、5割しかとれていない科目では、当然後者の方が伸ばせる幅(伸びしろ)は大きいですよね。
成績を本気で上げたいのであれば、苦手科目の基礎から目を背けないことが大切です。
演習問題をひたすら解いたとしても、思ったように成績は伸びません。
正しくやり直していけば、”わかる”、”できる”と感じるタイミングが必ず来ますよ。
② 勉強量より”質”にこだわった
1日に十何時間勉強したとしても、集中して取り組むことができていなければ意味がありません。
今回の生徒たちは、スケジュールや時間管理を徹底することで、集中力を高く保っていました。
勉強に身が入らない理由として、「何をすれば良いのかわからない」という声がよく挙がります。
進む方向や道がわからなければ、その場に立ち尽くしてしまうでしょう。
やるべきことを明確にし、質の高い勉強を重ねていきたいですね。
③ 正しい勉強方法でやり直した
ただ勉強をくり返すのではなく、「なぜできないのか」を分析しましょう。
伸びない原因がわからない状態で演習を続けても、絶対に成果は出せません。
適切な教材・適切な方法でやり直すことが、実は一番の近道なのです。
今回のケースでは、予備校のコンサルタントや講師のアドバイスを活用していた点も大きいですね。
初めての大学受験ですから、未経験のことについて具体的にイメージし計画を立てるのは難しいことです。
合格までの最短距離を進みたいのであれば、専門家に頼ることも大事でしょう。
不安を感じている保護者の方へのメッセージ
この時期、特に心配が増えるのは保護者の方です。
受験生は目の前の勉強に集中して、1日1日をやり切るだけ。
自分がコントロールできない、すべてを把握できないことについて、人間は特に不安を感じます。
「私ばかり焦っていて、当の本人はどうも呑気に見える…」と感じるのは、それが原因かもしれませんね。
お子さんを見ていて、「やる気が感じられない」「スケジュールが立てられていない」「模試の判定が上がらない」と、不安を感じることもあるでしょう。
しかし、9月以降に伸びる生徒は確実に存在します。
そして、その多くが、「今からでも間に合う」と信じて、前を向いた人たちです。
もし、お子さんが勉強のやり方で悩んでいるようなら、ひとりで抱え込むことはせず、ぜひ私たちを頼ってくださいね。
まとめ「うちの子、本当に間に合う?」

大学入試に挑戦するまで、もう時間はそれほど残っていないのは事実です。
しかし、まだ100日以上はありますよね。
この100日で、人は大きく変われます。
もし今、あなたやお子さんが「間に合うのかな?」と不安を感じているなら――
「間に合わせる方法」を一緒に考えていきましょう。
大学受験は、生徒のメンタルケアも含めて、家族揃って挑戦する場所と言っても大げさではないでしょう。
お子さんが後悔することなく挑戦できるよう、ぜひ支えてあげてください。
支え方がわからず不安な場合はどうすれば良い?
四谷学院には、受験コンサルタントという進路指導・学習指導のプロフェッショナルがいます。
多くの受験生たちを導いてきたコンサルタントは、合格への道しるべをしっかりと示してくれますよ。
志望校合格を勝ち取る、ましてや高い目標に挑戦するためには、そこにたどり着くまでの道のりがイメージできているか…が重要です。
生徒ひとり、または保護者だけで挑むのではなく、一緒に合格を勝ち取りましょう!
全国の校舎でお待ちしています!





