九州大受験対策!九州大受験の難易度や合格に向けての勉強法を解説

最終更新日:2023/04/14

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「九州大受験の難易度はどれくらい?」
「九州大合格へ向けての勉強法はどうしたら?」
と思う人は多いでしょう。

九州大の入試問題は標準レベルの難易度ですので、基礎をしっかりと固めることで得点が可能でしょう。ただし、論述問題も出題されるため、記述力を身に着けることも重要です。

この記事では、九州大の入試問題で問われる能力、九州大試験の概要、および九州大に合格するための勉強方法について解説します。

※本記事に記載されている情報は2022年9月12日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

 

九州大の入試問題で問われる能力

九州大の入試問題で問われる能力は、どのようなものでしょうか? 最初に、九州大はどのような人材(学生)を求めているのか、九州大入試の特徴、および九州大入試の難易度について見ていきましょう。

 

九州大はどんな人材(学生)を望んでいるのか

九州大の各学部・学科はどのような人材(学生)を望んでいるのでしょうか。学部ごとの「入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)」を、一部抜粋してご紹介しましょう。

 

共創学部

  1. 創造的な学びのテーマを自ら設定し、既存の学問の枠組みを超えて、必要となる生きた知識や有用な技能を獲得しようとする主体的な態度を持っている(主体的自律性)
  2. 科学的探究活動や社会活動などについて優れた資質と豊富な経験を持ち、他者と協力しながら実効性のある活動を進めていくことのできる協働的な姿勢を持っている(協働的学習能力)
  3. 既存のさまざまな学問分野の基礎と応用を幅広く修得し、高度で複雑な社会的課題の解決のためにこれらの知を批判的に活用し統合できる思考力を持っている(多角的思考力)
  4. 国際社会に対する強い関心と多様な経験を有するとともに、世界を舞台にした活動に対する強い意欲をもち、これを実際に実現するための高い語学力を持っている(国際的視野)

出典:共創学部入学者受入れの方針

 

法学部

  1. 歴史や社会問題に関心を持ち、解決すべき課題を自分で発見する力
  2. 必要な情報を各方面から収集する技能
  3. 情報の分析・加工を通じて自分なりの視点・意見を作り上げようとする意欲
  4. それを他者の前でわかりやすく、論理的・説得的に説明する力
  5. 他者との議論を通じて意見や価値観の多様性を学び、自己反省の機会を持って柔軟に修正案・改善案を見つける姿勢
  6. 法的知識と語学力を身に着けてグローバルな舞台で活躍しようとする意欲

出典:法学部3ポリシー(PDF)

 

農学部

求める学生像

  1. 生物生産、生物機能、生物環境等の農学関連分野に強い関心を有し、将来これらの分野で活躍を目指す意欲的な学生を求めています。
  2. 農学部の教育・研究は、自然科学から社会科学にまで及ぶ広範な基礎科学と応用科学に立脚していますので、これら広範な領域におおらかに対応できる学生を求めています。
  3. 国際的に活躍する土台となる高度な語学能力を持ち、自己の語学能力の向上に熱心な学生を求めています。

出典:農学部アドミッションポリシー

 

各科目の試験問題の特徴や難易度

九州大の入試対策のためには、各科目の試験問題の特徴をつかんでおきましょう。ここでは一般選抜での特徴を、科目を抜粋してご紹介します。

 

英語

九州大英語の試験時間は120分で、大問5つ。長文問題が3問、自由英作文が1問、和文英訳が1問の内訳です。

長文問題は3問で2000語近くあり、処理能力が求められますが、設問の意図などはわかりやすくなっています。記述力が問われる内容となっており、英文で解答を書く問題も過去に出題されています。

自由英作文、和文英訳では、どちらも正確な英文での記述力が必要です。テーマが自分自身のことから社会問題まで幅広いので、使えそうな英文を暗記しておくのも有効でしょう。

 

数学

【文系数学】
九州大の文系数学は、試験時間120分で大問が4つ出題されます。文系数学としては難易度が高く、微積分、整数、ベクトル、場合の数と確率が頻出となっています。難問・奇問はないといわれますが、その分ケアレスミスが命取りになります。過去問に繰り返し取り組み、計算に慣れておくようにしましょう。

