【英検で差がつく!】2025年入試 英語外部検定の正しい使い方

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こんにちは!四谷学院 受験コンサルタントチームの伊達です。

英語

近年の大学入試では、英語外部検定の活用が重要な選択肢のひとつとなっています。

特に、英検(実用英語技能検定)は、英語力を証明するための有力な手段として、多くの大学や学部で採用されています。
ほかにも検定試験はいくつかありますが、一般選抜で英語の外部検定を利用する受験生の
92.8%が、英検を選択しているのを知っているでしょうか。

今回は、英検を利用するメリットや、対策方法について確認していきます。

英語外部検定の種類は?

英語

入試で活用できるのはCEFR対照表に記載されている検定試験

前提として、大学独自の試験ではなく、外部の試験を成績の評価として活用することがあるため「英語外部検定」と呼ばれています。

しかし、どの英語検定試験でも入試で利用できるわけではありません
基準が異なる試験のスコアを比較して、優劣をつけるのは簡単なことではないですからね。

そこで重要になるのが「CEFR対照表(セファール)」です。
「A1」から「C2」までのランク(CEFR)をつくり、検定試験ごとにスコアの基準を定めることによって、複数の試験を採用しても受験生の実力が比較しやすいようになりました。
実力は上から、C2>C1>B2…A1の順番となっています。

大学入試で活用できるのは、そのCEFR対照表に記載されている検定試験であることがほとんどです。

英語外部検定の一覧表

では、その英語検定試験の種類には、どのようなものがあるのでしょうか。

2024年度で終了となる「TEAP CBT」を除き、CEFR対照表には以下7つの検定が記載されています。

検定名CEFR備考
英検(実用英語技能検定)A1~C1級によって判定可能範囲が異なる(次の表に記載)
TEAPA2~C1主に上智大学で活用される
GTECA1~C1CBTやAdvancedなどテストによって判定可能範囲が異なる
IELTSB1~C2
TOEFL iBTB1~C2
TOEICA1~C1L&R と S&Wの各技能を単純計算してスコアを算出
ケンブリッジ英語検定A1~C2AdvancedやFirstなどテストによって判定可能範囲が異なる

英検の級とスコアの関係

2025年度より、2級と準2級の間に「準2級プラス」が加わりました。
高校卒業時の目標到達級とされる「2級」が難しいという声が多いため、ステップアップをしやすいように…という意図が込められています。

判定可能スコア級の合格スコアCEFRの基準
1級3299~230426302600以上がC1
2599以下がB2
準1級2599~198023042300以上がB2
2299以下がB1
2級2299~172819801950以上がB1
1949以下がA2
準2級プラス1949~155018291700以上がA2
1699以下がA1
準2級1949~140017281700以上がA2
1699以下がA1
3級1699~14001456いずれもA1

英検を受験しておけば間違いない?その理由は?

複数の検定を活用できるようにしている大学が多いなか、英検を選択する受験生が非常に多くなっています

2025年度の一般選抜では、外部検定を利用した受験生のうち、92.8%もの人が英検を活用しているのです。
次いでTEAPが4.6%、GTECが1.5%…ですから、圧倒的な数字であることがわかるでしょう。

では、なぜ英検を受験する人が多いのでしょうか。
リストにして見ていきます。

知名度と信頼性の高さ

  • 英検(実用英語技能検定)は、1963年から続く日本最古の英語試験

  • 2006年には文部科学省後援となり、教育現場での信頼度が高い。(学校からも勧められる)

  • 学校の先生や保護者もよく知っており、「とりあえず英検」という安心感がある。

  • 中学生までに受験している人も多く、レベルのイメージがしやすい。

多くの大学で入試に活用されている

  • 大学入試でもっとも多く活用されている英語外部検定であり、英検のみ可能という方式もある。

  • 特に英検準1級・2級は、多くの大学で加点や優遇の対象になっている。

受験できる会場が多く、チャンスも多い

  • 年に3回実施される。(従来型)

  • 4技能を1日で測定する英検S-CBTは、原則毎週土日に実施しているため受けやすい。(回数制限アリ)

  • 全国に受験会場があるため、地元で受験しやすい

  • 学校等(準会場)で実施があれば、団体料金で受験することも可能

段階的にステップアップしやすい

  • 級ごとに2つのCEFRを跨いだレベル設定になっており、目標に合わせて受験しやすい

  • 受験した級に合格していなくても、目標のCEFRに到達できることもある。

英語外部検定はどれだけ入試を有利にする?

