東海大学の偏差値や難易度、入試科目別の受験対策とおすすめ勉強法を解説

こんにちは！四谷学院の奥野です。

東海大学は、1942年に学園を創立し、1943年に開設した航空科学専門学校を前身とする私立大学です。全国に7つのキャンパスを持ち、23学部62学科・専攻を擁しています。

創立者である松前重義が掲げた建学の精神や建学の理想に沿って、知識を教えることだけに重きを置かず、柔軟な発想力と広い視野を持つ人材の育成を目標としています。

この記事では、東海大学の入試の特徴や難易度、倍率、合格するための効率的な勉強方法をご紹介します。東海大学の受験を考えている方、勉強しているのに成績が伸び悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

※本記事に記載されている情報は2025年9月21日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

東海大学の概要

東海大学は23学部62学科・専攻を擁し、深い専門性とさまざまな視野を育む教育を行っている私立の総合大学です。

調和の取れた文明社会を築く人材育成を大学の使命とし、そのための教育理念として「自らの思想を培う」「学生一人ひとりの素質の伸張を支援する」「文理融合の幅広い知識と国際性豊かな視野の獲得」を掲げています。

また、東海大学では「建学の精神」と教育理念に共鳴する者を、国内外から広く受け入れるとして、以下のアドミッション・ポリシー（入学者の受け入れ方針）を定めています。

引用：東海大学　理念・憲章 | 大学の概要ページ | 東海大学 – Tokai University

さらに、入学試験種別ごとにもアドミッション・ポリシーが定められています。例えば、学力選抜のアドミッション・ポリシーは以下のとおりです。

引用：東海大学　教育研究上の目的及び養成する人材像、3つのポリシー | 大学の概要ページ | 東海大学 – Tokai University

そのほかの入試試験種別のアドミッション・ポリシーは、大学公式ホームページの教育研究上の目的及び養成する人材像、3つのポリシーをご確認ください。

東海大学のキャンパスは品川、湘南、伊勢原、静岡、熊本、阿蘇くまもと臨空、札幌の全国7ヵ所です。

公式ホームページ：東海大学
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X（旧Twitter）：＠Tokai_Univ_
YouTubeチャンネル：東海大学公式

 

東海大学の偏差値と難易度（レベル）

Benesseの「マナビジョン」のデータでは、東海大学の偏差値は40～72、大学入学共通テストの得点率は42～88％となっています（2025年9月21日時点）。

学部別の偏差値は以下のとおりです。

学部	偏差値
文学部	45～60
文化社会学部	43～57
教養学部	46～50
児童教育学部	48～51
体育学部	41～52
健康学部	46～50
法学部	46～50
理学部	43～47
情報理工学部	43～53
建築都市学部	43～51
工学部	42～55
政治経済学部	45～52
経営学部	49～52
国際学部	46～53
観光学部	48～53
情報通信学部	46～48
医学部	57～72
海洋学部	44～61
人文学部	42～45
文理融合学部	42～48
農学部	43～47
国際文化学部	40～47
生物学部	44～50

参照：東海大学／偏差値・共通テスト得点率（入試難易度）【2025年度入試・2024年進研模試情報最新】｜マナビジョン｜Benesseの大学受験・進学情報

東海大学の文学部や医学部、海洋学部は偏差値の最高値が60を超えていることから、難易度がやや高いといえます。特に、医学部医学科は大学入学共通テストの得点率が84～88％のため、十分な対策をして受験に臨む必要があるでしょう。

東海大学と近い偏差値・難易度（レベル）の大学

ここでは、東海大学と近い偏差値・難易度（レベル）の私立大学をいくつかご紹介します。

■偏差値の近い大学「文学部」
国士館大学 文学部（偏差値43～57）
玉川大学 文学部（偏差値48～58）
帝京大学 文学部（偏差値46～61）

■偏差値の近い大学「法学部」
大東文化大学 法学部（偏差値42～50）
帝京大学 法学部（偏差値45～53）
神奈川大学 法学部（偏差値46～50）

■偏差値の近い大学「政治経済学部」
大東文化大学 経済学部（偏差値43～51）
国士館大学 政経学部（偏差値49～61）
亜細亜大学 経済学部（偏差値48～56）

