【大学受験】世界史が苦手な人、間違った勉強の仕方しているかも!4つの改善策を解説します

最終更新日:2023/11/28

※この記事は約7分で読めます。

こんにちは。四谷学院の世界史担当、荒木です。今回は、世界史を勉強しているものの「世界史が苦手」「世界史の成績が伸び悩んでいる」という方に向けて4つの改善ポイントを紹介していきます。

なお、世界史の勉強をゼロから始める方や「基本的な勉強法を知りたい!」という方は、こちらの【ゼロから始める世界史受験】も参考にしてみてくださいね。

【ゼロから始める大学受験】世界史の勉強法と学習のコツ5箇条とは?これから世界史の学習を始める方は必見です。

間違った勉強法その1 用語の丸暗記

世界史が苦手な方の大部分は、赤シートなどを用いた用語の丸暗記に走っている傾向にあります。しかし、それではただ文字の羅列を覚えることになり、本番で得点に結びつきにくいんです。しかも!丸暗記はつまらないので勉強する気がなくなってしまいます。

丸暗記の勉強は、実はものすごく効率の悪い勉強法である!ということに、気づいてください!

例えば、以下の2つを比較してみましょう。

①「マルティン=ルターは宗教改革を行った。」

②「マルティン=ルターは免罪符(贖宥状)に反対し、16c前半に現在のドイツで宗教改革を行い、「人は神への信仰によってのみ救われる」と説き、聖書を重視しました」

この2つの情報だったら、どっちの方がルターの宗教改革について覚えやすいでしょうか?

答えはもちろん②です。

①はとても短く、②はちょっと長めですよね。情報が増えれば増えるほど、覚えるのが大変と思うかもしれませんが、実際はその逆です。ある用語を覚えるなら、その用語に関連する情報を知ることで、覚えやすくなります。イメージとしては、1つの鎖にどんどん輪っかをつけていく感じです。

「急がば回れ」ということわざがある通り、用語の名称だけ覚えようとするのではなく、用語の中身まで理解することで結果的に用語を覚えやすくなります。なお、上位校の大学入試では世界史用語の中身まで問われます。用語の丸暗記だけではまったく太刀打ちできません。

改善ポイント
用語は丸暗記ではなく、時代・地域・意味・関連知識までおさえる!

間違った勉強法その2 一度で覚えようとする

世界史は「理解→覚える→理解→覚える」を繰り返す科目です。理解したうえで「覚える」ことが当然必要になってきます。「暗記」は避けて通れません。そこで大事なのが、「何回その用語に触れたか」ということです。

例えばニュースやワイドショーで、連日報道されている芸能人の名前を、興味もないのに覚えてしまったという体験はありませんか?人間は繰り返し接してきたものを記憶する生き物です。頻繁に接することによって、覚えやすくなります。

しかし、記憶力には個人差があります。特に、興味のないことや苦手な分野は、覚えにくいものです。ですから、世界史が苦手という方こそ、たくさん世界史の用語に触れましょう。

では具体的にはどのくらいの頻度が必要でしょうか。1つの目安として、紹介します。

Q.30~40単語を赤シートで覚えるには?

A.1日3~5周が必要です
1単語は2秒!分からなかったら、すぐに答えを見ます。次に出てきた時にピンときて答えられるようにすればOKです。

改善ポイント
世界史の用語に目を通す回数を増やす

間違った勉強法その3 世界地図を見ない

世界史には、たくさんの国が登場します。例えば、トルコやエジプト、アフガニスタンなど聞いたことはあるけど、場所を聞かれるとすぐに答えられない人が多いのではないでしょうか。せっかく持っている地図帳が棚の飾りになっている人も多いかもしれませんね。
世界史も勉強をするときにはすぐに地図で調べられるようにしておきましょう。世界地図をイメージできると、その国と関連する用語を思い出しやすくなりますよ。

例えば、日本に住んでいる人は北海道と聞いたら、何を思い浮かべますか?多くの人は雪や水産物というイメージが湧くと思います。なぜ、このようなイメージを持てるのか。それは、北海道が海に面していて、寒い場所と知っているからです。北海道の場所や地形を知らない人がいきなり、北海道の特徴を語りだすことはできないですよね。これは世界史でも同じです。トルコの場所が分からないと、トルコで起こった戦争や出来事をイメージするのは難しいですし、「ロシアからの干渉が強まった」と聞いてロシアと国境を接していると考えてしまうこともありえます。

世界地図は資料集や白地図で勉強するでもいいですし、最近だとスマートフォンで学習できるアプリケーションもあるので、そういったものを活用しながら、世界地図を確認しましょう。

改善ポイント
世界地図を常にチェックしながら学習する

間違った勉強法その4 タテのつながりしか見ない

【ゼロから始める世界史受験】でも解説がありましたが、世界史は「タテのつながり」に加えて、「ヨコのつながり」が絡んできます。そして世界史が苦手な人の多くは「タテのつながり」に注目し、「ヨコのつながり」の勉強に苦戦することが多いんです。

「タテのつながり」とは、地域ごとの歴史を指します。時系列に沿って学んでいくことができるので、歴史の勉強というとこちらをイメージする人が多いかと思います。
一方で、「ヨコのつながり」とは、同時代の地域ごとのつながりを指します。この「ヨコのつながり」は1回の授業で聞いてすぐにマスターできる人はほぼいません!!

では、どのようにして「ヨコのつながり」をマスターしていけばいいのか。ポイントは「学習の順序」です。「タテのつながり」について基礎を固めた後に、「ヨコのつながり」を意識した勉強を行いましょう。

例えば、中国史で1368年に成立した明王朝について学習します。その分野が終わったら、1299年に成立したトルコのオスマン帝国について勉強します。すると、そこで年代を確認し、「あ、明王朝が成立したときには、トルコにはオスマン帝国が成立していたんだ!」と把握することができますよね、これが「ヨコのつながり」のイメージです。これを各年代、各地域ごとに「この年代では、この地域でこんなことがあった」と繰り返し行っていきます。

オススメの勉強法はメモ書きを行うことです。同じ年代で、A地域とB地域が結びついたとき、A地域とB地域の内容が載っているプリント(テキスト)の部分に「p〇〇のA地域とp〇〇のB地域が結びつく」といったメモを残しておきましょう。そのメモを使えば復習もしやすいでしょう。

改善ポイント
「タテのつながり」を意識した後に、「ヨコのつながり」を意識した勉強をする

まとめ「世界史が苦手な人、間違った勉強の仕方しているかも!4つの改善策を解説します」

今回は世界史が苦手な方が改善すべき、学習ポイントを4つ解説しました。

世界史が苦手な方の中には「分からないところが分からない」という方もいると思います。実はこれはすごく大事な視点です。その解決策は、自分でその範囲の内容を自分の言葉で説明することです。つまり、勉強した内容やわかった内容を説明できれば、きちんと理解して覚えている証拠になりますし、うまく説明できなかったら、まだそこは理解が浅いか覚えられていないということになります。自分の言葉で説明できない部分は、優先的に復習したいですね。諦めず熱心に勉強していきましょう。

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