岡山大学の偏差値や難易度、入試科目別の受験対策とおすすめ勉強法を解説

こんにちは！四谷学院の奥野です。

岡山大学は、岡山県岡山市北区に本部を置く国立大学です。1870年に設置された岡山藩医学館を起源とする岡山医科大学などの高等教育機関群を統合し、1949年に発足しました。

現在では、11学部以外に大学病院や附属学校機構などを持ち、大規模な運営を行っています。

この記事では、岡山大学の入試の特徴や難易度、倍率、合格するための効率的な勉強方法をご紹介します。岡山大学の受験を考えている方、勉強しているのに成績が伸び悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

※本記事に記載されている情報は2025年9月18日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

岡山大学の概要

岡山大学は理念として「高度な知の創成と的確な知の継承」を掲げ、人類社会の持続的進化に貢献することを目指しています。

岡山大学のアドミッション・ポリシーは、以下のとおりです。

引用：岡山大学　岡山大学の教育における方針 – 国立大学法人 岡山大学

また、岡山大学は全11学部を擁し、文系・理系ともに幅広い学びを提供しています。加えて注目したいのは、グローバル・ディスカバリー・プログラムです。これは海外留学生とともに、英語を共通言語として学部・学科の枠を超えて学べるプログラムで、多様性を育てながら実践的な学びを得られます。本格的な英語力を身につけたい学生、国際社会で活躍したい学生に最適でしょう。

総合大学として多様な学問領域が融合していることから、学生同士の交流も活発なのが特徴です。図書館や学習スペースも充実しており、学びに集中できる雰囲気が魅力といえます。

公式ホームページ：岡山大学
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X（旧Twitter）：＠okayama_uni
YouTubeチャンネル：岡山大学チャンネル（OkayamaUniversity）

岡山大学の学部別偏差値と難易度（レベル）

Benesse「マナビジョン」では、岡山大学の偏差値は53～74、大学入学共通テストの得点率は67～88％とされています（2025年9月18日現在）。

なお、学部ごとの偏差値は以下のとおりです。

学部	偏差値
文学部	63
教育学部	53～60
法学部	63
経済学部	62
理学部	55～57
医学部	56～74
歯学部	62
薬学部	58～67
工学部	56
環境理工学部	–
農学部	58

参照：岡山大学／偏差値・共通テスト得点率（入試難易度）【2025年度入試・2024年進研模試情報最新】｜マナビジョン｜Benesseの大学受験・進学情報

岡山大学の偏差値を見ると、医学部・歯学部・薬学部は60を超えており、難易度が高いといえるでしょう。

これらのことから、受験に臨む際には、志望学部の難易度を確認して十分に対策することが必要だと考えられます。

岡山大学と近い偏差値・難易度（レベル）の大学

ここでは、岡山大学と近い偏差値・難易度（レベル）の大学をいくつかご紹介します。

■偏差値の近い大学「文学部」
広島大学（国公立大学）文学部（偏差値64～68）
島根大学（国公立大学）法文学部（偏差値55～62）
関西学院大学（私立大学）文学部（偏差値60～69）

■偏差値の近い大学「経済学部」
和歌山大学（国公立大学）経済学部（偏差値59～68）
滋賀大学（国公立大学）経済学部（偏差値62～66）
甲南大学（私立大学）経済学部（偏差値56～62）

■偏差値の近い大学「理学部」
広島大学（国公立大学）理学部（偏差値56～67）
兵庫県立大学（国公立大学）理学部（偏差値57）
甲南大学（私立大学）理工学部（偏差値50～58）

■偏差値の近い大学「医学部医学科」
神戸大学（国公立大学）医学部医学科（偏差値75）
山口大学（国公立大学）医学部医学科（偏差値70～75）
近畿大学（私立大学）医学部医学科（偏差値74～76）

岡山大学入試の特徴

2026年度の入学者選抜要項によると、岡山大学の主な選抜方法には「一般選抜（前期日程）」「総合型選抜」「学校推薦型選抜」などがあります。それぞれの特徴をご紹介します。

一般選抜（前期日程）

岡山大学の一般選抜では、大学入学共通テストと個別学力検査等、書類審査などをもとに合否判定されます。

また、医学部医学科では、募集人員に対して出願者数が一定倍率を超えた場合、大学入学共通テストの得点で第1段階選抜を行い、その合格者に対して個別学力検査等を行う2段階選抜を採用しています。

総合型選抜

岡山大学の総合型選抜には、大学入学共通テストを課す「総合型選抜」と、グローバル・ディスカバリー・プログラムにおいて実施される「ディスカバリー入試」「国際入試」、そのほか「社会人選抜」「国際バカロレア選抜」などがあります。いずれも、合格した場合に必ず入学することを確約できる人が利用できる入試方式です。

選抜内容は学部や入試方式によって異なります。詳しくは大学公式ホームページで公開されている最新の入学者選抜要項をご確認ください。

学校推薦型選抜

岡山大学の学校推薦型選抜には、大学入学共通テストを課さない「学校推薦型選抜Ⅰ」と、大学入学共通テストを課す「学校推薦型選抜Ⅱ」があり、それぞれ利用できる学部・学科などが異なります。詳しくは以下をご確認ください。

