こんにちは。四谷学院 受験コンサルタントチームの相川です。
学校の休み時間や放課後、友達から「この問題、教えて!」と頼まれることはありませんか?
自分がわかる問題なら教えてあげたいし、頼りにされるのはうれしいものですよね。
でも、最初はちょっとした質問だったのに、気づけば何十分も経っていたり、毎日のように質問されるようになったり……。
「自分も勉強したいのに、断りづらい」
「友達を助けたいけれど、このままだと自分の勉強が進まない」
そんなふうに悩んでいる人もいるかもしれません。
特に受験が近づく秋以降は、自分の苦手分野の克服や過去問演習など、取り組みたいことが増えてきます。
今回は、友達との関係を大切にしながら、自分の受験勉強の時間も確保するための考え方や、上手な断り方についてお話しします。

友達に勉強を教えることは、自分のためにもなる?
人に勉強を教えることは、自分の理解を深める機会にもなります。
たとえば、数学の解き方を説明しているとき、「なぜここでこの公式を使うのだろう?」と改めて考えることもあるでしょう。
自分では理解しているつもりでも、いざ説明しようとすると、曖昧だった部分に気づくものです。
また、相手に伝わるように説明することで、知識を整理することにもつながります。
だからこそ、友達同士で教え合うことにはメリットがあります。
ただし、友達に教える時間が、必ずしも自分にとって効果的な勉強時間になるわけではありません。
すでに理解している内容を繰り返し説明するより、自分が苦手な問題に取り組んだ方がよい場合もあるでしょう。
「教えることも勉強になるから」と、何でも引き受けてしまうのは考えものです。
自分の勉強を優先するのは、冷たいこと?
友達に頼まれると、断ることに抵抗を感じる人もいるでしょう。
「困っているのに断ったら申し訳ない」
「次から話しかけてもらえなくなったらどうしよう」
そんな気持ちになるのも無理はありません。
しかし、友達と自分では、得意科目も苦手科目も、志望校も異なります。
友達は数学の問題を解決したいと思っていても、自分は英語の長文演習を終わらせたいと感じていることもあるでしょう。
相手の質問に答えているうちに、予定していた勉強が終わらなくなっては困りますよね。
特に入試が近づく時期は、限られた時間をどう使うかが重要です。
友達を助けることと、自分の勉強を優先することは、どちらか一方しか選べないものではありません。
余裕のあるときには教え、難しいときには断る。
そんな関係でも、友達であることに変わりはないのです。
教えるか迷ったら、自分の予定を確認しよう
質問されたとき、すぐに「いいよ」と答える前に、自分の予定を確認してみてください。
たとえば、休み時間に5分ほど説明するだけなら、負担にならないかもしれません。
一方で、解説に30分以上かかりそうな問題や、何問も続けて質問される場合はどうでしょうか。
その時間で自分が何をする予定だったのか、考えてみることが必要です。
「今日は過去問を1年分解く」
「放課後は苦手な英語を復習する」
こうした予定があるならば、自分の勉強を優先した方がよいでしょう。
また、今すぐ説明できる内容なのか、自分も調べなければわからない内容なのかによっても判断は変わります。
相手の質問に答えられるかだけでなく、今、その時間を使ってもよいかを考えることがポイントです。

友達に勉強を教えるのを断りたいとき、どう伝える?
断るときは、必要以上に気を遣って、長々と理由を説明する必要はありません。
自分の状況を短く、具体的に伝える方が、相手にも理解してもらいやすいでしょう。
たとえば、次のような伝え方があります。
- 今は自分の勉強を進めたいとき
「今から過去問を解きたいから、終わってからでもいい?」 - 今日は教える時間が取れないとき
「ごめん、今日は自分の課題が終わってなくて、時間が取れないんだ」 - 質問が多く、全部には答えられないとき
「この問題なら説明できるけど、残りは先生に聞いてみない?」 - 自分もよく理解できていないとき
「そこ、私も自信がないんだよね。一緒に先生に聞きに行かない?」
ここで気をつけたいのは、無理に「あとで教える」と約束しないことです。
その場では断りやすくても、あとから時間が取れずに約束を守れなければ、かえって友達との関係が気まずくなってしまいます。
何度も質問されるなら、時間の使い方を決めておこう
一度だけなら問題がなくても、毎日のように質問されると負担は大きくなっていきます。
そんなときは、あらかじめ自分の中でルールを決めておくのも一つの方法です。
たとえば、「休み時間は質問に答えるけれど、放課後は自分の勉強に集中する」と決めておけば、その都度悩まずに済みます。
一緒に勉強する友達なら、最初の30分はそれぞれ問題を解き、最後の10分だけ質問し合うといった方法も考えられるでしょう。
ただし、友達に合わせて無理なルールを作る必要はありません。
質問に答える時間が負担になっているなら、学校の先生や予備校の講師に質問するよう勧めるのもよいでしょう。
先生や講師に質問すれば、単に答えを教えてもらうだけでなく、なぜその解き方になるのか、どこでつまずいているのかまで詳しく説明してもらえます。
友達同士で長い時間悩むより、教えるプロに質問した方が、効率よく理解を深められることも多いのです。
自分も気になっている問題なら、「それ、私も知りたいから一緒に聞きに行こうよ!」と誘ってみるのもよいですね。

断ったあと、友達の反応が気になったら?
勇気を出して断ったあと、「嫌な気持ちにさせてしまったかな」と気になることもあるでしょう。
特に、普段から仲の良い友達ほど、ちょっとした表情や返事が気になるものです。
でも、一度断ったからといって、それだけで関係が悪くなるとは限りません。
友達であれば、単に「今日は忙しいんだな」と受け止めてくれることも多いでしょう。
いつもどおり挨拶をしたり、休み時間に話したり、勉強以外の場面では今までと同じように接していけばよいのです。
一方で、断っても何度も頼まれたり、断ったことを責められたりするなら、無理に付き合い続ける必要はありません。
友達との関係に悩んで勉強にも影響が出ているなら、学校の先生など、信頼できる大人に相談することも考えてください。
まとめ|友達を助けることと、自分の勉強を優先することは両立できる
友達に勉強を教えることは、お互いの理解を深める良い機会になります。
しかし、質問に答えることを優先しすぎて、自分の勉強が進まなくなっては本末転倒です。
大切なのは、何でも引き受けたり、反対にすべて断ったりすることではありません。
自分の勉強の予定を確認し、無理のない範囲で助け合うこと。
受験生には、それぞれの目標があり、今取り組むべき課題も異なります。
友達を思いやる気持ちと同じくらい、自分自身の目標や気持ちも大切にしてくださいね。
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