國學院大學の偏差値や難易度、入試科目別の受験対策とおすすめ勉強法を解説

こんにちは！四谷学院の奥野です！

國學院大學（こくがくいんだいがく）は、東京都渋谷区と神奈川県横浜市にキャンパスを持つ、人文・社会科学系の総合大学です。1882年創設の皇典講究所が母体であり、1920年に日本で初めて認可を受けた私立大学8校のうちの1校とされています。

文学部や神道文化学部など6学部13学科を有し、日本と世界への理解を深めるために教育や研究を行っています。

この記事では、國學院大學の偏差値や難易度、入試の特徴や合格するための効率的な勉強方法をご紹介します。國學院大學の受験を考えている方、勉強しているのに成績が伸び悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
※本記事に記載されている情報は2025年8月25日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

國學院大學の概要

國學院大學は、文学部・神道文化学部・法学部・経済学部・人間開発学部・観光まちづくり学部の6学部13学科を展開し、世界で活躍するグローバル人材の育成を目指しています。

國學院大學では、アドミッション・ポリシー（入学者受入れ方針）として、以下の内容を掲げています。

引用：國學院大學　國學院大學における教育実施方針（3つのポリシー） – 國學院大學

キャンパスは渋谷とたまプラーザの2箇所に構えており、どちらも駅から近く、通学しやすい環境にあります。

公式ホームページ：國學院大學
X（旧Twitter）：@kokugakuin_univ
Instagram：@kokugakuin_media
YouTubeチャンネル：國學院大學 動画アーカイブ

國學院大學の学部別偏差値と難易度（レベル）

Benesseの大学受験・進学情報「マナビジョン」では、國學院大學の偏差値は57～70、大学入学共通テストの得点率は74～84％となっています（2025年8月25日時点）。

学部ごとの偏差値は以下のとおりです。

学部	偏差値
文学部	57～70
神道文化学部	57～62
法学部	60～67
経済学部	62～65
人間開発学部	59～66
観光まちづくり学部	61～64

参照：國學院大學／偏差値・共通テスト得点率（入試難易度）【2025年度入試・2024年進研模試情報最新】｜マナビジョン｜Benesseの大学受験・進学情報

國學院大學は、GMARCHに次ぐレベルの準難関大学に位置付けられています。学部・学科によっては偏差値が70あり、大学入学共通テストの得点率も74～84％となっているため、入試では十分な対策が必要になるでしょう。

國學院大學と近い偏差値・難易度（レベル）の大学

ここでは、國學院大學と近い偏差値・難易度（レベル）の私立大学をいくつかご紹介します。

■偏差値の近い大学「文学部」
青山学院大学　文学部（偏差値67～74）
中央大学　文学部（偏差値63～70）
駒澤大学　文学部（偏差値52～66）

■偏差値の近い大学「法学部」
青山学院大学　法学部（偏差値65～70）
学習院大学　法学部（偏差値67～69）
成城大学　法学部（偏差値58～62）

■偏差値の近い大学「経済学部」
法政大学　経済学部（偏差値63～67）
明治学院大学　経済学部（偏差値59～64）
成蹊大学　経済学部（偏差値59～66）

國學院大學入試の特徴

國學院大學で主に実施されている選抜方法には、一般選抜入学試験・総合型選抜入学試験・学校推薦型選抜入学試験があります。ここでは、一般選抜入学試験と総合型選抜入学試験について解説します。

一般選抜入学試験

一般選抜入学試験は、國學院大學で受験者数が最も多い選抜方法です。大学入学共通テストの結果のみで合否判定するV方式のほか、個別学力試験を実施するA日程・B日程があります。

A日程には、さらに以下の4種類の入試方式があります。

B日程は後期日程となり、学部・学科ごとに異なる試験方法や配点比率が採用されています。
それぞれの詳細については、大学公式ホームページの入試情報から、最新の情報をご確認ください。

