
こんにちは!四谷学院の奥野です。
大学受験の情報を集めていると、MARCHや日東駒専、大東亜帝国といった大学群の通称を耳にすることがあるでしょう。今回注目するのは、その一つである「文東立松(ぶんとうりっしょう)」です。
この記事では、文東立松に含まれる4大学の偏差値や特徴、就職状況、そして大学群としての序列までを徹底解説します。進学を検討している受験生や保護者の方で、「文東立松ってどうなの?」「文東立松が気になっている」という方は、ぜひ最後までご覧ください。



文東立松とは
「文東立松(ぶんとうりっしょう)」とは、以下の4つの大学を指す総称です。
- 文教大学
- 東京経済大学
- 立正大学
- 二松学舎大学
大学ごとの偏差値や人気は学部によっても異なりますが、一般的には以下のような序列とされています。
二松学舎大学>東京経済大学>文教大学>立正大学
各大学は決して難関校ではありませんが、個性のある大学の集まりであり、特定の分野において高い実績と伝統が認められています。
文東立松の偏差値(受験難易度)や特徴を解説

ここからは、文東立松を構成する各大学について、基本情報や偏差値、学部の特徴などを順に解説します。
文教大学
文教大学は、1927年に立正裁縫女学校として設立され、1966年に立正女子大学が開設されたのち、1976年に文教大学へ改称し、1977年に男女共学化しました。埼玉県越谷市と神奈川県茅ヶ崎市、東京都足立区にキャンパスを持ち、教育系に強い大学として教員志望の学生から人気があります。
就職状況については、教育学部では8割以上が教員となり、全国トップレベルの教員採用実績を誇るのが特徴です。そのほかの学部の卒業生は、公務員や医療・福祉など、多彩な領域で活躍しています。
そんな文教大学の大学入学共通テストの得点率は54~85%で、学部ごとの偏差値は以下のとおりです。
| 学部 | 偏差値 |
| 教育学部 | 53~68 |
| 人間科学部 | 49~53 |
| 文学部 | 43~61 |
| 情報学部 | 47~61 |
| 健康栄養学部 | 46~51 |
| 国際学部 | 51~55 |
| 経営学部 | 56~61 |
参照:文教大学/偏差値・共通テスト得点率(入試難易度)【2025年度入試・2024年進研模試情報最新】|マナビジョン|Benesseの大学受験・進学情報
文教大学についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事もチェックしてください。
文教大学の偏差値や難易度、入試科目別の受験対策とおすすめ勉強法を解説
東京経済大学
120年以上の歴史を持つ東京経済大学は、国分寺にメインキャンパスがあり、社会科学を実践的に学べる文系総合大学です。ゼミナール教育に力を入れており、1年生から少人数制の学びが展開される点が特徴といえます。専門ゼミで実践的な知力を高めることで、より専門性の高い学びを得られるでしょう。
また、1年生で4学部の入門科目を学んだうえで、2年生から選択した学部に所属する「キャリアデザインプログラム」も特徴です。このプログラムにより、2年生からの専門のキャリア教育をいっそう深められます。
就職面では、サービス業、情報・通信・放送業、卸・小売業が多く、卒業生は多彩な分野で活躍しています。
そんな東京経済大学の大学入学共通テストの得点率は63~74%で、学部ごとの偏差値は以下のとおりです。
| 学部 | 偏差値 |
| 経済学部 | 54~58 |
| 経営学部 | 54~55 |
| コミュニケーション学部 | 53~56 |
| 現代法学部 | 51~52 |
| キャリアデザインプログラム | 52~55 |
参照:東京経済大学/偏差値・共通テスト得点率(入試難易度)【2025年度入試・2024年進研模試情報最新】|マナビジョン|Benesseの大学受験・進学情報
立正大学
仏教系大学である立正大学の歴史は、1580年に日蓮宗の教育機関として千葉県に創立された檀林(仏教の学問所)までさかのぼります。立正大学として設立されたのは1924年であり、歴史と伝統のある大学といえるでしょう。
立正大学は、東京都品川区と埼玉県熊谷市にキャンパスがあり、「『モラリスト×エキスパート』を育む」を掲げ、仏教学の伝統を受け継ぎながら、個性あふれる人間力を育む教育に力を入れています。
就職面を見てみると、2024年度の卒業生の就職率は97.7%と高いのが特徴です。公務員試験や資格取得支援が手厚く、官公庁や教育業界への就職実績があります。また、心理系や福祉系の分野への進路も広がっています。
そんな立正大学の大学入学共通テストの得点率は47~77%であり、学部ごとの偏差値は以下のとおりです。
| 学部 | 偏差値 |
| 仏教学部 | 46~50 |
| 文学部 | 49~59 |
| 経済学部 | 49~54 |
| 経営学部 | 51~56 |
| 法学部 | 51~56 |
| 心理学部 | 55~60 |
| 社会福祉学部 | 42~49 |
| 地球環境科学部 | 43~51 |
| データサイエンス学部 | 44~48 |
参照:立正大学/偏差値・共通テスト得点率(入試難易度)【2025年度入試・2024年進研模試情報最新】|マナビジョン|Benesseの大学受験・進学情報
立正大学についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もチェックしてください。
立正大学の受験対策!難易度や合格に向けての勉強法を解説
二松学舎大学
二松学舎大学は、1877年に設立された漢学塾二松学舎をルーツとしています。東京都千代田区と千葉県柏市にキャンパスを構える歴史ある私立大学で、文学部と国際政治経済学部の2学部があり、文学部では特に国文学研究に力を入れています。
就職実績を見てみると、文学部では教員になる学生が多い点が特徴です。また、教育関連のほか、出版・マスコミ、商社や小売など、幅広い業界への就職実績があります。少人数制の二松学舎大学では、就職支援が手厚いことも魅力の一つです。
そんな二松学舎大学の大学入学共通テストの得点率は65~76%で、学部別の偏差値は以下のとおりです。
| 学部 | 偏差値 |
| 文学部 | 57~63 |
| 国際政治経済学部 | 49~52 |
参照:二松学舎大学/偏差値・共通テスト得点率(入試難易度)【2025年度入試・2024年進研模試情報最新】|マナビジョン|Benesseの大学受験・進学情報
まとめ
文東立松は、それぞれに強みを持つ中堅私立大学群であり、教員志望や文系志望の受験生にとって魅力的な選択肢です。偏差値帯も比較的安定しているため、受験戦略において併願校や安全校として検討する方もいます。
また、各大学は就職支援にも力を入れており、将来を見据えた進学が可能です。志望校を選ぶ際には、偏差値だけでなく、自分の学びたい内容や将来の進路に合った大学を選ぶようにしましょう。
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