岐阜大学の受験対策!難易度や合格に向けての勉強法を解説

最終更新日:2023/03/31


※この記事は約11分で読めます。

岐阜大学は、岐阜県岐阜市に本部を置く、岐阜県唯一の国立大学です。
この記事では、岐阜大学の入試の特徴や難易度、倍率、合格するための効率的な勉強方法をご紹介します。岐阜大学の受験を考えている方、勉強しているのに成績が伸び悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

※本記事に記載されている情報は2021年11月19日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

 

岐阜大学の入試問題で問われる能力

初めに、岐阜大学が求めている人物像と入試で問われる能力について解説します。

 

岐阜大学はどのような人材(学生)を望んでいるのか

岐阜大学は「学び、究め、貢献する岐阜大学」として、次のような理念を掲げています。

岐阜大学の理念

岐阜の地は,清流の国と称される豊かな自然に恵まれ,東西文化が接触する地理的条件や歴史的な背景による多様な文化と技術を創造し,伝承してきた。東海国立大学機構の構成大学である岐阜大学は,岐阜の地のこのような特性を継承するとともに,「人が育つ場所」という風土の中で「学び,究め,貢献する」人材を社会に輩出する。

また,岐阜大学は,全ての学部・研究科が1つのキャンパスにある特徴を教育・研究の両面に活かし,特に,高度な専門職業人の養成に主眼を置いた教育,教育の基盤としての質の高い研究,地域に根ざした国際化を展開する。さらに,これらの成果を地域還元することなどにより,地域社会の活性化の中核的拠点を目指す。

出典:岐阜大学HP「理念と目標」より一部抜粋

そのような岐阜大学では、大学での学修に必要な基礎学力・技能を備えた人材の入学を期待し、入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)を次のように定めています。

  1. 知的好奇心にあふれ,自ら進んで学ぼうとする人
  2. さまざまな見方や論理的な考え方ができる人
  3. 相手の意見を聴き,自分の考えを伝えることができる人
  4. 積極的に課題を探求しようとする人
  5. これからの地域や国際社会で活躍したい人

引用:岐阜大学HP「入学者受入れの方針」

また、岐阜大学では、学部ごとに「教育理念や目標」「求める学生像」を表明しているほか、「入学者選抜の基本方針」も、選抜方式ごとに設定されています。詳細は「令和4年度入学者選抜に関する要項(PDF)」にすべて掲載されています。受験を考えている場合は、必ずご確認ください。

 

岐阜大学入試の特徴

岐阜大学は国立大学なので、大学入学共通テストを受験後、個別学力検査を受ける「一般選抜」がスタンダードな入試方式です。それ以外では、学校推薦型を中心とした「特別選抜」があります。

  • 一般選抜
    一般選抜では、前期日程・後期日程があり、いずれも大学入学共通テストと個別学力検査(学科により面接や実技、小論文あり)、調査書から総合的に判断して合否判定が行われます。大学入学共通テストの受験教科・科目は5教科7科目を課す学部・学科が多いですが、5教科8科目や6教科7科目、6教科8科目が選択できる場合もあります。学部・学科により選択内容が異なりますので、最新の募集要項で選択範囲を必ず確認してください。
  • 特別選抜
    総合選抜では、学校推薦型選抜、帰国生選抜などが行われます。

学校推薦型選抜では、大学入学共通テストを課さない「学校推薦型選抜Ⅰ」と、課す「学校推薦型選抜Ⅱ」があり、多くは「Ⅱ型」での受験になります。地域科学部や医学部看護学科、応用生物科学部応用生命科学課程・生産環境科学課程では「Ⅰ型」での募集がありますので、詳細は「令和4年度入学者選抜に関する要項(PDF)」にてご確認ください。

 

岐阜大学試験の概要

ここからは、岐阜大学の入試概要を解説します。

 

受験資格について

岐阜大学の一般入試を受験するには、志望する学部・学科・課程が指定した入試該当年度の大学入学共通テストの教科・科目を受験したうえで、以下の条件を満たす必要があります。

  1. 高等学校又は中等教育学校を卒業した者及び入学年3月までに卒業見込みの者
  2. 通常の課程による12年の学校教育を修了した者及び入学年3月までに修了見込みの者
  3. 学校教育法施行規則(昭和22年文部省令第11号)第150条の規定により高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者及び入学年3月までにこれに該当する見込みの者

参考:令和4年度入学者選抜に関する要項(PDF)

なお、一般選抜受験資格3番の詳細や、学校推薦型選抜などの特別選抜の受験資格については、「令和4年度入学者選抜に関する要項(PDF)」をご確認ください。

 