■偏差値の近い大学「医学部医学科」
東京医科大学 医学部医学科（偏差値74～75）
北里大学 医学部医学科（偏差値72）
帝京大学 医学部医学科（偏差値72～73）

■偏差値の近い大学「工学部」
創価大学 理工学部（偏差値45～51）
東洋大学 理工学部（偏差値48～55）
東京工科大学 工学部（偏差値45～53）

東海大学入試の特徴

東海大学には複数の選抜方法があり、大きく分けて「総合型選抜」「学校推薦型選抜」「学力選抜」「特別選抜」があります。以下で主な特徴をご紹介します。

総合型選抜

東海大学を第一志望とする方のみを対象とする選抜方法で、学科試験ではなく学ぶ意欲や入学後の対応力などを評価の対象とします。

書類審査やプレゼンテーション、面接試験によって合否判定を行う「学科課題型」、スポーツ競技や音楽に関する能力があり、優秀な成績を収めている方を対象とする「スポーツ・音楽自己推薦型」などを含めた6つの入試方式があります。

学校推薦型選抜

出身学校長等の推薦を受け、一定以上の学習成績を修めている方を対象とする「公募制学校推薦型選抜」と、東海大学が指定する高等学校の学校長推薦に基づく「指定学校推薦型選抜」があります。

学力選抜

基礎学力をもとに評価する選抜方法で、全国の会場で試験が行われます。文系科目か理系科目のいずれかを選べる「全学部統一選抜（前期・後期）」や、東海大学の入試方式の中で最も募集人数が多い「一般選抜」、書類審査と大学入学共通テストの成績で合否判定を行う「大学入学共通テスト利用選抜（前期・中期・後期）」などの入試方式があります。

特別選抜

年齢や出身学部に制限がなく、幅広い人材を対象とした「医学部医学科特別選抜（展学のすすめ）」や、海洋学部航海工学科航海学専攻または海洋学部海洋理工学科航海学専攻を卒業見込みの方、もしくはそれと同等以上の学力があると認められる方を対象とした「海洋学部乗船実習課程選抜」があります。

選抜方法の詳細については、大学公式ホームページの入試情報特設ページをご確認ください。

東海大学の入試科目別の出題範囲とその対策

東海大学は総合大学であり、文系・理系と幅広い学部を持ちます。そのため入試対策では、希望する学部・学科の出題範囲や特徴、傾向をしっかりとつかんでおくことが大切です。

ここでは、最も募集人数の多い一般選抜（医学部医学科を除く）を取り上げて、主要科目である英語と数学、国語の出題傾向と勉強法をご紹介します。

英語の対策と勉強法

英語の試験時間は70分、配点は100点です。英語の受験は必須ですが、英語外部試験のスコアも利用できます。

大問6題で構成され、長文読解や並び替え問題、会話問題、グラフの読み取り問題などが出されます。

難易度は標準～やや難しいレベルで、試験時間に対して分量が多いことから、時間配分の訓練が重要です。また、過去問を繰り返し解くなどして、速読力や精読力をつけておくとよいでしょう。

数学の対策と勉強法

数学の試験時間は70分、配点は100点です。必須科目になるか選択科目になるかは、学部によります。

出題範囲は学部や学科によって異なりますが、基本的に問題の難易度は標準レベルといえます。その分、ケアレスミスには気を付ける必要があるでしょう。

勉強法としては、まず教科書の例題をもとに、基本事項と典型問題の解法を理解します。次に、教科書の章末問題や問題集を活用し、難易度の高い問題に挑戦して応用力をつけましょう。

国語の対策と勉強法

国語の試験時間は70分、配点は100点です。数学と同じく、必須科目となるか選択科目となるかは学部によりますが、文系学部の多くは必須科目となっています。

大問は2題で、現代文は必須、古文・漢文は選択です。難易度は標準レベルとされていますが、入試問題としては分量が多めのため、時間配分を意識しましょう。

必須である現代文の対策としては、空欄補充問題を取りこぼさないよう、語彙力を高めることが重要です。また、読解力を鍛えるために、基礎・標準レベルの私立大学受験用の問題集を活用したり、普段から新聞やインターネット上の評論文などに目を通したりして、長文を素早く理解する力をつけておきましょう。

