宇都宮大学の受験対策!難易度や合格に向けての勉強法を解説

最終更新日:2023/12/08

※この記事は約11分で読めます。


宇都宮大学は、栃木県宇都宮市に本部を構える国立大学です。栃木県内の師範学校や農林専門学校を包括する形で、1949年(昭和24年)5月に誕生しました。2020年に設置された共同教育学部は全国初の試みで、群馬大学との共通授業を双方向遠隔メディア授業で受講できるなど、新しい形の専門教育が行われています。

この記事では、宇都宮大学の入試の特徴や難易度、倍率、合格するための効率的な勉強方法をご紹介します。宇都宮大学の受験を考えている方、勉強しているのに成績が伸び悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

※本記事に記載されている情報は2022年3月11日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

 

宇都宮大学の入試問題で問われる能力

初めに、宇都宮大学が求めている人物像と、入試の難易度について解説します。

 

宇都宮大学はどのような人材(学生)を望んでいるのか

宇都宮大学で大切にされている言葉に、宇大スピリット「3C精神」があります。

3Cとは、「Challenge(主体的に挑戦すること)」、「Change(時代の変化に対応して自分を変えること)」、「Contribution(広く社会に貢献すること)」を指します。これらを大学の空気感として育て、明るい未来を開拓していく決意を表している、とのこと。

このような宇都宮大学で掲げているアドミッション・ポリシーは、次のような内容です。

宇都宮大学アドミッション・ポリシー
【求める学生像と受入れの基本方針】

  1. 未来を切り開いていこうとする夢と情熱を持っている人
  2. 知的好奇心に富み、専門職業人として持続可能な社会の形成や発展に貢献したい人
  3. 教養と専門知識を修得するための基礎的な学力とコミュニケーション能力を持っている人
  4. 自主的に学ぶ姿勢と、論理的で柔軟な思考能力を持つ人

引用:宇都宮大学ホームページ アドミッション・ポリシー

なお、宇都宮大学では各学部のアドミッション・ポリシーも詳細に定めています。詳しくは宇都宮大学ホームページ アドミッション・ポリシーをご覧ください。

 

宇都宮大学入試の特徴

宇都宮大学は国立大学なので、大学入学共通テストを受けたのち、一般選抜(前期・後期)を受験するのがスタンダードです。それ以外では、特別選抜として総合型選抜などが実施されています。

  • 一般選抜(前期・後期)
    大学入学共通テストの成績と、入学者選抜(個別学力検査のこと)の成績で合否判定を行います。共通テストは学部・学科ごとに選択できる教科・科目が異なるので、事前に確認しておきましょう。前期日程は全学部が対象ですが、後期日程は実施されない学部※もあります。※前期日程のみの学部・学科は、国際学部・共同教育学部・農学部森林科学科
  • 特別選抜
    特別選抜には、次のような選抜方法があります。・総合型選抜:地域デザイン科学部で実施される選抜方法です。選考の内容は学科ごとに大きく異なるので、詳細は最新の学生募集要項で確認してください。・学校推薦型選抜Ⅰ(共通テストを課さない):国際学部・共同教育学部・農学部・工学部で実施される選抜方法です。大学入学共通テストは課されず、提出書類と面接、小論文、基礎能力試験などで合否判定が行われます。・学校推薦型選抜Ⅱ(共通テストを課す):農学部の農業環境工学科・森林科学科のみで実施される選抜方法です。大学入学共通テストの成績と提出書類・面接により、合否判定が行われます。

その他、帰国生選抜や社会人選抜なども特別選抜として実施されます。

選抜方法の詳細は、宇都宮大学令和6年度入学者選抜要項(PDF)などでご確認ください。

 

宇都宮大学入試の概要


ここからは、宇都宮大学の入試概要を解説します。

 

出願資格について

宇都宮大学の出願資格は、選抜方法ごとに定められています。以下で紹介するのは、一般選抜での出願資格です。

  1. 高等学校(特別支援学校の高等部を含む)若しくは中等教育学校を卒業した者及び入学年3月卒業見込みの者
  2. 通常の課程による12年の学校教育を修了した者及び入学年3月までに修了見込みの者
  3. 学校教育法施行規則第150条の規定により、高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者及び入学年3月31日までにこれに該当する見込みの者

参照: 宇都宮大学令和6年度入学者選抜要項(PDF)

なお、上記の3番に該当する場合で、宇都宮大学の認定が必要な場合は、大学ホームページで個別入学資格審査についてご確認ください。

また、その他の選抜方法ごとの出願資格については、宇都宮大学令和6年度入学者選抜要項(PDF)をご覧ください。

 

