【2025年度大学入学共通テスト:理系科目】変更点・対策・科目選択のポイント

最終更新日:2024/03/22

※この記事は約5分で読めます。

2025年度に新課程に対応した大学入試が初めて実施されます(詳細は以下の記事でご紹介しています)。

2025年度共通テストはこう変わる!各教科の変更点・注意点をまとめて解説

今回は理系科目の数学・理科、そして新設の情報について、変更点や対策、科目選択のポイントを解説します。文系科目の変更点や対策については、こちらの記事をご確認ください。

【2025年度大学入学共通テスト:文系科目】変更点・対策・科目選択のポイント

数学の変更点・対策・科目選択のポイント

数学は「数学C」が復活する一方で、「数学II」を単独で選択できなくなるなど科目の内容に大きな変更があります。試験時間も10分長くなるため、十分な対策が必要です。

変更点

新課程で数学Cが復活するため、数学は出題科目に変化があります。

数学①は「数学I、数学A」「数学I」で現行と変わりませんが、「数学A」では、2項目の内容(「図形の性質」「場合の数と確率」)をすべて解答しなければなりません。なお、現行では「場合の数と確率」「整数の性質」「図形の性質」から 2 項目を選択して解答することになっています。

数学②は「数学Ⅱ、数学 B、数学 C」のみとなり、「数学Ⅱ(単独科目)」「簿記・会計」「情報関係基礎」は選択できません。そして「数学 B」からは「数列」と「統計的な推測」、「数学 C」からは「ベクトル」と「平面上の曲線と複素数平面」が出題され、このうち3項目を選択解答します。

このように、選択解答する項目数が現行の2から3へと増加するため、試験時間は10分増の70分に変更です 。

対策

数学では、公式を丸暗記するだけではなく、身に付けた知識を使いこなす力が求められます。文章を正確に読み取り、数学的な発想で課題を発見・分析し、知識を使いこなして解答を導き出す練習に取り組みましょう。

科目選択のポイント

数学②を受験する場合、数学Cの分野を少なくとも1つは選択しなければならないため、文系の受験生は負担増になる可能性があります。特に「平面上の曲線と複素数平面」は、「複素数平面」「2次曲線」「極方程式」など内容が多岐にわたるため、負担をおさえたい場合は「ベクトル」を選択するのが無難です。

理科の変更点・対策・科目選択のポイント

理科は基礎科目の数え方が変わりますが、実質的な変更は特にありません。大学によっては科目を指定している場合もあるため、募集要項でしっかり確認しておきましょう。

変更点

理科は、「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」の4つに分かれてた基礎科目が、「物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎」の1科目にまとめられます。

「物理」「化学」「生物」「地学」はそのままとなるため、受験生が取る選択肢としては以下のようになります。

・「物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎」の中から2分野1科目で受験
・「物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎」の中から2分野1科目+「物理」「化学」「生物」「地学」の中から1科目選択の計2科目で受験
・「物理」「化学」「生物」「地学」の中から1科目で受験
・「物理」「化学」「生物」「地学」の中から2科目で受験

対策

共通テストでは、教科書には載っていない題材が取り上げられる可能性があります。設問中に示される実験や観察の結果と身に付けた知識・解法を結び付け、解答を導き出す練習をするために、できるだけ多くの問題に触れるようにしましょう。もちろん、地道な基礎固めも必須です。

科目選択のポイント

文系の受験生は「物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎」、理系の受験生は「物理」「化学」「生物」「地学」のなかから受験科目を選べば、困ることはないでしょう。ただし、志望校が科目指定をしている場合は自由に選べません。早めに募集要項を取り寄せ、科目指定の有無を確認しておきましょう。

【新設】情報の試験時間や試験範囲・対策

国立大学協会は、2025年度の入試からすべての国立大学の一般入試で、共通テストの「情報」を必須化すると決めています。そのため、国立大学志望の受験生はもちろんのこと、受ける可能性が少しでもある受験生は、ほかの教科・科目に加えて「情報」の対策にも取り組まなくてはなりません。

試験時間や試験範囲

2025年度共通テストから実施される「情報」の試験時間は60分 、試験範囲は新課程で必履修科目となる「情報I」です。「情報I」の学習内容には、プログラミングやデータ活用などの実践的内容も含まれています。

なお、解答形式はマークシートです。

対策

大学入試センターが令和3年3月に発表したサンプル問題では、知識を問う問題・基本的なプログラムに関する問題・データ活用に関する考察力を問う問題が出題されています。

これらの内容を見る限り、極端に高度な知識は必ずしも求められていません。一方で、基礎的な知識や問題を読み解く読解力、さらに与えられたデータを考察する思考力が求められていることがうかがわれます。また、数学Iの範囲である「データの分析」の学習も重要です。

このようなことから、教科書をベースに基礎的な知識をしっかり身に付けるとともに、データを読み取る力を鍛えておくべきでしょう。加えて、数学で学ぶ分散や偏差もしっかり理解しておいてください。

まとめ:共通テストは変更点が目白押し!負担増の理系科目も四谷学院で乗り切ろう!

2025年以降の共通テストでは、「数学C」の復活や新設される「情報」の影響で理系科目の負担がとても大きくなります。しかし、国公立大学の一般入試を受ける受験生は、文系理系を問わず共通テストを必ず受けなくてはなりません。

「どうしよう、ヤバいかも……」そんな不安を感じる場合は、四谷学院をぜひご利用ください。

四谷学院では、最新の入試情報や進路選び、勉強法などの情報をくまなくご用意しています。学習計画の立て方に悩んだら、プロの受験コンサルタントに的確なアドバイスを求めることも可能です。変更点の多い2025年共通テストは、四谷学院で乗り切りましょう!

大学受験合格ブログ編集部

このブログは、大学受験予備校の四谷学院の「受験コンサルタントチーム」「講師チーム」「受験指導部チーム」が担当しています。 大学受験合格ブログでは、勉強方法や学習アドバイスから、保護者の方に向けた「受験生サポート」の仕方まで幅広く、皆様のお悩みに役立つ情報を発信しています。

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