【理系数学】
九州大の理系数学は、試験時間150分で大問が5つ出題されます。難問もありますが、全体的には理系数学としては標準的なレベルです。微積分、整数、場合の数と確率、複素数平面、三角関数、ベクトルなどが頻出といわれています。

苦手ジャンルを作らないようにし、典型問題に徹底して取り組みましょう。

 

国語

九州大の国語は、

  • 文学部:現代文1題、古文2題、漢文1題(試験時間120分)
  • 経済・教育・法学部:現代文2題、古文・漢文各1題(試験時間120分)
  • 経済学部 経済工学科:現代文2題(試験時間80分)

となるのが例年の傾向です。

九州大の現代文は、凝った問題が出題され難易度は高め。理解力と論述力を磨いておかなくてはなりません。古文と漢文は、おおむね標準的な問題のようですが、難問が混ざる年もあります。文学史の対策が必須といわれており、特に漢文は中国史の勉強も合わせてしておくと役立ちます。

 

九州大入試の難易度・偏差値

Benesseの大学受験・進学情報「マナビジョン」のデータでは、九州大学の入試の偏差値は60~78、共通テスト得点率は68~89%となっています。以下は、学部別の偏差値データです。

学部 偏差値
70~73
72~76
経済 61~78
教育 70
共創 69
61~69
63~72
芸術工 61~66
60~75
64
67~70
63~67

出典:Benesseの大学受験・進学情報「マナビジョン」

 

九州大試験の概要


受験資格や試験科目と合格要件、および出願者数や合格者数のデータなど、九州大試験の概要を見ていきましょう。

 

出願資格について

九州大学は、大学入学共通テストで志望する学部・学科が指定した教科・科目を受験し、以下に該当する場合に出願可能です。

九州大試験の出願資格は次のとおりです。

1. 高等学校もしくは中等教育学校を卒業した者および入学年3月卒業見込みの者
2. 通常の課程による12年の学校教育を修了した者および入学年3月修了見込みの者
3. 高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者

参照:九州大学令和4年度入学者選抜概要(PDF)

なお、上記3番には6項目の補足があります。最新の選抜要項などでご確認ください。また事前に受験資格審査を受ける場合は、九州大学学務部入試課まで問合せが必要です。

 

試験科目や合格要件

ここからは、九州大一般選抜(前期日程)の試験教科・科目について、一部学部を抜粋して紹介します。その他の学部については、最新の募集要項などでご確認ください。

 

文学部

試験区分 学科 科目 配点
大学入学共通テスト 国語 国語 50
数学 数Ⅰ・A必須

数Ⅱ・B、簿記・情報から1科目の計2科目

50
理科 物基・化基・生基・地学基から2科目 50
外国語 英・独・仏・中・韓から1科目(リスニング有) 50
地歴
公民
世B・日B・地理B・倫理政経から2科目 50
合計 5~6教科7~8科目 250
個別学力試験 国語 国語総合・国語表現・現代文B・古典A・古典B 150
地歴
公民
世B・日B・地理Bから1科目 100
数学 数Ⅰ・A・数Ⅱ・B 100
外国語 英語(コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、英語表現Ⅰ・Ⅱ)・ドイツ語・フランス語から1科目 150
合計 500
総合計 750

 

歯学部

試験区分 学科 科目 配点
大学入学共通テスト 国語 国語 100
数学 数Ⅰ・A必須

数Ⅱ・B、簿記・情報から1科目の計2科目

100
理科 物・化・生から2科目 100
外国語 英・独・仏・中・韓から1科目(リスニング有) 100
地歴・
公民
世B・日B・地理B・現社・倫理・政経・倫理政経から1科目 50
合計 5教科7科目 450
個別学力試験 数学 数Ⅰ・A・数Ⅱ・B・数Ⅲ 250
理科 「物基・物」「化基・化」「生基・生」から2科目 250
外国語 英語(コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、英語表現Ⅰ・Ⅱ)・ドイツ語・フランス語から1科目 200
面接 総合判定の判断資料とする
合計 700
総合計 1150

 

共創学部(前期)

試験区分 学科 科目 配点
大学入学共通テスト 国語 国語 100
数学 数Ⅰ・A必須

数Ⅱ・B、簿記、情報から1科目の計2科目

100
外国語 英・独・仏・中・韓から1科目(リスニング有) 100
地歴・
公民・
理科
世B・日B・地理B・倫理政経・物基・化基・生基・地学基・物・化・生・地学から3科目(理科基礎は2科目で1科目とみなす) 200
合計 5~6教科8科目 500
個別学力試験 数学 数Ⅰ・A・数Ⅱ・B 300
英語 コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、英語表現Ⅰ・Ⅱ 400
小論文 300
合計 1000
総合計 1500

