東邦大学の受験対策!難易度や合格に向けての勉強法を解説

最終更新日:2024/03/19

※この記事は約12分で読めます。


こんにちは!四谷学院の奥野です。

東邦大学は、医学部・薬学部・理学部・看護学部・健康科学部の5つの学部を有している自然・生命科学の総合大学です。1925年に創立された帝国女子医学専門学校が前身となっています。

建学の精神は「自然・生命・人間」で、教育や研究、医療活動を通じて自然・生命科学の普及や人材育成に尽力しています。

この記事では、東邦大学の入試の特徴や難易度、倍率、合格するための効率的な勉強方法を紹介します。東邦大学の受験を考えている方、勉強しているのに成績が伸び悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

※本記事に記載されている情報は2024年1月16日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

東邦大学の入試問題で問われる能力

まずは、東邦大学が求めている人材(学生)や入試の特徴、難易度について解説します。

東邦大学はどんな人材(学生)を望んでいるのか

東邦大学の教育理念は、「自然に対する畏敬の念を持ち、生命の尊厳を自覚し、人間の謙虚な心を原点として、かけがえのない自然と人間を守るための、豊かな人間性と均衡のとれた知識・技能を育成する」です。

参照:建学の精神/教育の理念 | 大学・学部 | 東邦大学

この理念をもとに、学部ごとにアドミッション・ポリシー(学生の受け入れの方針)が掲げられています。ここでは、医学部と理学部のアドミッション・ポリシーを紹介します。

<医学部>

基礎学力
医学的知識を修得するために必要な基礎学力と論理的思考を行う能力を有している。

能動的学修能力
医師としての基本的技能を修得するために必要な能動的学修者としての姿勢を有している。

コミュニケーション能力
他者の価値観を尊重し、良好な関係を築くための基本的なコミュニケーション能力と表現力を有している。

科学的探究心
自然・生命現象に対する強い興味・関心を有している。

社会貢献と倫理観
社会に対する興味・関心を持ち、自らの行動を振り返る姿勢を有している。

国際性・多様性
異なる文化や多様な価値観を理解する姿勢があり、外国語の修得に積極的である。

参照:入試情報/アドミッション・ポリシー | 医学部 | 東邦大学

<理学部>

  1. 高等学校等において基本的な科目の内容を理解し有機的に活用できる人
  2. 理学を学ぶうえでの基礎となる数学や理科を深く論理的に理解している人
  3. 問題解決のために主体的・積極的に取り組むことができる人
  4. 講義や演習、実験・実習に意欲的・積極的に取り組むことができる人
  5. 基本的なコミュニケーション力を身につけている人

参照:入試情報/アドミッション・ポリシー | 理学部 | 東邦大学

上記の内容から、東邦大学では学力はもちろん、主体的に学習・研究できる学生を求めていることがわかります。

また、東邦大学では、カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)とディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)も掲げられています。詳しく知りたい方は、東邦大学公式ホームページをご覧ください。

東邦大学入試の特徴

東邦大学で導入されている入試方法は、おもに以下の5つに分けられます。

一般入試

指定された教科・科目の筆記試験や面接などが行われる入試方式で、試験内容は学部によって異なります。

例えば、理学部では一般入試A・B・Cの3種類があり、Aでは1回に3学科までの出願が可能で、数学・外国語・理科の3教科が試験に含まれます。
Bでは学科によって試験科目が異なり、Cでは数学と理科の2教科が試験に含まれます。

また、健康科学部では一般入試A・Bの2種類があり、Aでは外国語・国語が必須で、数学・化学・生物から1科目を選択し、Bでは外国語・国語から1科目、数学・化学・生物から1科目を選択します。

統一入試

2025年度の入試から統一入試が導入されます。指定された教科・科目の筆記試験が行われ、出願資格や試験内容は学部によって異なります。

例えば、医学部では一般入試の出願資格に加えて、TOEFL iBTテストや英検など、英語の外部検定試験の基準を満たすことが条件となっています。

また、医学部の2次試験・看護学部・健康科学部では、筆記試験に加えて面接も実施されます。

総合入試

全学部で行われる入試方式で、学力の適性試験や面接、書類審査などが行われます。
学部によっては出願資格が非常に細かく定められているほか、理学部では、科学グランプリの成績優秀者について第一次選考が免除される場合があるなど、特殊な要件が設定されているのが特徴です。

共通テスト利用入試

薬学部・理学部・健康科学部では、幅広い学力を持つ学生を受け入れるために、大学入学共通テストを利用した入試を実施しています。
この入試方式では、志望する学部・学科で指定された教科・科目を確認し、それに基づいて大学入学共通テストを受験する必要があります。

