私立大学志望(私大志望)なら共通テストは関係ない?迷ったら受けるべき理由を解説

最終更新日:2024/02/29

※この記事は約7分で読めます。

こんにちは、四谷学院の奥野です!

2021年度からスタートした大学入学共通テスト(以下、共通テスト)。

私大志望者のなかには「個別試験に全力を注いで共通テスト対策はしない」と、決めている方もいることでしょう。

しかし、私大志望でも共通テスト対策はやっておくべきです。むしろ、少しでも迷いがあるなら共通テストを受けるほうがよいでしょう。

ただし、それまで私大志望だった人が共通テスト対策に取り組む場合には、いくつかの注意点を知っておかなければなりません。

そこで今回は、私大志望でも共通テスト対策に取り組むべき理由と、受験に失敗しないための注意点を解説します。

私立大学志望(私大志望)でも共通テストを受けるべき理由

私立大学しか受けない場合でも共通テスト対策が必要な理由は、受験機会を拡大するため、そして合格可能性を広げるためです。

選択肢が広がる

共通テストを受けると、受験できる大学の数が飛躍的に増えます。

2023年度に共通テスト利用入試を実施した私立大学は全622校中535校であり、多くの私立大学が共通テストを利用していることがわかります。

もちろん、これは一部の学部・学科で共通テスト利用入試を導入した大学の数であり、535校に属するすべての学部・学科で共通テストが必要だったわけではありません。

ただし、共通テストを利用する私立大学・学部学科は、今後も増える可能性があります。

受験する大学の選択肢を広げたいなら、共通テストは積極的に受けるべきでしょう。

1回の試験で複数の大学に応募が可能

共通テスト利用入試には、併用型と単独型があります。
併用型は共通テストとその大学が実施する個別学力検査などを総合して合否が決まる方式で、単独型は共通テストの結果のみで合否が決まる方式です。

どちらを採用しているかは大学によって異なりますが、単独型の場合は共通テスト1回の結果で複数の大学に出願することが可能です。

なお、共通テスト利用入試がある私立大学の例は以下のとおりです。

  •  早稲田大学(併用型・単独型)
  • 上智大学(併用型・単独型)
  •  明治大学(単独型)
  • 立教大学(併用型・単独型)
  •  中央大学(併用型・単独型)
  •  法政大学(単独型)

一般選抜を受けずに合格できる可能性がある

前述したように、私立大学の共通テスト利用入試には併用型と単独型があり、上記の私立大学の例を見てもわかるように、単独型を採用している大学は多くあります。
そのため、共通テストの点数だけで合否が決定することが少なくありません。

単独型を利用した場合、共通テストで合格ラインを超える点数を取れば、一般選抜を受験しなくても合格できます。

基本的には併願も認められているため、複数の大学に合格することも可能でしょう。

「特例措置」が受けられることがある

2024年度入試では、大規模な災害などで入試を受けられない場合に、共通テストの成績で合否を判定する特例措置を実施する大学もあります。

ただし、共通テストを受けていないと特例措置の対象にはならないため、受験の機会をみすみす逃すことになります。

天災はいつ起こるかわからないことを考えると、やはり私大志望でも共通テストは受けておくべきだといえるでしょう。

試験の雰囲気に慣れることができる

共通テストを受けると、試験本番の雰囲気に慣れることができます。本番での緊張感を経験し、時間配分や休憩時間の使い方なども学べるでしょう。

先生
先生

特にプレッシャーを感じやすい人に、共通テストの受験はおすすめです。

志望大学によっては共通テストを利用できない場合もある

志望する大学によっては、共通テストを利用できない場合があります。
例えば、慶應義塾大学の一般選抜では、共通テストを用いて受験することはできません。
志望校が共通テストの利用を認めていない場合には、ほかの受験方法を選択することになるため、それぞれの大学の受験要項をよく確認することが大切です。

共通テストの概要振り返り

共通テストとは、そもそもどのような試験なのかをおさらいしておきましょう。
ここでは、共通テストの概要や出題科目、受験料などを紹介します。

共通テストの概要

共通テストは、2021年度からセンター試験に代わって始まった試験で、例年1月中旬の土・日曜に全国で行われます。
国立・私立を問わず、この試験を利用するすべての大学が同じ日に同じ問題で実施される共通のテストで、学生の能力や意欲、適性などを多面的かつ総合的に評価・判定します。
なお、2023年度の志願者数は512,581人で、受験率は92.48%です。

共通テストの出題科目

共通テストでは、国語・数学・理科・地理歴史・公民・外国語の6教科30科目で出題科目が構成されています。

最大8~9科目を受けられますが、各教科の受験可能科目は、地理歴史・公民と理科で最大2~3科目、その他教科は1科目までです。

志望大学の指定に応じて科目を選択し、受験します。

受験料は私立受験よりも安い傾向にある

共通テストを利用した場合は、一般的な大学の個別試験よりも受験料が安く済む傾向にあります。

具体的には、私立の一般選抜の受験料が35,000円前後であるのに対し、共通テスト利用入試の受験料は、2教科以下の受験で12,000 円、3教科以上の受験で18,000円と半額程度になります。

また近年は、一般選抜に出願した場合に、共通テスト利用入試を併願した際の受験料を無料もしくは割引にする大学もあります。
志望する大学の要項を確認し、具体的な料金や割引制度に関する情報も把握しておきましょう。

2024年度の共通テストについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

私大希望者が共通テスト対策をする際の注意点

受験生にメリットの多い共通テストですが、私大志望者が共通テスト対策をする際には国公立大学受験生とは異なる注意が必要です。

後悔しないために、デメリットもしっかり理解しておきましょう。

試験科目が増えることがある

私立大学の一般選抜は、2~3教科で受験できる場合が多い傾向にありますが、共通テスト利用入試では、同じ大学の同じ学部・学科でも受験に必要な教科・科目数が増えることがあります。

苦手な教科・科目がある場合や受験科目を絞って勉強している場合、勉強できる時間が少ない場合などは、一般選抜のほうが有利になることもあるため注意が必要です。

結果が出る前に出願しなければならない場合もある

共通テスト利用入試を受けるなら「共通テストの結果を見てから出願したい」と思う方がほとんどでしょう。

しかし、共通テスト利用入試の出願時期は大学によって異なります。なかには、共通テストを受ける前に出願しなければならない大学もあるため、志望校は早めに絞り込むのがおすすめです。

特に複数の大学へ出願を予定している場合は、各大学の出願スケジュールをしっかり把握しておきましょう。

共通テスト利用入試は難易度が高め

共通テスト利用入試は、一般選抜に比べて募集人数が少なめです。

さらに、受験料が一般選抜より安価で、すべり止めとして出願する国公立大学志望者も多いため、合格の難易度が高くなる傾向があります。

そのため、共通テスト利用入試に出願するなら、確実に得点できるように対策を講じなければなりません。

私大志願でも共通テスト対策は重要!四谷学院の個別指導で高得点を目指そう

私大志望でも、受験機会を確保したり合格可能性を広げたりするために、共通テスト対策は必要です。

しかし、私立大学進学を希望している人のなかには、「今まで共通テスト対策をしていなかった……」という方もいることでしょう。

そのような場合は、四谷学院の個別指導にお任せください。

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共通テスト特設ページ

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