【2025年最新版】学校推薦型選抜・総合型選抜とは?大学受験の“年内入試”を徹底解説|メリット・注意点・対策まで

大学受験情報
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こんにちは。四谷学院 受験コンサルタントチームの相川です。

『推薦で大学に入るのってなんだかズルくない?』
『やっぱり一般入試のほうが正統派でしょ!』

そんなことを言ったり、聞いたりしたことがある人も多いかもしれません。
『大変な受験勉強を経験しないで、合格できるなんて!』と言う人もいますが、実は推薦入試にも大変なことはあるのです。

実は今、受験生の約50%が推薦入試で大学に合格していることをご存知でしょうか。
かつては少数派だった推薦入試が、今や受験の「スタンダードな選択肢」になりつつあります。
少しでも志望校合格の可能性を高めることができるのであれば…知っておいた方が良いですよね。

この記事では、大学受験を考えている高校生・保護者向けに、学校推薦型選抜・総合型選抜(年内入試)の最新動向や、メリット・注意点・準備方法をわかりやすく解説します。

学校推薦型選抜・総合型選抜とは?|年内入試の基本情報

学校推薦型選抜や総合型選抜は、年明けの共通テストや国公立の二次試験を受けずに、年内に合否が決まることも多い入試制度です。

入試方式の種類と特徴

入試方式特徴合格発表時期
学校推薦型選抜
(指定校推薦)
指定校推薦、公募推薦など
評定平均や小論文が重視される
単願(専願)であることが多い
11月~12月
総合型選抜
(旧AO入試)
面接・志望理由書・課題提出など
志望動機や自己PRが重視される
併願可能なものが増えている
10月〜12月
一般選抜
(一般入試)
共通テスト、大学独自試験など
純粋な学力勝負による
私立大学は何校でも受験できる
1月~3月

なぜ推薦入試の合格者が増えているの?

1. 少子化と定員割れ問題

近年18歳人口が減少していることにより、多くの大学が定員割れを避けるために推薦枠を拡大しています。
少子化によって共学化を進める女子大学も増えており、どこも学生を集めるのに苦戦しているのが現状です。

この傾向は、人気大学も例外ではありません。
限られた人数から優秀な学生を確保するべく、推薦入試での合格者が5割を超える大学も珍しくないのです。

2.大学側も早く学生を確保したい

人間の心は移り変わるものです。
「A大学に行きたい!」と思っていたけれど、「実際に足を運んでみたらB大学の方が気に入った」というのもよくあることでしょう。

先述したとおり、大学は優秀な学生を確保したいと考えています。
興味を持ってくれている学生をそのまま引き入れるべく、大学側もオープンキャンパスで個別相談などを行い、早期に出願してもらいたいのです。

3.多様な人物像を評価したい

「興味のある分野に特化しており、それ以外が…」という人も珍しくありません。
その学生に対し、「総合的に得点できていないから、あなたを合格させられません」となっては、お互いにとって不利益なこともあるでしょう。

たとえば生物に関してはすでに専門的な知識を備えているのに、ほかの受験科目が振るわない…というケースでは、優秀な学生が優れた環境で研究を行うことができなくなるかもしれませんよね。

学力試験だけでなく、志望動機や高校での取り組み、将来のビジョンなど、総合的な視点で学生を評価する方針が広がっています。

💡推薦入試を選択するメリット

1. 進路が早く決まり、余裕をもって高校生活を送れる

11月〜12月に合格通知が届くメリットは、精神的に楽なだけではありません。
年明け以降の3か月を、大学生活の準備に使えるのです。

大学側から出される課題にはしっかり取り組み、進学後に備えましょう。
TOEICなど資格試験の勉強や、我慢していた趣味に没頭する人も多いですよ。

2. 筆記試験が苦手でもチャンスがある

どうしても苦手な科目があり、模試などの学力試験ではあまり良い結果を残せない…という人もいますよね。
「受験は総合戦」という言葉もあるように、従来の筆記試験スタイルでは、どうしても突出した長所がありながら弱点を補えない学生を受け入れることができませんでした。

