大阪医科薬科大学の受験対策!難易度や偏差値、合格に向けての勉強法を解説

最終更新日:2023/05/26

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大阪医科薬科大学は、大阪府高槻市に本部を構える私立大学です。1927年(昭和2年)に設立された大阪高等医学専門学校を前身とし、1952年(昭和27年)に大阪医科大学として開校しました。その後、大阪薬科大学と合併し、大阪医科薬科大学として新しくスタートしています。

この記事では、大阪医科薬科大学の入試の特徴や難易度、倍率、合格するための効率的な勉強方法をご紹介します。大阪医科薬科大学の受験を考えている方、勉強しているのに成績が伸び悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

※本記事に記載されている情報は2022年11月11日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

大阪医科薬科大学の入試問題で問われる能力

初めに、大阪医科薬科大学が求めている人物像と、入試の難易度について解説します。

大阪医科薬科大学はどのような人材(学生)を望んでいるのか

大阪医科薬科大学は、大阪医科大学・大阪薬科大学それぞれの理念を受け継ぎ、以下を建学の精神と定めています。

「医療人育成機関の使命は、教育と研究であり、またこれらは医療の実践に活かすことで達成される」
引用:大阪医科薬科大学HP 建学の精神

また、大学の基本方針を表す学是(がくぜ)としては、孟子の言葉に由来する「至誠仁術」を掲げています。これは「医師として崇高な人間性を備え、最良の医術を施せる医師」を意味しており、大学の人材育成の目標を表している言葉です。

このような大阪医科薬科大学では、学部ごとにアドミッションポリシー(入学者受入の方針)を定めています。一例として、医学部のアドミッションポリシー(入学者受入の方針)は次のようになっています。

医学部 求める学生像
本学は、6年間のカリキュラムの履修を通して、理念に沿った医師や医学研究者を育成するため、次のような資質をもつ人材を求めています。1. 医学を学ぶ明確な目的と意欲をもっている人2. 医学を学ぶために必要な基礎学力、応用力、思考力、判断力、表現力をもっている人

3. 人に対する思いやりと豊かな人間性、および高い倫理性をもっている人

4. 他の人の意見を尊重し、コミュニケーション能力を涵養できる人

5. 知的好奇心と探究心をもって、自ら生涯にわたり課題の発見と解決に取り組むことのできる人

6. 柔軟な思考ができ、多様化と国際化に向かう現代社会に適応できる人

引用:大阪医科薬科大学HP 医学部アドミッションポリシー(入学者受入の方針)

なお、その他の学部のアドミッションポリシーは、大学HPか最新の募集要項でご確認ください。

大阪医科薬科大学入試の特徴

大阪医科薬科大学の選抜方法は、医学部・薬学部・看護学部でそれぞれ定められており、異なった内容となっているので、注意が必要です。

  • 医学部
    医学部で導入されている入試方法は、次のとおりです。
    ・一般選抜(前期・後期)
    ・大学入学共通テスト利用選抜
    ・「至誠仁術」入試(専願制・併願制)
  • 薬学部
    薬学部で導入されている入試方法は、次のとおりです。
    ・学校推薦型選抜
    指定校制推薦入学試験と公募制推薦入学試験(併願可)があります。
    ・一般選抜
    一般入学試験A、一般入学試験B、大学入学共通テスト利用入学試験が実施。
  • 看護学部
    看護学部で実施されている入試方法は、次のとおりです。
    ・一般選抜
    2科目入試、3科目入試があります。
    ・大学入学共通テスト利用選抜
    ・「至誠仁術」入試(専願制)
    ・学校推薦型選抜(併願制)

受験を考えている場合は、詳細を大阪医科薬科大学の入試情報のページや、各学部最新の募集要項などで必ずご確認ください。

大阪医科薬科大学入試の概要

ここからは、大阪医科薬科大学の入試概要を解説します。

出願資格について

大阪医科薬科大学の出願資格は、選抜方法ごとに定められています。ここでは一般的な大学入学試験での出願資格をご紹介します。

出願資格は、以下に該当する場合とされています。

  1. 高等学校もしくは中等教育学校を卒業した者および入学年の3月に卒業見込みの者
  2. 通常の課程による12年の学校教育を修了した者および入学年の3月に修了見込みの者
  3. 学校教育法施行規則第150条の規定により高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者および入学年の3月31日までにこれに該当する見込みの者