総合型選抜入学試験

総合型選抜入学試験には、下記のように多数の入試方式があります。

総合型選抜入学試験の最新情報や詳細は、國學院大學ホームページの総合型選抜・学校推薦型選抜入学試験をご確認ください。

國學院大學の入試科目別の出題範囲とその対策

國學院大學の入試対策では、科目ごとの試験問題の特徴や傾向をつかみ、分析するのがおすすめです。ここでは、一般選抜入学試験（A日程）での試験問題の特徴をご紹介します。

英語の対策と勉強法

英語は大問4つで構成され、試験時間は60分です。長文総合問題や文法・語法問題、正誤問題などが出されますが、問題の半分以上を長文問題が占めるのが特徴です。

選択問題や適語補充問題、整序作文問題などさまざまな出題形式があり、長文対策は欠かせません。難易度は標準レベルですが、試験時間が60分とあまり長くないため、素早く正確に解く練習が必要になるでしょう。

文法や単語の学習などで基礎的な学力を高めつつ、過去問や大学入学共通テスト用の問題集などを活用して演習を積みましょう。

数学の対策と勉強法

國學院大學の一般選抜入学試験（A日程）において、数学は選択科目の一つです。出題範囲は「数学Ⅰ・数学Ａ」または「数学Ⅰ・数学Ａ・数学Ⅱ・数学Ｂ・数学Ｃ」が基本になります。

大問は3つで構成され、試験時間は60分です。計算問題などを含む小問集合問題のほか、証明問題や図形問題が出される傾向にあります。教科書レベルの問題で構成されるため、難易度は高くないでしょう。範囲内から幅広く出題されるため、全体的にまんべんなく学習しておくことが大切です。

数学は、國學院大學の入試問題で難易度が高いとされる社会科目とともに、選択科目となっています。したがって、数学を選んだ場合は、ここで確実に点数を取ることが合格率を高めるカギとなります。

 

国語の対策と勉強法

国語は学部・学科によって科目や配点が異なり、試験時間はいずれも60分です。

大問は4つですが、文学部の一部学科では現代文・古文・漢文の3問、そのほかの学部・学科では現代文1問と現代文・古文・漢文から1問選択する形式となっています。

各学部共通問題となっている現代文では、硬質で抽象度の高い評論文が出されることがあるため、読み慣れていない人は同様の文章を読んでおきましょう。

また、古文は『源氏物語』をテーマとした出題が多い傾向にあります。難易度は標準～やや難しいレベルのため、基礎からしっかり取り組みましょう。

日本史の対策と勉強法

日本史は選択科目の一つです。大問は4～5つで構成され、試験時間は60分です。國學院大學は歴史分野に強みのある大学のため、社会系科目ではハイレベルな戦いになることが予想されます。

正誤問題が多く出される傾向にあるほか、古代から近代までの時代の問題が均等に出されるため、幅広い年代を網羅的に学習することが大切です。また、文化史は毎年出題され、その多くが正誤問題となっています。そのため、文化史の学習では時代背景を理解できるようにしましょう。

世界史の対策と勉強法

世界史も、日本史と同じく選択科目の一つです。大問は4～5つで構成され、試験時間は60分です。正誤問題や人名・地名に関する問題などが出されます。

出題範囲は幅広く、特に中国史が多く出される傾向にあります。難易度は標準～やや難しいレベルとされているため、十分な対策が必要です。最低限、教科書レベルの知識は暗記しておく必要があるでしょう。

國學院大學試験の概要

ここからは、國學院大學試験の概要を解説します。

出願資格について

國學院大學の出願資格は選抜方法により異なるため、ここでは一般選抜入学試験の出願資格をご紹介します。

一般選抜入学試験の出願資格は全部で8項目あり、以下では一部のみを取り上げています。

参照：國學院大學　2025一般選抜入学試験要項（受験ガイド）（PDF）

そのほかの項目については、國學院大學の「2025一般選抜入学試験要項（受験ガイド）」をご確認ください。

入試日と出願の受付期限

國學院大學の入試日と出願期間は、出願する選抜方法により異なります。ここでは、2025年の一般選抜入学試験の日程をご紹介します。

参照：國學院大學　2025一般選抜入学試験要項（受験ガイド）（PDF）

國學院大學では、出願から入学までの一連の手続きをするために、Webシステム「UCARO（ウカロ）」の会員登録が必要です。各種手続きについて詳しくは、大学公式ホームページから最新の入学試験要項をご確認ください。

