通信制高校に通うデメリットとは?大学進学を目指す人へ

最終更新日:2023/04/15

※この記事は約5分で読めます。

こんにちは、四谷学院の受験コンサルタント田中です。

通信制高校は、全日制高校や定時制高校といった通学スタイルの高校とは大きく異なる部分も多くあります。
実際に通信制高校について調べて見ると、メリットは多く見つかるかと思いますが、気になるのは通信制高校のデメリットではないでしょうか?

今回は、通信制高校のデメリットに注目して解説していきます。

デメリット(1)自分で学習計画を決めなければいけない

毎日学校に通って時間割通りに授業を受ける通学スタイルとは異なり、通信制は月に何回かのスクーリングとレポート課題、そして単に認定のためのテストが主な学習方法です。こうした学習は「自分のペースで進められる」と言えば聞こえはいいですが、自分で計画を立てなければいけません。

スポーツや芸能活動に力を入れていたり、あるいは体調不良等で療養しながら学生生活を送ったり、アルバイトをがんばりながら高卒認定を目指す方など、一人ひとり目標は異なりますから、高校から決まったカリキュラムは提示されません。自分がどんなペースで進めればいいのか学習計画を自分で立てなければいけないというのは、デメリットと言えるでしょう。いずれにせよ、勉強時間をきちんと確保して、一人で取り組んでいかねばならないので、これが理由で通院制高校の何年も在籍している人や、勉強に挫折してしまう人も存在します。仕事や趣味が中心となり、勉強を怠るようなことが続いてしまいそのまま中途退学へ…ということにもなりかねません。

自由な時間が多い反面、自分で自分を律する必要もある、ということを覚えておくとよいでしょう。

デメリット解消のために

高校卒業後の目標を持つことで、前向きに学習に取り組めるようになります。
たとえば、「憧れの大学に行きたい!」「働いてお金を稼ぎたい!」「国家資格を取得したい!」などなど。高校卒業することをゴールとせずに、その先に目標が見えている人は強くなれます。

何も1人でがんばる必要はありません。あなたが勉強に集中できるように、環境を整えることはとても大切なことです。

自分だけで学習を進めるのはしんどいな、しっかりフォローを受けながら勉強したいな、という方は、サポート校や予備校・塾を活用するとよいでしょう。

デメリット(2)人とのかかわりが少ない

通信制高校の場合、単位制であることがほとんどなので「学年」がありません。つまり「クラス」もありません。全日制や定時制高校はクラス単位で授業を行いますので、その点は大きな違いとなってくるでしょう。そもそも自宅学習がメインなので同じ学校に通う生徒はもちろんですが、先生とのコミュニケーションも通学スタイルに比べて激減します。

中学校時代に人間関係がうまくいかなかったり、いじめにあったり、不登校だったりする場合には、「むしろそれが楽」というケースもあると思いますが、学習のモチベーションが上がらなかったリ、孤独感を感じたり、という日もあるでしょう。

とくに勉強面では質問がしにくかったり自信を持ちにくかったりなどが、大きなデメリットになります。

デメリット解消のために

高校で友達ができにくいかったとしても、同じ目標を持つ塾や予備校でなら、ともに頑張る友達ができるかもしれません。また、比較的時間が自由になる分、アルバイトや趣味、ボランティアなどに参加することで、人間関係が広げられるかもしれません。同じような趣味や関心をもつひとであれば、仲良くなりやすいですね。

勉強のことや将来のことなど、気軽に話せる人がいるということは大切なことです。たまには愚痴を言いたくなることもあるでしょう。友達ではないかもしれないけれど、予備校や塾の先生の方がかえって気軽に話せた、というお話もよく耳にします。
無理に同世代と仲良くしなければならない、ということはありません。信頼できる話し相手は学校以外でも見つけることができるといいですね。

デメリット(3)大学受験への情報が少ない

大学進学を目指すのであれば、情報の少なさは大きなデメリットになるでしょう。今や大学受験は「情報戦」とも言われています。通信制高校の場合、進学希望者が多くないため、進路相談や大学受験対策など、学生へのサポートが少ない場合も考えられますので、事前に確認が必要です。

また、普段の学習と大学受験対策との間でレベル差があること、そもそも学習習慣が少ない生徒が多いことなどから、最初は大学受験を目標にしていたけれど、いつの間にか高校を卒業するので精一杯になってしまったという話もよく聞きます。モチベーションを維持するためにも、大学受験対策は計画的に行っていきましょう。

デメリット解消のために

全日制、通信制を問わず、大学受験のために予備校や塾に通うのはもはや一般的なことです。先ほども述べたように大学受験は情報戦という側面もあります。しっかりと必要な情報を集めて、できるだけ早く志望校を決めることで戦略的に受験勉強に取り組んでいくことができます。早い段階から受験指導を受けて合格戦略を立てていくことも大切ですが、「基礎学力」を身につけることも重要となってきます。

これまであまり勉強経験がない場合には、「塾の授業についていけない」「予備校に行っても自分のレベルにあったコースがない」という悩みも出てきます。せっかく通うのであれば、自分の学力レベルや学習ペースに合わせて指導を受けられる塾・予備校を選びたいものですね。
多くの受験生の場合、まずは基礎を身につけて大学受験レベルまで学力を引き上げていかなければなりませんから、個人指導やレベル別クラスのある予備校を選びことをおすすめします。

まとめ:通信制高校に通うデメリットとは?

通信制高校に通うデメリットについてみてきました。通信制高校に通うメリットは大きいですが、反面デメリットもあります。
たとえば、自由度の高さはメリットにもデメリットにもなります。メリットはうまく生かしつつ、デメリットを極力少なくして、将来の夢に近づける方法を選択していただければと思います。

大学受験合格ブログ編集部

このブログは、大学受験予備校の四谷学院の「受験コンサルタントチーム」「講師チーム」「受験指導部チーム」が担当しています。 大学受験合格ブログでは、勉強方法や学習アドバイスから、保護者の方に向けた「受験生サポート」の仕方まで幅広く、皆様のお悩みに役立つ情報を発信しています。

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