
こんにちは、受験コンサルタントの田中です。
受験勉強をしていると、どうしても集中力が途切れる瞬間がありますよね。長時間の勉強は体力的にも精神的にも疲れを感じさせます。そのため、適切な休憩を取ることは非常に大切です。
ですが、休憩時間をうまく活用しないと、勉強に戻るのが難しくなったり、かえって集中力が低下してしまったりすることもあります。
そこで今回は、受験勉強の休憩時間をどのように活用するべきか、そのポイントを紹介します。



目次
休憩時間にやってはいけないこと
はじめて、休憩時間に避けるべき行動についてお話しします。休憩時間が「だらだら」とした時間にならないように、気をつけたいポイントを押さえておきましょう。
1.スマホで遊ぶ
休憩中にスマホを手に取ると、SNSやゲームに没頭してしまいがち。ついつい時間が過ぎるのを忘れてしまい、気づいたときには数時間も経っていた……なんてことも。スマホに集中しすぎると、再び勉強に戻る際の気持ちの切り替えが難しくなります。
もしスマホを使うなら、「メールチェックだけ」「明日の天気を調べる」「今から15分だけ」など、目的と利用時間を決めてから手にとりましょう。
スマートフォンの誘惑にどうしても勝てない…という方は、こちらの記事も参考にしてくださいね。

2.座ったまま動かない
休憩中に座ったままという方、結構多いかと思います。その結果、休憩が十分なリフレッシュにならず、集中力が下がってしまいます。休憩の間は立ち上がり、軽く歩いたり体を伸ばしたりしましょう。体をほぐすことで血行が促進され、リフレッシュできますよ。
予備校などの自習室にいる場合には、一旦廊下に出る、トイレに行って手を洗う、少し外に出て深呼吸する等、場所を変えると気持ちの切り替えがしやすくなります。
3. 休憩中に深く寝る
どうしても睡魔に勝てず、これ以上勉強してもだめだ!というとき、ありますよね。そうしたときは、少しだけ寝るとすっきりして、再び勉強に集中することができます。しかし、深く、そして長く寝すぎると、目が覚めた時にボーっとしてだるさを感じ、勉強に戻るのが難しくなってしまいます。15分程度の短時間の昼寝なら効果的ですが、長時間寝ることは避けるようにしましょう。
そもそも勉強中に眠くなるというのは、望ましくありません。十分な睡眠をとっているにもかかわらず、普段から勉強中に眠たくて困っている…という人は、ぜひこちらの記事も参考にしてみてくださいね。

4. 無計画に休憩を長引かせる
休憩時間を何も決めずにだらだら過ごすと、あっという間に時間が過ぎてしまいます。計画的に休憩を取り、時間を決めることが大切です。タイマーをセットして、休憩後は速やかに勉強に戻れるようにしましょう。
定期的な休憩は、集中力を維持し、そして勉強を加速をさせます。休憩はもったいないという気持ちもわかりますが、集中力の維持には休憩は欠かせません。効率の良い休憩の取り方の1つとして、以下の記事ではポモドーロタイマーを紹介しています。

5. 不健康な食事や飲み物を摂取する
休憩中におやつを食べる人も多いと思います。甘いお菓子や高カロリーな食べ物を大量に摂取することは、勉強後の集中力に影響を与える可能性があります。また、糖分が急激に上昇すると、後にエネルギーが急激に下がり、集中力が低下します。受験期に太ったりニキビが増えたりする場合は、このおやつが原因の1つになっているかもしれません。ヘルシーなスナックや水分を摂取し、体に優しい休憩を心がけましょう。
また、眠気覚ましにコーヒーやエナジードリンクでカフェインを摂取するという人も多いかと思います。適切な量であれば、眠気の解消や集中アップに有効です。しかし、過剰に摂取すると精神的に不安定になったり、夜の睡眠に悪影響が出たりするため気をつけましょう。
休憩明けにスムーズに勉強を再開する方法
少しの準備があれば、休憩後にスムーズに勉強を再開することができます。以下の方法で、勉強に戻りやすい環境を作りましょう。
1. 小さな目標を設定する
休憩明けにすぐに勉強を再開するためには、まず何をするのか明確な目標を立てましょう。大きな目標は必要ありません。ちょっとした目標設定によって、勉強への意識を集中させやすくなります。「次はこの問題を正解させよう」「次の問題は10分以内に終わらせよう」など、次のステップのための小さな目標を設定することで、再び集中力を取り戻せます。
2. 学習環境を整える
休憩中には、机の上が散らかっていないかチェックしましょう。整理整頓された環境で勉強を再開すると、心地よく集中できます。作業スペースが整っていると、無駄な気配りやストレスを減らせます。
3.姿勢よく座る
休憩後は、体がほぐれてリラックスしているでしょう。座りっぱなしで勉強していると、だんだん姿勢が崩れてきがちですが、勉強の再スタートの際には正しい姿勢で座り直しましょう。これによって集中力もキープしやすくなります。
4. 深呼吸をして気分を切り替える
深呼吸をすることで、リラックスしながらも気持ちを切り替えることができます。休憩中にリフレッシュできた気持ちをそのまま活かし、気分を軽くするための深呼吸をしてから勉強を再開しましょう。机に向かい、姿勢を正してから、数回の深呼吸をすることで集中力を取り戻しやすくなります。
まとめ
受験勉強の合間にしっかりと休憩を取りつつ、その時間を有効に活用することが、長期的な勉強の成果に繋がります。休憩後の切り替えをスムーズにする方法を取り入れて、集中力を維持しながら効率よく学習を進めましょう。休憩時間も大切な勉強の一部として、前向きに取り組んでくださいね。

