東京都立大学の受験対策!難易度や合格に向けての勉強法を解説

  公開日:2021/04/02
最終更新日:2021/07/02


※この記事は約14分で読めます。

東京都立大学(旧:首都大学東京)は、東京都八王子市に本部を置き、7学部23学科を有する公立総合大学です。

この記事では、東京都立大学の入試の特徴や難易度、倍率、合格するための効率的な勉強方法をご紹介します。受験を考えている方、勉強しているのに成績が伸び悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

※本記事に記載されている情報は2021年4月2日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

 

東京都立大学の入試問題で問われる能力

初めに、東京都立大学が求めている人物像と、入試の難易度について解説します。

 

東京都立大学はどんな人材(学生)を望んでいるのか

東京都立大学は、東京都における唯一の公立大学として「大都市における人間社会の理想像の追求」を使命としています。アドミッション・ポリシー(入学者受け入れ方針)としては、充分な学力とともに、次のような資質を持つ学生を募集しています。

1.知的好奇心にあふれ、未知のものにチャレンジする人
2.独創的な発想に富み個性豊かな人
3.人とのかかわりを大切にし、社会に貢献する人
4.向上心が強く努力を惜しまない人

引用:東京都立大学HP

 

東京都立大学入試の特徴

東京都立大学は公立大学なので、基本的には大学入学共通テストと、個別学力検査(2次試験)を受験し、調査書などと合わせ、総合的に合否判定が行われます。

東京都立大学の入試方法で最も受験者数が多いのは、一般選抜です。その他の受験方法については、東京都立大学HP入試案内のページからご確認ください。

 

一般選抜

大学入学共通テストのあと、一般選抜の前期日程または後期日程を受験します。東京都立大学では、大学入学共通テストで受験が必要な教科・科目が学科ごとに細かく異なります。学部内でも違う場合がありますので、ミスのないようチェックしておきましょう。

なお、東京都立大学の一般選抜では、すべての学部で大学入学共通テストの結果に基づき、第一次選抜が行われます。例えば前期日程での詳細は次の通りです。

学部・学科 選考の範囲 第一次選抜合格者数
人文社会学部、法学部、理学部、都市環境学部(都市政策科学科を除く)及びシステムデザイン学部 学科別 募集人員の約6倍
経済経営学部及び都市環境学部 都市政策科学科 入試区分別 募集人員の約6倍
健康福祉学部 学科別 募集人員の約5倍

出典:東京都立大学 一般選抜学生募集要項(PDF)

その他選抜についての詳細は、必ず東京都立大学 一般選抜学生募集要項(PDF)でご確認ください。

 

各科目の試験問題の特徴

東京都立大学の入試対策には、個別学力検査(2次試験)の特徴や傾向を掴んでおきましょう。ここでは、東京都立大学の試験問題の特徴を科目ごとに紹介します。

なお2021年度の一般選抜より、個別学力検査での英語(外国語)が廃止されています。

 

国語

人文社会学部、法学部、経済経営学部(一般区分)、都市環境学部 都市政策科学科(文系区分)で出題されます。試験時間は90分で、大問は3つ、すべて記述式です。現代文2つと古文1つで構成されています。400文字の記述問題が例年出題されており、小論文対策も役立ちます。国語の記述では時間が足りなくなってしまいがちなので、時間配分に注意しましょう。

 

数学

文系学部(学科)で地理・歴史と選択になっている場合は、試験時間は90分、大問は4つ。標準レベルで、教科書を完璧にこなせるようにしてから、幅広く演習を積んでおくのがポイント。

理系学部(学科)の場合は試験時間が75分で、理系共通問題が3題。標準レベルの問題で幅広い学習が必要ですが、微分・積分や数列の問題が多く出題される傾向にあります。

理学部数理科学科では、理系型共通問題のほかに、数理科学科用数学が3題出題され、理科と合わせて150分の試験時間で解答します。

 

