通信制高校の勉強の仕方は?大学を目指せるの? | 通信制高校からの大学受験

最終更新日:2023/04/25

※この記事は約7分で読めます。

こんにちは、四谷学院の田中です。
通信制高校とは、自宅にいながら通信教育で勉強する高校です。全日制や定時制の高校と同じく、卒業すれば高校卒業(高卒)の資格を得ることができ、大学受験もできます。

しかし、「通学しないでどんなふうに勉強するんだろう?」とイメージがしにくいかもしれません。また、通信制高校に進学する際には「大学受験が可能か?」というのも気になるところです。今、通信制高校に在籍しているけれど大学受験のための勉強をどうするか迷っている、という方もいらっしゃるでしょう。

今回は、通信制高校の学習と、その先の大学受験への対策について詳しく解説していきます。
通信制高校の入学前と入学後に分けて、大学進学するための5つのポイントをご紹介しますので、最後までぜひお読みください。

通信制高校での学習

通信制高校の場合、学習の基本は「レポート」「スクーリング」「単位認定試験」がメインとなります。
それぞれ詳しく見ていきます。

レポート

教科書など勉強して、レポートを作成して提出します。学校によって課題は異なり、また小テスト形式だったり、要約文の作成だったりします。

提出方法も様々で、メールやサイト等インターネットや郵送での提出があります。

提出したレポート等に対して、採点や赤字を入れたフィードバックがあり、いわゆる添削指導がなされることが多くなっています。

スクーリング

年間30時間程度、校舎や学習センターなどの施設に行って、直接授業を受ける「スクーリング」があります。

週何日と決めて定期的にスクーリングを行ったり、合宿のようにまとめて何日かスクーリングを行ったり、頻度や形式は学校によって異なります。

スクーリングでは先生に質問・相談したり、友達と話したりすることもできます。

単位認定試験

多くの通信制高校は「単位制」を取っているので、全日制高校のような学年の区切りがありません。そのため、「留年」もありません。最短で3年間のうちに卒業に必要な74単位以上を取得することで卒業することができます。卒業条件には、先ほど説明したスクーリングへの参加も必須となっています。

レポート提出、スクーリングへの参加のほか、最終的な確認のための「単位認定試験」を受けるのですが、これはテスト形式になっており、不合格だった場合には再テストが必要となります。

そのほか

学校によってはネットやラジオ、テレビ等の講座を活用して勉強する場合もあります。

通信制高校から大学受験を目指すには

通信制高校の場合、大学への進学率は全日制高校に比べて低くはなっています。
それは通信制高校の学習の特徴にも理由があります。

  • レポート課題がメインであるため、大学受験のための勉強とはギャップが生じることが多い
  • 基本は自宅学習なので、独りでがんばらなければならない
  • 大学進学が少ないため、進路指導情報が少ない

このような理由が考えられます。

しかし、通信制高校から大学に進学している人もいます!
通信制高校に通いながら大学受験を目指すためには、どんなことが必要なのか、高校入学「前」に考えておくべきことと、高校入学「後」にやってほしいことに分けて解説していきます。

高校入学前:大学進学サポートのある高校を選ぶ

中学校までで不登校など、あまり授業を受けられなかった、勉強に苦手意識がある、そうした人でも問題なく入学できるのが通信制高校です。なぜなら、公立・私立ともに学力検査を行われないことが大半だからです。
出願時に書類と作文を提出し、入試は面接だけ、ということも珍しくありません。そのため、いわゆる偏差値もありません。
そのため、学力レベルとしてはかなり低いので、大学受験レベルと大きなギャップがある場合も。

こうしたことを踏まえ、大学進学コースを設ける通信制高校も出てきました。中には有名な予備校と提携して大学受験をサポートしてくれる高校もあります。

高校入学前:指定校推薦のある高校を選ぶ

指定校推薦とは、大学入学のための推薦入試の1つです。日本の国公立・私立の大学のほとんどで実施されているメジャーな入学方式と言えます。指定校推薦は、大学と高校の間の信頼関係で成り立っていて、過去の卒業生の実績などをもとに「指定校枠」が決められます。高校によって指定校推薦枠をもっている大学の数も違ってきます。通信制高校にも指定校推薦枠をたくさん持っている学校があります。多いところでは300校以上というところも。

