大学に行く6つのメリットとは?大学以外の進路や知っておくべきこと

受験生の悩み
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こんにちは、受験コンサルタントの片野です。
進学先を選ぶ際、「そもそも大学に行く意味はあるのか」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
実際、大学へ行かなくても就職することは可能で、成功している起業家の中には大学を卒業していない人もいます。そのため、「何が何でも大学へ行くべき」ということはないでしょう。
しかし、大学に行くことには多くのメリットがあるため、進路に迷ったら大学進学を前向きに検討することをおすすめします。

本記事では、大学に行くメリットや行かないデメリット、あえて大学に行かない場合の進路を解説します。大学に行くかどうか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

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大学へ行く6つのメリット


大学は、学問を学ぶだけの場所ではありません。さまざまなモノ・コト・ヒトと出会えるプラットフォームのようなものであることに気が付くと、大学へ行くべき理由が見えてきます。

専門的な知識が得られる

大学へ行けば、4~6年かけて専門的な知識をじっくり学べます。
幅広い選択肢から特に興味のある分野を選び、講義を受け、ゼミで意見を交換し合い、知的好奇心の赴くまま学問や研究に没頭するといった経験は、大学ならではといえるでしょう。

大学や大学院以外でこのような機会を得るのは難しく、身につけた専門的な知識は「財産」となります。

「大学生だからできること」がある

「大学生だからできること」、あるいは「大学生でなければできないこと」もたくさんあります。
海外の提携大学との交換留学、ゼミへの参加、サークル活動などは、「大学生だからできること」の代表格です。

また、長期休暇を利用した少し長めの海外旅行や合宿、インターンやボランティア活動なども、「大学生だからできること」といえるでしょう。
これらの経験が、その後の人生に影響を与えることもあるかもしれません。それだけでも、大学へ行くべき理由となるでしょう。

新たな価値観に出会える

大学では、専門分野はもちろんのこと、一般教養でさまざまな科目を学びます。このような学びから視野が広がり、将来の方向性が決まることもあるでしょう。

また、交換留学やインターン、ゼミやサークル活動などで多くの人と出会えば、今までにない価値観や考え方にふれる機会も増えます。
このような「出会いの場」としても、大学には大きな価値があります。

自分の将来をじっくり考えられる

「自分の将来像を思い描けない」「友達が行くから何となく大学へ行く」という人にとっても、大学へ行くのはとても大切なことです。
大学では、幅広い知識や経験が得られ、自分とは違う価値観を持つ人と出会う機会も増えます。そのため、さまざまな角度から自分の将来を考えられるようになるでしょう。

高校生の頃とは異なる生活環境や友達、大学での授業、アルバイトやボランティア活動などを通じて、自分の新たな可能性に気付くこともあるかもしれません。
大学での経験を通じて、自分の将来をじっくり考える機会が得られるのは、とても有意義なことです。

将来の選択肢が広がる

就活において、大卒と高卒では応募できる企業数に大きな差があります。また、大学で学んだ知識を活かせば、研究職などの専門職に就くことも可能です。
さらに、医師や薬剤師などになりたい場合は、医学部や薬学部に進学して卒業しなければ、国家試験の受験資格すら得られません。

もちろん、大学へ行かなくても就職は可能です。しかし、大卒の学歴があれば将来の選択肢が大きく広がります。このような観点からも、迷ったら大学へ行くべきでしょう。

将来の年収に差が出る

厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、学歴別の平均賃金は以下のとおりです。

学歴平均賃金
高校約28万円
専門学校約30万円
高専・短大約30万円
大学約38万円
大学院約49万円

参照元:(3)学歴別にみた賃金|厚生労働省

学歴のみで年収が決まるわけではありませんが、大学や大学院を卒業したほうが将来的な年収は多い傾向にあります。今は大学に行く意味を見出せなくても、将来の安定につながると考えると、大学に行くメリットを感じやすいのではないでしょうか。

大学へ行かない場合の3つのデメリット


大学へ行かない場合、さまざまな場面で不利になるおそれがあります。ここでは、その中でも特に大きな3つのデメリットを見ていきましょう。

選択できる進路が少なくなる

大学に行かないと、選べる進路の幅がとても狭くなります。限られた選択肢の中から就職先を選ばなくてはならないため、希望の職種に就けるとは限りません。
また、学歴を採用の条件としていない企業でも、選考時の判断材料として学歴を参考にする場合はあるようです。
そのため、就職したい企業・職種が決まっている場合や、より有利に就活を進めたい場合は、大学に行くほうがよいでしょう。

生涯年収や出世に影響する

一般的に、大卒は高卒に比べて初任給が高く、生涯年収も高い傾向があります。また、学歴が昇進に影響するケースも少なくありません。さらに、企業によっては大卒者と高卒者で担当する業務が異なる場合もあります。
もっとも、実力重視の企業もあるため、すべての企業で大卒が有利なわけではありません。しかし、キャリアアップを目指すなら、やはり大学進学を目指すべきでしょう。

社会人になってから大学進学を目指すのは大変

社会人になってからでも大学受験は可能ですが、高校生や浪人生の大学受験に比べて、社会人の大学受験にはさまざまな壁があります。
社会人になると自由な時間が少ないうえに、長期休暇も取りづらいため、十分な勉強時間を確保できません。仲間が少なく孤独に耐えながらの受験となりやすい点では、モチベーションの維持も大変でしょう。

社会人入試をねらう場合でも、ハードなことには変わりありません。一般入試と違って情報が乏しく、募集枠も少ないため、一般入試以上に厳しい戦いとなります。
さらに、社会人になってから大学へ行くとキャリアを中断せざるを得ないため、実際に進学するにはそれなりの覚悟が必要です。
このように、いったん社会に出てしまうと、学びたいことができても大学へ進学するのは難しくなります。後悔しないためにも、進路に迷ったら大学進学を目指すべきでしょう。