理科

学部(学科)により、物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物、地学基礎・地学より指定された科目と科目数を選択して受験します。試験時間は選択1科目の場合は75分、選択2科目や、他の科目と一緒に受験する場合は150分となっています。例年、いずれも出題は大問3つで、記述式。

物理では力学電磁気から各1問出題され、波動などの分野も出題率が高いです。基礎固めは重要ですが、難関国公立レベルの問題が出題された年もあるので、幅広い学習が必須です。化学は計算力を問うものが多く標準~やや難レベルの問題。生物は記述量が多く、設問数が少ないので、差が付きやすくなりがち。偏りのないよう学習し、理解を深めておきましょう。

 

地理歴史

東京都立大学では、文系の学部(学科)で、数学や理科の代わりに地理・歴史が選択できます。地理は統計資料や地形図をもとに論述。資料が大量で、日本に関する出題が多いです。世界史は標準レベルで出題範囲がかなり広いのが特徴。日本史は設問が変わった形式で、やや癖がある出題と言えます。過去問でしっかり傾向をつかんでおきましょう。

 

東京都立大学入試の難易度

東京都立大学の入試の偏差値は、学部・学科により差があり、52.5~62.5。大学入学共通テストの得点率の目安は、69%~84%と高めになっています。

 

東京都立大学試験の概要


ここからは、東京都立大学の入試概要を解説していきます。

 

受験資格について

東京都立大学では、まず大学入学共通テストで大学が指定している教科・科目を受験したうえで、次の内容にあてはまる場合、受験が可能です。

1.高等学校又は中等教育学校を卒業した者及び受験年の3月卒業見込みの者
2.通常の課程による12年の学校教育を修了した者及び受験年の3月修了見込みの者
3.学校教育法施行規則(昭和22年文部省令第11号)第150条の規定により高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者及び受験年の3月31日までにこれに該当する見込みの者
出典:東京都立大学 一般選抜学生募集要項(PDF)

3番目の要件に当てはまる場合は、必ず詳細を募集要項で確認してください。

 

試験科目や合格要件

東京都立大学の試験科目や配点を見てみましょう。ここでは大学入学共通テストの受験科目と、一般選抜前期日程での個別学力検査の範囲を、一部ご紹介します。出典はすべて東京都立大学 一般選抜学生募集要項(PDF)となっていますので、掲載していない学科や詳細については、募集要項でご確認ください。

なお、以下のデータは全て2021年4月2日現在のものです。

 

【人文社会学部】人間社会学科、人文学科

大学入学共通テスト 配点800
教科 科目 配点内訳
国語 国語 100
地理歴史公民 世界史B、日本史B、地理B、現代社会、倫理、政治・経済、倫理・政治・経済から1科目、または2科目選択 2教科合計で3科目選択にする 300
数学 数Ⅰ・数A、数Ⅱ・数B、簿記・会計、情報関係基礎から1科目選択または2科目選択
理科 ①物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎

②物理、化学、生物、地学

①から2科目選択、または②から1科目選択 100
外国語 英語、ドイツ語、フランス語、中国語、韓国語から1科目選択 300
個別学力検査 配点450
教科 科目 配点内訳
国語 国語 150
地理歴史 世界史B、日本史B、地理B、数Ⅰ・数A・数Ⅱ・数Bより1科目選択 200
数学
その他 小論文 100
調査書など 10
配点合計 1260

 

【人文社会学部】人間社会学科、人文学科

大学入学共通テスト 配点800
教科 科目 配点内訳
国語 国語 100
地理歴史公民 世界史B、日本史B、地理B、現代社会、倫理、政治・経済、倫理・政治・経済から1科目、または2科目選択 2教科合計で3科目選択にする 300
数学 数Ⅰ・数A、数Ⅱ・数B、簿記・会計、情報関係基礎から1科目選択または2科目選択
理科 ①物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎

②物理、化学、生物、地学

①から2科目選択、または②から1科目選択 100
外国語 英語、ドイツ語、フランス語、中国語、韓国語から1科目選択 300
個別学力検査 配点450
教科 科目 配点内訳
国語 国語 150
地理歴史 世界史B、日本史B、地理B、数Ⅰ・数A・数Ⅱ・数Bより1科目選択 200
数学
その他 小論文 100
調査書など 10
配点合計 1260