学校推薦型選抜Ⅰ：教育学部、経済学部、理学部（生物学科）、工学部、農学部
学校推薦型選抜Ⅱ：教育学部（学校教育教員養成課程）、歯学部、経済学部

選抜内容など、詳しくは大学公式ホームページで公開されている最新の入学者選抜要項をご確認ください。

岡山大学の入試科目別の出題範囲とその対策

岡山大学の入試対策をするうえでは、入試科目の出題範囲を把握することが大切です。ここでは岡山大学で最も募集人数が多い一般選抜を例に、個別学力検査の出題範囲とその対策をご紹介します。

英語の対策と勉強法

英語の問題は全学部共通です。2025年度の問題は大問4つで構成されており、そのうち長文読解が2問、和文英訳が1問、自由英作文が1問でした。また、すべて記述式です。

長文のテーマは政治、経済、社会問題などが多い傾向にあります。ボリュームはそれほど多くありませんが、テーマの関連単語を知らないと苦戦するでしょう。より多くの単語を身につけておく必要があります。

また、和文英訳や自由英作文では正しい記述力が求められます。よって、難しい構文を使うよりも、平易な構文でミスなく解答することが大切です。頻出フレーズや例文を暗記して、使える表現を増やしておきましょう。

数学の対策と勉強法

数学の試験範囲は、学部・学科によって「数Ⅰ・数Ⅱ・数Ａ・数Ｂ・数Ｃ」と「数Ⅰ・数Ⅱ・数Ⅲ・数Ａ・数Ｂ・数Ｃ」があります。いずれも大問4つで構成されており、すべて記述式です。全体的な難易度は標準レベルといえるでしょう。

例年、解答時間に対して問題の量はあまり多くなく、見直し時間が十分にあると考えられるため、ケアレスミスのないようにしましょう。各単元の基礎をしっかり固める、計算力を身につけるなどして、十分な対策をしておきましょう。

国語の対策と勉強法

国語が必須となる学部では共通問題で、2025年度の試験では、現代文が大問2つ、古文と漢文が大問1つずつの4問構成でした。

解答はすべて記述式で、現代文は内容や意味の説明を求める問題が多く見られるため、演習を重ねて文章の構造を理解しておくことが大切です。

また、古文・漢文は内容理解を問う出題や、作者の意図を問う出題、現代語訳が出題されます。対策として、語彙や文法、表現技法を押さえておくとよいでしょう。

岡山大学試験の概要

ここからは、岡山大学試験の概要を解説します。

出願資格について

岡山大学の出願資格は選抜方法ごとに定められているため、ここでは一般選抜（前期日程）の出願資格をご紹介します。

一般選抜では、大学入学共通テストで岡山大学が指定した教科・科目を受験し、なおかつ、次の1～3のいずれかに該当する者が出願できるとしています。

参照：岡山大学　2026年度　入学者選抜要項（PDF）

なお、上記3にはさらに細かい要件が設定されています。詳細は大学公式ホームページで公開されている最新の入学者選抜要項をご確認ください。

入試日と出願の受付期限

岡山大学の入試における出願期間と入試日は選抜方法によって異なるため、ここでは一般選抜（前期日程）を取り上げてご紹介します。

参照：岡山大学　2026年度　入学者選抜要項（PDF）

入試科目や配点

岡山大学の入試科目や配点は、選抜方法や学部・学科によって異なります。そのため、ここでは一般選抜（前期日程）のうち、一部学部・学科を抜粋してご紹介します。

なお、以下のデータはすべて2025年9月18日現在のものです。

＜文学部人文学科＞

＜理学部数学科＞

＜医学部医学科＞

参照：岡山大学　2026年度　入学者選抜要項（PDF）

出願者数や合格者数のデータ

岡山大学の出願者数や合格者数は、次のようになっています。なお、ここで取り上げているのは、2025年度一般選抜（前期日程）のデータです。

参照：岡山大学　2025年度　岡山大学入学試験実施状況（PDF）

岡山大学の受験料と学費目安

岡山大学の受験料は全学部17,000円で、大学入学共通テストの検定料は3教科以上の受験で18,000円です。

入学料は全学部282,000円で、学部ごとに異なるその他入学時納付金があります。授業料の年額は、全学部535,800円です。

詳しくは大学公式ホームページで公開されている入学者選抜要項をご確認ください。

岡山大学卒業後の進路

2024年度における岡山大学の卒業者は計2,213名でした。このうち、就職決定者は1,174名で、就職率（就職希望者数1,198名に占める就職決定者の割合）は98％と、高い就職率を誇ります。

また、進学希望者数は794名で、うち784名が大学院、6名が大学院以外に進学しています。

就職先の業界としては、公務員、教育・学習支援業や医療・福祉、製造業が多く、次いで情報・通信業、サービス業が多い傾向です。

岡山大学が気になった人はオープンキャンパスや入試説明会へ

岡山大学に興味がある方は、オープンキャンパスや入試説明会に参加しましょう。

岡山大学では、来学方式やライブ配信方式など、さまざま形式でオープンキャンパスを開催しています。

Webオープンキャンパス特設サイトには、学部ごとに動画が用意されており、学部の概要説明や模擬授業、在学生による学部紹介などを視聴できます。現地まで行けない方は、ぜひ活用してください。