試験科目や合格要件

ここからは、宇都宮大学の学部ごとの試験科目や配点について、一部学部・学科を抜粋してご紹介します。

今回取り上げるのは、一般選抜(前期日程)の内容です。その他の学部・学科の試験内容については、宇都宮大学令和6年度入学者選抜要項(PDF)にてご確認ください。

なお、以下のデータはすべて2022年3月11日現在のものです。

 

地域デザイン科学部 建築都市デザイン学科
区分 大学入学共通テスト 個別学力検査 配点
国語 200 200
地歴公民 100

※世界史A、B、日本史A、B、地理A、B、現社、倫理、政経、倫・政経より1科目

100
数学 200

※数ⅠA、数ⅡB

300

※数Ⅰ(データの分析を除く)、数Ⅱ、数Ⅲ、数A、数B(確率分布と統計的な推測を除く)

500
理科 200

※物理(必須)、化学・生物・地学より1科目

200
外国語 200

※英、独、仏、中、韓より1科目

200
合計 900 300 1,200

 

工学部 基礎工学科
区分 大学入学共通テスト 個別学力検査 配点
国語 200 200
地歴公民 100

※世界史A、B、日本史A、B、地理A、B、現社、倫理、政経、倫・政経より1科目

100
数学 200

※数Ⅰ、数ⅠA、数Ⅱ、数ⅡB、簿記、情報から2科目

200

※数Ⅰ(データの分析を除く)、数Ⅱ、数Ⅲ、数A、数B(確率分布と統計的な推測を除く)

400
理科 200

※物理、化学、生物、地学より2科目

200

物理基礎・物理、化学基礎・化学から1科目

400
外国語 200

※英、独、仏、中、韓より1科目

100

※コミュニケーション英語Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ(リスニングを除く)

300
合計 900 500 1,400

 

出願者数や合格者数のデータ

宇都宮大学の出願者数や合格者数は以下のとおりです。なお、ここで取り上げるのは2021年度の一般選抜前期日程の結果です。

学部 募集人数 出願者数 受験者数 合格者数 志願倍率 実質倍率
地域デザイン科 99 194 189 114 2.0 1.7
国際 40 90 89 56 2.3 1.6
共同教育 118 295 285 130 2.5 2.2
235 373 371 284 1.6 1.3
141 222 217 162 1.6 1.3

出典:令和3年度宇都宮大学入学者選抜実施結果(PDF)

 

各科目の試験問題の特徴や難易度

宇都宮大学の入試対策として、試験問題の特徴や傾向をつかんでおきましょう。ここでは、宇都宮大学一般選抜での試験問題の特徴を、科目を抜粋してご紹介します。

 

英語

宇都宮大学の英語は、大問が4問で、長文読解が2問、英作文が2問という内訳になっています。長文読解は記述量が多く、和訳させる問題も出題されます。難易度としては基本的な内容ですが、時間配分に注意して素早く解答できるようにしておきましょう。

特徴的なのは英作文で、内容としては会話文や自由英作文になっています。他の国公立より英作文の出題割合が多いので、宇都宮大学を受験する場合は英作文対策が重要になってきます。

 

数学

学部・学科により、出題範囲に数Ⅲが入る場合(理系数学)と数ⅠA、数ⅡBのみの場合(文系数学)があります。大問は5つで構成されています。

数ⅠA、数ⅡBの範囲は、国公立のなかでは比較的やさしいといわれており、内容も基礎力を問うものとなっています。ただし幅広く全範囲からの出題なので、抜けのない網羅的な学習が求められます。

理系数学は、数Ⅲでいかに得点できるかが、合否の分かれ目になります。数ⅠA、数ⅡBの範囲は共通テスト対策として勉強できているはずなので、数Ⅲを重点的に進めておきましょう。難易度としては基礎問題となっています。

 

宇都宮大学入試の難易度

宇都宮大学の入試の偏差値は45.0~55.0です。学部別では、共同教育学部で大学入学共通テスト得点率が56%~66%(偏差値データなし)、農学部で大学入学共通テスト得点率60%~72%、偏差値45.0~52.5などとなっています。

出典:大学受験パスナビ

 

宇都宮大学に合格するための勉強方法


ここからは、宇都宮大学に合格するための勉強方法をご紹介します。

 

宇都宮大学に入るには、何をすればいい?