 

【法学部】法学科

大学入学共通テスト 配点750
教科 科目 配点内訳
国語 国語 200
地理歴史 世界史B、日本史B、地理B、数Ⅰ・数A、数Ⅱ・数Bから1科目選択または2科目選択 200
数学
外国語 英語、ドイツ語、フランス語、中国語から1科目選択 350
個別学力検査 配点300
教科 科目 配点内訳
国語 国語 150
地理歴史 世界史B、日本史B、地理B、数Ⅰ・数A・数Ⅱ・数Bより1科目選択 150
数学
調査書など 10
配点合計 1060

 

【経済経営学部】経済経営学科(一般区分)

大学入学共通テスト 配点600
教科 科目 配点内訳
国語 国語 100
地理歴史公民 世界史B、日本史B、地理B、倫理・政治・経済から2科目選択 100
数学 数Ⅰ・数Aは必須

数Ⅱ・数B、簿記・会計、情報関係基礎から1科目選択

合計2科目 100
理科 ①   物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎

②   物理、化学、生物、地学

①から2科目選択、または②から1科目選択 50
外国語 英語、ドイツ語、フランス語、中国語、韓国語から1科目選択 250
個別学力検査 配点500
教科 科目 配点内訳
国語 国語 250
地理歴史 世界史B、日本史B、地理B、数Ⅰ・数A・数Ⅱ・数Bより1科目選択 250
数学
調査書など 10
配点合計 1110

 

【理学部】数理科学科

大学入学共通テスト 配点550
教科 科目 配点内訳
国語 国語 100
地理歴史公民 世界史A、世界史B、日本史A、日本史B、地理A、地理B、現代社会、倫理、政治・経済、倫理・政治・経済から1科目選択 50
数学 数Ⅰ・数A、数Ⅱ・数B 100
理科 物理、化学、生物、地学から2科目選択 100
外国語 英語、ドイツ語、フランス語、中国語、韓国語から1科目選択 200
個別学力検査 配点600
教科 科目 配点内訳
数学 数Ⅰ・数A、数Ⅱ・数B、数Ⅲ 400
理科 物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物、地学基礎・地学から1科目選択 200
調査書など 5
配点合計 1155

 

【都市環境学部】地理環境学科

大学入学共通テスト 配点600
教科 科目 配点内訳
国語 国語 100
地理歴史公民 世界史A、世界史B、日本史A、日本史B、地理A、地理B、現代社会、倫理、政治・経済、倫理・政治・経済から1科目選択 50
数学 数Ⅰ・数A、数Ⅱ・数B 100
理科 物理、化学、生物、地学から2科目選択 100
外国語 英語、ドイツ語、フランス語、中国語から1科目選択 250
個別学力検査 配点450
教科 科目 配点内訳
地理歴史 地理B 2科目選択 300
理科 物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物、地学基礎・地学
数学 数Ⅰ・数A、数Ⅱ・数B、数Ⅲ 150
調査書など 20
配点合計 1070

 

【システムデザイン学部】情報科学科

大学入学共通テスト 配点525
教科 科目 配点内訳
国語 国語 100
地理歴史
公民
世界史A、世界史B、日本史A、日本史B、地理A、地理B、現代社会、倫理、政治・経済、倫理・政治・経済から1科目選択 50
数学 数Ⅰ・数A、数Ⅱ・数B 100
理科 物理、化学、生物から2科目選択 50
外国語 英語 225
個別学力検査 配点400
教科 科目 配点内訳
数学 数Ⅰ・数A、数Ⅱ・数B、数Ⅲ 200
理科 物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物から1科目選択 200
調査書など 10
配点合計 935

 

