津田塾大学の受験対策!難易度や合格に向けての勉強法を解説

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津田塾大学は、東京都小平市や渋谷区にキャンパスを構える私立の女子大学です。日本の女子教育の先駆者・津田梅子が1900年(明治33年)に設立した女子英学塾を前身としており、津田梅子の名を冠した津田塾大学として、1948年(昭和23年)に開校されました。

この記事では、津田塾大学の入試の特徴や難易度、倍率、合格するための効率的な勉強方法をご紹介します。津田塾大学の受験を考えている方、勉強しているのに成績が伸び悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

※本記事に記載されている情報は2022年5月25日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

津田塾大学の入試問題で問われる能力

初めに、津田塾大学が求めている人物像と、入試の難易度について解説します。

津田塾大学はどのような人材(学生)を望んでいるのか

津田塾大学では、津田梅子が女子英学塾を開校する際に掲げた「男性と協力して対等に力を発揮できる、自立した女性の育成」を目指し、英語教育や少人数教育、留学・国際交流に重きを置いています。

建学の精神としては、津田梅子の次のような言葉が残されています。

真の教育には物質上の設備以上に、もっと大切なことがあると思います。

それは、一口に申せば、教師の資格と熱心と、それに学生の研究心とであります。

引用:津田塾大学HP 津田塾の歴史

これは、「教室は静かにノートをとるだけの場所ではなく、自分の意見を述べ、教員と意見を交える場である」という意味で、学びの本質として津田塾大学にも引き継がれている伝統となっています。

このような津田塾大学で掲げている「入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)」は、次のようになっています。

入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)

津田塾大学は、深い知性と豊かな人間性を兼ね備え、自立して社会に貢献できる「オールラウンドな女性」の育成を目指しています。創立以来、幅広く確かな教養に裏打ちされた知見と実践力をもって、リーダーシップを発揮できる女性を輩出してきました。本学では、このような建学の理念に共感し、世界のさまざまな問題に関心をもち、主体的に学ぼうとするバイタリティ溢れる学生を求めています。

引用:津田塾大学HP 学部の入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)

なお、津田塾大学では学部・学科ごとの入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)も詳細に定めています。詳しくは津田塾大学HP 学部の入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)でご確認ください。

津田塾大学入試の特徴

津田塾大学で導入されている選抜方法はいくつかありますが、中心になるのは一般選抜です。

  • 一般選抜A方式

大学独自試験により選抜を行います。すべて記述式試験です。

  • 一般選抜B方式

大学入学共通テストと、個別学力試験により選抜を行います。なお、個別学力試験はA方式とは別日に別試験で実施されるので、ご注意ください。

  • 一般選抜C方式

大学入学共通テストの成績のみを利用して選抜を行います。前期と後期があり、2回出願のチャンスがあります。

  • 総合型選抜

提出書類や面接、小論文などの独自試験により選抜します。学部・学科により出願資格が異なりますのでご注意ください。なお、実施していない学科もあります。

  • 学校推薦型選抜

出願資格を満たした人が、高校の学校長の推薦により出願する方法です。こちらも実施していない学科があります。

受験を考えている場合は、詳細を津田塾大学HP入試情報や、2023年一般選抜要項など該当する最新の選抜要項でご確認ください。

津田塾大学入試の概要


ここからは、津田塾大学の入試概要を解説します。

出願資格について

津田塾大学の出願資格は、選抜方法ごとに定められています。ここでは一般選抜(A方式、B方式、C方式)での出願資格をご紹介します。

出願資格は、女子で以下のいずれかに該当する者、となっています。

  1. 高等学校または中等教育学校を卒業した者尾及び入学年の3月に卒業見込みの者
  2. 通常の課程による12年の学校教育を修了した者及び入学年の3月に修了見込みの者
  3. 学校教育法施行規則(昭和22年文部省令第11号)第150条の規定により高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者及び入学年の3月31日までにこれに該当する見込みの者