参照:九州大学令和4年度入学者選抜概要(PDF)

 

出願者数や合格者数のデータ

九州大学の出願者数や合格者数は以下のとおりです。なお、ここで取り上げるのは2022年度一般選抜(前期日程)の結果です。

学部 募集人数 出願者数 受験者数 合格者数 実質倍率
共創 65 218 201 70 2.9
119 310 303 127 2.4
教育 36 97 96 43 2.2
146 423 417 155 2.7
経済 159 463 449 185 2.4
197 431 405 225 1.8
234 592 525 247 2.1
37 147 129 52 2.5
71 201 189 75 2.5
629 1,389 1,340 685 2.0
芸術工 121 454 409 133 3.1
170 418 383 178 2.2

参照:九州大学 令和4年度入学者選抜実施状況(PDF)

 

九州大に合格するための勉強方法


九州大に合格するための勉強方法は、どのようにすればいいのでしょうか? ここでは、九州大に入るには何をすればいいのか、受験期の過ごし方、独学で勉強する場合、予備校で勉強する場合、および四谷学院のカリキュラムの案内を見ていきましょう。

 

九州大に入るには、何をすればいい?

九州大は旧帝大の難関校なので、難易度の高い問題も当然出題されます。しかし難関校だからこそ、「穴のない基礎」をしっかりと固めておくことが大切です。

九州大の入試問題では論述問題も多く出題されるので、論述問題の対策は、「採点官にきちんと伝わる記述力」を磨いておくことが必要でしょう。

さらに、九州大入試は、科目によって問題量が多いことがあるために、「限られた試験時間のなかで問題を処理するための実戦力」も合格のためには重要です。実戦力を身に着けるためには、九州大特有の出題傾向について熟知しなければならないでしょう。

 

受験期の過ごし方

高校3年の受験期をどう過ごすかによって志望校に合格できるかどうかが決まります。九州大に合格するためには、受験期の1年間を、

  • 1学期と夏休み
  • 2学期
  • 3学期

の3つに区切り、それぞれで目標をはっきりと設定して勉強を進めましょう。

 

1学期と夏休みの目標設定

1学期と夏休みは、「基礎」を固めることに使いましょう。基礎を固めるためには、まずは教科書をよく読み、問題を解いてみるところから始めます。
ただし、基礎力は、受け身に勉強しているだけでは表面的な理解で終わってしまい、根本的な理解に至らないことがあります。わからないことがあった場合は先生に質問することで、基礎をより根本から理解することが可能となります。
夏休みは、基礎を固める最後のチャンスです。特に、苦手科目については夏休みのあいだに克服し、取りこぼしがないようにしましょう。

 

2学期の目標設定

2学期は、実際に問題を解きながら、固めた基礎を「解答力」につなげる時期です。解答力を高めるためには、この時期に多数開催される模試も、積極的に利用しましょう。
論述問題に関しては、自分の解答が採点官に伝わりやすいかどうかの判断が、自分では難しいこともあるでしょう。その場合には、論述問題の解答を先生に添削してもらうことが有効でしょう。

 

3学期の目標設定

3学期になるといよいよ入試も間近です。志望校の過去問題を解くことにより「実戦力」を身に着けましょう。問題を解く際には時間を計り、試験時間の使い方を体で覚えることも大切です。
九州大の入試問題は、多くは標準レベルだとはいえ、難易度の高いものもあります。どの問題を先に解くか、後に回すかの判断など、入試のテクニックを学ぶ必要もあるでしょう。

 

独学で勉強する場合

独学で勉強する場合には、一人きりになってしまいがちなため、モチベーションをいかに高く保てるかがポイントです。友達と情報交換するなどし、孤独に陥ってしまわないよう心がけましょう。

また、独学の場合には勉強スケジュールが遅れても誰も指摘してくれません。勉強スケジュールは、学期ごとの目標を設定したあと、それを月ごと、週ごとに落とし込み、自分に厳しく管理していきましょう。もし目標に到達できなかった場合には、スケジュールを組み替えるなどの作業も必要となるでしょう。