参照:文部科学省 大学入学資格について

なお、選抜方法ごとの詳細な出願資格は、最新の募集要項等でご確認ください。

試験科目や合格要件

ここからは、大阪医科薬科大学の学部ごとの試験科目や配点を、一部の入試方法を抜粋してご紹介します。詳細は入試情報のページなど、最新の情報でご確認ください。

なお、以下のデータはすべて2022年11月11日現在のものです。

医学部(一般選抜前期)
教科 科目・選択範囲 配点
数学 数Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ

数学A(場合の数と確率、整数の性質、図

形の性質)、数学B(数列、ベクトル)

100
理科 物理(物理基礎、物理)、化学(化学基礎、化

学)、生物(生物基礎、生物)のうち2

科目選択

200
外国語 コミュニケーション英語I、Ⅱ、Ⅲ、英語表現I、Ⅱ 100
<2次試験> 小論文・面接
合計 400
薬学部(一般入試A)
教科 科目・選択範囲 配点
理科 化学(化学基礎、化学)、生物(生物基礎、生物)から

1科目を選択する

150
外国語 コミュニケーション英語I、Ⅱ、Ⅲ、英語表現I、Ⅱ 100
数学 数I・II

数学A・数学B(数列、ベクトル)

100
合計 350
看護学部(一般選抜3科目入試)
教科 科目・選択範囲 配点
外国語 コミュニケーション英語I、Ⅱ、Ⅲ、英語表現I、Ⅱ 100
国語 国語(国語総合※古文、漢文を除く) 100
数学または理科 数学(数学Ⅰ・A)、理科(生物基礎・化学基礎)

から1科目選択

100
<2次試験> (一般選抜3科目入試では実施されない)
合計 300

出願者数や合格者数のデータ

大阪医科薬科大学の出願者数や合格者数は以下のとおりです。ここで取り上げるのは2022年度(令和4年度)のデータですが、学部により取り上げた入試方法が異なりますので、ご注意ください。

学部
(入試方法)
募集人数 志願者数 受験者数 第二次受験者数 合格者数 実質倍率

(一般選抜前期)
79 1609 1402 169 166 8.4

(一般入試A)
100 675 651 321 2.1
看護
(一般選抜3科目入試)
42 353 341 121 2.9

出典:
(医学部)令和4(2022)年度 大阪医科薬科大学 医学部入学試験結果
(薬学部)令和4(2022)年度 大阪医科薬科大学薬学部入学試験
(看護学部)令和4(2022)年度 大阪医科薬科大学 看護学部入学試験結果

各科目の試験問題の特徴や難易度

大阪医科薬科大学の入試対策には、試験問題の特徴や傾向をつかんでおきましょう。ここでは、大阪医科薬科大学での試験問題の特徴を、科目を抜粋してご紹介します。

英語

大阪医科薬科大学では、すべての学部で英語の試験が実施されます。大問は3問で、長文問題が2問、和文英訳問題が1問。すべて記述問題で試験時間は80分です。

読解問題では和訳が中心の出題なので、英文の解釈能力を高め、速読できるようにしておきましょう。医系の英単語にとらわれる必要はありませんが、上級レベルの英単語集を網羅しておいたほうが対処しやすいといえます。全体的に国公立大学の出題傾向と似ているので、対策に役立てましょう。

数学

医学部の数学は大問5つで構成されており、試験時間は100分。数Ⅲまでの範囲で全問記述式です。近年の出題傾向では、数列・ベクトル・微分・積分・確率難易度の内訳といわれています。

難問が多いわけではありませんが、計算量は多く、標準レベルの問題をしっかり解き進める力が大切です。

大阪医科薬科大学入試の難易度・偏差値

Benesseの大学受験・進学情報「マナビジョン」のデータでは、大阪医科薬科大学の入試の偏差値は59~69、共通テスト得点率は64~83%となっています。以下は、学部別の偏差値データです。

学部 偏差値
69
59~60
看護 61

出典:Benesseの大学受験・進学情報「マナビジョン」

大阪医科薬科大学に合格するための勉強方法

ここからは、大阪医科薬科大学に合格するための勉強方法をご紹介します。

大阪医科薬科大学に入るには、何をすればいい?

