
こんにちは!四谷学院の奥野です。
大学選びでまず考えるのは、大学の種類です。大学には国立大学と公立大学、私立大学の3種類があり、それぞれ設置主体や学費などが異なります。
今回は、国立大学と私立大学の違いを、学費や受験科目、入試方式などの観点から解説します。記事を読んで、大学選びに役立ててください。



目次
国立大学と私立大学の主な違いとは?

まずは、国立大学と私立大学の基本的な違いを整理しましょう。
| 比較項目 | 国立大学 | 私立大学 |
| 設置主体 | 国 | 学校法人 |
| 学費 | 比較的安い | 高め |
| 受験科目 | 多い傾向 | 少ない傾向 |
| 入試方式 | 大学入学共通テスト+二次試験 | 学部ごとに多様 |
| 学生数 | 比較的少ない | 比較的多く、大規模大学も多い |
| キャンパス | 地方にも多い | 都市部に集中 |
国立大学は「学費の安さ」や「研究環境」が強みである一方、私立大学は「入試方式の多さ」や「立地のよさ」が魅力です。違いを知り、自分に合った大学を選びましょう。
国立大学と私立大学を考えるうえでの5つの項目

進学先を選ぶうえで、特に重要な5つのポイントを比較していきます。
1. 学費は国立大学のほうが安い
国立大学は文部科学省によって学費がほぼ統一されており、私立大学よりも学費が安いことが一般的です。
- 国立大学の学費目安
入学金:約28万円
年間授業料:約54万円
- 私立大学の学費目安
文系:約80万〜120万円/年
理系:約120万〜160万円/年
医歯薬系:さらに高額
4年間の総額で見ると、国立大学と私立大学では数百万円規模の差が生じることもあります。
2. 受験科目は国立大学のほうが多い
国立大学では、大学入学共通テストで5教科7~85〜7科目程度を受験するケースが一般的です。私立大学は、英語、国語、選択1科目など、3教科科目程度で受験できる大学も多くあります。
国立大学を目指す場合は幅広い科目の対策が必要となるため、計画的に学習を進めることが大切です。一方、私立大学は受験科目を絞って対策できる大学も多いため、「苦手科目が多い」「特定科目が得意」という人は、私立大学に向いているといえるでしょう。
3. 入試方式は私立大学のほうが多様
私立大学は、入試方式が非常に豊富です。一般選抜、大学入学共通テスト利用、学校推薦型選抜、総合型選抜(旧AO入試)、英語外部試験利用など、多くの入試方式があります。
一方、国立大学は基本的に「大学入学共通テスト+二次試験」で合否を判定します。
私立大学は、自分に合った受験方式を選びやすく、複数大学を併願しやすい点もメリットです。
4. 就職実績は「大学による差」が大きい
「国立大学のほうが就職に有利」といわれることがありますが、実際には大学や学部による差が大きいのが実情です。例えば、有名私立大学(早慶・MARCH・関関同立)や、理系の研究力が高い国立大学などは、就職に強い傾向があります。
また、私立大学の中には、OB・OGネットワークによる都市部企業とのつながりや、キャリア支援が充実している大学も多くあります。そのため、一概に国立大学のほうが就職で有利とはいえません。
一方で、国立大学は研究職や公務員を目指す学生との相性がよい傾向があります。卒業後の進路も見据えながら、自分に合った大学を選ぶことが大切です。
5. キャンパスライフや環境も異なる
国立大学は地方に多く、広いキャンパスを持つ大学が多い傾向があります。私立大学は、都市部に立地していることが多く、通学の利便性が高いほか、アルバイト先やインターンシップの選択肢が豊富です。
また、私立大学は設備が新しく、学食が充実している、サークルも豊富など、大学生活において幅広い選択肢がある点も特徴です。
国立大学が向いている人の特徴