宇都宮大学は国立大学なので、入試は一般選抜が中心です。入試制度自体はわかりやすいですが、学部・学科によって受験に必要な科目が異なっています。事前に最新の募集要項で確認し、受験勉強を進めましょう。

個別学力検査では、小論文や面接、実技が課される学部・学科も多いため、教科学習以外の対策が必要なケースもあります。そのような場合は、特に大学入学共通テストの成績が重要となってきます。

受験生は過去問などから、大学入学共通テストや自分の志望する学部・学科で求められる学習内容をつかみ、絞り込んで勉強を進め、入試に臨みます。つまり、1つのミスが合否を分ける事態になりがちです。

大学入学共通テストを含め、基礎を徹底するのはもちろん、どれだけミスなく解き切るかが問われます。

 

受験期の過ごし方

高校3年生という受験期をどう過ごすかにより、合否の確率が変わるといっても過言ではありません。手当たり次第に勉強するのではなく、年間を通じた長期的なスケジュールを立て、計画的に受験勉強を進めましょう。

  • 春(4〜6月):徹底して基礎を身に付ける時期。教科書の内容を丁寧に学習しながら、同時に苦手分野の洗い出しもしましょう。暗記ものは単語集や用語集を使い、一日でも早く始めるのがおすすめです。
  • 夏(7〜9月):苦手分野を徹底して克服する時期。長期休暇中は、まとまった学習に取り組めるので、成績アップのチャンスです。「一日に問題集を10ページ進める」など、短期スケジュールを活用するのも、モチベーションを保つコツです。
  • 秋(10〜12月):大学入学共通テストの対策を始める時期。基礎固め+応用力を磨くことで、私大入試や個別学力検査対策にも役立ちます。
  • 冬(1月〜):過去問を集中的に学習し、演習を積む時期。個別学力検査対策を意識して、時間配分に注意しながらミスなく解答する練習をするようにし、最後の仕上げをします。

 

予備校で勉強する場合

独学で受験勉強に取り組む場合、継続する意志に加え情報収集力も求められます。したがって、独学の受験勉強は厳しい戦いになりやすいのです。しかし「予備校にさえ通っていれば安心」とも言い切れないのを知っていますか?

その理由は、集団授業。大手予備校ともなれば、大勢の生徒が一度に同じ授業を受けることも珍しくありません。講師の授業を受け身で聞いて、わかった気になっているだけの場合もあり、学んだ内容が定着しない危険性があります。

また集団授業のなかで、苦手分野が置き去りになる可能性もあります。授業でわからなかったところは、自分で講師に聞きに行くなどして積極的に取り組まないと、思うような学習の効果が出ない場合もあります。

 

四谷学院のカリキュラムのご案内

予備校の授業に起こりがちな欠点をカバーしてくれるのが、四谷学院の「ダブル教育システム」です。ダブル教育システムで取り入れている「2つのポイント」をチェックしてみましょう。

 

科目別能力別授業

大抵の予備校では、志望校やテストの総合得点でクラス分けします。そのため、苦手科目の授業についていけなかったり、得意科目の授業が物足りなかったりする「科目ごとのレベルの不一致」が起こりがち。

四谷学院の科目別能力別授業は、科目と能力の2つでクラス分けするのが特徴です。つまり科目ごとに自分に合ったレベルの授業が受けられる仕組み。自分のレベルに合った授業を受けられるので、無理なく理解が進み、効率的に成績向上を目指せます。

 

55段階個別指導

科目別能力別授業で得た理解を、解答力につなげるのが55段階個別指導です。

55段階個別指導では、過去の入試問題を徹底分析して作られた55テストを受験し、理解に穴があるところ、考え方が不完全なところ、表現が不適切なところを段階的にチェック。解答力が身についているかを確認しながら、級を進めていきます。中学レベルから東大レベルまでの55段階を、スモールステップで無駄なく学べるよう体系化して指導しています。

 

宇都宮大学入試は丁寧に解く力が重要!

【宇都宮大学の入試概要】

  • 国立大学なので、一般選抜がスタンダードだが、総合型選抜や学校推薦型選抜などの特別選抜も実施されている。
  • 難易度としては標準~やや難。

【宇都宮大学の入試データまとめ】

  • 一般選抜前期日程の学部での実質倍率は1.3~2.2倍(志願倍率は1.6~2.5倍)。

【勉強方法まとめ】

  • 難易度的には標準レベルの出題が多いので、基本的な知識を十分に身に付け、教科書や用語集を丁寧に学習する。
  • 時間が足りなくなる科目もあるので、時間配分の練習をしておく。

宇都宮大学は、難易度は標準からやや難レベルですが、受験しやすい国公立として志望者も多く、ハイレベルな戦いになりやすい大学です。基礎を徹底したうえで、いかにミスを少なく問題を解くかが重要といえるでしょう。そこでおすすめなのが、四谷学院の「ダブル教育システム」。

自分の学習レベルに合った授業で、効率的な成績向上が望めます。気になる方はぜひお気軽にお問い合わせください。

※本記事でご紹介した情報は2022年3月11日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

大学受験合格ブログ編集部

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