また、岡山大学主催の入試説明会のほか、業者等が主催する入試説明会も随時開催中です。最新の情報は、大学公式ホームページで公開されている入試説明会（その他業者等主催）をご確認ください。

岡山大学に合格するための勉強方法

ここからは、岡山大学に合格するための勉強方法を解説します。

岡山大学に入るにはどのような対策をすればいい？

岡山大学は大学入学共通テストの配点が高い学部・学科が少なくないため、大学入学共通テストでしっかりと得点できるよう対策しましょう。

また、個別学力検査の出題傾向には毎年あまり大きな変化がないことから、過去問などを通して志望学部・学科で求められている学習内容をつかんでおくとよいでしょう。

とはいえ、受験する方たちは十分に勉強して入試に臨むため、1つのミスが合否を分けることになりかねません。そのため、基礎を徹底しつつ、ミスなく解き切ることが重要になります。

受験期の過ごし方と勉強のコツ

高校3年生の1年間は、とても大切な時期です。この時期の過ごし方で、志望校の合格率が変わるといっても過言ではありません。効率よく成績を上げていくためには、しっかりと計画を立てて学習に取り組むことが大切です。

下記を参考に、スケジュールを立ててみてください。

岡山大学を目指すなら予備校を使って入試対策をしよう

独学で受験勉強に取り組むには、継続する強い意志と情報収集力が必要になります。そのため、独学を継続できる自信がない方は、予備校に通うのがおすすめです。

予備校に通う場合、自分に合った予備校を選ばないと成績向上につながらないことがあるので注意しましょう。

例えば、集団授業を行う予備校では、一度に多くの生徒が同じ授業を受けます。集団授業で受け身のまま授業を聞いているだけだと、知識が定着しづらいうえに、苦手分野が取り残される可能性もあります。

授業で理解できなかった部分は積極的に質問するなどの自主性がないと、高い学習効果を得るのは難しいでしょう。

四谷学院のカリキュラムのご案内

予備校にありがちなデメリットをカバーするには、四谷学院の「ダブル教育」がおすすめです。ここからは、ダブル教育の2つのポイントをご紹介します。

科目別能力別授業

多くの予備校では、入塾テストの結果や志望校によってクラス分けが行われます。それに対し、四谷学院の科目別能力別授業は、科目ごとのレベルに合わせて「基礎クラス」「選抜クラス」といったクラス分けを行うのが特徴です。

これによって、授業についていけなくなったり、内容が簡単すぎたりする心配がなく、効率的に理解力を高められます。

また、毎月行う「レベル診断テスト」により、学力の伸びに合わせてクラスレベルも上がっていきます。

55段階個別指導

科目別能力別授業で得た理解力を解答力につなげるのが、55段階個別指導です。

55段階個別指導では、過去の入試問題を分析して作成した55テストを通じて、解答の仕方が不完全なところや理解が不足しているところをチェックします。

チェックした箇所については、プロの講師がその場で解説するため、着実に解答力を高められます。講師との1対1のやりとりで、できていなかったところの理解はもちろんのこと、思考力や記述力アップも期待できます。

岡山大学に合格するには丁寧に解く力が重要！

【岡山大学の入試概要】

• 主な選抜方法として「一般選抜（前期日程）」「総合型選抜」「学校推薦型選抜」などがある
• 入試問題の難易度は標準レベル

【岡山大学の入試データまとめ】

• 2025年度試験における一般選抜（前期日程）の実質倍率は1.6～3.4倍

【勉強方法まとめ】

• 基本的な知識から標準レベルの問題を、取りこぼしなく丁寧に学習しておくのがおすすめ
• 十分な試験時間を確保できる科目もあるため、見直しを徹底し、ミスなく解答できるようにする

岡山大学は超難関校ではないものの、医学部のようにハイレベルな戦いになりやすい学部もあります。小さなミスが合否を分けることになりかねないため、基礎の徹底はもちろんのこと、いかにミスを少なく問題を解くかが重要になります。そこでおすすめなのが、四谷学院の「ダブル教育」です。

四谷学院のダブル教育では、自分の学習レベルに合った授業が受けられ、「理解力」と「解答力」を身につけられます。気になる方は、ぜひお気軽に四谷学院へお問い合わせください。

※本記事でご紹介した情報は2025年9月18日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

失敗しない予備校選びは説明会・相談会参加が重要！

志望校合格を勝ち取るには、自分に合った予備校を選ぶことが重要です。インターネットの口コミや予備校のパンフレットだけでは、得られる情報に限りがあるため、気になる予備校があれば積極的に説明会・相談会に参加し、実際の雰囲気や講師の質などを確かめましょう。

以下の記事では、予備校の説明会・相談会に参加する際に確認すべきチェックポイントや、参加時の不安を解消する方法について解説しています。予備校選びで迷っている方は、ぜひご覧ください。

予備校の入学説明会って何をやるの？どうやって参加する？