参照:一般選抜(2024年度)|津田塾大学

なお、一般入試以外の選抜方法に出願する場合は、それぞれ最新の募集要項によりご確認ください。

試験科目や合格要件

ここからは、津田塾大学の試験科目や配点を、一部学部・学科を抜粋してご紹介します。

今回取り上げるのは、一般選抜(A方式)の内容です。その他の学部・学科の試験内容については、最新の募集要項でご確認ください。

なお、以下のデータはすべて2022年5月25日現在のものです。

学芸学部 英語英文学科
教科科目・選択範囲配点
外国語コミュニケーション英語I、Ⅱ、Ⅲ、英語表現I、Ⅱ200
国語国語総合、現代文B100
地歴公民または

数学

【日本史B】

【世界史B】

【数学Ⅰ、Ⅱ、A、B(数列、ベクトル)】

以上より1科目選択

100
合計400
総合政策学部 総合政策学科
教科科目・選択範囲配点
外国語コミュニケーション英語I、Ⅱ、Ⅲ、英語表現I、Ⅱ150
国語国語総合、現代文B100
合計250

出願者数や合格者数のデータ

津田塾大学の出願者数や合格者数は以下のとおりです。なお、ここで取り上げるのは2021年度の一般選抜(A方式)の結果です。

学部学科募集人数出願者数受験者数合格者数志願倍率実質倍率
学芸英語英文853893682074.61.8
国際関係1155775373065.01.8
多文化・国際協力502832661485.71.8
25108101674.31.5
情報科259889393.92.3
総合政策総合政策403563301208.92.8

出典:津田塾大学HP 2021年度入試結果(学部)

各科目の試験問題の特徴や難易度

津田塾大学の試験問題の特徴や傾向をつかんでおきましょう。ここでは、津田塾大学一般選抜での試験問題の特徴を、科目を抜粋してご紹介します。

英語

英語の大問は5問、総合政策学部で3問となっており、記述式です。
整序英作文や文法・語法問題、空所補充など幅広い形式の問題が出題されますが、特に和文英訳、英文和訳の比率が高くなっています。基礎的な文法や語彙を身に付けたうえで、多くの問題に取り組み、読解力を身に付ける練習をしましょう。

国語

試験時間は80分で、大問は2つ、記述式です。古文・漢文は出題範囲に入りません。大問2つとも長文読解の問題となっており、要約問題や小論文も含まれています。出題形式が特徴的なので、過去問などを利用して慣れておく必要があります。

数学

大問3~4つで構成されており、記述式で試験時間は80分(数学科は120分)です。
数ⅠA・数ⅡBから基本的な問題が出題され、数Bの数列・ベクトルは頻出。難易度は標準レベルですが、計算ミスやケアレスミスで取りこぼしのないように、確実に解答できるよう演習を積んでおきましょう。数学科では数Ⅲの範囲から2問出題の例もあり、数Ⅲの準備も必要です。

津田塾大学入試の難易度

Benesseの大学受験・進学情報「マナビジョン」のデータでは、津田塾大学の入試の偏差値は58~70。学芸学部の偏差値が58~69、総合政策学部の偏差値は68~70という数値です。大学入学共通テストの得点率は66~83%となっています。
出典:Benesseの大学受験・進学情報「マナビジョン」

津田塾大学に合格するための勉強方法


ここからは、津田塾大学に合格するための勉強方法をご紹介します。

津田塾大学に入るには、何をすればいい?

津田塾大学の入試は一般選抜が中心で、最も受験生の多いのはA方式です。A方式で課される受験科目は2科目もしくは3科目なので、事前にしっかり確認し、受験勉強を進めるようにしましょう。

津田塾大学の個別学力検査では、出題形式が独特といわれているので、過去問研究をよりしっかりと行い、設問のスタイルや解答方法などを研究しておく必要があります。特に英語・国語は論述形式の内容が多く、対策が欠かせません。

受験生は自分の志望する学部・学科で求められる学習内容をつかみ、絞り込んで勉強して入試に臨みます。つまり、1つのミスが合否を分ける事態になりがちです。

基礎を徹底するのはもちろん、どれだけミスなく解き切るかが問われます。

受験期の過ごし方

高校3年生という受験期をどう過ごすかにより、合否の確率が変わるといっても過言ではありません。手当たり次第に勉強するのではなく、年間を通じた長期的なスケジュールを立て、受験勉強に取り組みましょう。