推薦入試

推薦入試は、おもに指定校制と公募制の2つに分けられます。おもな選考方法は、調査書や志望理由書の書類審査、小論文試験、口頭試問を含む面接、学力の適性検査などです。

これにより、学生が大学の建学の精神や教育理念を理解しているか、また学習に適した資質と学力を有しているかなどが評価されます。

なお、どの入試方式が実施されるかは学部によって異なりますので、詳細は「入試情報 | 東邦大学」でご確認ください。

各科目の試験問題の特徴

東邦大学の入試対策をするために、試験問題の特徴や傾向をつかんでおきましょう。
ここでは、東邦大学の一般入試における試験問題の特徴を科目ごとにご紹介します。

数学

東邦大学の数学は、基本から標準レベルの問題が多く出題されます。難問は少ないものの、計算力が求められるのが特徴です。演習問題で正確に解く訓練を行い、計算力を高めましょう。
また、数学Ⅰ・Ⅱ・A・Bの基本を正確に理解し、基礎力を強化することも重要です。

英語

東邦大学の英語では語彙力が求められるため、一般的な受験用単語帳を徹底して覚えましょう。医学部を受験する場合は、生物学や医学関連の単語も学ぶのがおすすめです。長文問題対策としては、最初は時間制限なしで深く読む訓練をし、次第に800語程度の長文を20分程度で読めるよう練習しましょう。

理科

東邦大学の理科では、物理・生物・化学の全分野から問題が出題されます。
物理では、全範囲を広く学び、時間配分に注意しながら問題を解くことが重要です。生物は基礎から標準レベルの問題が多く、知識問題が中心です。
基本的な問題集に加えて、網羅性の高い問題集で学習するとよいでしょう。化学では、教科書の例題などの基本問題を中心に進め、計算問題の解答力を高めることが大切です。

東邦大学入試の難易度

Benesseの「マナビジョン」のデータによると、2024年1月16日現在の東邦大学の偏差値は49~69です。大学入学共通テスト得点率は57~74%で、難易度は標準レベルといえるでしょう。

なお、学部ごとの偏差値は以下のとおりです。

学部 偏差値
医学部 69
薬学部 54~56
理学部 49~56
看護学部 52
健康科学部 54~55

参照:東邦大学/偏差値・入試難易度【2023年度入試・2022年進研模試情報最新】|マナビジョン|Benesseの大学受験・進学情報

東邦大学試験の概要


ここからは、東邦大学の入試概要を解説します。

出願資格について

東邦大学の出願資格は、学部や入試方式によってそれぞれ定められているため、ここでは薬学部の一般入試における出願資格を紹介します。

ほかの学部・入試方式における出願資格は、「入試情報 | 東邦大学」でご確認ください。

  1. 高等学校または中等教育学校後期課程を卒業した者および入学年の3月卒業見込みの者
  2. 通常の課程による12年の学校教育を修了した者および入学年の3月修了見込みの者
  3. 高等学校または中等教育学校後期課程を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者
参照:薬学部一般入試(共通テスト含む)2024学生募集要項

入試科目や合格要件

東邦大学の入試科目や配点は学部や入試方式によって異なるため、ここでは医学部の一般入試と理学部の一般入試Aについて紹介します。
なお、以下のデータはすべて2024年1月16日現在のものです。

<医学部>

教科 科目 配点
数学 「数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(数列とベクトルのみ)」 100
理科 「化学(化学基礎・化学)」「生物(生物基礎・生物)」「物理(物理基礎・物理)」から2科目 150
外国語 「コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」「英語表現Ⅰ・Ⅱ」 150
基礎学力 論理的思考能力・数理解析能力等 二次試験合格者選抜時に使用

参照:医学部 入試情報 | 東邦大学 受験生サイト

<理学部>

教科 科目 配点
数学 「数学I」「数学Ⅱ」「数学A」「数学B」 100
理科 「化学(化学基礎・化学)」「生物(生物基礎・生物)」「物理(物理基礎・物理)」から1科目 100
外国語 「コミュニケーション英語I」「コミュニケーション英語Ⅱ」「英語表現Ⅰ」 100

なお、情報科学科の配点は各教科150点です。外国語と理科のうち高いほうの得点が採用されます。

参照:理学部 入試情報 | 東邦大学 受験生サイト

※最新の情報は必ず、最新の募集要項にてご確認ください。

出願者数や合格者数のデータ

東邦大学の一般入試における出願者数や合格者数は以下のとおりです。

なお、ここで紹介するのは2023年度の一般入試におけるデータです。理学部と健康科学部に関しては、一般入試Aのデータを記載しています。

学部 出願者数 受験者数 合格者数 実質倍率
 医学部 2,820 2,537 99 25.6
薬学部 709 663 168 3.9
理学部 1,000 965 523  1.8
看護学部 311 287 118 2.4
健康科学部 95 93 38 2.4

※最新の入試データは、東邦大学公式ホームページでご確認ください。

東邦大学に合格するための勉強方法


ここからは、東邦大学に合格するための学習方法を紹介します。

東邦大学に入るには、何をすればいい?

