【共通テスト】英語に必要なリスニング対策と効果的な練習法
公開日:2022/06/14
最終更新日:2023/01/04
共通テストのリーディングとリスニングはともに配点比率が1:1です。比率は大学ごとに変わることもありますが、それでも、かつての大学入試センター試験よりリスニングの重要性は断然高くなっています。
令和3年度大学入学共通テスト 英語リスニング
まず共通テストの英語、リスニング問題について、出題状況を確認しましょう。
制限時間 | 30分 |
平均点 | 56.16点 ※1/16・17実施分 |
出典:大学入試センター 受験者数・平均点の推移(本試験)大学入学共通テスト
大学入試共通テストの英語リスニングは全部で60分です。平均点は56.16点でした。
問題形式・配点・音声を流す回数:
問題形式 | 配点 | 音声を流す回数 | |
第1問A | 内容一致 | 各4点×4問=16点 | 2回 |
第1問B | イラスト選択 | 各3点×3問=9点 | 2回 |
第2問 | イラスト選択 | 各4点×4問=16点 | 2回 |
第3問 | 質問解答選択 | 各3点×6問=18点 | 1回 |
第4問A | 図表 | 4点×1問
各1点×4問=8点 |
1回 |
第4問B | 内容一致 | 4点×1問=4点 | 1回 |
第5問 | 図表 内容一致 |
3点×1問
各2点×2問 各4点×2問=15点
|
1回 |
第6問A | 内容一致 | 各3点×2問=6点 | 1回 |
第6問B | 内容理解
図表 |
· 各4点×2問=8点 | 1回 |
センター試験との違い
共通テストのリスニングにおいて、読み上げのスピードは以前のセンター試験のリスニングと変わりありません。
しかし、音声を流す回数が変更されました。センター試験では、すべての問題において2回音声を流していましたが、共通テストでは 1回しか音声が流れない問題もあります。
上記で表にしたように、第1問と第2問のみ音声が2回流れます。第3問から第6問までは、各1回のみ音声が流れます。配点でいうと約59%が1回の読み上げということです。
1回目で聞き取れなかった音声を2回目で注意して聞くとか、聞き漏らしをカバーするということが不可能になりました。まさに一発勝負となっています。
ディスカッションの聞き取りもある
共通テストのリスニングでは、単純な会話が聞き取れれば解答できる問題ばかりではありません。音声を聞きながら資料を完成する問題や、ディスカッションで複数人の意見を整理・区別する問題が出題されます。もちろんこちらの方が難易度は高いといえます。
共通テストのリスニング問題に対応するために、短期集中型の学習ではもはや難しく、日常的にコツコツと学習を進めていく必要があります。
求められる力
文法・構文の知識
共通テストのリスニング問題はただ単語が聞き取れるだけでは、正解することができません。聞いた内容がそのままの形で選択肢に載っていることはほとんどないためです。実際に流れた英語は言い換えて別の表現になっています。ですから、音声だけでなく、選択肢の内容をも正しく、そしてスピーディーに理解しなければなりません。
そのために、必要なのは実は「文法・構文の知識」です。この文法・構文の知識がしっかりしていることで、音声と選択肢を結びつけることができるといえます。いくら英単語を聞きとることができても、それを意味のある英文として取り込めないようでは、問題を解くことはできません。
長文を聞き続ける集中力
リスニングの時間は 30分、しかも音声が流れるのはたった1回の問題が半分以上。だとすると、多量の英語を聞き続けるために、へばらない脳の体力を作っておかねばなりません。
そのためには、普段からリスニングの学習を習慣化することが必要です。できるだけ多く英文を聞く、英語に触れると言っても、「聞き流し」や「ながら聞き」は、要注意です。漫然と英語の音声を聞いたり、何か別のことをしながらBGMのように音声を流したりしておくのは、相当英語を聞き取る力がある人以外には効果が低いのです。
注意してよく聞くという「集中力」を養うためにも、音声を聞くことに特化したリスニングの学習をしましょう。そして、スクリプトと突き合わせて確認することも必要です。こうした繰り返しの中で、リスニングの精度が徐々に上がっていくことが期待できます。
四谷学院なら「骨太の基礎力」を身につけ共通テストのリスニングにもしっかり対応する力が身につきます。
さらにオリジナルのスマホ教材「リスニングマスター」があるので、通学途中や食事休憩などの隙間時間を有効活用でき、ムダなく、ムリなく、リスニング力を伸ばすことができます。

大学受験合格ブログ編集部
このブログは、大学受験予備校の四谷学院の「受験コンサルタントチーム」「講師チーム」「受験指導部チーム」が担当しています。 大学受験合格ブログでは、勉強方法や学習アドバイスから、保護者の方に向けた「受験生サポート」の仕方まで幅広く、皆様のお悩みに役立つ情報を発信しています。
こんな記事も読まれています
前の記事 » 【大学受験】志望校が決まらない!何を基準にどう決める?(前編) <四谷くん奮闘記②>
次の記事 » 予備校が家から遠い場合はどうする?「オンライン予備校」という選択肢