独学での勉強では、先生が身近にいません。基礎を固める際の質問や論述問題の添削など、先生の力を借りなければできないものに関しては、学校の先生に協力をお願いするのがおすすめです。

 

予備校で勉強する場合

予備校で勉強する場合には、「予備校に通っている」というだけで安心してしまいがちです。しかし、実際には予備校に通っていても、落とし穴があります。

それは予備校のクラス分けです。まずは予備校の授業のレベルが自分の能力に合っているかをチェックしましょう。多くの大手予備校は、授業を志望校別に行います。しかし、志望校別クラスで高いレベルの授業が受けられたとしても、その授業のレベルが自分の能力と合っていない場合には、学習効果が低下することがあります。もし授業レベルと自分の能力が合っていないと感じたら、クラス変更なども必要かもしれません。

また、授業中にわからないことを質問できる雰囲気かどうかもチェックすべきでしょう。大教室でマイクを使って行うような授業なら、個別指導を検討してもよいかもしれません。

予備校の注意点・落とし穴については以下の記事もぜひご覧ください。

https://www.yotsuyagakuin.com/b_geneki/does-not-grow/

 

四谷学院のカリキュラムのご案内

 

科目別能力別授業

多くの大手予備校の授業が「志望校別」のクラスで行われるのに対し、四谷学院の授業は「科目別能力別クラス」で行われます。それにより、すべての科目について、自分の能力に合ったレベルの授業を受けることができ、学習効果が高まります。

例えば、教科「国語」のなかでも、「現代文は得意だけれど古文と漢文は苦手」というケースがあります。その場合、四谷学院では「現代文は選抜クラスで授業を受け、古文と漢文は基礎クラスで授業を受ける」などのようにきめ細かくクラス分けを行います。さらに、毎月レベル診断テストを行うことで、学力が伸びれば学期の途中でもクラスが変わり、常に最適なレベルの授業を受けることができます。

また、四谷学院のクラス授業は、マイクを使って大教室で行うものではありません。高校のクラスのようにアットホームな雰囲気で、授業でわからないことがあれば質問がしやすいことも特長です。

科目別能力別授業の詳細はこちら!

 

55段階個別指導

55段階個別指導は、受験に必要な知識やテクニックを55の段階ごとに無理なく学んでいくものです。九州大合格に必要なレベルに到達するまでのペース配分を提示しますので、勉強のスケジュール管理がしやすいのがメリットです。

また、毎回の授業でテストを行い、それを講師がその場で個別に採点・添削します。基礎に穴がある場合には講師に指摘してもらえますし、わからないことがあればいくらでも質問することもできます。

論述問題の解答も、講師がていねいに添削します。それにより、記述力を磨くこともできます。九州大合格に必要な問題処理のテクニックも指導しますので、実戦力も高まります。

55段階個別指導の詳細はこちら!

 

まとめ

 

【九州大の入試問題で問われる能力】

  • 九州大は国立の難関校なので、まずは穴のない基礎を固めておく。
  • 論述問題も出題されるので記述力も要求される。

 

【九州大試験の概要】

  • 九州大の受験資格は高校卒業以上か、それと同等以上の学力があると認められる人。
  • 偏差値は60~78。
  • 実質倍率は1.8~3.1倍(2022年度一般選抜前期日程)。

 

【九州大に合格するための勉強方法】

  • 九州大合格には基礎力、記述力および実戦力が必要。
  • 受験期は学期ごとに目標をはっきりと設定して過ごす。

九州大学は、難易度はやや難~難レベルですが、九州の難関校で人気も高く、ハイレベルな戦いになりやすい大学です。基礎を徹底したうえで、いかにミスを少なくして問題を解くかが重要になってきます。そこでおすすめなのが、四谷学院の「ダブル教育システム」。

自分の学習レベルに合った授業で、効率的な成績向上が望めます。気になる方はぜひお気軽にお問い合わせください。

※本記事でご紹介した情報は2022年9月12日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

大学受験合格ブログ編集部

このブログは、大学受験予備校の四谷学院の「受験コンサルタントチーム」「講師チーム」「受験指導部チーム」が担当しています。 大学受験合格ブログでは、勉強方法や学習アドバイスから、保護者の方に向けた「受験生サポート」の仕方まで幅広く、皆様のお悩みに役立つ情報を発信しています。

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