活用できる大学が増え続けている

近年、入試に外部検定試験を活用できる大学の割合は増加傾向にあります。
特に、外国語学部や国際学部、グローバル系学部などでは、検定試験のスコアを英語の筆記試験の成績として認める大学が多くなっているのです。
これにより、英語の試験を免除される場合や、所持しているスコアに応じて加点評価されるケースも増えてきました。

たとえば、早稲田大学の国際教養学部では、英検などの外部検定試験の受験を必須としています。
英検1級取得者は20点、準1級で14点、2級で7点が加算されるため、200点満点の試験において大きな意味を持っていると言えるでしょう。

使用できる大学の例

早稲田大学

前述のとおり、早稲田大学の国際教養学部では重要な加点材料となります。

また、文学部文化構想学部の一般入試では、検定試験を活用する「英語4技能利用」方式を選択することが可能です。
B1相当のスコアが必要ですが、英語の試験が免除となるため国語と社会に専念できるのは大きいでしょう。

通常の一般選抜方式とも併願できるため、チャンスを広げることができる方式です。

立教大学

立教大学の一般選抜は、すべての学部で英語外部検定を活用することができます。

文学部以外の学部は、英語の個別試験を設定しておらず、共通テストまたは外部試験のいずれかから選択する方式です。
文学部も、共通テストや外部試験を選ぶことができるほか、1日だけ設定されている英語の個別試験を受験することも可能です。

広島大学

人気の高い国立である広島大学では、一般入試でもすべての学部で英語外部検定を活用することが可能です。
一定の成績以上であれば共通テストの英語が満点扱い(みなし満点)となるため、試験本番の心配ごとを少しでも減らすことができるでしょう。

基準としては、英検の場合は準1級合格以上、IELTSでは5.5以上の成績が必要です。
受験者が活用する割合は、英検が圧倒的に多く97.6%
次いでIELTSの1.5%、TOEICの0.4%…となっています。

英語外部検定を検討している受験生が今すぐにやるべきこと

① 受験予定の大学の入試要項を確認

まずは、自分が志望している大学や学部の入試要項をしっかり確認することが重要です。
特に、英語力を重視する大学やグローバル系の学部では、英検のスコアをどのように扱っているか、何級以上を求められているのかを知ることが大切です。

② 英検の受験スケジュールを確認

英検は年に複数回実施されるため、受験生は自分のスケジュールに合わせて試験のタイミングを選ぶことができます。
早期に目標スコアを設定し、計画的に準備を進めることで、万全の態勢で試験に臨むことができるでしょう。

検定試験のスコア自体に期限はありませんが、「出願の2年以内に受験したもの」を条件とする大学が多いため、注意が必要です。

③ どの試験が向いているか判断する

英検を受験する高校生が圧倒的に多いものの、人には向き不向きがあります。
どの英語外部検定が自分にとって得点しやすいのか、見極めることができれば優位に戦うことができるでしょう。

また、利用目的を考えて、試験を選ぶ人もいます。
TEAP利用方式がある上智大学を視野に入れているのであれば、TEAPのスコアを高めることに集中した方が、ほかの大学にも活用できるかもしれません。
海外への留学を強く志向している場合は、IELTSやTOEFLの学習をしておくと、将来的に活きてくるでしょう。

④ 英検やGTECの場合は戦略的に受験する

たとえば英検は、準2級、2級、準1級、1級と段階的に難易度が上がります

仮に2200というスコアを目標としたときに、「2級を受験して、取りこぼしをせずに高得点を目指す」という人もいれば、
「準1級を受けて、合格できなかったとしても最低限の目標をクリアする」と考える人もいますよね。

どちらの方が自分にとって目標を達成しやすいのか、しっかりと見極める必要があるでしょう。

まとめ「英検で差がつく!2025年入試 英語外部検定の正しい使い方」

2025年(2026年度)の大学入試では、英語力を証明する手段として、英語外部検定の重要性が増しています
そのなかでも、特に英検は広く認知されており、大学入試において大きなアドバンテージとなるでしょう。

受験生にとって、自分が目指している大学や学部の入試情報をしっかり調べ、英検を含む英語外部検定をうまく活用することが、合格への近道であると言えます。
対策を始めるのが早ければ早いほど、優位に進められるのが大学入試ですからね。

今から準備を始め、英語力を証明できるスコアを手に入れて、万全の体制で入試に臨みましょう!

英語外部検定の対策が不安な人はどうする?

四谷学院には、英語外部検定の対策を目的とした受験生も多くやってきます。

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各級に対応した演習問題を通して、一緒に合格点の取り方を学びましょう!

苦手な人が多いリスニングやスピーキングの対策も完全個別指導でバッチリです。
学習スケジュールを考えてくれる受験コンサルタントもいるので、学校の定期試験や一般入試に向けた勉強がおろそかになることもありません。

英語外部検定を活用して志望校合格をつかむには、戦略が重要です
自分ひとりで悩まずに、ぜひ相談してくださいね。

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大学受験合格ブログ編集部F

このブログは、大学受験予備校の四谷学院の「受験コンサルタントチーム」「講師チーム」「受験指導部チーム」が担当しています。 大学受験合格ブログでは、勉強方法や学習アドバイスから、保護者の方に向けた「受験生サポート」の仕方まで幅広く、皆様のお悩みに役立つ情報を発信しています。

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