  • 春(4~6月):徹底して基礎を身に付ける時期。教科書を基本にしつつ丁寧に学習し、苦手分野の洗い出しを進めます。暗記ものは単語集や用語集を使い、1日でも早く取りかかるとよいでしょう。
  • 夏(7~9月):苦手分野を徹底して克服する時期。長期休暇中は、まとまった学習に取り組みやすいので、ぜひ成績アップを狙いましょう。「一日に問題集を10ページ解く」など、短いスパンでスケジュールを組むのも、モチベーションを保つ方法としておすすめです。
  • 秋(10~12月):大学入学共通テストの対策を始める時期。基礎固め+応用力を磨くことで、個別学力検査対策にもなります。
  • 冬(1月~):過去問を集中的に学習し、演習を積む時期。時間配分に注意しつつ、ミスなく問題を解くようにし、最後の仕上げをします。

予備校で勉強する場合

独学で受験勉強に取り組むことは不可能ではありませんが、継続する意志と情報収集力がないと、かなり厳しい戦いになってしまいます。しかし、「予備校にさえ通っていれば安心」とも言い切れません。

その理由は、集団授業。大手予備校ともなれば、一度に多くの生徒が同じ授業を受けることも珍しくありません。講師の授業を受け身で聞き、わかった気になっているだけの場合もあり、思うように知識が定着しない心配があります。

また集団授業では、苦手分野が取り残される可能性もあります。授業でわからなかったところは、自分で講師に聞きに行くなど積極的に取り組まないと、思うような学習の効果が出ない可能性もあります。

四谷学院のカリキュラムのご案内

予備校の授業に起こりがちな欠点をカバーしてくれるのが、四谷学院の「ダブル教育システム」です。ダブル教育システムで取り入れている「2つのポイント」をチェックしてみましょう。

科目別能力別授業

大抵の予備校では、志望校やテストの総合得点でクラス分けします。そのため、苦手科目の授業についていけなかったり、得意科目の授業が物足りなかったりする「科目ごとのレベルの不一致」が起こりがち。

四谷学院の科目別能力別授業は、科目と能力の2つでクラス分けするのが特徴です。つまり科目ごとに自分に合ったレベルの授業が受けられる仕組み。自分のレベルに合った授業を受けられるので、無理なく理解が進み、効率的に成績向上を目指せます。

55段階個別指導

科目別能力別授業で得た理解を、解答力につなげるのが55段階個別指導です。

55段階個別指導では、過去の入試問題を徹底分析して作られた55テストを受験し、理解に穴があるところ、考え方が不完全なところ、表現が不適切なところを段階的にチェック。解答力が身についているかを確認しながら、級を進めていきます。中学レベルから東大レベルまでの55段階を、スモールステップで無駄なく学べるよう体系化して指導しています。

津田塾大学入試は丁寧に解く力が重要!

【津田塾大学の入試概要】

  • 一般選抜(A日程・B日程・C日程)が中心で、記述や論述の力が求められる出題が多い傾向。
  • 難易度はやや難~難。

【津田塾大学の入試データまとめ】

  • 一般入試の学部での実質倍率は1.5~2.8倍、志願倍率は3.9~8.9倍(一般選抜A方式)。

【勉強方法まとめ】

  • 基本的な知識はもちろんのこと、教科書や用語集を丁寧に学習するのがおすすめ。自分の考えをまとめる練習や要約する練習もしておく。
  • 過去問演習で出題スタイルに慣れ、時間配分の練習も欠かさない。

津田塾大学は難易度も高く歴史ある女子大なので、本命で狙う志望者も多く、ハイレベルな戦いになりやすい大学です。基礎を徹底したうえで、いかにミスを少なくして問題を解くかが重要になってきます。そこでおすすめなのが、四谷学院の「ダブル教育システム」。

自分の学習レベルに合った授業で、効率的な成績向上が望めます。気になる方はぜひお気軽にお問い合わせください。

※本記事でご紹介した情報は2022年5月25日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

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