こんにちは、四谷学院 受験コンサルタントチームの藤川です。
大学入試では、試験科目や配点、募集方式などが前年から変更されることがあります。
「去年の入試と同じだと思って過去問を解いていたら、自分が受ける年度から方式が変わっていた」
「せっかく準備していたのに、必要な対策が変わってしまった」
ということは避けたいですよね。
2027年度入試でも、主要私立大学を中心にさまざまな変更が発表されています。

今回は、2026年8月下旬時点で公表されている大学公式情報から、特に受験生への影響が大きい変更をピックアップして紹介します。
※本記事では主な変更点を抜粋しています。出願の際は、必ず各大学が公表する最新の入学試験要項をご確認ください。
国公立大学の変更点については、以下の記事で紹介しています。
https://www.yotsuyagakuin.com/b_geneki/2027-private-university-admission-changes/
2027年度入試で注意したい主要私立大学の変更点
早稲田大学|国際教養学部で新しい共通テスト利用入試を導入
早稲田大学国際教養学部では、2027年度から「大学入学共通テスト利用入試(共通テスト+英語4技能テスト利用方式)」を新たに導入します。
大学が定める英語4技能テストの出願要件を満たした受験生を対象に、大学入学共通テストの成績のみで合否を判定する方式です。
大学独自の試験を受ける必要がないため、基準を満たしている受験生にとっては新たな選択肢になります。
早稲田大学の試験会場を訪れる必要もないため、国公立大学との併願を考えやすくなる受験生もいるでしょう。
一方、新方式の募集人員は10名です。
その導入に伴い、一般選抜は175名から170名、AO入試(4月入学・国内選考)は100名から95名へ、それぞれ5名ずつ募集人員が減ります。
国際教養学部を志望する場合は、こうした募集枠の変更にも注意が必要です。
なお、早稲田大学ではこのほか、政治経済学部で共通テストの外国語が「英語」必須となり、教育学部でもA・C方式の募集人員の設定方法や第1段階選抜の条件などが一部変更されます。
慶應義塾大学|経済学部で小論文を休止
慶應義塾大学経済学部では、2027年度一般選抜から試験科目を変更します。
A方式は「英語200点+数学200点」、B方式は「英語200点+地理歴史200点」となり、これまで課されていた小論文は休止されます。
小論文が休止される一方で、A方式では数学、B方式では地理歴史の試験時間・配点が拡大されます。
前年までの入試と比べて科目ごとの重みが変わるため、古い過去問を見るときにも注意が必要です。
なお、総合政策学部・環境情報学部では、2027年度一般選抜から外国語の出題範囲が英語のみとなり、ドイツ語・フランス語は選択できなくなります。
明治大学|政治経済・総合数理学部で数学の出題範囲を拡大
政治経済学部と総合数理学部の学部別入試では、2027年度から数学Bの出題範囲に「統計的な推測」が追加されます。
また、商学部の学部別入試「英語4技能」方式では、英検の出願資格が「2級以上合格」からCSE総合スコア1980点以上へ変更されます。
※2級・準1級・1級の受験結果のみが対象です。
前年までの過去問や出願条件だけを見て判断せず、2027年度の変更点を確認しておきましょう。
青山学院大学|「統計データサイエンス学環」を新設、経済・経営学部でも変更
青山学院大学では、2027年4月に「統計データサイエンス学環」を開設予定です。
入学定員は60名で、青山キャンパスに設置される予定です。
個別学部日程では、大学入学共通テストの数学・英語に加えて、データや図表、文章、分析結果などをもとに論理的に考える力を問う「総合問題」が課されます。
また、経済学部の個別学部日程では、試験方式や科目が変更となります。
経済学科ではA・B・Cの3方式となり、A方式の数学は教科書の章末問題レベルを中心としたマークシート形式で出題される予定です。
大学はサンプル問題も公開しています。
経営学部では、独自問題が「総合問題」へ変更されます。
英語の長文読解を中心とした問題に加え、企業や社会について思考力・表現力を日本語で問う問題が出題される予定です。
こちらも大学公式のサンプル問題が公開されています。
さらに、社会情報学部の共通テスト利用入試では、これまで実施していた「3科目型」「5科目型」のうち、5科目型が募集停止となり、2027年度から3科目型のみになります。
青山学院大学を志望する場合は、過去問だけでなく、新しい試験方式や大学が公開しているサンプル問題まで確認しておきましょう。
中央大学|経済学部の再編、商学部の英語外部試験など複数学部で変更
中央大学では、2027年度入試で複数の学部に変更があります。
経済学部では、現在の4学科を「経済学科」「社会経済学科」の2学科へ再編する予定です。
これに伴い、大学入学共通テスト併用方式の廃止や、一般方式Ⅱの選択科目なども変更されます。
また、商学部の学部別選抜「英語外部試験利用方式」では、これまで出願資格として使われていた英語資格・検定試験のスコアが、2027年度から150点満点に換算されて合否判定にも使われるようになります。
個別試験200点と合わせ、350点満点で判定される予定です。
法学部でも、学部別選抜一般方式の数学の出題範囲が変更される予定です。
中央大学を志望している場合は、大学全体ではなく、自分が受験する学部・方式ごとの変更点まで確認しておきましょう。
法政大学|GISの入試方式再編、A方式の出題範囲も変更
法政大学では、2027年度から一般入試A方式の日本史・世界史・物理の出題範囲が変更されます。
日本史は「歴史総合、日本史探究」から「日本史探究」へ、世界史は「歴史総合、世界史探究」から「世界史探究」へ変更。
物理では、これまで設けられていた出題範囲の限定がなくなります。
また、GIS(グローバル教養学部)では入試方式が大きく変わります。
これまで実施していた「英語外部試験利用入試」を廃止する一方で、大学入学共通テストを利用するC方式(6教科7科目型)を新設。
国公立大学と併願しやすい方式が新たに加わります。
GISのA方式では、英語の配点が120点に引き下げられます。
英語外部試験のスコアを英語の得点として換算する仕組みもあるため、前年までとの違いを確認しておきましょう。
法政大学を志望する場合は、自分が利用する入試方式だけでなく、出題範囲や英語外部試験の扱いまで確認する必要があります。
なお、理工学部機械工学科の航空操縦学専修は廃止が決定し、2027年度以降の新入生募集を停止します。
関西学院大学|共通テスト利用入試を大幅リニューアル
関西学院大学では、2027年度から大学入学共通テストを利用する入試方式が大きく変更されます。
共通テスト利用入試(1月出願)では、各科目型の科目・配点構成を見直し、高得点の科目を採用する仕組みがさらに拡充されます。
たとえば文系学部では、7科目型や5科目型、3科目型などで、指定された科目に加えて高得点の科目を採用する方式です。
理系学部でも同様に、科目型に応じて高得点科目を生かせる仕組みが設けられています。
自分の得意科目を生かしやすくなる一方で、同じ共通テスト利用入試でも科目型によって採用される科目や配点が異なります。
関西学院大学を志望する場合は、単に「共通テストで何点取れたか」だけでなく、自分の得点状況ならどの科目型が有利になるのかまで比較して出願することが重要です。
なお、「英語資格・検定試験利用」方式も引き続き実施され、CEFR B1レベル以上の資格・スコアを利用できます。
立命館大学|産業社会学部で「情報Ⅰ」を生かせる入試方式を新設
立命館大学では、2027年度から産業社会学部に「学部個別配点方式(情報型文系)」を新たに導入します。
英語150点・国語150点に加えて、「情報Ⅰ」が200点と高く配点されるのが特徴です。
また、産業社会学部の共通テスト方式(3教科型)でも、高得点採用科目に「情報Ⅰ」が追加されます。
「情報Ⅰ」は共通テストだけの科目と思わず、志望大学によっては私立大学の独自試験や得点戦略でも重要になることを知っておきましょう。
なお、2027年度からは「全学統一方式(文系)」と「学部個別配点方式(文系型)」の文系数学でも、大問Ⅲの解答形式が記述式から穴埋め式へ変更されます。
出題方針や問題の傾向は大きく変わらない予定です。

