東京大学大学院 農学生命科学研究科 水圏生物科学専攻 浅川 修一 先生 | 大学受験予備校・四谷学院の学部学科がわかる本        

Interview

海洋生物のゲノム研究で生命の謎に迫る

東京大学 大学院農学生命科学研究科 水圏生物科学専攻 教授
浅川 修一 先生


サメや真珠、イルカ、鯨などの遺伝子が研究対象

私は海や淡水に生息する生物を対象に、ゲノムや遺伝子を調べる研究を行っております。ゲノムは生物の遺伝情報の中核をなすものであり、それを調べることによって様々な生物の特性、分布、環境との関わりなどを明らかにすることが目的です。さらにそれらの生物の遺伝子を活用する研究も行っています。例えば、腹びれを持つ非常に珍しいイルカの遺伝子研究、サメの遺伝子を使って抗体を作る研究、多様なケヤリムシの眼の形成に関する研究、魚の死期を予測する研究、鯨の集団の縁戚関係を調べる研究、真珠の特性に関わる遺伝子の研究、魚を使った遺伝病の研究などですが、これら以外にも様々な研究を実施しています。

だんだんと興味関心が移り、生物系の道へ

私は当初、生物、物理、化学で言えば、物理学が性に合っていて、大学に入る時は物理学か工学系に進むことを漠然と考えていたのですが、だんだん生物(生物学というより生物そのもの)の方に興味が移りました。生物の意識やその物理的な関わり、また、現在の生物のような精巧な形になぜ進化できたのか?などについて、深く知りたくなったのです。
そして実は、本当にやりたい研究はこれから始めるところです。これまでは、今の科学・技術の研究分野の中で自分にしっくりくるところが見つからなかったため、大きく捉えた方向性の中で、自分に何らかの縁があって出会ったことを、とにかく進展させるという考えのもとに研究を進めてきました。その中で、誰も知らなかったことを明らかにしたり、新たな手法をいろいろ試したりすることに携われたことは、とても有難いと思っております。

AI時代だからこそ体系的な知識が大切

今はネットで調べたり、AIに聞いたり、英語を聞き取ったり翻訳したりするIT技術がとても進んでいますよね。だから調べ物はとても楽になりました。英語も特に読み書きならコンピュータ任せになりつつあります。それでも自分の頭の中に仕込んだ前提知識の多さ、体系的な知識の整理、暗算能力などは、やはりとても重要です。コンピュータ任せといっても「何をどう調べたらいいか?」「コンピュータが出してきた答えがあっているのか?」などは人が判断するところです。受験勉強で習得したことも、多ければ多いほど、いろいろ繋がって生きてくると思います。やった努力は目に見えなくても蓄積していくでしょう。どんな分野でも意欲がある人、努力する人は発展すると思います。そして、自分の取り組みが結果的に自身の発展だけでなく、社会の発展に繋がるといいですね。

浅川先生からのメッセージ

まずは自分の志望校合格にむけて努力することが大事です。思いの強さも大切でしょう。一方で、人生にはいろいろな道があります。AがダメならBという道が必ず開かれてきます。だから気張りすぎず、楽しく受験生活を送ってください。
また、高校生というのはいろいろな悩みや希望や葛藤が強い時期ですよね。勉強だけに集中できるのはすごいことかもしれませんが、それが良いことかどうかは人によります。だからこそ、いろいろなチャレンジや体験をして欲しいと思います。何をするにしても体力をつけるに越したことはありません。自分の体の特性を考えながら、体調管理も大事にしてくださいね。

(取材日:2025年12月)

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