【健康福祉学部】看護学科

大学入学共通テスト 配点700
教科 科目 配点内訳
国語 国語 100
理科 次の①~④のいずれかを選択

①   物理、化学、生物から2科目選択

②物理基礎、化学基礎、生物基礎から2科目選択、および物理、化学、生物から1科目選択

②   物理基礎、化学基礎、生物基礎から2科目選択

④物理、化学、生物から1科目選択

200
地理歴史公民 理科の3、4、を選択した場合、世界史B、日本史B、地理B、地理A、現代社会、倫理、政治・経済、倫理・政治・経済から1科目選択
数学 数Ⅰ・数A、数Ⅱ・数B 200
外国語 英語 200
個別学力検査 配点50
教科 科目 配点内訳
その他 面接(口頭試問含む) 50
調査書など 3
配点合計 753

 

出願者数や合格者数のデータ

東京都立大学の出願者数や合格者数は以下の通りです。なお、ここで取り上げるのは2020年度一般入試前期日程の結果です。

学部 受験倍率 定員 志願者数 合格者数
人文社会学部 5.1 131 672 151
法学部 6.6 176 1170 354
経済経営学部 4.6 130 603 130
理学部 6.1 97 593 114
都市環境学部 5.2 156 814 172
システムデザイン学部 5.3 195 1031 215
健康福祉学部 3.4 97 327 109

出典:東京都立大学 2021年度 入学試験実施状況(一般選抜)

 

東京都立大学に合格するための勉強方法


ここからは、東京都立大学に合格するための学習方法をご紹介します。

 

東京都立大学に入るには、何をすればいい?

東京都立大学の入試で特徴的なのは、学部・学科によって大学入学共通テストで必要な科目が異なり、個別学力検査の科目選択も微妙に違う、という点です。また同じ学部で似たような入試内容でも、学科により配点がかなり違う場合があります。

したがって、過去問などから自分の志望する学部・学科で求められる学習内容をつかみ、絞り込んで勉強して入試に臨むことが重要です。

 

受験期の過ごし方

高校3年生の1年間をどのように過ごすかで、合否の確率が変わってきます。無計画に勉強するのではなく、年間を通して長期的なスケジュールを立て、受験勉強を進めましょう。

・春(4〜6月):基礎を徹底して身に付ける時期です。教科書を中心に丁寧に学習し、単語集や用語集で暗記ものを進めておくのが重要。この期間に苦手分野の洗い出しをしておきましょう。
・夏(7〜9月):夏は、苦手分野を克服する時期です。まとまった学習に取り組めるので、成績アップが狙えます。夏休みには「1日に問題集を10ページ解く」など短いスパンでスケジュールをたてるとよいでしょう。
・秋(10〜12月):大学入学共通テストの対策を始める時期です。私大入試や個別学力検査の対策もしながら応用力を磨いておきます。
・冬(1月〜):入試直前になれば、過去問を集中的に学習し、演習を積んでおきます。個別学力検査対策には、ミスをなくし、時間配分に気をつけて問題を解くようにして、最後の仕上げをします。

 

予備校で勉強する場合

自分1人で受験勉強に取り組むのは、継続する意志と情報収集力がないと、かなり厳しい戦いになります。そのため、予備校に通うことは有効な手段ですが、「予備校にさえ通っていれば安心」とも言えません。

大手予備校の集団授業ともなれば、一度に100人以上の生徒が同じ授業を受けることも少なくありません。講師の授業を受け身で聞いて分かった気になっている場合もあり、知識が定着しない心配があります。

また、集団授業に流されて、苦手分野が取り残される可能性もあります。授業で分からなかったところは、自分で講師に聞きに行くなどの積極性がないと、思うような学習の効果が出ない場合があります。

 

四谷学院のカリキュラムのご案内

予備校の授業に起こりがちな欠点をカバーするのが、四谷学院の「ダブル教育システム」です。ダブル教育システムで取り入れている「2つのポイント」をチェックしてみましょう。

 

科目別能力別授業

大抵の予備校では、志望校やテストの総合得点でクラス分けします。そのため、苦手科目の授業についていけなかったり、得意科目の授業が物足りなかったりする「科目ごとのレベルの不一致」が起こりがち。


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