入試の変更点はどうやって調べればいい?
入試変更を確認するときは、まず志望大学の公式サイトを見ましょう。
大学によって名称は異なりますが、
「入試情報」
「入試の変更点」
「入試予告」
「2027年度入学者選抜」
といったページに掲載されることが多くあります。
見つからない場合は、
「大学名 2027年度 入試 変更」
「大学名 2027年度 入試 予告」
などと検索すると探しやすいでしょう。
ただし、「変更予告」が出た段階では詳細が確定していないこともあります。
①変更点・予告を確認する
②自分の学部・学科・方式まで確認する
③正式な募集要項が公開されたらもう一度確認する
この順番でチェックするのがおすすめです。
予備校や受験情報サイトの一覧は、変更のある大学を探すには便利です。
ただし、出願科目や配点などの最終確認は、必ず大学公式の最新情報で行いましょう。
まとめ|「去年と同じ」と思い込まず最新情報を確認しよう
大学入試の変更は、試験科目や時間が少し変わるだけとは限りません。
学部・学科の再編、入試方式の新設や廃止、配点・出題範囲の変更などによって、過去問の使い方や科目ごとの対策、併願校の組み合わせまで変わることがあります。
また、同じ大学でも変更される内容は学部や入試方式によって異なります。
志望校が決まったら、前年までの入試情報だけで判断せず、自分が受験する年度・学部・入試方式の最新情報まで確認することが大切です。
変更が発表された段階で一度確認し、正式な募集要項が公開されたら、試験科目や配点、出願条件などを改めてチェックしておきましょう。
入試の変更を「自分の受験戦略」に落とし込むなら四谷学院へ
入試の変更点を確認できても、
「新しい方式と従来の方式、どちらが自分に向いているのだろう」
「試験科目や配点が変わったら、これから何を優先して勉強すればよいのだろう」
と迷うこともあるでしょう。
四谷学院では、受験コンサルタントが一人ひとりの志望校や学習状況に合わせて、受験戦略や学習計画を一緒に考えていきます。
大切なのは、変更点を知るだけで終わらせず、その情報を自分の出願や勉強にどう生かすかです。
志望校選びや入試方式、今後の学習について不安がある方は、ぜひ四谷学院の個別相談会へお越しください。







コメント