大学入試の学校推薦型選抜とは?公募制と指定校制の違いや対策も解説

最終更新日:2023/08/05

※この記事は約7分で読めます。


この記事では、大学入試の学校推薦型選抜について解説をしています。

これから進路や受験方法を決める高校生向けに、試験内容や出願要件、具体的な種類などもご紹介しますので、学校推薦型選抜に関心がある方は、ぜひ本記事を読んでみてください。

 

学校推薦型選抜とは?


大学入試の学校推薦型選抜とは、従来の推薦入試のことです。文部科学省による入試区分の名称変更によって、2021年度から学校推薦型選抜と呼ばれるようになりました。

この選抜方式は、高校での実績や取り組みをもとに、受験生の個性や意欲を評価するというものです。その多くは学校長の推薦が必要となっており、受験生が成果をアピールする以下の項目においては、大学側が設定した一定水準が求められます。

・学業成績
・スポーツ実績
・課外活動実績 など

学校推薦型選抜と混同されやすい総合型選抜には、先述の個性や意欲ではなく、大学が求める学生像(アドミッション・ポリシー)に沿って評価をする特徴があります。

 

学校推薦型選抜の試験内容

学校推薦型選抜では、大学教育を受けるために必要な以下の能力が受験生に備わっているかどうかを判断します。

・知識
・技能
・判断力
・思考力
・表現力 など

そして、これらを適切に評価するために、調査書・推薦書などに加え、以下のうち少なくともいずれか一つを必ず活用しなければならないとされています。

・大学入試共通テスト
・小論文など
・プレゼンテーション
・口頭試験
・実技
・各教科・科目にかかるテスト
・資格・検定試験の成績など

 

私立と国公立の違いは?

私立大学と国公立大学の学校推薦型選抜の大きな違いは、私立大学には指定校推薦と公募推薦がある一方で、国公立大学には公募推薦しかないという点です。

また、国公立大学は私立大学に比べて募集人員が少なく、成績基準もかなり厳しくなっています。さらに、国公立大学では学力試験を課す場合が多く、大学入学共通テストが必須となっている場合も少なくありません。

ただし、課される要件は大学ごとにかなり異なります。

学校推薦型選抜の詳細は各大学の公式サイトや募集要項で確認できるので、推薦をねらっている人は早めにチェックしておきましょう。

 

学校推薦型選抜の出願要件

学校推薦型の場合は、一般選抜の出願基準である以下要件のほかに、成績や課外活動実績といった大学独自の基準が加わります。

・高校を卒業した者
・高校を卒業見込みの者
・高校卒業と同等の学力を認められる者 など

 

学校推薦型選抜と一般選抜・総合型選抜(旧AO入試)の違い

学校推薦型選抜では、評定(平均4.0以上など)や学業成績(上位5%以内など)の基準をクリアしなければ、そもそも推薦を受けられませんし出願もできません。一方、一般選抜は出願要件がかなりゆるやかで、基本的に成績に関する基準はなく、現役の高校3年生から既卒者、高認合格者など、多くの人に門戸が開かれています。

そして、総合型選抜(旧AO入試)と学校推薦型選抜で大きく異なるのは、出身校の推薦が必要かどうかという点です。総合型選抜は受験生自らが出願できる推薦方式なので、出身校の推薦書は必要ありません。ただし、総合型選抜では、出願前の5~6月頃にWeb登録やオープンキャンパスへの参加などが必要とされている場合もあります。総合型選抜を希望している人は、早めに出願要件をチェックしておきましょう。

なお、試験の実施時期は、学校推薦型選抜では11~12月、一般選抜では1~3月頃が一般的です。総合型選抜の実施時期は大学ごとにかなり異なりますが、おおむね8~12月に行われます。また、総合型選抜では、学校推薦型選抜に比べて選抜期間が長いことが多いようです。

 

学校推薦型選抜における2つの種類


学校推薦型選抜には、「公募制」と「指定校制」があります。

 

公募制による学校推薦型選抜の特徴

大学が求める出願条件を満たした場合、高等学校長の推薦があれば全国の高校から出願できる種類です。このなかには、公募制一般選抜と公募制特別推薦選抜というカテゴリがあります。

 

公募制一般選抜

公募制一般選抜は、募集定員が非常に多く、一般的には成績基準が設けられやすい方式です。したがって、公募制一般選抜は普段から定期テストで高い成績をキープしている人におすすめの方式といえるでしょう。