入試科目や配点

國學院大學は人文・社会科学系の私立大学のため、一般選抜入学試験の科目は基本的に「国語」「外国語」「地理歴史・公民」「数学」「情報」の組み合わせになります。

そのためここでは、一般選抜入学試験のV方式とA日程（3教科型）の入試科目や配点を抜粋して解説します。

なお、以下のデータはすべて2025年8月25日現在のものです。

一般選抜入学試験（V方式）

V方式では、大学入学共通テストのうち、学部・学科により指定された教科・科目を利用します。「国語」「外国語」を必須とする学部・学科が多く、「地理歴史・公民」「数学」「情報」から1科目選択になります（学部によっては理科もあり）。

必須科目は学部により異なるため、詳細は大学公式ホームページから最新の入学試験要項をご確認ください。

例えば、文学部日本文学科のV方式での入試科目と配点は次のようになっています。

※国語は200点満点を2倍換算
英語はリーディング・リスニング各100点
地理歴史・公民は第1解答科目のみ利用可
地理歴史・公民、数学、情報から2科目以上受験した場合は最高得点の科目を利用

一般選抜入学試験（A日程・3教科型）

A日程は全学部統一で実施される試験ですが、一部の学部・学科では国語の選択範囲が異なるため、注意しましょう。ここでは、文学部日本文学科におけるA日程3教科型の入試科目と配点をご紹介します。

参照：國學院大學　2025一般選抜入学試験要項（受験ガイド）（PDF）

そのほかの学部・学科の詳細は、國學院大學の「2025一般選抜入学試験要項（受験ガイド）」をご確認ください。

出願者数や合格者数のデータ

國學院大學の出願者数や合格者数は、以下のとおりです。なお、ここで取り上げるのは2025年度一般選抜入学試験の結果です。

参照：國學院大學　令和7年度一般選抜入学試験

國學院大學の受験料と学費目安

國學院大學の1学科（専攻）当たりの受験料（入学検定料）は、選抜方法によって異なるため、ここでは一般選抜入学試験の入学検定料をご紹介します。

V方式は1学科18,000円で、2学科目以降は1学科10,000円です。A日程とB日程は1回目が1学科35,000円で、2回目以降は1学科20,000円となります。

また、学費は学部によって異なりますが、内訳は以下のとおりです。

参照：國學院大學　令和7年度学費等納付金入学年度別内訳一覧表

また上記以外に、学部によっては25,300～28,300円の諸費がかかります。

國學院大學卒業後の進路

2024年度卒業生のうち、就職希望者の就職率は97.2％で、就職先は金融機関や建設業、商社、公務員など多岐にわたります。また、全学部のなかで111名が神職資格を取得し、うち72名が神社関係に就職しています。

教員採用者を見ると、就職者231名のうち、110名は小学校・中学校・高等学校（いずれも公立）の正規採用を獲得しています。

國學院大學が気になった人はオープンキャンパスや入試説明会へ

國學院大學のオープンキャンパスは、夏に2つのキャンパスで同日開催されています。以下は、2025年度オープンキャンパスの日程です。

参加を希望する場合は参加予約が必要です。

オープンキャンパスに参加すると、学部・学科説明会や模擬授業、キャンパスツアーなどを通じて、國學院大學への理解を深められるでしょう。そのため、國學院大學に興味がある場合は、積極的にオープンキャンパスに参加することをおすすめします。

國學院大學のオープンキャンパスについて詳しくは、大学公式ホームページのオープンキャンパス・イベントをご確認ください。

國學院大學に合格するための勉強方法

ここからは、國學院大學に合格するための勉強方法をご紹介します。

國學院大學に入るにはどのような対策をすればいい？

國學院大學は人文・社会科学系の私立大学のため、試験科目は文系3科目に絞られますが、一般選抜入学試験の選択科目には数学も入っているのが特徴的です。

選択予定の難易度の高い科目や、得意科目を徹底して学習することはもちろんのこと、必須科目の現代文や外国語でしっかりと得点できるよう、重点的な学習が必要です。過去問の分析をしっかり行って臨みましょう。