指定校推薦を受けるには条件があります。例えば、出席率や評定平均などに条件が設けられています。人気大学の指定校推薦は、推薦枠を巡って学内選抜が行われることもあります。選抜された学生は大学の面接試験なども受けますが、高校内の指定枠が取れているならば不合格になる可能性はとても低いというのも指定校推薦の特徴です。

なお、推薦枠は人数など大学の指定によって異なります。ホームページやパンフレットなどに過去の指定校枠が公開されていることが多いのですが、当該年度によって変わる可能性があることは知っておきましょう。

高校入学後:学校と受験勉強の両立

高校を卒業することをゴールとしてしまうと、その先の大学受験の対策までに手が回りません。
前にも述べたように、高校での学習はレポートなどがメインとなりますから、大学受験勉強と直接結びつかない部分も出てきます。特にレポート等書き慣れていないと、時間がかかってしまったり、やる気が出なかったり、集中できなかったりすることも。また、学習計画も自分で管理する必要があるので、甘えが出てしまうと自分で大学受験のための勉強をしっかり行うことができなくなってしまいます。

大学進学のためには、徹底した自己管理が欠かせないと言えるでしょう。

サポート校や予備校・塾の活用

全日制高校の学生と同じように、通信制高校に通いながら予備校や塾で勉強して大学進学を目指す学生が多いのが実情です。
ただし、先ほども説明したように、高校での勉強と大学受験のための勉強には、大きなギャップを感じる場合もあります。やっている勉強の内容、学習のレベル、そして学習環境など。それぞれの課題に合わせて、サポート校、予備校・塾をうまく活用することで、大学合格までがんばることができるかと思います。

サポート校

通信制高校の場合に特徴的なのが「サポート校」という存在です。サポート校は通信制高校を3年で卒業できるようにサポートしてくれます。通信制高校の入学と同時にサポート校にも入学することが多いようです。単位修得のための学習支援の他にも、通学する場所を提供してくれるため、友達をつくる機会や直接勉強などの相談にのってもらう場としても活用されています。
中には、大学受験を目指す人のためのコースを設けているサポート校もあります。

予備校・塾

通信制高校の場合にも、全日制高校の生徒と同じように大学受験のための予備校に通う人や通信教育を受講する人も多くいます。学校での勉強と大学受験のための勉強、そのギャップを埋めるための学習も含めて、基礎からしっかり学べる塾や予備校、通信教育を選ぶとよいでしょう。

予備校や塾の場合、基本的には、高校生は夕方以降に授業が実施される場合が多く、昼間は高卒生のためのクラスが中心となります。通信制高校のカリキュラムや自分の生活スタイルに合わせて、コースが選べる予備校・塾がおススメです。学校の枠を超えて生徒たちが学んでいるので、気兼ねなく話すことができ、「予備校で一生の友達ができた」という声も珍しくありません。

情報収集とモチベ管理

大学進学者が少ない高校ですと、進路指導が十分に行われなかったり、また周りに大学受験を目指す人がおらずにモチベーション管理が難しかったりもします。
大学入試は年々複雑になっており、そういった意味でも予備校で学習指針や受験情報を得ることは、合格戦略を練る上でも欠かすことができません。さらには同じ教室で学ぶライバルがいたり、自習室で集中する仲間の姿を見たりすることで、勉強意欲を維持しやすくなるでしょう。学習コンサルタントのアドバイスを受けるというのも大変有効です。多くの刺激を受けることで、より前向きに学びに取り組むことができると期待できます。

まとめ→大学受験を目指すなら

今回は、通信制高校からの大学受験について解説してきました。

通信制高校から大学進学するのであれば、「プラスα」の勉強が必須になるという点もご理解いただけたかと思います。

最後に1つお伝えしたいことがあります。それは、「学校に通わなくて済むという理由から通信制を選んだ場合でも、予備校や塾は「別」という生徒さんも多くいる」ということです。もしもあなたが「スクーリング嫌だな」「通学には抵抗がある」と思っているとしても、予備校への通学で少しずつ慣れていき、先生や仲間たちと一緒に充実した受験生活を送ってくれると嬉しいなと思います。

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