
こんにちは、四谷学院の受験コンサルタントの田中です。
高校生の皆さんにとって、文系・理系の選択は将来を左右する大きな決断のひとつです。
しかし、今の日本では「自分は文系だから」「理系だから」という自己イメージが強く形成されがちで、その枠に縛られてしまうことも少なくありません。数学が苦手だから理系に進めない、文系だからこれができない、そんなレッテルを自分に貼ってしまい、行動や可能性を狭めてしまうケースもあります。
「とりあえず話だけ聞いてみたい」という方も、ぜひお気軽にどうぞ。あなたの進路選びの参考にしてください。



目次
文理の枠に縛られすぎない考え方を持とう
大切なのは、「文系だからこれ」「理系だからあれ」と決めつけてしまい、自分の行動を制限しないことです。自分の興味や将来の夢に合わせて、文系・理系の枠を超えた力を伸ばすことが可能ですし、それが将来の可能性を広げていきます。重要なのは、「どんな力を伸ばし、どう活かしたいのか」という視点です。
たとえば医療の現場でも、文章力や想像力、洞察力は患者の心情を理解し、寄り添う上で非常に役に立つでしょう。また理系的な思考とされている論理的思考やデータ分析の力は、国語や歴史と言った文系科目の活かせる場面は多いものです。
文系か理系か、というように、現実は二極化してとらえることは必ずしもできないのです。
日本の学校教育と大学入試の現実
日本の高校では、教育の制度上どうしても文系・理系のどちらかのコースを選ぶ必要があります。これは大学入試の科目選択や単位取得の仕組みと関わっているため、やむを得ない部分もあります。一度選んだら絶対に変えられないというわけではありませんが、途中での変更は難しいというのは事実です。しかも、高校に入学して1年もたたないうちに文理選択を行う必要があるわけですから、しっかりと考える時間を確保するのも難しいと言えるでしょう。そうした事情もあり、なんとなく流されるままに決めてしまったり、根拠のない文理診断テストなどの結果を鵜呑みにして、安易な文理選択をして公開する高校生が後を絶たないのです。
進路選びで大切にしてほしい視点
進路を考えるときは、単に効率や最短距離で「良い選択」を考えるのではなく、「楽しめそうか」「興味が深まりそうか」「深く学べそうか」という感覚も大事にしてください。自分の強みや好きなこと、どんな場面で活躍したいかをイメージし、その上で自分らしい進路を選ぶことが後悔の少ない決断につながります。
海外の教育や最近の動きから考える
海外では文系・理系の枠組みが日本ほどはっきりしていない国も多くあります。多くの大学が学部横断的な教育を行っています。
日本でも文理融合の学部や学科が増え、文系の研究者が理系的な思考を使い、理系の研究者が文系的な視点を持つことも珍しくありません。このように、文系理系の枠組みを超えた柔軟な考え方が広がりつつあるのです。
たとえば、人気学部のデータサイエンス学部は、一見理系学部のように思えるかもしれませんが、文理融合の学部として設置される場合もあります。

まとめ:迷うことはイイこと。だからこそプロの助けを活用しよう
文理選択に悩み、迷うことは決して悪いことではありません。むしろ、自分と向き合う貴重な時間です。ただし、高校生活や受験までの時間は限られているため、ひとりで抱え込まずに専門家のアドバイスを参考にすることが大切です。
四谷学院では、文理選択に悩む高校生や保護者のために無料の「文理選択ガイダンス」を開催しています。
オンライン参加も可能で、保護者のみの参加やお友達同士での参加も歓迎です。
まずは気軽に話を聞いてみるだけでも、選択のヒントや不安の軽減につながるはずです。