ただし、公募制一般選抜では、人気大学・人気学部に志望者が殺到して倍率が高くなることがあります。そのため、学校からの推薦があっても指定校推薦のように高確率で合格できるとは限りません。

なお、先述しましたが、国公立大学の学校推薦型選抜は公募推薦のみで、私立大学に比べると募集人数は少なめです。しかし、国公立大学では特に医学部で「地域枠」の公募推薦が実施されることがあります。

「地域枠」とは、卒業後に指定された地域で医療などに従事することを条件に、一般の受験生とは異なる「枠」で受験できるシステムのことです。地域枠は、医学部のほか教育学部、看護学科などで設けられていることもあるため、志望大学・志望学科で地域枠の募集がないか一度チェックしてみましょう。

 

公募制特別推薦選抜

一方、公募制特別推薦選抜は、以下のような成績や活動のアピールで出願するものとなります。

・スポーツ
・文化活動
・委員会活動
・ボランティア活動
・地域活動 など

公募制特別推薦選抜の場合、専門学校や総合学科の高校出身者といった条件や、定員枠が設けられている場合があります。こちらの場合は、成績基準がないことも多いです。

 

指定校制による学校推薦型選抜の特徴

大学が指定した高校の生徒だけに出願資格がある方式です。指定校制には、現役生や専願に限られるという特徴があります。推薦枠は少人数です。希望者が多い場合は校内選考が行われ、以下項目で評価されます。

・学業成績
・課外活動実績
・生活態度 など

推薦枠の少なさから非常に狭き門となりますが、校内選考を通過すれば合格率はかなり高まります。

なお、指定校制による学校推薦型選抜に向いているのは、苦手科目がなく、すべての教科でまんべんなく良い成績がとれる人です。勉強だけではなく、課外活動や生徒会・委員会活動など日々の学校生活にも積極的に取り組むと、校内選考でより有利になるでしょう。

 

学校推薦型選抜を目指す人におすすめの四谷学院

学校推薦型選抜の公募制一般選抜や指定校制を目指す場合は、高校入学直後から定期試験に力を入れ、苦手科目を減らす対策が必要です。

また、学校長からの推薦を受けるために学力アップを目指すなら、従来からの推薦入試対策で定評のある、予備校の四谷学院で学習するのがおすすめとなります。

 

推薦型選抜や総合型選抜のノウハウが豊富

四谷学院を利用する最大の魅力は、推薦型選抜や総合型選抜のノウハウが非常に豊富なことです。これらの対策が得意な四谷学院では、推薦入試の疑問を解消するガイダンスも実施しています。また、実際に推薦入試を受けた先輩方のレポートも、無料で出力可能です。

これらに加え、完全個別指導コースを利用すれば、個々に応じたきめ細かな対応が必要となる小論文や志望理由書対策もバッチリ。面接のポイントは「面接試験がわかる本」でわかりやすく伝授、ご希望に応じて模擬面接の実施も可能です。

 

大学入学共通テスト対策も万全

四谷学院では、以下2つの方法で学力アップをはかる「ダブル教育」を実施しています。

・一流講師による科目別能力別授業
・55段階個別指導

学校推薦型選抜で活用される大学入学共通テストの対策には、基礎力の徹底強化が大切です。

また、定期試験などの成績がふるわず、指定校制の校内選考で落とされるリスクを考えると、ダブル教育を通して一般選抜への切り替えもできる対策を、早めに講じておく必要があるでしょう。

 

まとめ:学校推薦型選抜対策は予備校の四谷学院にご相談を

学校推薦型選抜とは、学業や課外活動、スポーツなどの実績や意欲を、学校長から大学側に推薦してもらう受験方式です。学業成績での推薦をもらう場合は、高校1年生のうちから苦手科目の克服などの対策が必要となります。

なかには、学力検査ではなく、プレゼンテーションや小論文で選考を行う場合もあります。大学ごとに異なる対策に不安がある場合は、大学入学共通テストに向けた基礎力強化や、小論文などのサポートにも強い予備校の四谷学院にぜひご相談ください。

大学受験合格ブログ編集部

このブログは、大学受験予備校の四谷学院の「受験コンサルタントチーム」「講師チーム」「受験指導部チーム」が担当しています。 大学受験合格ブログでは、勉強方法や学習アドバイスから、保護者の方に向けた「受験生サポート」の仕方まで幅広く、皆様のお悩みに役立つ情報を発信しています。

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