以下に当てはまる人は、国立大学に向いているといえます。
- 学費を抑えたい
- 幅広い教科を勉強したい
- コツコツ型
- 地方大学も視野に入る
- 研究職、公務員志望
- 大学入学共通テストが得意
私立大学が向いている人の特徴

私立大学が向いている人の特徴は、以下のとおりです。
- 得意科目を活かしたい
- 都市部で大学生活を送りたい
- 入試方式を柔軟に選びたい
- 短期間で逆転したい
- サークルや学生生活も重視したい
- 併願をたくさんしたい
国立大学と私立大学で迷ったときの決め方

国立大学と私立大学のどちらがよい・悪いではなく、「自分に合うか」で考えることが大切です。迷った場合は、以下の順番で考えると、考えを整理しやすくなります。
- 将来やりたいことから逆算する
研究・資格・就職など、将来像によって向いている大学は異なります。大学で研究できる内容や進路実績などをふまえて大学を選びましょう。
- 学費や家庭の負担を確認する
費用は、入学金や授業料だけでなく、進学後の生活費も含めて現実的に考えることが重要です。家庭への負担を最小限に抑えたいなら、国立大学が選択肢の有力候補でしょう。
- 自分の得意科目を分析する
自分の得意科目と苦手科目を把握したうえで、幅広い科目で得点を狙えるのか、得意科目に絞って対策したほうが力を発揮しやすいのかを確認しましょう。
- 実際にオープンキャンパスへ行く
雰囲気や通学環境は、実際に見て初めてわかることも多くあります。自分が行きたいと思えるような大学かどうか、まずは行って確かめてみましょう。
※国公立大学のオープンキャンパスは事前予約が必要な場合も多いので、必ずHPを確認しましょう。
国立大学と私立大学に関するよくある質問(FAQ)
最後に、国立大学と私立大学に関するよくある質問をご紹介します。
Q. 国立大学と私立大学はどちらが難しい?
A. 一概にはいえません。旧帝大レベルの国立大学は非常に難関ですが、難関私立大学(早稲田大学・慶應義塾大学など)も高い学力が必要です。なお、国立大学は科目数が多いため、総合力が求められます。
Q. 国立大学を受けながら私立大学も併願できる?
A. 国立大学と私立大学の併願は可能です。実際、多くの受験生が「国立第一志望+私立併願」という形で受験します。滑り止めやチャレンジ校を組み合わせて受験戦略を立てましょう。
Q. 私立大学はお金持ちしか行けない?
A. 私立大学は国公立大学よりも学費が高い傾向にありますが、お金持ちしか進学できないわけではありません。奨学金制度や特待生制度などを利用して学費負担を抑えながら通う学生もいます。
Q. 就職で学歴フィルターはある?
A. 一部企業では大学名を重視するケースもありますが、近年はインターン経験やコミュニケーション能力、専門性を重視する企業も増えています。大学名だけで将来が決まるわけではありません。
まとめ
国立大学は受験科目が多く、筆記試験での選抜が中心です。また、私立大学よりも学費が安く地方にも大学が立地しているという特徴があります。一方、私立大学は多様な選抜方式が特徴で、自分の得意科目に絞って受験することが可能です。
どちらも大学によって学べる内容や進路は異なります。気になる大学があれば積極的に資料を取り寄せたり足を運んだりして、自分に合った大学を探しましょう。
失敗しない予備校選びは相談会・説明会参加が重要!
予備校選びは重要ですが、パンフレットやホームページだけでは、実際の授業の雰囲気や講師との相性、サポート体制の充実度まで把握することは難しいでしょう。そこで活用したいのが、各予備校が開催している相談会や説明会です。
実際に校舎へ足を運べば、カリキュラムの内容や費用の詳細を直接確認できるだけでなく、自分に合っているかどうかを体感できます。予備校選びで後悔しないためにも、まずは相談会・説明会へ参加してみましょう。
予備校によってカリキュラムやサポート体制、学習環境は異なります。複数の予備校を比較しながら、自分の目標や学習スタイルに合った教室を選ぶことが大切です。



コメント