早稲田大学受験を目指す人なら知っておきたい!~文化構想学部~

最終更新日:2018/12/05

※この記事は約7分で読めます。

こんにちは、四谷学院の岩佐です。

この記事では、早稲田大学の文化構想学部を紹介します。

「聞いたことはあるけど、どんな勉強ができるのかわからない」
「文化構想ってなに?文化を構想するの??」
「この学部で何を学ぶのかイメージしにくい・・・」
こんな疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。

この記事では、キャンパスの様子や学べる内容を中心に、早稲田大学文化構想学部の全体像を確認していきましょう。

学生とキャンパスの雰囲気

文化構想学部と文学部は、早稲田大学の戸山キャンパスにあります。
戸山キャンパスは、「文(ぶん)キャン」の別名で学生に親しまれています。

さらに・・・・「戸山女子大学」なんて呼ばれることもあります。
文化構想学部、文学部の2学部は女子の割合が多い学部であるためです。
戸山キャンパスの男女比率は4:6。早稲田大学全体の男女比率がおよそ7:3であることを考えると、かなり女子学生の割合が高いことがわかりますね。

この2つの学部は「文学学術院」という組織のなかに設置されています。
戸山キャンパスはこの「文学学術院」以外の学部や研究科はないため、早稲田大学のほかのキャンパスよりも比較的落ち着いていて、雰囲気もゆったりとしています。

文化構想学部の「論系」について

さて、ここからは文化構想学部で学べるものを見ていきましょう。

早稲田大学文化構想学部は2年生になると6つの「論系」に分かれていますが、入学時にはその論系を決めません。まず1年次の間に英語や第二外国語、基礎演習といった必修の授業とともに、自分の興味のある授業を選択して受けていきます。必修以外の授業は各論系に属しているので、1年次の間に様々な論系の授業のお試しができるようなイメージです。

そして、1年次の評定順に希望の「論系」へ進むことになります。1年次の終わりころに希望調査が行われるのですが、人気が集中する論系もあります。そのため、成績が悪いと希望の論系に入れないこともあるので、しっかりと1年次から勉強しておきましょう。

各「論系」では何が学べる?

以下が、文化構想学部に設置されている論系です。

・多元文化論系

・複合文化論系

・表象メディア論系

・文芸・ジャーナリズム論系

・現代人間論系

・社会構築論系

多元文化論系

多元文化論系は世界の各地域の文化を研究します。
この論系の特徴は、空間軸・時間軸にあわせて文化圏ごとに研究を進めるところにあります。
以下のとおり、5つのプログラムに分かれているので、興味のある地域の文化について学ぶことができます。

<多元文化論系>
・「英語圏文化」
・「ヨーロッパ文化」
・「アジア文化」
・「中東・イスラーム文化」
・「国際日本文化論(JCulP)」

複合文化論系

複合文化論系ではこの世の中に起きていることをいろんな角度から学んでいきます。
「世の中に起きていること」が研究の対象なので、衣食住をはじめ、言語、文学、芸術、哲学、思想、宗教、美意識、メンタリティー、政治、経済、医療、さらには国際関係なども含んでいます。

以下の4つのプログラムで複合文化論系は成り立っています。

<複合文化論系>
・「言語文化」
・「文化人類学」
・「異文化接触」
・「感性文化」

多元文化論系と同様に文化を研究対象しますが、その違いを確認しておきましょう。

多元文化論系と複合文化論系の違い
多元文化論系:
文化を「ある特定の地域」で区切って、その文化圏にスポットライトを当てて勉強する。

複合文化論系:
文化を「学問の領域」で区切って、その領域の中から該当する研究対象を取り出して勉強する。

「英語圏の文化に興味があるけど、具体的に何がやりたいかは決まっていない」という人や「アジア地域の文化がおもしろそう」という人には、「多元文化論系」がおすすめです。
「宗教をテーマにして勉強していきたい」という人や「国や地域に関係なしに言語と文化について学ぼうかな」という人には。「複合文化論系」がおすすめです。

表象メディア論系

「表象メディア論系」は、文化構造学部の論系では一番人気なんです。
多種多様な形で人間が表現してきた芸術文化活動を研究対象にするのが表象メディア論系です。
表象メディア論系は3つのプログラムから構成されています。

<表象メディア論系>
・「メディア」
・「身体」
・「イメージ」

現代人文諸科学、つまり、現代思想、ポスト構造主義、記号論、精神分析、言説分析、ジェンダー理論などから文化活動の研究をします。
表象メディア論系は、芸術文化そのものではなく、芸術文化活動に研究対象が置かれている点が特徴です。映画やテレビ番組、広告や舞台などについて研究してみたい人におすすめの論系です。

文芸・ジャーナリズム論系

文芸・ジャーナリズム論系では、いわゆる「活字」だけでなく、文芸との接点を持つ領域を広く扱います。
様々なジャンルの文芸作品に触れ、作品をつくることや翻訳について学ぶこともできれば、雑誌を編集するために、書籍の制作・出版者になるために必要な知識であったり、書物がどうやって流通・販売されているのか、書店をどのように経営するのかなど、「文芸・ジャーナリズム」に関わることすべてが研究できる論系なんです。
文学や詩が好きな人には、ピッタリの論系ですね。もちろん将来は作家なりたいという人や、出版社に勤めて書籍を世に送り出したいなど、文芸に携わる仕事がしたい人にもおすすめの論系です。

現代人間論系

「人間」という大きなテーマに対して、様々な角度からのアプローチによって、「現代社会」つまり今の社会に存在する問題を解決するための研究を行うのが、現代人間論系です。
研究対象として「現代」にスポットライトを当てていることが特徴的な論系です。よって、「現代人の精神構造や倫理」、「コミュニケーション」、「人生」などについて探究を進めていきます。

また、各プログラムに共通するテーマが「ともに生きる」というものです。私たちが普段の生活でも直面する「生き方」や「心」「人との関係」といった問題を扱っていくのでこれまでに見てきた論系とは少し雰囲気が違う論系であると言えるでしょう。

心理学や文学、哲学、倫理学、宗教学、教育学、社会福祉学に興味がある人、また、学んだことを活かして今の社会に存在している問題をどう解決していけばよいのか、について研究したいという人におすすめです。

社会構築論系

政治や経済、法学などといった社会科学のみでは分析することが難しくなっている現代社会の問題について、歴史的、文化的な視点から問題を捉えなおし、そして、新たな社会構築の方法と構築された新たな社会を担う主体のあり方について研究していくのが社会構築論系です。
具体的にどのような研究をするのかは以下の3つのプログラムを見るとイメージできるのではないでしょうか。

<社会構築論系>
・「社会構造論プログラム」:国家社会の成り立ちを中心とした研究を行う。
・「地域・都市論プログラム」:地域社会に焦点をあて、研究を行う。
・「共生社会論プログラム」:地球規模で諸問題にあたる

社会科学ではカバーし切れなかった社会の諸問題について、歴史的、文化的な視点から研究していくので、現代社会を成立させている民主主義や人権などの原理や子どものいじめ問題、世界規模で活躍するNPO・NGO、などに興味のある人におすすめの論系です。

早稲田大学文化構想学部のまとめ

文化構想学部のキャンパスの様子や学べる内容についてお伝えしてきました。
学ぶことができる分野は多岐に渡っています。それだけ多くの授業があったり、多様な教員がいることも文化構想学部の魅力と言えるでしょう。

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