古文・漢文については、古典文法や漢文訓読法などの基本的な知識を固めつつ、文学史の知識を総ざらいしておくのがおすすめです。

東海大学試験の概要

ここからは、東海大学試験の概要を解説します。

 

出願資格について

東海大学の出願資格は選抜方法ごとに定められているため、ここでは学力選抜における出願資格をご紹介します。ただし、学力選抜のうち医学部医学科は出願資格が異なります。

学力選抜の出願資格は、次の1～3のいずれかに該当する者、なおかつ体育学部武道学科に出願する場合は4.を満たす者です。

参照：東海大学　入試情報2026：東海大学
そのほかの選抜方法の出願資格は、大学公式ホームページの入試情報特設ページをご確認ください。

入試日と出願の受付期限

2026年度の出願期間と入試日は選抜方法によって異なるため、ここでは学力選抜の一般選抜についてご紹介します。

参照：
東海大学　学部入学試験　学力選抜　医学部〔医学科〕以外 | 受験・入学案内ページ | 東海大学 – Tokai University

東海大学　学部入学試験　医学部〔医学科〕 | 受験・入学案内ページ | 東海大学 – Tokai University

入試科目や配点

東海大学の入試科目や配点について、ここでは学力選抜の一般選抜（医学部医学科以外）について取り上げます。ほかの入試方式に関する詳細は、大学公式ホームページの入試情報特設ページをご確認ください。

なお、以下のデータはすべて2025年9月21日現在のものです。

東海大学の一般選抜（医学部医学科以外）では、3教科で合否判定を行います。科目は学部・学科によって異なるため、ここでは文学部についてご紹介します。

＜文学部＞

参照：東海大学　入試情報2026：東海大学

出願者数や合格者数のデータ

東海大学の2025年度学力選抜の一般選抜（医学部医学科以外）の入試結果は、以下のとおりです。

参照：東海大学　2025年度　一般選抜　確定（PDF）

また、2025年度学力選抜の一般選抜（医学部医学科）の入試結果は、以下のとおりです。

参照：東海大学　2025年度　一般選抜（医学科）　確定（PDF）

東海大学の受験料と学費目安

東海大学の受験料は、出願時期や入試方式などによって異なります。ここでは、学力選抜についてご紹介します。

＜医学部医学科以外＞

※2つ以上の入試に出願した場合、受験料が5,000円割引

＜医学部医学科＞

2026年度の入学金は医学部医学科のみ1,000,000円で、そのほかの学部が150,000円です。授業料や諸会費などを加えると、初年度の年間支払総額は1,199,200～6,673,200円になります。

東海大学卒業後の進路

東海大学の2024年度の卒業生（医学部医学科を除く）計5,995名のうち、就職者は4,609名（76.9％）です。就職率（卒業年度中に就職活動を行い、卒業後に就職を希望する者に占める就職者の割合）で見ると、97.6％になります。

また、大学院進学者は、卒業生（医学部医学科を除く）計5,995名のうち512名（8.5％）です。

東海大学が気になった人はオープンキャンパスや入試説明会へ

東海大学に興味を持った方はオープンキャンパスに積極的に参加しましょう。2025年・2026年の開催日程は以下のとおりです。

オープンキャンパスでは、学科ごとに趣向をこらした展示や模擬授業などが行われるため、カリキュラムや学びの内容がわかるよい機会です。ほかにも、教員や学生、入学アドバイザーとの個別相談なども実施されています。

また、東海大学は全国各地の進学相談会に参加しています。入学に向けて自信をつけるために、不安や疑問があれば解消しておきましょう。

東海大学のオープンキャンパスや進学相談会の詳細は、大学公式ホームページの受験イベントをご確認ください。

東海大学に合格するための勉強方法

ここからは、東海大学に合格するための勉強方法をご紹介します。

東海大学に入るにはどのような対策をすればいい

東海大学の偏差値は40～72、大学入学共通テストの得点率は42～88％です。学部によって差がありますが、文学部や医学部、海洋学部は偏差値が60を超えており、標準～やや難しいレベルの難易度といえます。

東海大学の入試問題はこれまでの傾向として、出題分野や難易度などがある程度決まっています。また、最も募集人数の多い一般選抜では、3教科の試験結果をもとに合否判定が行われます。

