高校3年生なら知らなきゃまずい!?大学受験の「倍率」正しい意味は?
公開日:2017/12/18
最終更新日:2018/12/05
こんにちは。四谷学院の奥野です。
いまさら恥ずかしくて聞けない!?大学受験にまつわる「数字」の意味について解説します。
大丈夫、今からしっかり理解してくださいね。
大学の募集人員(定員)とは
どの大学に出願するかを真剣に考えていると、気になってくるのが数字です。
たとえば、大学の募集人員。
実際の合格者数はなんと、2017年度の合格者数は102名です!
はい、定員の20倍以上が合格になっています。
もう1つ例を。
明治大学の理工学部機械工学科(前期3教科)のセンター利用入試は、同じく定員が5名ですが、合格者数は262名です。
こちらは定員の50倍の合格者です。(定員とは何なんだろう・・・と思う人もいるかもしれません)
このようにセンター試験利用私大入試は、定員をはるかに超える合格者数を出すケースが多くみられます。
安全校として確保するために、センター利用入試で出願する場合が多いのです。そのため、実際に入学する人の割合は少なくなります。だからこそ、大学側も「多めに102名を合格としても、実際入学してくるのはそこまで多くないだろう」という考えで合格者を決めるんですね。
定員はさほど重要ではないということです。
倍率には2種類ある?
定員以外に気になる数字が、「倍率」です。
「この大学は倍率が高いから、ちょっと無理そう・・・」
「あの学部よりこの学部の方が倍率が低いから、こっちに出願しようかな。」
倍率を気にして出願校を考える人も多いのではないでしょうか。
さて、この倍率ですが、実は2種類あるのを知っていますか?
志願倍率
一つ目は、志願倍率です。
志願倍率とは、以下のように計算されます。
志願者数とは、単純にその大学・学部・学科に出願した人の数です。
願書を出した総数と言った方が分かりやすいかもしれませんね。当日欠席した人数などは考慮されず、欠席しても志願者数にはカウントされます。
募集人員は先ほどの青学や明治の例で言えば、5名で公表されていた数です。
実質倍率
志願倍率とは異なり、実際の倍率を表すのが実質倍率というものです。
実質倍率は以下のように算出されます。
志願者数ではなく実際当日試験を受けた数(受験者数)を、定員ではなく実際の合格者数で割るわけなので、志願倍率より数字が低くなります。
志願倍率と実質倍率、2つありますが、結局どちらもその年ごとに変わるものです。今年度も昨年度と同じくらいの倍率とは限りません。
むしろ、昨年度の倍率が高いということは、それを参考にした受験生が受験を避けるため、今年度の倍率が低くなるという可能性すらあるのです。
倍率より合格最低点
倍率があまり参考にならない分、意識して欲しいのは「合格最低点」です。
いくら倍率が高くても、自分が合格最低点を超えれば合格です。
倍率が高いから受験を諦める。というのではなく、倍率が高くても行きたい大学の合格最低点をしっかり調べ、それを超えられるよう努力しましょう。
医学部・獣医学部などは例外?
ただし、医学部や獣医学部などの人気学部では、実質倍率が毎年10倍を超えてくることが少なくありません。
この場合は、行きたい大学だけを考えるのではなく、安全校の確保として倍率が比較的低めの他学部の受験も検討すると良いでしょう。
四谷学院では、あなたの希望にあわせて細やかにサポート。詳しくはホームページをご覧ください。
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