受験期の過ごし方と勉強のコツ

高校3年生の1年間は、過ごし方次第で合否の確率可能性が変わりかねない重要な時期です。無計画のまま手当たり次第に勉強せず、以下を参考にして長期的なスケジュールを作成し、受験勉強を進めましょう。

國學院大學を目指すなら予備校を使って入試対策をしよう

受験勉強を一人で進めるには、継続する強い意志と集中力を保つ環境が必要です。そのため、勉強の習慣がなく、独学の入試対策に不安がある場合は、大学受験のプロである講師からアドバイスが受けられる予備校を検討してはいかがでしょうか。

予備校に通って入試対策をするなら、貴重な時間を無駄にしないためにも、自分の学力に合った予備校を選ぶことが大切です。自分の学力と授業のレベルに差があると、期待する学習効果が得られないケースがあります。

特に、一度に大勢の生徒が同じ授業を受ける集団授業の場合、曖昧な理解のまま学習を進めてしまったり、簡単すぎて物足りない状態になったりする可能性があります。

四谷学院のカリキュラムのご案内

一般的な予備校の授業にありがちな欠点をカバーできるのが、四谷学院独自の「ダブル教育」です。以下では、ダブル教育の2つのポイントをご紹介します。

科目別能力別授業

多くの予備校では、入塾テストの総合点や志望校によってクラス分けをします。それに対し、四谷学院の科目別能力別授業は、科目ごとのレベルに合わせて「基礎クラス」「選抜クラス」といったクラス分けを行うのが特徴です。

これにより、授業についていけなくなったり、内容が簡単すぎたりする心配がなく、効率的に理解力を伸ばせます。

また、毎月行う「レベル診断テスト」に合格すると、学力の伸びに合わせてクラスレベルも上がっていきます。

55段階個別指導

科目別能力別授業で得た理解力を解答力につなげるのが、55段階個別指導です。

55段階個別指導では、過去の入試問題を分析して作成した55テストを通じて、解答の仕方が不完全なところや理解が不足しているところをチェックします。

チェックした箇所については、プロの講師がその場で解説するため、着実に解答力を高められます。講師との1対1のやりとりで、できていなかったところの理解はもちろんのこと、思考力や記述力アップも期待できます。

國學院大學に合格するには丁寧に解く力が重要！

【國學院大學の入試概要】

• 世界で活躍するグローバル人材の育成を目指す、人文・社会学系の私立大学
• 一般選抜入学試験では、大学入学共通テストのみで出願できる入試方式もある
• 難易度は標準～やや難しいレベル

【國學院大學の入試データまとめ】

• 一般選抜入学試験の実質倍率は3.3～4.6倍（2025年度入試）

【勉強方法まとめ】

• 基本的な知識を網羅して丁寧に学習する
• 試験時間が60分と長くはないため時間配分が重要
• 過去問を使ってさまざまな出題パターンに慣れ、早く正確に解く練習が必要

國學院大學の出題レベルは、おおむね標準的ですが、日本史など難易度の高い選択科目もあります。多くの方は得意科目を選択して準備しているため、ミスが許されない厳しい戦いになりやすいでしょう。基礎を徹底したうえで、いかにミスなく問題を解くかがより重要になります。

そこでおすすめなのが、四谷学院の「ダブル教育」です。自分の学習レベルに合った授業で、効率的な理解力・解答力の向上が望めます。気になる方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

※本記事でご紹介した情報は2025年8月25日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

失敗しない予備校選びは説明会・相談会参加が重要！

予備校選びは、大学受験の合否に大きな影響を与えます。自分に合った予備校を選ぶにはインターネットの情報だけでなく、説明会・相談会に参加して、実際の環境（授業の雰囲気、設備、アクセス性など）を確認することが大切です。

以下の記事では、予備校の説明会・相談会について詳しく解説しています。説明会・相談会に参加する際の疑問や不安を解消するためにも、ぜひご一読ください。

大学受験予備校「説明会」の参加の仕方と確認ポイント