「開票5%で当確」の不思議。統計学ってどういう学問?

最終更新日:2018/12/05

※この記事は約3分で読めます。

こんにちは、四谷学院の岩佐です。

高校生は、数学Ⅰで「データの分析」を学びますね。
世の中にあふれるさまざまなデータを集計して、そのデータからどういったことが読み取れるのかという、その読み取り方の一番入り口のところが、あなたの勉強した「データの分析」です。

大学に入ると、多くの学部で統計学を学ぶことができますが、このデータの分析のしかたを数学的に綿密に構築していく学問が統計学である、ということができるでしょう。

選挙の「当確速報」

先日、衆議院の総選挙がありましたが、大規模選挙のときには当確の速報が、ほぼ投票終了直後から報道されはじめますね。
これについて、立川志の輔さんの落語のマクラに、次のようなものがあります
正確な聞き取りではなく、短く整理してあります。

数学者の秋山仁先生に「開票5 %で当確がでるのがおかしい」といったところ、秋山先生が「それが統計学ですよ。少ないサンプルで全体を見る。これが統計学です」とおっしゃる。
「でも先生、そんなこといっても5 %ですよ」
「じゃああなたね、大きな鍋一杯にみそ汁作って、味見するとき、どんぶりばち一杯に入れてぐーって全部飲む?」
「・・・小皿ですよね。」
「それが5 %よ。」

「サンプルを抽出して、そこから全体の傾向を把握する」という統計学の目的がよくわかるたとえ話ですね。

サンプルの問題

ただし、もちろんなんでもかんでも「みそ汁の味見」のようには話は簡単にいかず、例えば

・いったい何 %のサンプルでどれだけの得票が得られていれば、どのくらいの確かさで「当選確実」といえるのか。
・どのようなサンプルの取り出し方なら、適切なサンプルの取り出し方といえるか。みそ汁ならばよくかき混ぜればよいので簡単だが、「全体の傾向をちゃんと反映した、偏りのないサンプル」を取り出すためにはどうすればよいのか。

といった問題があるわけです。

統計学は数学的な手法を用いる学問ですが、その応用される範囲は幅広く、いわゆる文系でも社会学・経済学・言語学などでは統計学的手法での分析が活用されます。「受験では数学を使わないから数学は勉強しなくていい」と考えている人もいると思いますが、数学的な思考法は幅広い学問で重要な役割を果たします。
勉強を「受験」という狭い視野だけでとらえずに、「総合的に自分の教養を広げてくれるもの」としてとらえてもらえると嬉しいですね。

四谷学院について、詳しくは入学説明会でお話しています。まずはお気軽にホームページをご覧ください。

大学受験合格ブログ編集部

このブログは、大学受験予備校の四谷学院の「受験コンサルタントチーム」「講師チーム」「受験指導部チーム」が担当しています。 大学受験合格ブログでは、勉強方法や学習アドバイスから、保護者の方に向けた「受験生サポート」の仕方まで幅広く、皆様のお悩みに役立つ情報を発信しています。

科目・能力別授業詳細はこちら

個別相談会で詳しくご説明します

相談会の様子

システム紹介はもちろん、受講プランの作成や教材閲覧、校舎見学などを行っています。※相談会後の迷惑な勧誘やしつこい電話は一切しておりません。安心してご参加ください。

無料個別相談会はこちら

無料でパンフレットをお送りします

パンフレット

各コースの詳しい資料と合格体験記冊子を無料でお届けします。
お気軽にご請求ください。

無料資料請求はこちら

無料資料請求はこちら

こんな記事も読まれています

 

前の記事 » 
次の記事 » 

 

同じカテゴリの記事を見てみる  教科別学習アドバイス  

 

感想をお寄せください

個別のお返事はいたしかねますが、いただいたコメントは全て拝見しております。いただいた内容はメルマガやブログでご紹介させていただくことがございます。掲載不可の場合はその旨をご記入ください。
お問い合わせはフリーコール(0120-428255)にて承っております。

このページの先頭へ