受験科目がしぼられ、出題傾向がわかりやすい分、対策はしやすいでしょう。しかし、それは誰にでも当てはまるため、いかにミスなく確実に点をとれるかが重要になります。

希望する学部・学科の入試情報をしっかりと確認したうえで、基礎固めを徹底的に行いましょう。また、時間内にミスなく解ききれるよう、過去問などで繰り返し学習することも大切です。

受験期の過ごし方と勉強のコツ

高校3年生の1年間は、過ごし方次第で合否の確率が変わる重要な期間です。漫然と机に向かうのではなく、計画的に学習を進めることが求められます。下記を参考にスケジュールを立て、効率よく勉強しましょう。

東海大学を目指すなら予備校を使って入試対策をしよう

一人で受験勉強に取り組む場合、好きな時間に自分のペースで勉強できるというメリットがあります。

一方で、モチベーションの維持や、スケジュール管理が難しい点がデメリットです。また独学では、十分に受験情報を集められず、不安になることもあるでしょう。

独学での勉強に不安がある方は、予備校を利用するのがおすすめです。ただし、予備校を利用する場合は注意点があります。それは、一般的な予備校では集団授業が行われており、講師の話を受け身で聞くだけでは、知識が十分に定着しない場合があることです。

また、予備校では自主性が重んじられるため、集団授業では苦手分野の対策が不十分になりがちです。きちんと授業に出席することはもちろん、わからなかったところは自分から積極的に聞きに行く姿勢が求められます。

四谷学院のカリキュラムのご案内

予備校の授業にありがちな欠点をカバーできるのが、四谷学院独自の「ダブル教育」です。以下では、ダブル教育の2つのポイントをご紹介します。

科目別能力別授業

多くの予備校では、入塾テストの結果や志望校によってクラス分けが行われます。それに対し、四谷学院の科目別能力別授業は、科目ごとのレベルに合わせて「基礎クラス」「選抜クラス」といったクラス分けを行うのが特徴です。

これによって、授業についていけなくなったり、内容が簡単すぎたりする心配がなく、効率的に理解力を高められます。

また、毎月行う「レベル診断テスト」により、学力の伸びに合わせてクラスレベルも上がっていきます。

55段階個別指導

科目別能力別授業で得た理解力を解答力につなげるのが、55段階個別指導です。

55段階個別指導では、過去の入試問題を分析して作成した55テストを通じて、解答の仕方が不完全なところや理解が不足しているところをチェックします。

チェックした箇所については、プロの講師がその場で解説するため、着実に解答力を高められます。講師との1対1のやりとりで、できていなかったところの理解はもちろんのこと、思考力や記述力アップも期待できます。

東海大学に合格するには丁寧に解く力が重要！

【東海大学の入試概要】

• 一般選抜を基本とするが、ほかにも多彩な入試方式を用意している
• 難易度は、全体的に標準～やや難しいレベル

【東海大学の入試データまとめ】

• 2025年度学力選抜の一般選抜（医学部医学科以外）における実質倍率は1.3～3.7倍、医学部医学科の実質倍率は23.0倍。学部や学科によって大きな差がある

【勉強方法まとめ】

• 基礎的な問題が多いので、教科書の基本問題などをきちんと学習する
• 試験時間に比べて問題が多い科目もあり、時間配分の練習は必須になる

東海大学の入試では、基礎を徹底したうえで、いかにミスなく問題を解くかが大切です。そこでおすすめなのが、四谷学院の「ダブル教育」です。自分の学習レベルに合った授業で、効率的な成績向上が望めます。気になる方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

※本記事でご紹介した情報は2025年9月21日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

失敗しない予備校選びは説明会・相談会参加が重要！

予備校選びは、大学受験の合否を左右する重要な選択といえます。予備校の情報はインターネットやパンフレットでも確認できますが、説明会・相談会に参加してご自身の目で確かめることが大切です。

説明会・相談会に参加するにあたり、疑問や不安のある方も多いでしょう。以下の記事では、予備校の説明会・相談会に参加する際のポイントについて詳しく解説しています。ぜひご一読ください。

大学受験予備校「説明会」の参加の仕方と確認ポイント