大学入試英語の勉強法!文法問題の代表的な出題パターンを知って得点力アップ!

最終更新日:2023/07/18

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英語

こんにちは、四谷学院の受験コンサルタントの田中です。英語の大学入試の文法問題には、出題パターンがあります。パターンとその攻略法を知ることで、得点に直結する対策がしやすくなります。
大学受験ではほとんどの人が必須となる「英語」!
今回の記事では、志望校に関わらず、すべての受験生が参考にできる勉強法をお伝えしていきます。

文法問題の代表的な出題パターン

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勉強

大学入試の文法問題の代表的な出題パターンは、1)空所補充問題2)整序問題3)正誤問題と言えます。また、一般にこの1から3へという順で難度が上がっていきます。

ここでは、比較的わかりやすい問題例を使って、これらを攻略するに当たっての基本的な注意点を見ていきましょう。

1)空所補充問題

補充問題はほとんどの場合、問題文中に1か所空所があり、そこに入る適切な選択肢を選ぶ形式を取ります。たとえば、次のような問題です。

A new swimming pool ( ) in the park now.

① built ② will build ③ is building ④ is being built

この空所補充問題の例では、4つの選択肢にbuildという動詞の変化形が並んでいます。過去形・未来形・現在進行形といった形を見ると、「動詞の時制の知識を問う問題だな」と推測するでしょう。すると、問題文文末のnowに着目して、「現在進行形が適切な時制である」と考え、③を選びそうです。ところが、実際は③も④も現在進行形であり、双方の違いは、「③は能動態で、④は受動態である」というものです。この文では、文の主語がa new swimming poolであることから、受動態を選ぶのが正しく、したがって④が正解になります。完成した英文の意味は「現在、公園では新しいスイミングプールが建設中です」となります。このように、空所補充問題では複数の文法知識が一度に問われていることも多いので、早合点しないよう注意が必要です。

2)整序問題

整序問題は、与えられた問題文の一部分が欠落しており、選択肢として与えられた語句を正しく並べ替えて欠落部分を埋める、という形式の問題です。「与えられた和訳文の意味になるように並べ替えなさい」という条件が付いていることが多くあります。たとえば、次のような問題です。

失った時間は精一杯勉強することによって取り返します。
I will make ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) I can.

①for ②by working ③the lost time ④as ⑤as hard ⑥up

まず、英文中のmakeと選択肢①・⑥を見て、和訳文に「取り返します」とあることから、「make up for~=~の埋め合わせをする」という知識を使えば、make+up+forという語句の並びを形成できることに気づきます。つぎに、英文中のI canと選択肢②・④・⑤を見て、和文中に「精一杯勉強することによって」とあるので、「as ~ as+主語+can=できるだけ~」という知識を使ってby working+as+hard as+I canというつながりを形成します。すると最後に残った選択肢③は、和訳文が「失った時間は…取り返します」となっていることから、make up forの直後に来ることがわかります。以上でできた2つのかたまりをつなげた「⑥→①→③→②→⑤→④」が正解です。完成した英文はI will make up for the lost time by working as hard as I can.となります。このように、整序問題は「英文の文頭から」という順序にこだわるのではなく、ジグソーパズルと同じように、「選択肢を見て、つなげられるところから部分的につなげていく」のが、限られた試験時間を有効に使ううえで最も効率の良い攻略法であると言えます。

3)正誤問題

正誤問題は、問題文中のいくつかの語句が選択肢になっており、そのうちの1つに文法上の誤りがあるので、どの選択肢であるかを指摘する、という形式の問題です。たとえば、次のような問題です。

He used to ①living alone, but now he lives ②with his family. That’s ③why he ④looks happy these days.

この問題では、①動詞のing形・②前置詞・③関係副詞・④動詞の現在形といった種々雑多な語句が選択肢として指定されています。それぞれの選択肢について正誤判定をする必要があるので、「問題を解くにあたって検討する文法規則は、選択肢の数だけある」と言えます。これが正誤問題の難しさの1つの要因です。つまり、選択肢の正誤を個別に吟味していく必要があり、それには多くの文法の知識が必要になるのです。この問題では、選択肢②、③、④の語句の使い方はすべて正しくなっていますが、選択肢①の直前にあるused toが「以前は~だった」という意味の助動詞であり、「助動詞の後ろの動詞はつねに原形である」ことから、「livingは誤りで、正しくはliveでなければならない」ことがわかります。英文の意味は「彼は以前一人暮らしでしたが、今は家族と暮らしています。それで最近は楽しそうにしているのです」となります。

なお、この助動詞used toに似た形の表現に、〈be used to -ing〉(~することに慣れている)があります。もし問題文中の①の直前のused toをこの表現と混同してしまうと、①の誤りに気付くことはほぼ不可能になります。実はここに正誤問題の難しさの最大の要因があります。つまり、文法のあいまいな理解では、正誤判定は極めて困難になるのです。このため、「正誤問題を攻略するためには、とくに文法規則の正確な理解が必要になる」ということが言えます。

大学入試英語!文法問題の代表的な出題パターンを知って得点力アップ!~まとめ~

今回は、大学入試における英語の文法問題を、代表的な出題パターンという視点から分析してきました。
英文法はリーディングでもライティングでも、欠かすことができない要素です。

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