試験科目や合格要件

岐阜大学の試験科目や配点は、学部や学科、課程によって異なっています。受験を考えている場合は、詳細な試験科目を最新の入試要項で確認してください。

ここでは一般入試の前期日程における試験科目などを、一部学部・学科を抜粋してご紹介します。その他学部については、「令和4年度入学者選抜に関する要項(PDF)」をご確認ください。なお、以下のデータはすべて2021年11月19日現在のものです。

 

教育学部 学校教育教員養成課程 国語教育
区分 大学入学共通テスト 個別学力検査

※以下の3科目より2科目選択する

配点
国語 100 (200)

国語総合

100または300
地歴公民 1科目につき50点、2科目選択の場合は100点

地歴「世界史B、日本史B、地理B」

公民「現社、倫、政経、倫・政経」

※上記より1科目もしくは2科目(理科の選択と合わせ合計3科目とする)

※2科目を選ぶ場合は地歴より1科目、公民より1科目とする

50または100
数学 100

数Ⅰ・Aと数Ⅱ・B、簿・会、情報より1科目

(200)

イ(数Ⅰ・A、数Ⅱ・B)またはロ(数Ⅰ・A、数Ⅱ・B、数Ⅲ)より1つ選択

100または300
理科 1科目につき50点、2科目の場合は100点

※理科①「物基、化基、生基、地基」理科②「物理、化学、生物、地学」より1科目、または2科目選択し、社会の選択と合わせて合計3科目とする

※理科1科目の場合は、理科①より2科目、もしくは理科②より1科目選択する

※理科2科目の場合は、理科①より2科目+理科②より1科目、もしくは理科②より2科目とする。

※理科①より2科目+理科②より1科目、の2科目選択の場合、同一名称のものは選択不可

50または100
外国語 100 (200)

コミュニケーション英語Ⅰ、Ⅱ、英語表現Ⅰ

100または300
面接
合計 450 400 850

 

医学部 医学科
区分 大学入学共通テスト 個別学力検査 配点
国語 200 200
地歴公民 100

世界史B、日本史B、地理B、倫・政より1科目

100
数学 200

数Ⅰ・A、数Ⅱ・B

400

数Ⅰ・A、数Ⅱ・B、数Ⅲ

600
理科 200

物理、化学、生物より2科目

400(選択2科目)

物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物より2科目

600
外国語 200

英語

400

コミュニケーション英語Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、英語表現Ⅰ

600
面接 配点はないが合否の総合判定として考慮される
合計 900 1,200 2,100

 

出願者数や合格者数のデータ

岐阜大学の出願者数や合格者数は以下のとおりです。なお、ここで取り上げるのは令和3年度一般選抜(前期日程)の結果です。

学部 募集人数 出願者数 志願倍率 合格者数
教育 165 354 2.1 188
地域科 60 210 3.5 63
79 493 6.2 91
222 663 3.0 281
応用生物科 133 364 2.7 143
社会システム経営学環 15 83 5.5 18

出典:岐阜大学入試統計資料集 令和3年度入試(PDF)

 

各科目の試験問題の特徴や難易度

岐阜大学の入試対策のために、試験問題の特徴や傾向をつかんでおきましょう。ここでは、岐阜大学の試験問題の特徴を科目ごとに一部ご紹介します。

 

英語

大問2つ(医学・獣医学部は3つ)で構成されており、試験時間は90分、記述式です。全問英文での出題となっており、英文量も多め。スピーディーに読み取る力に加え、文法や語彙・語法について、確実な知識を身に付けておく必要があります。

出題は空所補充形式や、本文の内容を問うもの、グラフを用いた出題や正誤判定など、多彩な形式で行われ、暗記で身に付けた英語力を実際に使いこなす力が試されます

 

数学

大問5つで構成されており、試験時間は120分、記述式です。高校数学の対象範囲からまんべんなく出題され、標準からやや難レベルの問題となっています。日頃からわかりやすく見落としのない答案の作成を意識し、典型的な問題から複雑な問題まで取り組み、思考力を鍛えておきましょう。

 

国語

試験時間は100分で、大問は3つ。現代文1つと古文・漢文が各1つで構成されています。各ジャンルを偏りなく対策しておく必要があります。

まずは得意な分野から対策を始め、現代文では基本的な漢字の読み書き、古典では文法と敬語といった基礎力を鍛えて得点源を固めましょう。

 

岐阜大学入試の難易度

岐阜大学の入試の偏差値は47.5~70.0です。学部別では、教育学部で47.5~55.0、工学部で50.0~55.0、医学部で52.5~70.0となっています。

出典:大学受験パスナビ

 

岐阜大学に合格するための勉強方法

ここからは、岐阜大学に合格するための勉強方法をご紹介します。

 

岐阜大学に入るには、何をすればいい?