しかし、学力以外の要素(面接・志望理由書・課題など)で評価する推薦入試では、自分の「強み」をしっかりとアピールすることができます。

3. 早めに対策を始めれば、倍率が高くても合格をつかめる

推薦入試は、単純な学力勝負ではなく「入念に準備した人が勝つ」試験です。
その大学の傾向を把握し、徹底的に対策を重ねることで、夢に見ていたような大学でも合格をつかむことができるかもしれません。

他人と同じ勉強をするのではなく、情報収集と志望校に合わせた対策を進めることがカギになります。

⚠ 推薦入試の注意点・デメリット

1. 評定平均など、出願条件のハードルがある

特に学校推薦型選抜では、「評定4.0以上」「欠席日数が少ない」など、受験資格の条件を満たす必要があります。

また、出願条件をクリアしたとしても、学業成績を加点する大学であれば、評定は高ければ高いほど良いでしょう。
評定が極端に高く、理想的な生徒として過ごしていたのであれば、志望理由書や自己PRでもアピールすることができますからね。

2. 志望理由書や面接対策に時間がかかる

自己分析・書類作成・面接練習など、「自分と向き合う受験」の準備には、多大な時間と労力を要します。
受験生にとって一番のネックになるのが、この部分でしょう。

どれだけ対策をしたとしても、「これよりもっと良いものにできるのではないか」と思ってしまい、泥沼にはまることが珍しくありません。
万が一の結果に終わった場合、受験勉強を続けていた周りに追いつけるのか…という不安もありますね。

3. 万が一の場合、一般入試に切り替えられる体力が必要

推薦入試で不合格となってしまっても、一般入試というチャンスは残っています。
ただし、先述したように周りの学力に追いつけるかどうかという不安はありますね。

また、長時間の勉強に耐えうる体力がついているか…という視点も重要です。
何時間も続けて面接練習をしたり、志望理由書を書いたりはしないでしょうから、「勉強する体力」を身につけるのに時間がかかってしまうかもしれません。

入学後のことも考えて、一般入試を意識した勉強も並行して続けておきましょう。

推薦入試はなんだかズルい?正統派じゃない?

推薦入試が「ズルい」ということはありません
それどころか、努力と準備の差がはっきりと出る入試方式です。

学力試験が得意な人のために一般選抜があるように、自分の強みが面接試験や志望理由にあるならば、推薦入試はあなたにとっての最適なルートです。

現在の大学受験は、「どのルートで挑むか」が重要です。
この選択を間違えないためにも、しっかりと情報収集を行いましょう。

📌 推薦入試を考えているあなたに今すぐやってほしい3つのこと

  1. 内申点(評定平均)を確認して、出願可能な大学をチェック

  2. 志望大学の募集要項や過去に出題された課題を調べる

  3. 担任や進路指導の先生に相談して、合格するためのプランを早いうちに立てる

 まとめ|推薦入試は「戦略的な選択肢」である

学校推薦型選抜や総合型選抜は、一般入試と同等かそれ以上に、計画的な努力が必要です。
しかし、自分の強みを活かせる人にとっては、志望校合格の可能性を大きく広げるチャンスになるでしょう。

「まだ何も考えていない…」という人でも大丈夫。
まずは情報収集から始めて、自分に合った受験スタイルを見つけましょう

推薦入試の対策が不安な人はどうする?

四谷学院には、推薦入試での志望校合格を目指す受験生が多くやってきます。

面接試験や志望理由書は、プロの目線で徹底的にサポートしてもらえますよ。
もちろん、評定を上げるための学力アップも、四谷学院独自のダブル教育でバッチリです。

推薦入試を勝ち抜くには、たしかな戦略が欠かせません
自分ひとりで悩まずに、ぜひ相談してくださいね。

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大学受験合格ブログ編集部F

このブログは、大学受験予備校の四谷学院の「受験コンサルタントチーム」「講師チーム」「受験指導部チーム」が担当しています。 大学受験合格ブログでは、勉強方法や学習アドバイスから、保護者の方に向けた「受験生サポート」の仕方まで幅広く、皆様のお悩みに役立つ情報を発信しています。

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