共通テスト日本史B 問題の傾向と対策 | 大学入学共通テストポイント解説

最終更新日:2024/01/09

※この記事は約3分で読めます。

この記事では、共通テストの「日本史B」について具体的な内容と、試験に向けて有効な対策法を解説していきます。

出題内容

共通テスト「日本史B」は、大問6つで構成されており、大問1がテーマ型時代横断問題、大問2が古代、大問3が中世、大問4が近世、大問5・6が近現代という枠組みで出題されています。小問数は32題程度になります。

配点

共通テスト「日本史B」の配点は100点で、大問1が18点、大問2~4が各16点、大問5・6合計で34点が目安となります。

試験時間

共通テスト「日本史B」の試験時間は60分です。

共通テスト日本史Bの特徴

多くの資料問題が出題されることが最大の特徴です。資料の種類も多様で、グラフ、表、地図、絵画、史料、年表などが設問設定に使用されています。大まかに、知識問題が6割程度、資料読解による考察問題が4割程度の比重を占めます。ただし、知識問題にも史料読解が必要であったり、考察問題も前提知識が必要となったりするような知識・考察の融合問題も出題されています。一般的な国立大学の二次試験や私立大学の問題は、ほとんどが知識問題で構成されますので、これだけ多くの考察問題が出題されるのは共通テストならではと考えてよいでしょう。特に、大問の最後の問題は、大問全体を振り返り、考察する問題になることも多く、共通テストに特徴的な出題の仕方といえます。

また、文章3つを年代順に並び変える問題や史料問題はセンター試験時代からみられる出題形式であり、これらの問題は共通テストになってからも毎年出題されています。

共通テスト日本史Bの攻略法

考察問題については、難度の高いひねった問題が1.2問出題されることがありますが、多くの問題は丁寧に読み取ればそれほど難しいものではありません。考察問題は同じ問題が二度出る可能性が低く、その場で読み取ったり考えたりする必要がありますので、事前の対策は同じ形式の問題で慣れておく程度でよいでしょう。

一方、知識問題は覚えたことがそのまま得点に直結します。特に共通テストでは、時代の枠組みや順序がわかっているかを問う問題が多く出題されますので、学習の際には「いつの出来事なのか」「どういう推移で進んだのか」といった、歴史の流れを意識した学習を心がけましょう。

史料問題は基本的にはその場で資料を読めば解ける問題になっていますので、私大対策のような重要史料の覚えこみなどをする必要はありません。幅広い分野から出題されますので、政治・経済・社会・文化といった各テーマについて全体像をつかむように学習を進めてください。

共通テスト対策「これだけはやめて!」

時代順の並べ替え問題や正誤問題の出題が多く、一問一答形式で人物名や語句を問うといった問題はほとんど出題されませんので、ひたすら人物名や語句を暗記するような学習法は禁物です。語句の暗記ではなく、歴史をストーリーとして理解し、それはいつの出来事なのか、どのような流れだったのか、という点をしっかりと意識して学習を進めましょう。

過去問題の活用

共通テストの特徴で述べているように、共通テスト日本史の問題はセンター試験で出題されている形式の問題を継承していますので、センター試験を含めて過去問による演習は効果的です。
特に、正誤問題や年代序列については、多くの問題を解いておくことで知識が補強されていきますので、たくさんの問題を解くことで実戦力を磨いていきましょう。

高1高2の共通テスト対策

新しい学習過程では、「日本史探究・歴史総合」の組み合わせで選択するケースが多くなります。「日本史探究」は従来の「日本史B」よりも、歴史的事象についての考察を重視した科目として位置づけられています。つまり、「なぜそのような出来事が起きたのか」、「そのようになった背景に何があったのか」というような歴史を解釈する力が求められます。
そういった意味でも、これまで以上に考察問題が重視される可能性があるでしょう。また、共通テストでは歴史総合との組み合わせになりますので、普段の学校の世界史の学習についても、特に近現代史はしっかりと勉強しておきましょう。

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