岐阜大学の入試で特徴的なのは、学部・学科により大学入学共通テストで必要とされる科目が細かく異なり、個別学力検査の科目選択も微妙に違っているという点です。教育学部など、科目選択のルールが詳細に定められているほか、配点比率も学部により違いがあるため、事前の十分な確認が求められます。

基礎を徹底するのはもちろん、過去問などから自分の志望する学部・学科で求められる学習内容をつかみとることが重要です。

 

受験期の過ごし方

高校3年生という1年間の過ごし方によって、志望校の合否確率は変わってきます。無計画に勉強するのではなく、年間を通して効率的に受験勉強に取り組めるよう、長期的なスケジュールを立てるのがおすすめです。

  • 春(4〜6月):徹底して基礎を身に付ける時期です。教科書を中心に丁寧に学習を進めましょう。暗記ものは、単語集や用語集を使って少しでも早く始めるのが有効です。また、この期間に苦手分野をチェックしておきます。
  • 夏(7〜9月):苦手分野の克服に取り組む時期です。長期休暇もあり、まとまった学習に取り組めるので、成績アップが狙えます。夏休み中は「1日に問題集を10ページ進める」など短いスパンの目標を立てるとよいでしょう。
  • 秋(10〜12月):大学入学共通テストの対策を本格化する時期です。共通テスト対策は、併願の私大入試や個別学力検査の対策にも役立ちます。基礎固めをしながら、応用力も磨いておきます。
  • 冬(1月〜):過去問を集中的に学習する時期です。入試直前には出題形式に慣れるためにも、過去問で演習を積んでおきます。個別学力検査対策には、ミスなく時間配分に気をつけて問題を解くことを意識し、最後の仕上げをします。

 

予備校で勉強する場合

自分1人で受験勉強に取り組むのは、継続する意志+情報収集力がないと、かなり厳しい戦いになってしまいます。しかし「予備校にさえ通っていれば安心」とも言い切れません。なぜでしょうか?

その理由は「集団授業」にあります。大手予備校ともなれば、同じ授業を一度に多くの生徒が受けることも少なくありません。講師の授業を受け身で聞いて、わかった気になっている場合もあり、十分に知識が定着しない心配があります。

また集団授業のなかで、苦手分野が取り残される可能性もあります。授業でわからなかったところは、積極的に講師に聞きに行くなどしないと、思うような学習の効果が出ない可能性もあります。

 

四谷学院のカリキュラムのご案内

予備校の授業に起こりがちな欠点をカバーしてくれるのが、四谷学院の「ダブル教育システム」です。ダブル教育システムで取り入れている「2つのポイント」をチェックしてみましょう。

 

科目別能力別授業

大抵の予備校では、志望校やテストの総合得点でクラス分けします。そのため、苦手科目の授業についていけなかったり、得意科目の授業が物足りなかったりする「科目ごとのレベルの不一致」が起こりがち。

四谷学院の科目別能力別授業は、科目と能力の2つでクラス分けするのが特徴です。つまり科目ごとに自分に合ったレベルの授業が受けられる仕組み。自分のレベルに合った授業を受けられるので、無理なく理解が進み、効率的に成績向上を目指せます。

 

55段階個別指導

科目別能力別授業で得た理解を、解答力につなげるのが55段階個別指導です。

55段階個別指導では、過去の入試問題を徹底分析して作られた55テストを受験し、理解に穴があるところ、考え方が不完全なところ、表現が不適切なところを段階的にチェック。解答力が身についているかを確認しながら、級を進めていきます。中学レベルから東大レベルまでの55段階を、スモールステップで無駄なく学べるよう体系化して指導しています。

 

岐阜大学入試は丁寧に解く力が重要!

【岐阜大学の入試概要】

  • 入試方式は一般選抜と特別選抜に集約される。
  • 難易度は標準〜やや難。

【岐阜大学の入試データまとめ】

  • 志願倍率は一般選抜前期日程で2.1~6.2倍。学部により大きな差がある。

【勉強方法まとめ】

  • 志望学部・学科で入試に必要な科目を絞り込み、基礎から徹底して計画的に学習を進める。
  • 過去問などを使った時間配分の練習も重要。

岐阜大学の入試は、難易度は標準~やや難程度です。基礎を徹底したうえで、いかにミスを少なくして問題を解くかが重要になってきます。そこでおすすめなのが、四谷学院の「ダブル教育システム」。

自分の学習レベルにあった授業で、効率的な成績向上が望めます。気になる方はぜひお気軽にお問い合わせください。

※本記事でご紹介した情報は2021年11月19日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。


大学受験合格ブログ編集部

このブログは、大学受験予備校の四谷学院の「受験コンサルタントチーム」「講師チーム」「受験指導部チーム」が担当しています。 大学受験合格ブログでは、勉強方法や学習アドバイスから、保護者の方に向けた「受験生サポート」の仕方まで幅広く、皆様のお悩みに役立つ情報を発信しています。

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