東邦大学の偏差値は49~69であり、ほかの医学系の大学や理系大学と比較すると偏差値はやや低めです。しかし、医学部の実質倍率は非常に高いため、しっかりとした対策が必要です。

合否を左右する小さなミスを避けるためにも定期的な見直しを行い、得点力の向上につなげましょう。また、過去問を繰り返し解くことで出題傾向を理解でき、効果的な対策を立てるのに役立ちます。

受験期の過ごし方

受験期の過ごし方は、合否に大きな影響を与えます。長期的なスケジュールを立て、計画的に取り組むことが大切です。東邦大学の合格に向けて、下記を参考にスケジュールを立ててみましょう。

  • 春(4~5月):入試に向けて、基礎力を徹底的に身につける時期です。教科書の内容を中心に学習し、苦手分野を特定しましょう。英単語や文法などの暗記も並行して進めることが重要です。
  • 夏(6~8月):基礎固めや苦手の克服、すでに学んだ内容の復習などを行います。特に夏休みは集中して学習する絶好の機会のため、短期的な目標を設定して計画的に学習を進めることが大切です。夏休みの取り組みが、秋以降の成績向上に直結します。
  • 秋(9~11月):これまで身につけてきた知識や解法をアウトプットする訓練をしましょう。間違えた箇所は何度も繰り返し解いて、理解を深めることが大切です。
  • 冬(12月~):実践力を強化するため、過去問にも取り組みましょう。ただ解答するだけでなく、入試本番の時間配分を意識して取り組みます。

予備校で勉強する場合

予備校は集団授業が主流ですが、ただ受講するだけでは十分な成果は得られません。
予備校ではプロの講師から学べるメリットがありますが、授業内容を理解し、成績を向上させるためには積極的な学習姿勢が必要です。

特に苦手分野では、積極的に質問をして理解を深める努力が欠かせません。予備校を選ぶ際は、授業のわかりやすさに加えて、講師に質問しやすい環境が整っているかを確認することも大切です。

四谷学院のカリキュラムのご案内

予備校の授業に起こりがちな問題を解決したいのなら、四谷学院の科目別能力別授業と55段階個別指導の「ダブル教育」をおすすめします。

科目別能力別授業

四谷学院では、科目と能力に基づいてクラス分けが行われる「科目別能力別授業」を実施しています。生徒は、各科目において自分のレベルに適した授業を受けることが可能です。

苦手な科目は丁寧に時間をかけて理解を深められ、得意な科目はさらに進んで学習を深めることができます。また、授業はアットホームな雰囲気で、質問しやすい環境が整っています。

55段階個別指導

55段階個別指導では、中1レベルから東大レベルまで段階的に学習を進められます。演習後にはすぐに採点と解説が行われ、知識が定着しやすいのが特徴です。
理解が不足しているところや考え方が不完全なところは、プロの講師による個別指導によって克服が可能です。

東邦大学入試は丁寧に解く力が重要!

【東邦大学の入試概要】

  • 学力はもちろん、主体的に学習・研究できる学生を求めている
  • 一般入試・統一入試・総合入試・共通テスト利用入試・推薦入試の5つが一般的な入試方式
  • 難易度は標準

【東邦大学の入試データまとめ】

  • 実質倍率は1.8~25.6倍(2023年度一般入試)

【勉強方法まとめ】

  • 特に医学部は実質倍率が高いため、基礎を固め、ミスなく解き切れるよう演習に取り組む
  • 過去問で時間内に正確に解く練習も必須

東邦大学は標準レベルの難易度ですが、学部によっては実質倍率が高くハイレベルな戦いになりやすいため、小さなミスをしないよう注意深く解くことが重要です。
そこでおすすめなのが、四谷学院の「ダブル教育」です。自分の学習レベルに合った授業で、効率的な成績向上が望めます。気になる方はぜひお気軽にお問い合わせください。

※本記事でご紹介した情報は2024年1月16日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

失敗しない予備校選びは相談会・説明会参加が重要!

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