大学以外にもさまざま!あえて大学に進学しない進路


大学以外の場所でやりたいことがあるなど、具体的な計画や目標がある場合は、大学に進学しないケースもあるでしょう。

ここからは、あえて大学に進学しない場合に、どのような進路があるのかご紹介します。

専門学校に通う

美容や芸術系、もしくは医療系の仕事(看護師・介護士など)に就く場合、大学に行かずに専門学校に通う方法もあります。
専門学校は大学よりも特定のジャンルに特化した学校のため、より実践的なスキルを身につけられます。

就業条件に「大卒」がない業界や職種で、将来の仕事にしたいという強い意志がある場合は、高校卒業後に専門学校に通うのがおすすめです。

海外の大学に留学をする

明確な目的がある場合は、海外の大学に留学して卒業を目指すのも選択肢の一つです。
しかし、海外の大学は日本の大学と評価基準が異なり、「日本よりも入学しやすく卒業しにくい」といわれています。

例えばアメリカの場合、卒業に必要な単位には、試験の成績だけでなく授業の出席率や発言の多さなども関係するといわれています。
また、海外の大学卒業を目指す際は外国語の習得が必須で、日本よりも学費がかかりやすいといった側面もあります。

海外留学はハードルが高い反面、日本では得られない学びや経験ができる可能性も高いため、慎重な計画を立てて挑むことが大切です。

就職をする

先述のように、高卒は大卒と比べて年収が低くなる傾向にありますが、大学に進学した同世代に比べて社会経験を多く積めるというメリットもあります。
高卒で就職を希望する場合、在学中に就職指導を受け、1人1社制で就職を希望する企業に応募する流れが一般的です。

1人1社制の場合、就職先の選択肢が限られますが、就職希望者一人ひとりの就職先は確保されやすいため、安心して次のステップへ進めるでしょう。
また、大卒者からも人気が高い公務員には高卒者向けの採用試験があり、大卒者と別枠で採用試験に挑むこともできます。

大学を目指す前に知っておきたいこと


大学を卒業できると将来の選択肢が広がるため、今は特定の目的がなかったとしても、結果として未来の自分のためになるでしょう。
とはいえ、大学を目指すということは、学費をはじめとする大きな費用がかかり、受験勉強に多くの時間を費やすなど、人生において大きな決断の一つとなります。

大学進学を無駄にしないためにも、ここからは、大学を目指す前に知っておきたい学費や心構えについて解説します。

大学卒業までにかかる学費

通う大学によって細かい学費は異なりますが、大学を卒業するまでには、国公立大学で約480万円、私立大学で680~820万円の費用がかかるといわれています。
このお金を無駄にしないためにも、なるべく自分が興味のある大学(学部)を目指すことが大切です。

大学は入学がゴールではない

文部科学省が令和5年に実施した調査によると、大学生の約2%は大学を卒業せずに中退しています。
主な中退理由は「転学・進路変更」や「学生生活不適応・修学意欲低下」「就職・起業等」で、一度は大学に進学したものの、その大学に通い続ける意味を見失ってしまったケースが目立ちます。

参照元:令和5年度 学生の中途退学者・休学者数の調査結果について|文部科学省

こうしたデータからもわかるように、大学進学を目指す際は、入学をゴールにせず、その大学で何を学び、卒業後どのように活かしたいかを考えることが大切といえます。

迷ったら大学進学を目指して!四谷学院は大学を目指す全生徒を応援します!

大学へ進学する目的は人によりさまざまです。目的が見つからず、大学進学を迷っている人もいるでしょう。また、近年は講義のオンライン化が進み、大学へ行くことに意味を見出せなくなってしまうケースもあるようです。
しかし、大学へ行くことで得られるメリットは計り知れません。進路選択に迷ったら、まず大学進学を目指してください。

四谷学院にはプロの受験コンサルタントが待機しており、学習に関する相談から進路の迷いまでどのような悩みにも親身になってアドバイスします。近くに校舎がない場合は、オンライン学習を選択することも可能です。オンラインでも、通学同様のサポートが受けられます。

大学へ進学すべきかどうか悩むのは、自分の将来と真面目に向き合っている証拠です。四谷学院で、大学進学を目指しましょう。

まとめ

大学に行く最大のメリットは、大学での学びや経験を通じて、将来の可能性を広げられることです。大学時代に築いた人間関係やコミュニティもまた、人生においてかけがえのないものとなるでしょう。

近年のデータで学歴が将来の収入に影響することもわかっているため、進路に迷ったら大学進学を目指してみましょう。その際、大学入学をゴールにするのではなく、在学中の経験を通じて自分のやりたいことを探し、将来に活かしていく姿勢が大切です。

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また、大学受験に向けた予備校を選ぶ際は、口コミやWebサイトの情報だけを確認するのではなく、相談会や説明会に参加すると、実際の授業の様子や指導方針、サポート体制などがわかります。複数の予備校の相談会へ参加して、予備校ごとの強みや雰囲気を比較することで、自分に合った予備校を見つけられるでしょう。

以下の記事では、予備校の説明会へ参加する際のポイントをまとめています。併せてご覧ください。

大学受験予備校「説明会」の参加の仕方と確認ポイント

大学受験合格ブログ編集部A

このブログは、大学受験予備校の四谷学院の「受験コンサルタントチーム」「講師チーム」「受験指導部チーム」が担当しています。 大学受験合格ブログでは、勉強方法や学習アドバイスから、保護者の方に向けた「受験生サポート」の仕方まで幅広く、皆様のお悩みに役立つ情報を発信しています。

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