大阪医科薬科大学の入試は、学部ごとに方法が異なります。ただし、概要としては総合型選抜や学校推薦型などの特別選抜と、一般選抜に区分できるでしょう。基本的に3教科(看護学科では2科目での入試方法あり)の受験です。

偏差値の高い難関大ですが、例えば医学部の数学は標準レベルの問題をしっかり解き切ることが求められるなど、基礎力はおろそかにできません。受験生は過去問などから自分の志望する学部で求められる学習内容をつかみ、絞り込んで勉強して入試に臨みます。つまり、1つのミスが合否を分ける事態になりがちです。

基礎を徹底するのはもちろん、どれだけミスなく解き切るかが問われます。

受験期の過ごし方

高校3年生という受験期をどう過ごすかにより、合否確率が変わるといっても過言ではありません。無計画に勉強するのではなく、年間を通じた長期的なスケジュールを立て、受験勉強に取り組みましょう。

  • 春(4~6月):徹底して基礎を身に付ける時期。教科書の内容に沿って丁寧に学習し、苦手分野の洗い出しも進めましょう。暗記ものは気に入った単語集や用語集を用意し、1日でも早く取りかかるのがおすすめです。
  • 夏(7~9月):苦手分野を徹底して克服する時期。長期休暇中は、まとまった学習に取り組めるので、ぜひ成績アップを狙いましょう。「一日に問題集を10ページ進める」など、短いスパンで目標を立てるのも、モチベーションを保つコツです。
  • 秋(10~12月):大学入学共通テストの対策を始める時期。基礎固めをしつつ応用力を磨くことで、私大入試対策にもなります。
  • 冬(1月~):過去問を集中的に学習し、演習を積む時期。時間配分にも注意しながら、ミスなく問題を解くようにし、最後の仕上げをします。

予備校で勉強する場合

ひとりで受験勉強に取り組む場合、継続する意志と情報収集力がないと、かなり厳しい戦いになってしまいます。しかし「予備校にさえ通っていれば安心」とも言い切れないのをご存じでしょうか。

その理由は、集団授業にあります。大手予備校ともなれば、一度に多くの生徒が同じ授業を受けることも珍しくありません。講師の授業を受け身で聞いて、わかった気になっているだけの場合もあり、知識が定着しない心配があります。

また集団授業のなかで、苦手分野が取り残される場合もあります。授業でわからなかったところは、自分で講師に聞きに行くなど積極的に取り組まないと、思うように学習の効果が出ないかもしれません。

予備校の注意点・落とし穴については以下の記事もぜひご覧ください。

予備校に通っているのに成績が伸びない理由は?なぜか模試A判定がでない4つの理由

四谷学院のカリキュラムのご案内

予備校の授業に起こりがちな欠点をカバーしてくれるのが、四谷学院の「ダブル教育システム」です。ダブル教育システムで取り入れている「2つのポイント」をチェックしてみましょう。

科目別能力別授業

大抵の予備校では、志望校やテストの総合得点でクラス分けします。そのため、苦手科目の授業についていけなかったり、得意科目の授業が物足りなかったりする「科目ごとのレベルの不一致」が起こりがち。

四谷学院の科目別能力別授業は、科目と能力の2つでクラス分けするのが特徴です。つまり科目ごとに自分に合ったレベルの授業が受けられる仕組み。自分のレベルに合った授業を受けられるので、無理なく理解が進み、効率的に成績向上を目指せます。

科目別能力別授業の詳細はこちら!

 

55段階個別指導

科目別能力別授業で得た理解を、解答力につなげるのが55段階個別指導です。

55段階個別指導では、過去の入試問題を徹底分析して作られた55テストを受験し、理解に穴があるところ、考え方が不完全なところ、表現が不適切なところを段階的にチェック。解答力が身についているかを確認しながら、級を進めていきます。中学レベルから東大レベルまでの55段階を、スモールステップで無駄なく学べるよう体系化して指導しています。

55段階個別指導の詳細はこちら!

 

大阪医科薬科大学入試は丁寧に解く力が重要!

【大阪医科薬科大学の入試概要】

  • 学部ごとに多彩な入試方法が実施されている。学部から発信されている入試情報に注意しておく。
  • 難易度はやや難~難。

【大阪医科薬科大学の入試データまとめ】

  • 一般入試の学部での実質倍率は2.1~8.4倍などとなっている。

【勉強方法まとめ】

  • 基本的な知識をおろそかにせず、教科書や用語集も丁寧に学習するのがおすすめ。
  • 問題量が多く時間が足りなくなる科目もあるので、時間配分の練習をしておく。

大阪医科薬科大学は、偏差値も高く、難易度はやや難から難レベル。ハイレベルな戦いになりやすい大学です。基礎を徹底したうえで、いかにミスを少なくして問題を解くかが重要になってきます。そこでおすすめなのが、四谷学院の「ダブル教育システム」。

自分の学習レベルに合った授業で、効率的な成績向上が望めます。気になる方はぜひお気軽にお問い合わせください。

※本記事でご紹介した情報は2022年11月11日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

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