【ゼロから始める大学受験】生物の勉強法と学習のコツを解説!

  公開日:2024/01/31

※この記事は約6分で読めます。


こんにちは、四谷学院生物担当の山中です。
この記事では、大学受験科目である「生物」の学習をする人に向けて、どのような順序で、どのように学習していくのがよいかを解説していきます。
「学校の授業がどんどん進んでいて、どこから勉強すればよいかわからない」、「生物を初めて勉強する」、「ブランクがある」など、生物の学習に不安を感じている人は参考にしてみてくださいね。

入試生物の特徴

生物は“暗記科目”というイメージをもっている人が多いでしょう。実際に、大学入試の試験問題を見てみても、「用語を書かせる問題」、「知識に関する正誤問題」、「○○という用語を40字以内で説明する論述問題」など、知識が問われるものは多いですから知識の習得は大切です。

一方で、その学んだ知識をもとにして、ある実験からわかることを考える、いわゆる「実験考察問題」も出題されます。たとえば共通テストでは、この実験考察問題の割合のほうが知識問題よりも多くなりますから、生物はただの暗記科目ではなく、さまざまな生物現象について“考える科目”だと思っておきましょう。

生物の学習単元

生物では、次のような単元について学習します。

・生命現象と物質 (細胞の構造や代謝について学びます)
・遺伝情報の発現 (DNAの構造や遺伝子のはたらきを学びます)
・生物の進化 (進化のしくみについて学びます)
・ヒトのからだの調節 (ホルモンや血糖値・免疫などについて学びます)
・動物の環境応答 (眼や耳・筋肉・神経などのはたらきを学びます)
・植物の環境応答 (光や重力に対する反応や種子の発芽などについて学びます)
・生態と環境 (食物連鎖や植生の変化などについて学びます)

基本的には、教科書での順序にあわせて学習していけばよいですが、生物の特徴として、単元の順序を入れ替えても、学習に支障がないことが多い点があります。そのため、自分が興味をもちやすい単元から学習を始めるのも、モチベーションアップという点では効果的です。

生物の学習「暗記のコツ」

自分は記憶力が悪い…と、暗記をあきらめていませんか?先ほども書いたとおり、生物は生物現象について“考える科目”です。教科書の太字用語をひたすら書いて丸暗記するのではなく、「この現象はどうやって起こるんだろう?」「どんな利点があるんだろう?」という気持ちで、教科書を読んでいきましょう。

仕組みや利点などを“理解”しながら覚えていくのが、生物の正しい暗記方法です。もう少し具体的に紹介しますね。

理解しながら段階的に覚える

(1) 教科書をひととおり読み、その単元の大枠をとりあえずつかむ

(2) 太字の用語を中心に、用語の意味をちゃんと理解する。
  このとき自分の言葉や図解でノートにまとめなおす作業をしてみる。

(3) 問題集の基本問題を使って、学んだ用語や知識がどんな形で問われるのかを確認
  気づいたことがあれば、教科書やノートに書き込みしておくのも効果的。

(4) 基本問題に登場した用語や知識を最優先で覚えるようにする。
  →それらが習得できたら、残りの知識についても増やせるようにしていく。

一度“理解”したことは人間忘れにくいものです。“理解”とは、説明を読んで納得したというレベルではなく、「自分で説明できるレベル」になること。もちろん、いきなりすべてを理解するのは難しいですから、まずは(1)単元の大枠などの最重要ポイントについて、(2)のまとめ作業をしながら、理解を深めていくとよいでしょう。また、暗記をする場合に、ただ眺めているだけという人もいますが、(3)の問題演習のように、アウトプットする作業も取り入れてみましょう。人間の脳は、一度学んだことを“思い出そうとする”作業を繰り返すほど、記憶できると言われています。

関連づけて覚える

例として、「ホルモン」を使って説明してみます。生物基礎では、ヒトの体内環境を一定に保つしくみとして、さまざまな「ホルモン」について学びます。ここで、覚える事項としては、「ホルモンの名前とはたらき」だけでなく、「ホルモンがどんなときに分泌されるか」「ホルモンがどんな経路で分泌されるか」なども含まれてきます。たくさんの種類があるホルモンについて、これらを一問一答のように覚えていくのは効率が悪いため、関連づけて覚えることが大切です。

ホルモンの分泌経路

たとえばホルモンの分泌経路を中心に見ると、次のように関連づけて覚えていくことができます。

ホルモンは、すい臓・副腎・甲状腺など、さまざまな場所でつくられますが、これらホルモンの分泌を調節する司令塔は、脳にある「視床下部」という部位です。そして、

① 自律神経を介した神経伝達により指令が伝わるホルモン
② 脳下垂体を介したホルモン分泌により指令が伝わるホルモン

この2つがあります。
たとえば血糖値を上昇させるホルモンのうち、「アドレナリン」「グルカゴン」は①のグループ、「糖質コルチコイド」は②のグループです。この①と②を比べると、電気信号で伝わる①の方が速く、血糖値が低下したときにすぐはたらくのは「アドレナリン」や「グルカゴン」になり、すぐに血糖値を上げるために、糖がたくさん繋がったグリコーゲンという物質をただ切って分解するだけ、というとても簡単なはたらきをするのです。

いかがでしょうか。このように、ストーリーを意識して、関連づけながら知識をまとめて覚えていくと、生物の勉強は格段に効率が上がり、楽しくなっていきます。
また、このようなストーリーを意識して論理的に学んでいくことが、知識の習得だけでなく実験考察問題に必要な思考力も育てていきます。

まとめ【ゼロから始める大学受験】生物の勉強法と学習のコツを解説!

生物が苦手な人、これから本格的に生物の受験勉強を始める人は、一つひとつの知識を理解しながら覚えていくことを意識しましょう。もちろん自分ひとりで理解を深めることは大変ですから、プロの先生の力を借りて、暗記といえどもどんどん先生に質問して、楽しく理解を深め、自分の言葉で説明できるようになることが、受験を乗り越えるためには大切なことです。

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